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シーズン7 第11話
The One With All The Cheesecakes (魅惑のチーズケーキ)
原題は「チーズケーキばかりの話」
ジョーイとフィービーが「じゃあ、今夜8時に」と二人だけで会う約束をしている様子なので、チャンドラーが尋ねています。
チャンドラー: Oh, what's at 8:00? (あぁ、8時に何があるの?)
フィービー: Oh, I have dinner plans with Joey. We get together about once a month to discuss the rest of you guys. (あぁ、ジョーイとディナーを食べる予定なのよ。私たちは1ヶ月に一度くらい(一緒に)会うの、残りのあなたたちのことを話すためにね。)
ロス: Wow! Did not know that! May I say how lovely you look today? (ワオ! 知らなかったな! 君が今日、どんなに愛らしく見えるかを言ってもよろしいですか?)
フィービー: Duly noted. (正式に心に留めておきますわ。)
ロス: Thanks. (Phoebe gets up to get a refill.) (To Monica) Oh! So for tomorrow, do you want to rent a car and drive down together or what? (ありがとう。[フィービーは立ち上がり、おかわりを取りに行く] [モニカに] あぁ! それで明日だけど、レンタカーして一緒に車で行きたいか、それともどうする?)
モニカ: What are you talking about? (何のことを言ってるの?)
ロス: Cousin Frannie's wedding, it's tomorrow night. (いとこのフラニーの結婚式だよ。明日の夜だ。)
モニカ: You were invited?! (ロスは招待されたの?)
ロス: No. (いいや。)
モニカ: Oh, my God, I can't believe this! I mean I knew that Mom and Dad were invited, but I thought that was it! I mean from the ages of 7 to 9, Frannie and I were inseparable! (なんてこと。こんなの信じられないわ! だってママとパパが招待されたのは知ってたけど、それだけだと思ってたのに! 7歳から9歳まで、フラニーと私は切り離せないほど仲良かったのよ。)
フィービーはジョーイと8時に約束してたみたいだったけど、それって何?みたいにチャンドラーは尋ねています。
それに対してフィービーは、ジョーイとディナーの予定がある、月1くらいで会って、(私たち以外の)残りのあなたたちのことを語るのよ、みたいに答えていますね。
ジョーイとフィービーが、残り4人のフレンズたちのことを語り合うと聞いて、ロスは「それは知らなかったなー」みたいに大げさに驚いてみせて、その後、May I say...? という文章を言っています。
May I...? は「…してもよろしいですか?」のように許可を求める丁寧な表現ですね。
ですからロスのセリフは、「今日、君がどのくらい lovely に見えるかを私が言ってもよろしいですか?」という感じになります。
それはつまり、「あなたは今日、とっても lovely ですね、と言わせてもらってもいいですか?」みたいなニュアンスですね。
残り4人の噂話をするの、みたいに言われたので、「ロスってほんとにいい人よね〜」みたいにフィービーに言ってもらおうとして、ロスはフィービーを褒めているわけです。
今、褒めたら、「ロスはいい人だと言って欲しくて、そう言ってる」のが丸わかりなので、あえて冗談っぽく言ってみせた、ということでしょう。
そのロスの言い回しに合わせたように、フィービーも、Duly noted. という表現を使っているのが面白いですね。
duly は「正しく、正当に、正式に、きちんと」、note は名詞では「記録」で、動詞だと「〜を書き留める」、そこから「〜を心に留める」という意味にもなります。
ですから、Duly noted. は「正式に・きちんと、書き留められた・心に留められた」と言っていることになるので、「今のロスの発言を、正式に書き留めたわ、きちんと心に留めておくわ」という意味になるのですね。
あなたがそうやって褒めて下さったこと、ちゃんと覚えておきますわね、みたいに言ったことになるでしょう。
May I...? という丁寧表現に対して、お堅い感じの Duly noted. で返した、というのが、このやりとりのポイントになるわけです。
その話が済んだ後、今度はロスは妹モニカに、「明日の件だけど、レンタカーで一緒に行きたかったりする?」みたいに尋ねています。
次の、What are you talking about? はまさしく直訳通りの意味の「あなたは何の件について話しているの?」という「質問」ですね。
フレンズで、What are you talking about? が出てきた時はたいてい、「全く何言ってんだよ!」みたいに、相手の発言にあきれる、もしくは相手の発言が信じられない、といった非難のニュアンスで使われることが多いですね。
今回のセリフは、ロスが何の話をしているのか全く見当がつかないので、「それ、一体何の話をしてるわけ?」と、内容を問うていることになります。
何の話って、いとこのフラニーの結婚式だけど…と答えたロスに、モニカは驚いた様子で「あなた、招待されたの?!」と叫んでいます。
その反応を見て、モニカは招待されてないんだ…と悟ったロスは、「いや、僕は招待されてないよ」みたいに否定してみせるのですが、そんな嘘をモニカが信じるはずもなく、「なんてこと! 信じられない!」と言いながら、自分が招待されないことについての文句をいろいろ言っています。
I thought that was it! は、"That's it." 「それで終わり」だと思ってた、という感覚。
つまり、パパとママがその結婚式に招待されたのは知ってたけど、それだけだと思ってた、両親だけが招待されて、まさか兄のロスまで招待されていたとは知らなかった、ということになります。
そして、ゲラー家で自分だけが招待されてないと知って、「7歳から9歳まで、フラニーと私は inseparable だったのよ!」とも言っていますね。
inseparable は「分けることができない、分離できない」。
not 「不」の意味を表す接頭辞 in- + 動詞 separate 「切り離す」+ 可能を表す接尾辞 -able を組み合わせたものですね。
友人同士の関係で inseparable というと、「離れることができない親友」のニュアンスにになります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
inseparable : people who are inseparable are always together and are very friendly with each other
例) Ever since they met those two have been inseparable.
つまり、「inseparable な人たちは、いつも一緒で、お互いに非常に仲が良い」。
例文は、「出会って以来、あの二人は(離れることがないほど)ずっと一緒で仲が良い」。
ですからモニカは、「私と彼女は引き離せなかったほど仲が良かったのに、その私を結婚式に呼ばないって、どういうこと?!」と怒っているわけですね。
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