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シーズン7 第16話
The One With The Truth About London (ロンドンの夜の真実)
原題は「ロンドンについての真実の話」
ロスにでかける用事があるので、その間、息子のベンを見てて欲しい、と頼まれたレイチェル。
ベンと二人きりになったことがない、とナーバスになっているレイチェルは、案の定、会話が弾まず、二人とも固まった状態になっているところ。
[Scene: Joey and Rachel's, Rachel and Ben are sitting on the couch bored out of their minds.]
ジョーイとレイチェルの家。レイチェルとベンはカウチに座って、すっかり退屈している。
レイチェル: Ben, y'know, when uh, when you were a baby, you and I used to hang out all the time. ‘Cause I was, I was your daddy's girlfriend. (ベン、ほら、あなたが赤ちゃんだった時、あなたと私はいつも一緒に過ごしてたのよ。だって私は、私はあなたのパパの彼女だったから。)
ベン: But you're not anymore! (でも、今はもう彼女じゃないよね。)
レイチェル: No, I'm not. (ええ、彼女じゃないわ。)
ベン: ‘Cause you guys were on a break-- (だって、パパとレイチェルは、ブレイク中だったから…)
レイチェル: Hey! We were not on a-- Okay. That's fine! Fine. Y'know what, Ben? One day when you are a lot older I am going to tell you that entire story over a pitcher of real margaritas, okay? (ちょっと! 私たちはそうじゃなかった…。いいわ、それで構わないわ! いいわよ。ねぇ、ベン。いつかあなたがもっと大きくなった時に、その話を全部あなたに話してあげる、本物のマルガリータのピッチャー越しにね、いい?)
ベン: When's my daddy coming back? (僕のパパはいつ帰ってくる予定なの?)
レイチェル: (checks her watch) Fifty-two minutes. (Pause) So no-no brothers and sisters, huh? But y'know what? I have two sisters and we just-just tortured each other. ([自分の腕時計を見て] あと52分。[間があって] それで(ベンは)兄弟(姉妹)がいないのよね? でも知ってる? 私には2人の妹がいて、お互いにいやがらせをしてたの。)
ベン: Really? Like how? (ほんとに? どんな風に?)
レイチェル: Well y'know, we would umm, we'd repeat everything the other said, or uh, we'd jump out of closets to scare each other, or switch the sugar for the salt so they'd put salt on their cereal. (ほら、私たちは、相手が言ったことをすべて繰り返したり、それから、相手を怖がらせるためにクローゼットからジャンプして飛び出したり、それから砂糖を塩に取り替えてシリアルに塩をかけちゃうようにしたりね。)
ソファーに座りながら、することもなく茫然としているレイチェルとベンですが、その空気を打破しようと、レイチェルが話を始めます。
when you were..., you and I used to do... は、「あなたが…だった時、あなたと私は…したものだった」。
used to は「〜したものだった、〜するのが常だった」のような、過去の習慣的行動を表します。
hang out はフレンズ頻出表現で、「一緒に時間を過ごす」という意味ですね。
「いつも一緒だった、だって私は、あなたのパパ(ロス)の彼女だったから」と子供相手に説明するレイチェルですが、聞いているベンの方も結構おませで(笑)、「でも今はもうパパの彼女じゃないよね」などと返しています。
「ええ、もう彼女じゃないわよ」と言ったレイチェルに対して、子供のベンが、‘Cause you guys were on a break-- と言うのが面白いですね。
過去記事、ブレイク中だったなら良かったのに フレンズ6-15その6 でも、on a break というフレーズが効果的に使われていましたが、ロスがクロエという女性と寝たことをレイチェルが持ち出すたびに、ロスが "We were on a break!" 「僕たちはブレイク中だったんだ!」と叫ぶのが、フレンズのお約束みたいになっているので、その on a break というキーワードをロスの息子(それもまだ子供)のベンが使っているのが、面白いわけですね。
ロスが自分の正当性を主張するために、まだ子供の息子にまでそんな言葉を使って説明しているらしいことが、ベンの発言から想像されるわけです。
レイチェルもレイチェルで、相手のベンが子供であることも忘れたかのようにムキになって「ちょっと、私たちは on a break じゃなかったのよ!」みたいに言いかけるのですが、子供相手にそんなことを言ってもしょうがない、みたいに自分で気づいたらしく、fine 「もういいわ」みたいに言い直しています。
そして、「いつかあなたがもっと大きくなったら(年齢が上になったら)、私は〜するつもりよ」と言っていますね。
ベンが大人になったら何をするかと言うと、「本当のマルガリータのピッチャー越しにその話全体をあなたに話して聞かせるわ」。
マルガリータを作ったピッチャーをテーブルに置いた状態で、それを二人で飲みながら、We were on a break. だったか否か、というロスとレイチェルが別れた時の話をすべて語って聞かせるわ、と言っている感覚になります。
退屈し切っているベンが、「パパ(ロス)はいつ帰るの?」と尋ねて、レイチェルが「52分」みたいに細かい時間を答えるのも楽しいですね。
ロスの帰りを分刻みで待っている感じが出ているわけです。
レイチェルは、「そう言えば、ベンは兄弟姉妹がいない一人っ子だったわよね」という話を始め、「私には妹が2人いて、お互いを torture したわ」と言っています。
torture は「(人)を拷問にかける」という意味ですが、ここでは「(精神的に)苦しめる、困らせる」というニュアンス。いやがらせをする、というような感覚ですね。
そしてレイチェルは、妹たちへの torture の内容を説明します。
1つ目の repeat everything the other said は、「他の人が言ったすべてを繰り返す」。
つまり、相手の言った言葉をそっくり真似する、というやつで、過去記事、シャドー・ゲーム フレンズ3-5その20 では、そのゲームを the shadow game と呼んでいました。
2つ目の、相手を驚かすためにクローゼットから飛び出す、というのも、子供がよくやるタイプのいたずらですね。
3つ目は、「砂糖と塩を入れ替える、そうすると相手は自分のシリアルに塩をかけることになる」。
このように、「ものとものとを交換する」という場合は、switch A for B のように for を使うことにも注目したいところ。
こっそり、砂糖と塩を入れ替えておいたら、相手はそれに気づかずに、シリアルに塩をどっさりかけちゃって、塩辛いシリアルを食べるはめになっちゃうのよー、みたいな、結構タチの悪いイタズラです。
レイチェルが挙げた3つのいたずらは、日本人でもやりそうな感じのものばかりなので、この部分の英語は比較的理解しやすい気がしますね。
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2013年04月30日
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