2012年12月17日

今は大した問題じゃないんだけど フレンズ7-7その4

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ジョーイが家に連れてきたエリンという女性をすっかり気に入ったレイチェルとフィービー。
ジョーイは全く乗り気ではなかったのですが、レイチェルたちは無理やり、ジョーイとエリンとのデートをセッティングします。
そのデートから、ジョーイが帰ってきた時のシーン。
[Scene: Joey and Rachel's, Rachel and Phoebe are doing dishes as Joey enters.]
ジョーイとレイチェルの家。レイチェルとフィービーがお皿を洗っていると、ジョーイが入ってくる。
レイチェル: How did it go with Erin? (エリンとはどんな感じだったの?)
ジョーイ: Oh, unbelievable! We had the best time! (あぁ、信じられないよ! 俺たち、最高の時間を過ごしたんだ!)
フィービー: Yay!! Oh so, you're not, you're not mad at us anymore? (イェイ! あぁ、それじゃあ、ジョーイはもう私たちに怒ってないのね?)
ジョーイ: No! No! No! You guys were totally right! This is so much better than the first time we went out. Y'know? That was so awkward, we were both really nervous. (怒ってない怒ってない! 君らは全く正しかったよ! 今回は、俺たちが最初に出かけた時よりももっとずっといいんだ。あの時は俺たち、すっごくぎこちなかった[気まずかった]、二人ともすっごくナーバスになってて。)
フィービー: Didn't you sleep together? (二人は寝たんじゃなかったの?)
ジョーイ: Yeah, that really calms me down. And! We have so much in common! She loves sandwiches, sports. Although she is a Met fan. Not much of an issue now, but if we're ever to have kids, well that's a.... (あぁ寝たよ。それで俺はすごく落ち着くんだよ。それでさ! 俺たちって共通点がたくさんあるんだよ! エリンはサンドイッチとスポーツが大好きで。彼女はメッツファンなんだけどね。今はそんなに問題じゃないけど、でも、もし俺たちに子供ができたら、それって…)
レイチェル: (gasps) Oh my God! Listen to you talkin' about having kids. Oh, my Joey. (She goes over and hugs him.) Oh, please don't get married before I do. ([息を呑んで] なんてこと! あなたが子供を持つ話をしてるのを聞くなんて。あぁ、私のジョーイ。[レイチェルはジョーイのところに行ってハグする] あぁお願いだから、私より先に結婚しないでね。)
ジョーイ: Okay. (オッケー。)

デートから帰ってきたジョーイに、レイチェルは、How did it go with Erin? と尋ねています。
How did it go with Erin? の it は「状況」を表す感覚で、この文を直訳すると、「状況はエリンとどんな感じに進行した?」みたいな感じになるでしょうか。
つまり、「エリンとのことはどんな感じだった? どんな感じに進んだ?」というニュアンスですね。
フレンズでは、フレンズたちの部屋に誰かが帰ってきて、「〜はどうだった?」と尋ねることでそのシーンが始まる、というパターンが多いですね。
俳優であるジョーイがオーディションから帰ってきた場合には、How was your audition? とか、How did the audition go? のように尋ねることが多いです。
今回の How did it go with Erin? も、How did the audition go? と似た感覚で、「オーディションがどうだったか(どんな感じで進んだか)?」を問うのと同じく、「エリンとの状況」がどんな感じで進んだか?を尋ねていることになるわけですね。

感想を聞かれたジョーイは、「俺たち、最高の時間を過ごしたんだ」と嬉しそうに報告しています。
エリンを強力プッシュしていたフィービーもそれを聞いて大喜びで、「じゃあもう、(エリンと無理やりくっつけようとした)私たちのことを怒ってないのね?」と尋ねています。

ジョーイは、No! と何度も否定していますが、これは、No, I'm not mad at you anymore, of course! 「もちろん、俺はもう君たちのことを怒ってないよ」という意味の No. ですね。
フィービーの発言の not の部分を受けて、No, I'm not. 「ない、ない、俺は怒ってない」みたいに「…していない」という否定の部分を認めた発言になっているわけです。
この No! を「いや(それは)違う」のように訳してしまうと、「いや、(それはそれとして)俺はまだ君たちのことを怒ってる」のように勘違いしてしまう可能性がありますので、注意したいところですね。

ジョーイは「もう全然怒ってないよ、君たちは全く正しかった!」と言いながら、「最初のデートよりも今回の方がずっといい。あの時はすっごく awkward (ぎこちない、気まずい、ばつが悪い)で、二人ともすっごく緊張してナーバスになってたんだ」と説明しています。
それはつまり、今回は、全然 awkward じゃなくて、ナーバスにもならなかった、と言っていることにもなりますね。

「最初の時は、俺たちナーバスになってて」と言うので、フィービーは、「あなたたち、ベッドインしなかったの? 寝たんじゃなかったの?」みたいにストレートに(笑)尋ねています。

Didn't you...? 「あなたは…しなかったの?」に対する返答の Yeah. も、さきほどの No. と同じ原理で、Yeah (Yes), we slept together. 「ああ、俺たちは(一緒に)寝た」という意味ですね。
そのこと(that)が、俺を本当に calm down するとも言っています。
ナーバスだったから、自分を落ち着かせるために寝たんだよ、ということになりますが、プレイボーイのジョーイならではの発言ですね。

We have so much in common. は、「俺たちには共通点がたくさんある」という決まり文句。
have nothing in common なら「共通点がない」になります。
サンドイッチが好きで、スポーツ好きで、と言った後、「彼女はメッツファンなんだけどね」と付け加えていますね。
メッツとは、ニューヨーク・メッツのことですが、エリンがメッツファンであることをボヤいているのは、ジョーイはヤンキース・ファンなわけでしょう。
チーム名としては、Mets と複数形表示になりますが、ここでは、形容詞のような感覚で、a Met fan と表現している感覚になります。

issue は「問題」、not much of a... は「大した〜でない、重要な〜でない」なので、Not much of an issue now, but は「今は(それほど)大した問題じゃないんだけど」という意味になります。
その後、もし俺たちが子供を持つことになったら、それはちょっと…みたいに言いかけていますね。
have kids という言葉を聞いて、レイチェルは感動したように息を呑んでいます。

Listen to you talkin' about having kids. は、listen to someone doing 「人が〜するのを聞く」という形ですね。
ジョーイが、子供を持つ話をしているのを聞くなんて、びっくりだわ!という感じです。
そう言って、ジョーイをハグしたレイチェルですが、その後、「どうかお願いだから、私より先に結婚しないでね」と言っているのが面白いです。
ジョーイがラブラブ状態で、子供を持つことすら想像していることを祝福しているのかと思ったら(というか、それはそれで喜んでいるのでしょうが)、ジョーイが先に結婚するのはやっぱりシャクだと思っているのが、レイチェルっぽいところだと言えるでしょう。


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posted by Rach at 14:13| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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