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シーズン7 第6話
The One With Nap Partners (ブライドメイドはゆずれない!)
原題は「昼寝パートナーの話」
[Scene: Ross's apartment, Chandler, Joey, and Ross are finishing watching Die Hard on video.]
ロスのアパートメント。チャンドラー、ジョーイ、ロスがビデオの「ダイ・ハード」を見終わろうとしているところ。
3人: Yeah! (イェー!)
チャンドラー: Die Hard, still great! (ダイ・ハード、やっぱりいいな!)
ジョーイ: Yep. Hey, what do you say we make it a double feature? (だな。なぁ、二本立てにする、ってのはどうかな?)
チャンドラー: What else you rent? (他には何を借りたんだ?)
ジョーイ: Die Hard 2. (「ダイ・ハード2」だよ。)
チャンドラー: (looking at the tape) Joey, this is Die Hard 1 again. ([その(ビデオ)テープを見ながら] ジョーイ、これはまた「ダイ・ハード1」だぞ。)
ジョーイ: Oh, well, we watch it a second time and it's Die Hard 2! (おー、じゃあ、それを2回見たら、それが「ダイ・ハード2」だよ。)
ロス: Joey, we just saw it! (ジョーイ、僕たち、それを見たばっかりだよ。)
ジョーイ: And? (それで?)
ロス: And it would be cool to see it again! Yeah! (だから、それをもう1回見たら、クールだよね! イェー!)
ジョーイ&ロス: Die Hard!!!!!! (ダイ・ハード!!)
ロス: Dude, you didn't say Die Hard. Is everything okay? (なぁ、チャンドラーは「ダイ・ハード」って言わないのか? 大丈夫か?)
チャンドラー: Yeah, I just got uh, got plans. (ああ、俺はただ、予定があるだけだよ。)
ロス: Well, John McClane had plans! (そうさ、ジョン・マクレーン(刑事)にも予定があったんだ!)
チャンドラー: No, see, the thing is I want to get out of here before Joey gets all worked up and starts calling everybody "bitch." (いや、ほら、実は、俺はここを出たいんだよ、ジョーイがすっかり興奮しちゃって[盛り上がっちゃって]、みんなを「ビッチ」って呼び出す前にね。)
ジョーイ: What are you talking about, bitch? (何言ってんだよ、ビッチ。)
フレンズの男性陣3人が満足そうに見終わったのは、映画「ダイ・ハード」。
フレンズ6-21その2 では、ロスが付き合っている学生エリザベスの父親役で、ブルース・ウィリスが登場していましたが、それから、それほど間もないシーズン7で、彼主演の映画を男性陣が喜んで見ている…という設定になっているのも、面白いですね。
とにかく「フレンズ」では、男子の好きな映画で必ず話題に上るのが「ダイ・ハード」になっています。
ジョーイは、what do you say we make it a double feature? と言っていますね。
double feature は、「(映画などの)2本立て」のこと。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
double feature : an occasion when two movies are shown one after the other at a theater
つまり、「映画館で、2つの映画が交互に上映されるという機会」。
make it double feature は、「それを2本立てにする」ですから、ダイ・ハードを見た後に、続いてもう1本見ることで、2本立てにしよう、という提案をしていることになります。
他に何を借りたんだ?と聞かれたジョーイは、「ダイ・ハード2」だと答えるのですが、実際には、「また、ダイ・ハード1」つまり、「ダイ・ハード(1)」という同じビデオを2本借りてきたことがわかります。
「同じビデオでも、2回目に見たやつは、ダイ・ハード2になるんだ」などと、わかったようなわからないような説明(笑)をするジョーイですが、「見たばっかりじゃん」と言いながらも、「もっかい見たら、クールだよね」とロスも一緒に大はしゃぎしています。
チャンドラーだけ一人テンションが低いのを見て、「大丈夫か?」と言うロスですが、チャンドラーは「ただ予定があるだけだ」と答えます。
それに対するロスの返事が面白いですね。
John McClane had plans! は、「(ブルース・ウィリス演じる)ジョン・マクレーン刑事には予定があった」。
Wikipedia 日本語版: ダイ・ハード の「あらすじ」には以下の説明があります。
クリスマス・イヴ、ニューヨーク市警察の刑事ジョン・マクレーンは別居中の妻ホリーに会うためにロサンゼルスに降り立つ。
マクレーン刑事は元々、妻ホリーに会うためにロスにやってきたのですが、そこで事件に遭遇し、巻き込まれてしまう、という設定なわけですね。
「俺は用事があるから、マクレーン刑事の映画は見てられない」みたいに言ったチャンドラーに対して、「マクレーンだって好きで事件に巻き込まれたわけじゃなく、彼にも別の用事があったんだ」みたいに言ってみせて、「マクレーン刑事の身にもなってみろ。例えお前に用事があったとしても見ろ」みたいに言っているのですね。
用事がある、では逃げられないと見たチャンドラーは、本当の理由を述べています。
get worked up は、英辞郎では以下のように出ています。
get worked up=興奮する、感情的になる
LAAD では、
work somebody ⇔ up : to make someone very angry, excited, or upset about something
つまり、「人を何かについて、ものすごく怒らせる、興奮させる、動揺させること」。
work somebody up が「人を興奮させる」なので、get worked up は「興奮させられる」→「興奮する」になるわけですね。
チャンドラーは、「ジョーイがすっかり興奮して、みんなを bitch と呼び始める前に、ここを出て行きたいんだ」と言っています。
このセリフから、「ダイ・ハードをずっと見ていると、人を bitch と呼びたくなる」→「マクレーン刑事などの登場人物が bitch という言葉をよく使う」ということがわかります。
実際、IMDb: Memorable quotes for Die Hard を見てみると、
John McClane: Son of a bitch! Fist with your toes.
のような感じで、bitch を使っていますね。
bitch という単語については、過去記事、son of a... フレンズ3-9その10 でも詳しく解説しています。
そんな風に、bitch みたいな卑語を連発する映画にすぐに感化されて、そういう言葉を使いまくるジョーイにうんざりする前に、俺は立ち去りたいんだよ、とチャンドラーは言っているわけですね。
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2012年11月26日
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