2013年03月06日

クリスマス太りが残ってる フレンズ7-12その6

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屋上で彗星をみんなで見ていて、最後に二人残ったロスとジョーイでしたが、ジョーイがドアのストッパーを外してしまい、屋上から出られない状態になっています。
非常階段(the fire escape)を使って降りることにした二人ですが、はしごが途中で止まっているので、ジョーイの身体を伝って、ロスが下に降りようとしています。
ロス: Okay, you, you have a good grip? (よし、ジョーイはしっかり握ってるな?)
ジョーイ: Yeah! (ああ!)
ロス: Okay, I'm gonna start to climb down you now. (オッケー、これから僕は君を伝って、(はい)降りるからね。)
ジョーイ: All right! Just hurry up! (よし! とにかく急いで!)
ロス: Okay. Now-now-now, should I climb down your front so we're face to face or-or should I climb down your back so we're-we're... butt to face. (わかった。で、僕は君の正面を伝い下りたらいいのかな? そうすると僕らは顔対顔(顔と顔が向き合うこと)になる。もしくは、君の後ろ(背中)を伝い下りるべきかな? そうすると僕らは、僕らは…尻対顔(尻に顔が向き合うこと)になる。)
ジョーイ: I think face to face. (顔対顔、だな。)
ロス: I would say that. (僕もそう思うよ。)
ジョーイ: Face to face, yeah! (顔対顔、そうだ!)
ロス: Okay, here I come. (オッケー、じゃあ行くよ。)
ジョーイ: All right. (よし。)
(Ross steps onto the bottom rung of the ladder and then steps on Joey's chest.)
ロスははしごの一番下の横木の上に足をかけて、それから、ジョーイの胸に足を乗せる。)
ジョーイ: (grunting) Oh, my-- How much do you weigh, Ross?! ([うめきながら] あぁ、全く… お前、体重、いくつだよ、ロス?)
ロス: I prefer not to answer that right now. I'm still carrying a little holiday weight. (それには今は答えない方がいいな。まだクリスマス太りが残ってるんだ。)

ジョーイの身体を伝って下に下りようとしているロスは、ジョーイにはしごをしっかり握っているかの確認をしています。
grip は「握る・つかむこと」ですから、have a good grip は「うまく・しっかり・ちゃんと握る」という感じになるでしょう。
それを確認した後、ロスは、I'm gonna start to climb down you now. と言っています。
I'm gonna do... now. は「僕はこれから…するからね」と今からしようとしていることを言葉で説明している感覚。
climb down you というのは、なかなか面白い表現ですが、you を目的語に取って、「君を伝い下りる」と言っている感覚になるでしょう。
climb は主に「登る」と訳されますが、そのような climb up という上方向の動きだけではなく、climb down ならば「はい降りる」というようなニュアンスを表わすこともできるわけです。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
climb : MOVE UP/DOWN
to move up, down, or across something using your hands and feet, especially when this is difficult to do
up/down/along etc.
例) You have to climb down the cliff to get to the beach.

つまり、「手や足を使って、何かの上、下、何かを横切って動く。特にこれをすることが難しい時に」。
例文は、「ビーチに行くには、その崖をはい降りなくてはならない」。

研究社 新英和中辞典でも、
climb
1 (特に, 手足を使って)登る, よじ登る
climb down
[《【自】+【副】》]
(1) (手足を使って)(はい)降りる
climb down from a tree 木から降りる


のように説明されていて、やはり「手足を使って」というのがポイントのようですね。
climb up の場合は「よじ登る」という表現がぴったりくる感じですが、climb down もあえて言うと「よじ降りる」みたいな感じになるということでしょう。
そして、上のセリフでは、ただ、climb down するのではなく、「you をつかまる対象として、はい降りる」という感覚から、climb down you と表現していることになるでしょう。
Just hurry up! のように、命令形に just がついた形は、「つべこべ言わずに、とにかくさっさと…してくれよ」みたいな感覚。

急ぐように言われたロスは、Should I... or should I 〜? と2種類の選択のどちらをすべきか問うています。
climb down your front というのもまた、英語っぽい表現ですね。
「君の前面をはい降りる」という感じです。
so we're face to face は「そうすれば(君の前を、はい降りれば)、君と僕は、顔対顔になる」という感覚。
顔と顔が向かい合わせになる、ということですね。

その次に、ジョーイの前ではなく、後ろを伝い降りた場合のことを語っています。
climb down your back はさきほどの front の反対で、「君の背面・背中を、はい降りる」。
向かい合わせではなくて、君の背中を降りることにすると…僕らは、尻対顔になる、とロスは言っています。
伝い降りて行くうちに、ロスの顔の目の前にジョーイのお尻が来てしまう、ということですね。

顔対顔か、尻対顔か?という選択(笑)を迫られた二人は、「顔対顔で行こう」ということで意見が一致。
はしごの最後の横木から、ジョーイの胸・肩あたりに、ロスは足を乗せ換えます。

大人の男の体重がどっしりかかって、さすがに重いらしいジョーイは、うめきながら、How much do you weigh? と尋ねています。
このように、相手の体重を尋ねる場合は、How much do you weigh? の形が一般的ですね。
weigh は「重さが…ある」という自動詞で、「あなたはどのくらい重さがありますか?」と尋ねていることになります。
想像以上に重かったので、反射的に「…ったく、お前、重いなぁ、一体、体重、どんくらいあるんだよ?」と聞いたわけですね。
それに対してロスは、prefer not to を使って答えています。
prefer to do は「…する方を好む」ですから、prefer not to は「…しない方を好む」になります。
つまり、「今は、その質問に答えない、という方を好む」→「今はその質問に答えたくない」と言っていることになりますね。

I'm still carrying a little holiday weight. について。
holiday weight の holiday は、感謝祭、クリスマス、大晦日、新年というホリデーシーズンを指します。
ですから、holiday weight はそういう時期に、ごちそうを食べ過ぎて体についてしまった体重のこと。
日本人の感覚で言うと、「正月太り」みたいな感じですが、英語圏だと「クリスマス太り」の方がしっくりくるでしょうか。

carry は「持ち運ぶ」で、そこから「(重量)を支える」という意味にもなります。
また、be carrying a baby なら「子供を身ごもっている、お腹に子供がいる」という意味にもなります。
そういう carry の感覚を当てはめると、I'm still carrying a little holiday weight. は、「僕はまだ、少し、クリスマス太りをかかえてる状態なんだ」と言っていることになるでしょう。
ホリデー後に落ちるはずの体重がまだ落ちておらず、自分の体は、その分の増えた体重をまだ持ち運んでる状態なんだ、という感覚ですね。
「クリスマス・正月太りがまだ残ってて」みたいな言い方を日本語でもしますが、そういう場合は、carry という動詞を使ってこんな風に表現できるということです。


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posted by Rach at 18:24| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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