2012年12月21日

ベッド&ブレクファスト フレンズ7-7その6

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ジョーイとエリンが楽しくデートしたと聞いて、大喜びのレイチェルとフィービーでしたが、エリンに気持ちを聞いてみると、エリンは「ジョーイとは将来を考えられない」と答えます。
盛り上がっているジョーイに、本当のことを伝えないといけないレイチェルたちは、すっかり困ってしまいます。
[Scene: Joey and Rachel's, Phoebe and Rachel are watching TV as Joey enters.]
ジョーイとレイチェルの家。フィービーとレイチェルがテレビを見ていると、ジョーイが入ってくる。
フィービー: So how was, how was your date? (それで、デートはどうだった?)
ジョーイ: Oh, it was great! I mean we walked all around the Village. We went to this ice cream place. Split a milk shake. Seventy-thirty, but still. And guess what, I'm thinking of taking her upstate to one of those bed and breakfasts. (あぁ、最高だったよ! 俺たちは(グリニッジ)ビレッジを歩き回ってたんだ。アイスクリーム屋にも行った。ミルク・シェイクを(二人で)分けた。70-30 (の比率)で分けたんだけど、それでもね(分けたことには変わりないだろ)。それからほら、俺は彼女を州北部に連れて行こうと考えてるんだ。例の(ああいう、よくある)朝食付きの宿にね。)
フィービー: Oh really? She said she wants to go away with you? (あぁ、ほんとに? エリンはジョーイと一緒に遠くに出かけたいって言ってたの?)
ジョーイ: No-no-no-no-no! It's a surprise. It's gonna be tricky though, because she said she was gonna be pretty busy at work for a while. (いやいや、違うよ。サプライズなんだ。難しくなりそうなんだけどね、だってエリンはしばらく仕事がかなり忙しくなりそうだって言ってたから。)
フィービーとレイチェル: Oh no, yeah. (あぁ、そうね。)
レイチェル: Jo-Joey, look honey, we-we need to talk, okay? Umm, I kinda got the feeling from her today that uh, she's not lookin' for a serious relationship. (ジョーイ、ねぇ、ハニー、私たち、話す必要があるわ、いい? あの、私、今日、彼女から、こういう印象を受けたのよ、彼女は真剣な関係を求めてない、って。)
ジョーイ: Where are you gettin' this? (どこでそう思ったの?)
レイチェル: Well, she told me. She said she's kinda a loner. (エリンが私に(そう)言ったの。エリンは一匹狼(ひとりでいたい人)みたいなものだって言ってた。)
ジョーイ: Oh. Oh. (ああ。あぁ…。)

エリンとのデートから帰ってきたジョーイは幸せそうです。
Village を歩き回った、と言っていますが、大文字表記されていることからもわかるように、これはただの「村」ではなく、地名を指しています。
過去にも解説したことがありますが、再度、説明させていただくと、その Village とは Greenwich Village (グリニッチビレッジ)のこと。
ワシントンスクエアを中心にした地域を指し、”ビレッジ”と総称されます。
他にもイーストビレッジという場所もあるのですが、ビレッジというと、グリニッチビレッジを指すことになります。

ジョーイは、アイスクリーム屋さんに行って、ミルク・シェイクをスプリットした、と言っていますね。
split は「分ける、分割する」ということで、デート的には「シェイクを半分こしたんだ」というところ。
Seventy-thirty, but still. は、「(半分わけ、と言っても実際は)70-30 (7−3分け)だったんだけど、それでもね」という感覚になるでしょう。
still は「それでもまだ、いぜんとして」というニュアンスなので、70-30 という不公平な分け方をしたけど、それでも「二人で分け分けした」ことには違いないだろ、という感じですね。
ジョーイは食いしん坊(笑)なので、基本的には、食べ物を誰かと分けるということはあまり気が乗らないタイプだと思います。
そういう自分が、7−3分けとはいえ、食べ物を分け合いっこしたってちょっとすごいじゃん、と自分でも思っているわけですね。

I'm thinking of taking her upstate to one of those bed and breakfasts. について。
upstate は「州の上部」、つまり、「州北部」を指します。
one of those は「よくあるそういう〜の一つ」という感覚。
bed and breakfast は「ベッドと朝食」という直訳から想像できる通り、「朝食付きの宿」を指します。
研究社 新英和中辞典では、以下のように説明されています。

bed and breakfast=《英》 朝食付き民宿 (解説 短期間の滞在に利用される英国・アイルランドの民宿で, 略してビーアンドビー (b and [&] b, B and [&] B) という; 一般にホテルやゲストハウス (guesthouse) よりも安い)

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
bed and breakfast (abbreviation B & B) : a private house or small hotel where you can sleep and have breakfast
つまり、「略: B & B 。人が寝て朝食をとることができる民家または小さなホテル」。

B & B と言うと、「もみじまんじゅう〜!」の島田洋七・洋八さんの漫才コンビを思い出すのは私だけ…ではないと思いますが(笑)、そのコンビ名については、Wikipedia 日本語版:B&B (お笑いコンビ) に、
コンビ名「B&B」は洋七が、昔アルバイトしていたディスコの店名を勝手に拝借したもので意味はない。
とありますので、bed and breakfast とは関係ないようですね^^

ジョーイは売れない俳優なので、収入も貯蓄もあまり多くはありません。
ですから、おしゃれなホテルに連れて行く、みたいなことはできないけど、あまり値段の高くない州北部の簡易宿に旅行に連れて行こうと思ってるんだ、みたいなことですね。

エリンはジョーイと真剣に付き合うつもりはない、ということを知っているフィービーは、「彼女が遠くに出かけたいって言ったの?」みたいに尋ねています。
ジョーイは、「彼女は知らないことで、サプライズなんだよ」と説明していますね。
さらには、「彼女はしばらく仕事で忙しいって言ってるから、サプライズをするのも、なかなか難しい(tricky)なんだけど」とも言っています。

旅行に連れて行くんだー、と盛り上がっているジョーイに、レイチェルは友人らしく、真実を告げることを決心します。
I kinda got the feeling from her today that... は「今日、彼女から、(that 以下の)感じを受けた」というニュアンスになるでしょう。
その内容が、「エリンは真剣な交際を求めていない」になります。

Where are you gettin' this? は、「このこと(エリンが真剣な交際を求めていない、ということ)を、どこでゲットしたの? どこでそう思ったの?」ということでしょうね。
それに対してレイチェルは、she told me. と、はっきり答えています。
彼女の口ぶりや態度から、何となくそうかなと思った程度の答えをジョーイは期待していたかもしれませんが、レイチェルはそこははっきりと、「実際に彼女が自分で、”私は真剣な交際を求めてないの”と言った」と説明したわけです。

loner は、「一人で行動する人」で、いわゆる「一匹狼」のこと。
この loner という単語は、このエピソードのオープニングシーンにも出てきていました。
シャワーを浴びているエリンを残して、出て行こうとしたジョーイは、「俺は真剣な交際をするつもりはない、ってエリンに言っといてくれ」とレイチェルに頼んでいたのですが、その時に、ジョーイ自身が、"I'm not looking for a serious relationship." や "Tell her uh, I'm a loner - No! An outlaw!" 「彼女に言っといて。俺は一匹狼だって。いや! アウトローだって」という言葉を使っていたのですね。

そんな風に言っていたジョーイなのに、実際に付き合ってみるとエリンにラブラブになって、結婚まで意識するようになった…ところが、逆にエリンの方は、ジョーイに対してそこまでの気持ちを持っていないことがわかるセリフがその後に出てくることになります。それは以下のようなやりとりでした。

エリン: Y'know, tell him I'm-I'm not interested in a serious relationship or something. (ねぇ、ジョーイに言っといて。私は真剣な関係とかには興味がない、って。)
フィービー: Yeah, you mean, like, that you're kind of a loner. (それってつまり、あなたは一匹狼みたいなものだ、ってこと?)
エリン: Yeah! That'd be great! (そうよ! それがいいわ!)

そのエリンの発言を聞いたレイチェルとフィービーは、友人として、今回、ジョーイに真実を伝えてあげたのですね。
自分が使っていた言葉だからこそ、lone という言葉の意味がよくわかるジョーイは、そのことを聞いてがっかりした顔をしています。
俺は一匹狼だから、って言っといて、と最初はジョーイの方が言っていたのに、逆に「私は一匹狼なの、ごめんね」みたいに言われて振られてしまった、という皮肉な結果になったわけですね。


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posted by Rach at 15:36| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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