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アメリカ50州の名前を6分以内に全部挙げる、というゲームに挑戦したロス。
ロス: Done! With time to spare. (完了! 時間を余らせてね。)
チャンドラー: Oooh, this may be a new world's record. (Looks at his watch and picks up Ross' pad) (おぉ、これは世界新記録になるかもしれないな。[自分の時計を見て、ロスのメモを手に取る])
ロス: You know, I hate to lecture you guys, but it's kinda disgraceful, that a group of well-educated adults and Joey... can't name all the states. You ever see a map or one of those round, colorful things called a globe? Hmm? (ほら、僕は君らに説教するのは嫌いなんだけどね、でも、ちょっとみっともないよ。教養ある大人のグループとジョーイが…すべての州の名前を言うことができないなんて。君らは地図とか、例の丸いカラフルなもの、地球儀と呼ばれるものをこれまで見たことがあるのか? あ?)
チャンドラー: Uh, Magellan? You got 46 states. (Smiles and hands Ross back his pad) (あー、マゼラン? 君が答えたのは46州だ。[微笑んでロスにメモ帳を返す])
ロス: What? That's impossible. (何だって? そんなのありえないよ。)
ジョーイ: 46. Wow! Who's well educated now, Mr. I-Forgot-Ten-States? (46州。わお! 今(この状況で)誰が教養あるって? 「僕は10州忘れた」さん?)
"Done!" というのは、「(何かが)済んだ! 完了! おしまい!」という感覚。
spare という動詞は、「(時間などを)惜しんで使わない、節約する」という意味なので、to spare で「余った、余分の」という意味になります。
ですから、With time to spare は、「余分な時間を持って」→「(6分という制限時間の)残り時間を余らせた状態で」と言っていることになりますね。
6分かからないうちにゲームを完了したロスを見て、チャンドラーは、a new world's record 「世界新記録」かもしれない、と言っています。
得意になったロスは、自慢げな発言をしていますね。
I hate to lecture you guys, but... は「君たちを説教するのは好きじゃないんだが」、つまり、「説教したいわけじゃないんだけど、ちょっと言わせてもらうとね」みたいに、この後、みんなに対して説教っぽい発言が続くことを示す前振りとなっているわけです。
disgraceful は「恥ずかしい、不名誉な、みっともない」。
その後、何が恥ずかしいのかを、that 以下で説明しています。
that 以下の文章の述部は、can't name all the states 「全部の州の名前を挙げることができない」ですね。
その主語が、a group of well-educated adults and Joey のように、and で続けられていることがこのセリフのポイントになっています。
well-educated は文字通り、「良く教育された」ということなので、「教養のある、立派な教育を受けた」という意味。
フレンズたちに対して、「教養ある大人のグループである君たちが…」とその部分だけが主語なら普通のセリフなのですが、and の後に、「そしてジョーイ」と付け加えることで、a group of well-educated adults と言った中にはジョーイが含まれていなかった!ことがわかる仕組みになっているのですね。
ジョーイだけ、教養ある大人、とは別枠、みたいな扱いになっているということです。
ジョーイも「自分は教養ある大人ではない」と言われたことはわかるので、ムッとしているようですが、それで大ゲンカにはならないところが、フレンズっぽいところとも言えます。
俺だけ教養がないみたいに言うな、と言いたいところでしょうが、実際にそれほど教養がないことはジョーイも自覚しているし、ジョーイはいつも人より何かに気づくのが遅れたりするというキャラ設定なので、ロスにこんな風に言われてしまうのも、ある意味、「フレンズのお約束」なわけですね。
ロスはさらに続けて、「君たちは地図とかを見たことないの?」とえらそうに言っています。
or 以下の部分は長いですが、「例のよくある、丸くて、カラフルなもの、地球儀って呼ばれてる(もの)」ということですね。
約1か月前の過去記事、鏡と呼ばれるものを覗き込んだ? フレンズ7-6その3 で、
チャンドラー: Well, is there any chance you were looking into a bright, shiny thing called a mirror? (ふーん、モニカが、明るく輝く、鏡と呼ばれるものを覗きこんだ、って可能性はある?)
というセリフがありましたが、その、a bright, shiny thing called a mirror というフレーズが、今回の one of those round, colorful things called a globe に形が大変よく似ていますね。
普通に、a map or a globe と言えばいいところを、「地図とか、それからほら、あの丸くてカラフルなやつだよ…そうそう地球儀って名前のやつ」みたいに、わざともったいぶって言っている感覚を出しているのですね。
その「すんなり言わない、もったいつけ具合」が、このセリフのポイントになっているわけです。
「大の大人が州の名前を全部言えないなんて。地図とか見たことないの?」みたいに偉そうに言っていたロスですが、チャンドラーは、ロスのことを、Magellan と呼んで、「お前がゲットした(名前を挙げられた)のは46州だ」と指摘しています。
Magellan は「マジェラン」みたいに発音されていますが、これは大航海時代に世界一周を成し遂げた「マゼラン」のことですね。
Wikipedia 日本語版: フェルディナンド・マゼラン
歴史で大航海時代を習う際には、コロンブス、ヴァスコ・ダ・ガマ、マゼランの3人を同時に覚えさせられたりしますので、日本人にもおなじみの名前です。
地球儀のことを、大げさに表現したロスに対して、「お前は世界一周を達成したマゼランにでもなったつもりみたいだけど、アメリカの州の名前、いくつか抜けてるぜ」と言ってみせているわけです。
「僕が46州しか名前を挙げられないなんて、そんなのありえないよ!」とロスは言うのですが、そばでそれを聞いていたジョーイは、勝ち誇ったように、Who's well educated now, Mr. I-Forgot-Ten-States? というセリフを言っていますね。
前半は、「今、誰が well educated かな?」という感覚。
少し前にロスが、「ジョーイは、well educated ではない」かのように言ったばかりだったので、「俺が教養ないみたいにロスは言ったけど、46州しか出てこない誰かさんも、教養ないんじゃないのかなぁ?」みたいな皮肉になります。
Mr. I-Forgot-Ten-States? は、「ミスター”僕は10州忘れました”さん」みたいな感じのネーミングになります。
ジョーイは、46州しか出てこないロスのことを「10州忘れたさん」だと言っているわけですが、それだと、本来は50州しかないはずのアメリカが、56州あることになってしまいますね。
これは(ブログの解説では飛ばしてしまったのですが)、オープニング前のシーンで、「ジョーイはいくつ挙げられた?」と聞かれた時に、「56州!」と答えたことに由来しています。
このセリフからわかるように、ジョーイはそもそも「アメリカの州は50州である」ことを知らないわけで(笑)、こういうセリフが先に出てきていたからこそ、「ジョーイは教養のある大人とは言えない」というロスのセリフもごもっとも、という流れになるわけですね。
ロスがジョーイの教養のなさをバカにするようなセリフを言った後、ロスもそれほどでもない、ということが発覚し、先ほどバカにされたジョーイが、冗談っぽく仕返しをしているわけですが、その仕返しの中でも、「自分の教養のなさ加減」を示してしまっているところが、ジョーイらしいオチになっていると言えるでしょう。
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いつも楽しみに拝見させてもらっています。
いつもは読み逃げですが、一年の終わりぐらいは「ありがとう」と言いたいのでコメントを残します。
こういう言い方、不快になったらごめんなさい。
「この人はやっぱりデキが違う」
と思います。
好きなことを追い続け、
それをブログを書き続ける根気。
すごい才能です。
本当に素晴らしい。
誰にでもできることではありません。
私は、根気も才能もrachさんからは程遠いところにいますが、
少しでも近づけるように、自分なりに頑張っていきたいです。
rachさん、来年もマイペースで更新続けてくださいね。
本当に楽しみにしていますので。
最後になりましたが、
a group of well-educated adults and Joeyって表現、面白いですね。
温かいお言葉ありがとうございます。
「不快になったら」なんてとんでもないです。そのようにお褒めいただけて、評価していただけていること、大変光栄で嬉しいです。ありがとうございます!
「根気」「才能」と呼べるものかどうかはわからないのですが、「好きなものを追い続ける」ことは大好きだし、それをできる環境にいることに対して心から感謝の気持ちを持っています。「できる環境」というのは、こうして読者の方に読んでいただけているという実感が持てる環境、ということです。読んで下さる人がいると実感できる間は、間違いなくこのブログを続けることができると確信しています。
それから、and Joey という「おまけ感」が面白いですよね。「とジョーイ…って、ジョーイは別かいっ!」みたいな楽しさというか。そういう楽しみ方を、これからもブログでシェアしていけたらいいなと思っています。
来年もマイペースで頑張りますので、これからもどうかよろしくお願いします。素敵なコメント、ありがとうございました!