2013年03月12日

試しにやってみましょうか? フレンズ7-13その2

皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は3位、「にほんブログ村」は9位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ


マッサージ師であるフィービーは、最近、マッサージの仕事が儲からないとボヤいています。
ロスが、telemarketing の仕事(電話で勧誘する仕事)が結構儲かるよ、と言ったので、フィービーは早速、電話勧誘の仕事をするために、オフィスにやってきます。
[Scene: The telemarketing office, Phoebe is getting shown to her desk by the supervisor.]
電話勧誘のオフィス。フィービーは監督(統括者)のそばのデスクにやってくる。
監督(Supervisor): So basically this is very easy. You read from the script and try to sell as much toner as you possibly can. (それで、基本的にはこれはとっても簡単なの。あなたは原稿(スクリプト)を読んで、できるだけたくさんのトナーを売るように頑張るのよ。)
フィービー: Okay, I can do that! Oh, by the way, I love my office. (オッケー、それならできるわ! あぁ、ところで、私、このオフィス好きよ。)
監督: (laughs) Why don't we do a trial run? ([笑って] 試しにやってみましょうか?)
フィービー: Oh, okay. Umm, all right. (Picks up the phone and starts reading from the script.) Hi, this is Phoebe from Empire Office Supplies. Can I speak to your supply manager, please? (あぁ、オッケー。うーん、いいわよ。[受話器を取って、原稿を読み始める] はい、こちらはエンパイア・オフィス・サプライズのフィービーです。そちらのサプライ・マネージャー(備品管理担当者)とお話できますでしょうか?)
監督: I'm the supply manager. (私がサプライ・マネージャーです。)
フィービー: Umm, okay, I would like to talk to you about your toner needs. (あー、はい、そちらのトナーが必要かどうかについて、あなたとお話させていただきたいのですが。)
監督: We don't need any toner. (こちらはトナーを全く必要としていません。)
フィービー: Oh, okay, well I'm sorry to bother you. Bye-bye. (Hangs up the phone.) Yeah, you're right. This is easy. (あぁ、そうですか、えっと、お邪魔してすみませんでした。さようなら。[電話を切る] そうね、あなたの言う通りだわ。これは簡単ね。)
監督: Okay. What was wrong with that call? (オッケー。今の電話の何が悪かったかしら?)
フィービー: Oh, well, all right... um, no offense, but you were kind of rude. (あぁ、そうねぇ、悪気はないんだけど、でもあなたがちょっと無礼だったって感じ。)
監督: They're always going to tell you they don't need toner, but that's okay, because whatever they say, you can find the answer to it, here in the script. (相手はトナーは必要ない、っていつも言うことになるけど、それで構わないの。だって、相手が何て言おうと、あなたはそれに対する答えを見つけることができるのよ、この原稿の中に。)
フィービー: Oh. (おぉ。)
監督: So, I think you're ready to sell toner. Do you have any last questions? (それで、あなたはもうトナーを売る準備ができたみたいね。何か最後に質問ある?)
フィービー: No. (Pause) Oh, wait, yes! I do, I do have one question. What is toner? (いいえ。[間があって] あぁ、待って、あるわ! あるわ、一つ質問がある。トナーって何?)

電話勧誘の仕事が初めてのフィービーに対して、監督役の女性は「基本的にはとっても簡単よ」と説明しています。
電話応対の台本となるマニュアルの script (原稿、脚本)があるので、それを読んで、できるだけたくさんのトナーを売るように努力すればいいの、と言っています。

Why don't we do a trial run? について。
Why don't we...? は「〜しませんか? 〜しましょう」という勧誘のフレーズですね。
trial run は「トライアルラン」でもニュアンスはわかる気がしますが、「試運転、試乗、試行」ということですね。
その原稿を読めばいいだけなんだけど、試しに練習してみましょうか?という感じです。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
trial run [noun, coutable] : an occasion when you test a new method or system to see if it works well
つまり、「うまく行くかどうかを確かめるために、新しい方法やシステムをテストする機会」。
countable と書いてあるように、可算名詞扱いなので、セリフのように、do a trial run と、不定冠詞 a がついていることも確認しておきたいところです。

この後の電話の応対は、マニュアルに書いてあることを真似しているわけなので、スタンダードな、いわゆる「ビジネス電話の英語」になっています。
this is Phoebe from Empire Office Supplies. のように名乗っていますが、このように、自分の会社名を言う場合は、もっぱら from を使うことが多いですね。
supply manager は物品の供給を担当しているマネージャーということで、備品管理担当者みたいなことになるでしょう。

監督の女性は、自分が電話の相手になったつもりで、応対のセリフを言っています。
フィービーはまず、電話の要件として、「あなたがたのトナーのニーズについて、あなたと話したい」と言っています。
そちらの会社でトナーが必要かどうかについて、備品担当のあなたとお話させていただきたい、ということですね。
ニーズを問われた相手は、「我々は(うちの会社は)トナーを全く必要としていません」と答えます。
すでに間に合っています、という感じです。
そう言われたフィービーは、I'm sorry to bother you. 「あなたを煩わせてすみません」と言って、あっさり電話を切ります。
切った後、「あなたが教えた通り、この仕事って簡単ね」みたいに感想を述べていますね。
そんなにあっさり電話を切って仕事が完了、ということならば、それはもう実に楽な仕事ということになりますが、トナーの営業の電話なのですから、あっさり電話を切られてしまえば、全く利益に繋がらないわけで、そこのところに意識が回らず、「あなたの言った通り、簡単な仕事だったわね」と言ってしまうのが、ちょっと常識とはズレたフィービーらしいところだと言えるでしょう。

監督は、「今の電話のどこが悪かったと思う?」みたいにフィービーに意見を求めています。
するとフィービーは、「悪気はないんだけど、あなたがちょっと rude だったわね」みたいに答えていますね。
no offense はこれまで何度も出てきたように「悪気はないんだけど」という挿入句で、これからちょっとあなたが気分を害するようなことを言ってしまうかもしれないけど、ということを先に知らせておく前振りのフレーズになります。
今の電話でいけないところがあるとすると、相手のあなたが「トナーなんか要りません」みたいに冷たい応対をしたのが無礼だったと思うわ、とフィービーは言っているわけですね。

営業の実態がわかっていないフィービーに、監督は「電話に出た相手は、いつも「トナーは要りません」っていうのよ。でもそれでいいの(構わないの)、だって」と言って、その理由として、「相手が何て言おうと、あなたはそれに対する答えを見つけることができる、ここ、スクリプトの中に」と説明します。
相手がこう言ってきたら、こう答える、というマニュアルがきちんとここに書いてあるから、その通りのセリフを言えばちゃんと営業の電話を続けることができるのよ、ということですね。

その説明に納得したらしいフィービーを見て、「じゃあ、もう準備が良さそうだから、最後に何か質問あるかしら?」と監督は尋ねています。
いったんは、「いいえ、ないわ」と否定したフィービーですが、その後、Yes, I do. I do have a question. 「いいえと言ったけど、実は質問があるわ」と言い直して、What is toner? と質問することになります。
トナーの営業をする仕事なのに、トナーが何かを知らない、というトンチンカンさがやり取りの最後にわかる、というのが、あまりにもベタすぎるオチではありますが、日本人にもわかりやすいストレートな笑いだとも言えるでしょう。

フィービーのために(笑)英英辞典の語義を紹介しておきますと、以下のようになります。
LAAD では、
toner [noun, uncountable] : a type of ink used in computer printers, photocopiers etc.
つまり、「コンピューターのプリンタやコピー機で使われるタイプのインク」。
日本語では「トナー」と言いますが、英語の発音は「トウナー」のような二重母音になっていることにも注意したいところですね。


ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ
posted by Rach at 15:07| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。