2013年04月10日

ただ楽しめるという時期は過ぎた フレンズ7-14その6

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レイチェルの誕生日。30歳になって落ち込んでいるレイチェルに、恋人のタグが慰めの言葉をかけています。
タグ: How are you doing? Are you feeling any better? (調子はどう? 少しは気分が楽になった?)
レイチェル: Yeah, I'm doing okay. I'm um.... Let's talk. (えぇ、私は大丈夫よ。あの…話しましょうか。)
タグ: Okay. (They sit on the step.) (わかった。[二人は段(廊下の段になっているところ)に座る]
レイチェル: Umm.... (あの…)
タグ: What's up? (どうしたの?)
レイチェル: Ohh, Tag, umm... you're such a great guy. And we have sooo much fun together. But I don't- I don't-- (あぁ、タグ、あの…あなたはとっても素敵な人よ。そして私たちは一緒にいてとっても楽しいわ。でも私は、私は…)
タグ: Wait! I think I see where you're going. But before you say anything else, can I just say one more thing? (Kisses her.) (待って! 君が何を言おうとしているのかわかる気がする。でも何か他のことを言う前に、僕から一言言ってもいいかな? [レイチェルにキスする])
レイチェル: Well said. And a uh good example of the fun I was referring to uhh... But I just think I'm past the point where I think I can y'know, just have fun. (いいこと言うわね[言えてるわね]。そして、(今のは)私が言っていた、楽しさの良い例だったわ。でも私はただこう思うの、私はもう、ただ楽しめると思えるところは過ぎた、って。)
タグ: Rachel, don't do this. This is just because you're turning thirty. (レイチェル、こんなことしないで。これはただ、君が30歳になったって理由だけだろ。)
レイチェル: Yeah, it is! But you're just a kid! I mean, you're 25! (そうよ! でもあなたはほんの子供だわ! だって、あなたは25歳なんだもの。)
タグ: Twenty-four, actually. (24歳だよ、実際は。)
レイチェル: Oh, God! Y'know what I wish? I wish you were six years older. Well actually, if I'm wishin' for stuff, I actually wish I was six years younger. (なんてこと! 私が何を願ってるかわかる? あなたが今より6歳上なら良かったのに。そうね、実際には、もし私が何かを望むとしたら、実際にはこう願うわ、私が今より6歳若いなら良かったのに、って。)
タグ: Me too. (僕もだよ。)
レイチェル: Yeah, I'm sorry. (They hug.) (そうよね、ごめんなさい。[二人はハグする])

タグはレイチェルの気分はどうかを尋ねています。
Are you feeling any better? は「少しは気分がましになった?」みたいな決まり文句ですね。
比較級に any がつくことで、「少しは、いくらか」というニュアンスを出すことができます。
I'm doing okay. は「私は大丈夫よ」という感覚。
気分がいい、ってほど good ではないけれど、悪くはない、大丈夫、みたいなことになるでしょう。

レイチェルが、Let's talk. と言って、廊下の段に座るように促し、Umm.... と言いよどんでいるので、タグもレイチェルの様子を心配しています。
レイチェルが、「あなたはとっても素敵な人で、一緒にいると楽しい。でも…」と言うので、タグもレイチェルが何を言おうとしているのか気付いたようで、先回りするようなことを言っています。

I think I see where you're going. は「君がどこに行こうとしているのかわかる、と僕は思う」という感覚。
つまり、この先の話の展開がわかる、君がこの次、何を言おうとしているのかわかる、ということですね。
この I see where you're going. というのは決まり文句で、会話ではよく出てきます。
「あなたは素敵で二人でいると楽しいわ、でも…」と来たら、レイチェルが別れ話を切り出そうとしていることはタグにもわかるので、「君が言おうとしていることはわかるけど、君が何かを言うその前に、僕からもう一言、言ってもいいかな?」みたいにタグは言って、その後、無言でキスをします。
言葉で言うより、これで僕の気持ちがわかるだろ、みたいなことですね。

そのキスをうっとりした顔で受けたレイチェルが、Well said. と言っているのが面白いです。
Well said. を直訳すると、「上手に・うまく、言われた」になるでしょうか。
ある言葉がうまく言われた、という感覚で、英辞郎には以下のように出ています。

Well said.
うまいいい方だね。/そのとおりだ。/言えてる。


LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
well said! : (spoken) used to say that you agree with that someone has just said, or that you admire them for saying it
つまり、「誰かがたった今言ったことに同意する、または、それを言ったことでその人を称賛する、と言うために使われる」。

実際にはこのように、「誰かがたった今言ったこと」に対して、「今の(発言)いいわね、その通りね」のように使うわけですが、「僕から先に一言、言わせて」と言って、言葉の代わりにキスしたことを受けて、「今の”言葉” いいわね」みたいに返したことになるわけで、なかなか洒落た返しだなぁ、と思います。

Well said. と言った後、And a good example of the fun I was referring to. とも言っています。
refer to は「言及する」なので、「私が(少し前に)言及していた楽しみ(the fun)の良い例ね」と言っていることになります。
あなたと一緒にいると楽しい、って私は言ったけど、その「私が言った楽しいってことの好例」が、今あなたがくれたキスなのよ、と言っているわけです。

そう言って、タグのキスが素敵であることを認めた上で、次に正直なところを述べていますね。
その But I just think I'm past the point where I think I can y'know, just have fun. について。
長いので、前から順番にイメージしていきますと、

でも私はただこう思う。私はそのポイントを過ぎた、って→(どういうポイントかと言うと)私がほら、ただ楽しめることができる(ようなポイント)

と言っている感覚になるでしょう。
日本語っぽい語順にすると、「ただ楽しめるっていうポイント・地点・場所は、もう過ぎたと思えるのよね」みたいなことですね。
一緒にいると楽しいし、キスもこんなに素敵…だけど、私はもう、楽しいとか素敵とか、それだけを楽しめる時期は過ぎちゃったのよ、もう楽しいとかだけ言ってられない年齢になっちゃったのよ、と言っていることになるでしょう。

「楽しいってだけじゃ、もうだめなの」みたいに言うレイチェルに、タグは、Don't do this. と言っています。
「こんなことしないで」というのは、今、タグと別れようとしていることを指しますね。
This is just because... は「これは…だからだ」という感覚。
turn thirty 「30歳になった」という理由だけで、こんなこと、つまり、レイチェルは僕と別れようとしてるんだよ、ということですね。
レイチェルはそれを肯定して、「ええ、私がこんなことを言うのは、30歳になった、という理由だけからよ」と言い、「でもあなたはまだほんの子供なんだもの。だって25歳なんだから」と言っています。
それに対して、「いや、実際のところは、まだ24歳なんだけど」と厳密に年齢を訂正するのは、コメディーっぽいところです。

タグは24歳で、自分は30歳だということを再確認した上で、レイチェルは「あなたが(今のあなたより)6歳上なら良かったのに」と言っています。
この I wish you were... は「実現不可能な願望を述べる」という典型的な仮定法過去ですね。
私が学生時代には、I wish I were a bird. 「私が鳥だったら良かったのに」みたいな例文で覚えたりしたものですが、年下の彼氏を持つ女性が「あなたの年齢が、あと6歳上なら良かったのに」みたいに言うほうが、よりリアルで(笑)、仮定法過去のニュアンスもつかみやすいのではないかなぁ、と思ったりします。

そう言った後、Well actually, if I'm wishin' for stuff と言って、I wish の内容を言い直しているのも興味深いですね。
wish for... は「…を望む、願う」。
研究社 新英和中辞典には、以下のように出ています。

wish
【自】 〔+for+【(代)名】〕〔容易に得られ(そうに)ないものを〕望む、願う。欲する (注:受身可)
We all wish for peace [happiness]. みな平和[幸福]を願う。
I have nothing left to wish for. ほかにほしいものはもう何もない。


「あなたが6歳上なら良かったのに」という言葉をふと口にした後、「実際にもし、私が何かを願っている・望んでいるとしたら」と言ったわけですが、それはつまり、「今、自分は願望を口にしたけど、もし本当に何かを願うとしたら、今言った内容より、こっちの方を願うわね」と、願い事を変更した感覚になるでしょう。
「どうせ望むなら、こっちの方が嬉しいわ」という感じです。
どう変更したかと言うと、「私が、今より6歳下なら良かったのに、私があと6歳若ければ良かったのに」。
30歳になったことでショックを受け、大好きな恋人が自分より6歳年下であることを改めて実感したレイチェルは、どうせなら、「タグが今より6歳上で二人が同い年の30歳」よりも、「私が今より6歳若くて、二人が24歳の同い年カップル」だったら、もっと幸せなのに、こんな気持ちにならなくて済んだのに…ということですね。
願い事を1つするとすれば、「タグを6歳上に」じゃなくて、「レイチェルを6歳若く」してもらう方が、レイチェル自身が若返って、タグと同い年になる、という一石二鳥だわ、と気づいた感覚になるでしょう。
そんな風に、コメディーっぽく願望を言い換えたレイチェルですが、レイチェルの決心は変わらず、この二人はハグをして、このまま別れることになります。

女性は年齢ネタに敏感な生き物ですが(笑)、こういうシーンのセリフは、女性の本音を述べたものが多いので、いろいろと勉強になりますね。
"I'm past the point where I think I can just have fun." などは、人生の節目に思いがちなことかなぁ、と思ったりします^^


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posted by Rach at 18:04| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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