2013年02月04日

これだけ言ってもわからないの? フレンズ7-10その6

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以前、ボヤを出して修理中だった、フィービーとレイチェルのアパートメントが無事修復されたと聞き、二人は様子を見にやってきます。
[Scene: Phoebe and Rachel's, they are entering to check out the newly refurbished apartment.]
フィービーとレイチェルの家、新しく改修されたアパートメントをチェックするために入ってくる。
レイチェル: Oh, wow! Look at this place! (あぁ、わお! この場所を見てよ!(すごいわね))
フィービー: Oh, this is terrible. Oh, they've made so many changes I can't even feel my grandmother's presence anymore. Ooh! New sconces! (あぁ、これってひどいわ。すごくたくさん変えちゃって、もうおばあちゃんの存在を感じることすらできない。あー! 新しい(突き出し燭台式の)ライト!)
レイチェル: (yelling from another room) Oh, my God! ([別の部屋から叫びながら] なんてこと!)
フィービー: What? (何?)
レイチェル: (returning) Okay, remember uh, remember how you told me that your grandmother put up that wall to make that into two bedrooms? ([戻ってきて] ねぇ、あそこを2つの寝室にするために、あなたのおばあちゃんがあの壁を立てたって、あなたが私に言ったこと、覚えてる?)
フィービー: Yeah? (ええ。)
レイチェル: And remember how you always said you were afraid the landlord would find out and then tear it down? (それで、大家さんが見つけたら、その後、それを取り壊すだろうって恐れてるの、ってあなたがいつも言ってたこと、覚えてる?)
フィービー: Yeah? (ええ。)
レイチェル: Do you really not know where I'm going with this? (Phoebe nods, "No.") It left! It's one huge room! (フィービーは本当に、このことで私が何を言おうとしてるかわからないの? [フィービーはノーと首を振る] 壁がないのよ! 1つの大きな部屋なのよ!)
フィービー: Oh, no! (She runs to see.) (Running back, excitedly) Oh! Wow!!! (え、そんな! [フィービーは見に走る] [興奮して走って戻ってきて] あぁ、ワオ!)
レイチェル: See? (でしょ?)

レイチェルは、改装され新しくなった部屋を見て、Look at this place! と言っています。
命令文の形になっていますが、これはフィービーに対して「この場所を見なさい」と命令するニュアンスではなくて、「ねぇ、(きれいになった)この場所を見てよ、ほんとすごいわねー」のように、その姿に感動しているセリフになります。

喜ぶレイチェルに対して、フィービーは何だか浮かない顔をしています。
they've made... の文章を直訳すると、「彼らは非常に多くの変化をなしたので(修正をしたので)私はもう自分のおばあちゃんの存在を感じることさえできない」になります。
they というのは、この部屋の改修作業を行った人たちのことを漠然と指しています。
いろいろ変え過ぎちゃったんで、前には感じられたおばあちゃんの存在を今はもう感じられなくなっちゃった…と言っているわけですが、スピリチュアルな話をしたがるフィービーっぽいセリフと言えるでしょう。

とか言いながらも、壁に新しく取り付けられた、綺麗なライトを見て、「新しい sconces だわ!」と喜ぶところはやはり、綺麗なものが好きな女性らしいところです。

sconce は、研究社 新英和中辞典では、
sconce=【名】【C】 (壁などに取り付けた)突き出し燭台(しょくだい)、突き出し燭台式電灯
と出ています。突き出し燭台のデザインになっているおしゃれなライト、というところ。
「素敵なライトが新しく付いてる!」みたいに喜んでいるフィービーですが、レイチェルは隣の部屋から出てきて、Oh, my God! と叫んでいます。

その後、レイチェルは、2回、remember how you... というフレーズを使って、事情を説明しようとしていますね。
remember how you+動詞の過去形、の形になっていて、直訳すると、「あなたがどんな風に〜したかを覚えてる?」ということになるでしょう。
remember that you did のように that が使われた場合は、「あなたが〜した(という)こと(事実)を覚えてる?」のようなニュアンスになりますが、その that を how にすることで、「あなたがどんな風に〜したかを覚えてる?、あなたが〜した(時の)様子を覚えてる?」のような、少し違ったニュアンスを出すことが可能になります。
文章の意味はほとんど同じですが、how の方が、「ほら、あなた、あの時あんな風にしてたでしょ、その時の様子を覚えてる?」という感じがより出て、相手により鮮明にその時のことを思い出させることが可能なフレーズになる気がします。
言葉で言うと、「したこと」を覚えてる?ではなく、「した(時の)様子」を覚えてる?と尋ねていることになるわけですね。

何を覚えているかを尋ねているかと言うと、「あなたのおばあちゃんが、あの部屋を2つの寝室にする(分ける)ために、あの壁を立てた、ってあなたが私に話した時の様子を覚えてる?」と言っていることになります。
「ほら、フィービーは以前にこう言ってたわよね、おばあちゃんが部屋を分けるために壁を立てた、って」というニュアンスです。
それを聞いたフィービーは、Yeah? 「ええ、そうだけど?」だけ言って、その続きを聞こうとします。
そこでレイチェルはさらに説明を加えていますね。
今度は、「フィービーはいつもこう言ってたわよね、家主が見つけたら、その後、その壁を取り壊すだろうと恐れてるの、って」と言っていることになります。

そこまで聞いても、フィービーは相変わらず、Yeah? 「ええ、そうだけど?」と言って、さらなる説明を待っている様子なので、ついにレイチェルははっきりと、Do you really not know where I'm going with this? と問いかけることになります。
これもまた直訳すると、「あなたは本当にわからないの? これ(今の説明)で私がどこに行こうとしているか、ってことを」になるでしょう。
自分がどこに行こうとしているか、というのは、「私の話しているこの話が、この先どの方向に進むか、どんなことを言おうとしているか」と言っていることになります。

「部屋を分けるためにおばあちゃんが壁を立てた、って言ってたわよね。で、大家さんがそれを見つけたら取り壊すだろうって恐れてることも言ってたわよね」くらいまで言うと、「じゃあ、改装工事で大家さんに見つかって、あの壁、取り壊されちゃった、ってこと?」とピンと来るのが普通(笑)なのですが、フィービーは、「うん、それで?」みたいに全然ピンと来ない様子なので、「この話の流れから、この先、どんなことを言うか、フィービーは見当もつかないっての?」とレイチェルが言うはめになるわけです。

「これだけ言ったらわかるでしょ、実際にその壁が取り壊されちゃって、今は1つの大きな部屋になっちゃってるのよ!」とレイチェルが言うので、フィービーは走ってそれを見に行って、改めて、Wow! と驚いているわけですね。


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posted by Rach at 15:52| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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