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シーズン7 第8話
The One Where Chandler Doesn't Like Dogs (感謝祭の1日)
原題は「チャンドラーが犬を好きじゃない話」
今日は感謝祭(Thanksgiving Day)。みんながいるところにロスがやってきます。
ロス: (entering) Hey, everybody! Happy Thanksgiving! ([入ってきて] やあ、みんな! 感謝祭おめでとう!)
チャンドラー: No, no, no. No-no-no. (だめだめだめ。)
ジョーイ、レイチェル&フィービー: Shhhh! (シー!)
ロス: What, are we keeping Thanksgiving a secret this year? (何だよ? 今年は感謝祭を秘密にしてるのか?)
チャンドラー: No, we're playing this game I learned at work. You have to name all the states in six minutes. (違うよ、俺たちは、俺が会社で習った[覚えた]ゲームをしてるところなんだ。6分で全部の州の名前を挙げなきゃいけないんだよ。)
ロス: What? That's like insanely easy! (何だって? そんなの、めちゃくちゃ簡単じゃないか。)
チャンドラー: Now, that's a lot harder than it sounds. You always forget at least one, or in some cases... fourteen (looks over to Monica). (それって、話に聞くよりもずっと難しいんだぞ。(人は)常に少なくとも1州は忘れちゃうんだ…または、ある場合では…14州ね。[モニカの方を見る])
モニカ: It's a stupid game and I wasn't playing against other people, so technically I didn't lose. (バカなゲームよ、それに私は他の人との対抗でプレーしたんじゃないから、厳密に言うと、私は負けてないわ。)
ロス: What? You forgot fourteen states? (何だって? モニカは14州も忘れたのか?)
モニカ: Nobody cares about the Dakotas. (ダコタのことを気にする人なんかいないわ。)
今日は感謝祭なので、部屋に入ったロスは「感謝祭おめでとう!」と挨拶するのですが、「シー、静かに!」と言われてしまい、戸惑っています。
keep 〜 a secret は「〜を秘密にする」ですね。
感謝祭の挨拶をした僕に「静かに」だなんて、誰かに内緒にしてるわけ? 今年の感謝祭は秘密にしてるの?と問い返していることになります。
チャンドラーは、「俺が会社で習った・学んだゲームをしている最中なんだ」と答えます。
アメリカの全ての州の名前を6分以内に挙げる、というゲームだとのこと。
アメリカの州は全部で50州ありますので(だから星条旗の星の数も50個なんですよね)、その50個の名前を全部思い出す、というゲームになります。
日本だと「47都道府県」の名前を全部挙げる、みたいな感覚で、数字的にも似ていますね。
形容詞 insane の元々の意味は「正気でない」なので、その副詞形の insanely は「正気とは思えないほど」という極端さを表す副詞となります。
ですから、insanely easy は「信じられないほど、常識では考えられないほど、イージー」と言っていることになるでしょう。
that's a lot harder than it sounds を直訳すると、「それ(全州の名前を6分で挙げるというゲーム)は、それが聞こえる・思われるよりも、よりずっとハードなんだ」というところ。
つまり、ゲームの内容を聞いたところは簡単そうに聞こえるけど、ところがどっこい、実際にやってみたら、想像したよりもこれがかなり難しいんだよ、と言っている感覚になるでしょう。
You always forget at least one の you は、チャンドラーの会話の相手ロスを指しているのではなくて、「一般の人」の感覚ですね。
こういうゲームをやると、人は誰でも、少なくとも1つくらいは名前を忘れちゃうんだ、ど忘れして名前が出てこないもんなんだ、と言っていることになります。
「人は常に少なくとも1つは忘れるもんだし、ある場合では…」と言いながら、14州も忘れる人がいたりするんだよ、と言って、モニカの方を見ています。
このしぐさで、「14州忘れた人」がモニカであることがわかりますね。
「14州も名前が出てこなかった人」だと言われたモニカは、いつもの負けず嫌いさを発揮して、反論しています。
「そんなのバカなゲームよ」と言った後、I wasn't playing against other people, so technically I didn't lose. と言っているのがモニカらしいです。
最初の部分は、「他の人々に対して・対抗してプレーしていたわけじゃない」、だから、「テクニカリーに言うと(技術的に、厳密に言うと)、私は(誰かに)負けたわけじゃなかった」ということですね。
「アメリカの州を全部挙げられるかどうか?」というゲームであって、誰かと競い合って数の多い方が勝ち、とかいう対抗戦じゃなかったんだから、私は誰にも負けてないわ!と言って、人に負けることを何より嫌う(笑)自分を納得させているような感覚になるでしょう。
モニカの兄ロスは、あきれたように「モニカは14州も忘れたのか、名前が出てこなかったのか」とあきれています。
次のモニカのセリフを直訳すると、「ダコタ州を気にする・気に掛ける人なんて誰もいない」ということになりますね。
アメリカ中部に、ダコタのつく州として、ノースダコタ(North Dakota)、サウスダコタ(South Dakota)という2州があるのですが、どうやらモニカはそのダコタのつく州が出てこなかったらしいことがそのセリフからわかる仕組みですね。
ノースかサウス、どちらかのダコタが出てくれば、もう片方も出てくるでしょうから、「ダコタの名前を度忘れしたせいで、2州も損しちゃったわ」的な恨み(?)で、そういうセリフを言っていることになるでしょう。
「ダコタを忘れて何が悪い」みたいに開き直っているセリフですから、ダコタの人には、何とも失礼なセリフになっているわけですね。
ちなみに私の場合、州の名前を挙げる際に、ダコタ州は間違いなく出てきます。というのは、「パタリロ!」に出てくるCIAのヒューイットの出身地がノースダコタなんですよね^^
ヒューイット=ノースダコタ出身、と紐付きで覚えている人は結構多いらしく(笑)、Wikipedia 日本語版 : パタリロ!の登場人物一覧 のアーサー・ヒューイットの説明で、以下の記述があります。
子供の頃、アメリカの千葉といわれるノースダコタ出身ということでいじめられていたらしく、履歴書の出身地の欄に不実記載をしていたことをパタリロに知られたことから「アメリカの千葉県民」と呼ばれ…(以下略)
…えーっと、「千葉県民の方ごめんなさい」と言いたくなるような説明になっているので誠に申し訳ないのですが(私が言っているのではなくて、作者の魔夜峰央さんが言ってることなんですぅ!)、とにかく「パタリロ!」では、ノースダコタ=千葉県、というイメージでずっと語られていたわけですね。(大阪にしか住んだことのない私としては、千葉県って都会のイメージなんですけれど…東京からも近いじゃん、っていう)
完全に脱線してしまいましたが、ノースダコタと聞いてヒューイットを思い出す人も結構いるかなぁ、と思って触れてみました。
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この話と記事見て、自分もやってみようと思って、日本の47都道府県を六分で挙げるゲーム一人でやってみました(笑) 超暇だったので。
地理は得意だったのでロスばりに自信があったんですが、結果は46。。Nobody cares about Shiga! lol
Rachさんも超ヒマな時に時間潰しにどうぞ(^o^)
P.s. ロンドンのウエストエンド歩いてたらエミリーのお父さん役の人がやってる舞台がありました。調べたら72才にして主役(?)みたいです。気付けて嬉しかったです(^^)
コメントありがとうございます。
日本の都道府県ゲームもやりがいありそうですね。時間潰しにはぴったりかも^^
私は生まれも育ちも大阪なので、近畿2府4県は必ず出てくるんですよねー。親戚などがいない地域は弱いかもしれません(^^)
エミリーのお父さん役の人というのは、Tom Conti さんという俳優さん、、なんですね(私も今、調べました)。
舞台で主役というのはすごいですし、たまたま歩いていてその方の舞台を発見されたのも、楽しい偶然ですよね。またフレンズがらみの思い出が増えましたね(^^)
どうかこれからもロンドン生活を満喫して下さい!