2013年04月05日

over the hill フレンズ7-14その4

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フレンズたちが、30歳になったレイチェルにプレゼントをあげているところ。
チャンドラーとモニカは今は(婚約した)カップルなので、二人で一つのプレゼントをレイチェルにあげます。まずはカードを読んで!と嬉しそうなチャンドラー。
レイチェル: Okay. (Opens the card and reads it.) "Happy birthday, Grandma! It's better to be over the hill (starting to cry) than buried under it. (Breaks down as everyone glares at them.) All our love, Monica and Chandler." (Crying) That's funny, yeah! (わかったわ。[カードを開けて、それを読む] ”誕生日おめでとう、おばあちゃん! 峠を越えるのは、いいよね [泣き出す] その丘の下に埋められるよりは。 [レイチェルは泣き崩れ、みんなは二人(チャンドラーとモニカ)をにらむ] 私たちの愛すべてを込めて、モニカとチャンドラーより” [泣きながら] それって面白いわ、そうよ!)
チャンドラー: No-no-no-no! That was the joke! (違う違う違う違う! それはジョークだったんだよ!)
レイチェル: (crying) No, I know! I get it! It's funny! ([泣きながら] いいえ、わかってるの! わかってる! 面白いわ!)
チャンドラー: No, because you're not a grandmother! (違うよ、だって君はおばあちゃんじゃないだろ!)
レイチェル: No, I know, because to be a grandmother, you have to be married and have children and I don't have any of those things. That's why it's so funny. I'm just gonna go.... (Runs into her room crying.) (いいえ、わかってるの。だって、おばあちゃんになるためには、結婚して子供を産まないといけないのよ。そして私はそれらのどれもまだしていない。だから面白いのよ。私は(ただ)もう行くわね… [泣きながら自分の寝室に走って入る])
モニカ: All you had to do was buy the card! (あなたがしなくちゃならなかったことは、カードを買うことだけだったのよ!)

レイチェルは、チャンドラーとモニカからのプレゼントについていたカードの文章を、声に出して読み上げ始めます。
いきなり、Happy birthday, Grandma! と来たので、笑いが起きていますね。
grandma は、grandmother 「おばあちゃん」の略ですね。
d- の音は発音せず、「グランマ」となります。
自分のおばあちゃんに対しての呼び掛け語としても使うので、まさに、「誕生日おめでとう。おばあちゃん!」みたいな感じですね。
もちろん、30代の大台(笑)に乗ったことを、ジョークっぽく言っているわけですが、30代になったことにショックを受けている女性にとっては、あまりと言えばあまりのご挨拶と言えるでしょう。
最初からこの調子ですから、この後も年齢をネタにしたキッツい感じのジョークが続くであろうことは、容易に想像できますね。

It's better to be over the hill than buried under it. について。
これは、better ... than という比較級の文章ですね。
It's better to be over the hill than to be buried under it. のように、「それの下に埋められる(buried)こと」よりも、「over the hill すること」の方がベター(より良い)と言っていることになります。

hill は「丘、坂」なので、over the hill は「丘・坂を越えて」というニュアンス。
そこから、「(病気などが)峠を越して」という意味にもなり、また「全盛期・盛りを過ぎて」という意味にもなります。
良い意味でも悪い意味でも、一番のピークを越える、ピークを過ぎる、という意味になるわけですね。

研究社 新英和中辞典では、
over the hill 《口語》
(1) 〈病気など〉とうげを越えて、快方に向かって
(2) 〈人が〉青春[全盛期]が過ぎて、初老を迎えて
As a poet he was over the hill at twenty. 彼は詩人としては20歳で盛りを過ぎていた。


後半の buried under it の it は、前の文章の the hill のことで、「丘の下に埋められる」という意味になります。
bury は「ベリー」と発音することにも注意しましょう。
そのカードの言葉は、「丘を越えるってことはいいよね、丘の下に埋められるよりは」と言っていることになり、それはつまり、「全盛期・盛り・ピークを越えることはいいよね、死んで丘の下に埋葬されるよりは」と言っていることになるわけです。
hill を使った慣用句の後に、hill を使って「死」を意味する表現を入れて、「年を取るのも悪くないよ、死んでしまうよりはまだましだろ」みたいにかなりのブラックジョークにしているわけですね。

ト書きの break down は「泣き崩れる」で、あまりにもキツすぎるジョークのカードを送ったチャンドラーたちを、他のフレンズたちは睨んでいます。
このエピソードの冒頭部分、30歳になった人への禁句 フレンズ7-14その1 で、レイチェルの恋人タグが、「30歳になってショックを受けているレイチェルに言ってはいけない言葉」を説明していましたが、それは、
the words "old" or "downhill" or "They still look pretty damn good" (「年とった」とか「下り坂」とか、「それ(胸)はまだすっごくいい感じに見えるじゃん」という言葉)
でしたね。
old とか downhill って言葉を使うな!とあれほど注意したのに、カードの文面にそれと同じ流れの、Grandma や over the hill という言葉が登場しているというデリカシーのなさにあきれ、みんなはチャンドラーたちをにらんでいるわけです。

カードの文面にショックを受けながらも、レイチェルは、それって面白いわ、と泣き笑いのような顔になっています。
I know. 「わかってる」、I get it. 「それを理解した」と言って、カードの文面を受け入れたようにも言っています。
レイチェルの反応が激しかったので、チャンドラーは慌てて、「それはただのジョークなんだよ、だいたいレイチェルはおばあちゃんじゃないじゃないか!」と必死に弁解しています。

今のレイチェルには何を言っても逆効果なようで(笑)、「ええ、私はおばあちゃんじゃないわ、わかってる、だっておばあちゃんになるためには…」とさらに自虐的な話に持って行こうとしています。
「確かに私はおばあちゃんじゃないわ。だって、おばあちゃんになるためには、結婚して子供を持たないといけないんだもの」みたいに続けていますね。
you have to be married の you は「一般の人々」を表す you で、「人がおばあちゃんになろうと思ったら、結婚して子供を産まないといけない」という一般論を述べていることになります。
おばあちゃんになるためには、結婚と出産が必要だけど、私はそのどれも持っていない、どれも経験していない、と言っていることになります。

「だからすっごく面白いの」というのも、「おばあちゃん、って言われた私は、実際にはおばあちゃんじゃないけれど、私の今の現状だと、孫のいる本当の意味でのおばあちゃんにもなれないかもしれないわけだから、皮肉っぽくて面白いわね」みたいに言っているわけですね。

ショックを受けたレイチェルは、その場を立ち去り、自分の寝室にこもってしまいます。
妙な空気が流れる中、モニカはチャンドラーに、All you had to do was buy the card! と言ってあきれた顔で怒っています。
直訳すると、「あなたがしなければならなかったすべてのことは、カードを買うことだった」ということで、「あなたの仕事はカードを買うだけだったのよ」と言っていることになります。
プレゼントは私が選ぶから、カードを買ってきて、とあなたに頼んだのに、その唯一の仕事でこんな大失敗をしてくれちゃって、、みたいに言っていることになるでしょう。
DVDの日本語訳は、
「(字幕)普通のカード 買ってよ/(音声)なんで、普通のカード買えない?」
となっていましたが、まさにそういうことだと思います。
チャンドラーが、自分でそういう言葉を考えたというよりも、そういうキツい年齢ネタの言葉の入ったカードを、チャンドラーが自分の好みで面白がって選んだ結果だろうと言うことですね。
こんな言葉書くなんて、みたいに言うのではなく、「カードを買うのを失敗して」みたいに言っていることからも、不適切な言葉が書かれたカードを選んで買ったことを責めているセリフになると思います。

ちなみに、30代になることへの恐怖(笑)は、「アリーmy Love」(Ally McBeal)にも出てきました。
アリーの場合は「31歳の誕生日に落ち込む」という話でしたが、そのやりとりを過去記事 フレンズ2-13その16 で紹介したことがあります。
今回のレイチェルの姿に通じるものがあるので、「アリーmy Love」のセリフも以下に書いておきますね。

アリーmy Love 第4シーズン20話「誕生日の贈り物」の冒頭シーン。
事務所恒例の朝のミーティングにアリーが来ていないのに気付いて、
リチャード(事務所経営者): Where's Ally? (アリーはどこ?)
マーク(アリーの同僚): Elaine said she called in older. (秘書のエレインが言ってた。「歳くったから休む」ってアリーが電話して来たって。)
It's her birthday, she's depressed, she called in older. (今日は彼女の誕生日で落ち込んでる。今日は「トシ欠」だよ。)

加齢恐怖症のアリーが、call in sick (病気で休むと電話する)のではなく、call in older (歳を取ったから休むと電話する)というのが、アリーらしくて面白いな、と思いました。


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posted by Rach at 15:34| Comment(2) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして「deep」と申します。

英語教材の紹介ブログ「英語教材を試してみました!」を運営しております。

私も今、英語教材を実際に使い体験することをやっていますが、発音から勉強しなおしている状況です。まだ英語初心者ではありますが、Rachさんが伝えておられる「楽しくきわめる英語学習法」という言葉に共感します。楽しくきわめることができる英語教材をこれからたくさん紹介してゆきたいと思っています。

一日も早く「フレンズ」が紹介できる(体験して味わうことのできるレベルになる)ようがんばってゆきたいと思います。そのときはしっかりとRachさんのブログを読んで勉強したいと思っていますので、よろしくお願いします。

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Posted by deep at 2013年04月07日 19:07
deepさんへ
はじめまして。コメントありがとうございます。

いろいろな英語教材を実際にご自分で試しておられるのですね。やはり自分に合うかどうかは試してみないとわからないと思いますので、いろいろ試された上で、ご自分に合う教材を見つけて下さるのを願っています。

また、応援クリックもありがとうございます。そして、私の「楽しくきわめる英語学習法」に共感していただけて光栄です。「フレンズ」での英語学習が少しでもお役に立つものとなるよう、わかりやすく楽しい記事をめざして、これからも頑張りたいと思っています。deepさんもブログ頑張って下さいね。
Posted by Rach at 2013年04月08日 14:51
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