2013年05月08日

罪悪感を感じるほどには酔ってない フレンズ7-16その4

皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は2位、「にほんブログ村」は9位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ


結婚式でジョーイが牧師役をしてくれるなら、抽象的な言葉じゃなくて、友達として具体的なことを話してくれればいい、とチャンドラーが言うので、ジョーイは、「じゃあ、ロンドンでの二人のなれそめを教えてよ」と尋ねます。
そして場面はロンドンのシーンにカット。ロスの結婚式の出席者に、「ロスの母親」だと間違われたことを気にして落ち込んでいるモニカを、チャンドラーは必死に慰めています。
チャンドラー: Well, look, it's been a really emotional time y'know, and you've had a lot to drink. And you've just got to let that go, okay? I mean, you were the most beautiful woman in the room tonight! (ねぇ、本当に感情的になっちゃう時間だったし、君はたくさん飲んでたし。だからそんなことは忘れないといけないんだ、だろ? 君は今夜あの部屋で一番きれいな女性だったんだから。)
モニカ: Really? (ほんとに?)
チャンドラー: You kidding? You're the most beautiful woman in most rooms-- (She jumps up and kisses him.) (Breaking the kiss.) Whoa! Whoa! Whoa! What's going on? You and I just made out! You and I are making out? (冗談だろ。君はたいていの部屋で最もきれいな女性だ… [モニカは飛び上がり、チャンドラーにキスする] [キスから離れながら] おいおいおい! 一体何が起こってるんだ? 君と俺がたった今、キスした! 君と俺とは、今いちゃついてるのか?)
モニカ: Well, not anymore. (うーん、今はもうしてないわ。)
チャンドラー: But we don't do that. (でも俺たちはそんなことしないだろ。)
モニカ: I know, I just thought it would be fun. (そうね、私はただそうしたら楽しいかな、って思っただけなの。)
チャンドラー: How drunk are you? (どのくらい酔ってるの?)
モニカ: Drunk enough to know that I want to do this. Not so drunk that you should feel guilty about taking advantage. (こういうことをしたいと思える程度に酔ってる。この機に乗じる(便乗する)ことにあなたが罪悪感を覚えるほどには酔ってない。)
チャンドラー: (thinks) That's the perfect amount! ([考えて] それって完璧な酒量じゃん!)

感情的になってたし、君はお酒をいっぱい飲んでたんだし、だから、let that go しないといけないよ、と諭しています。
let ... go は「…を行かせる」ということですから、... に当たる事柄を、いつまでもウジウジと自分の中に抱え込まないで忘れちゃえよ、みたいに言っている感覚になります。
ロスの母親に間違われて落ち込んでるけど、あそこの部屋の中で、君は一番きれいな女性だったじゃないか、とまで言っていますね。
嘘でしょ?みたいに言うモニカに対して、チャンドラーは、the most beautiful woman in most rooms と表現しています。
昨日のあの部屋に関しては、間違いなく出席者の中で一番美しかった、と言った後で、他の場合でもたいていの部屋なら、君は一番きれいだよ、みたいに言っていることになるでしょう。
どんな場所にいても一番きれい、だと言ってしまうのは言い過ぎだとでも思ったのでしょうか(笑)、超ド級の美人がいる部屋だとやっぱ負けちゃうかな、みたいにチラっとでも思ったのかどうかは知りませんが、とにかくチャンドラーは、「君はたいていの場所では、その中で一番きれいだって言って構わないレベルの、美人だよ」と慰めているのですね。

そんな風に、「モニカはきれいだよ」を連発するチャンドラーに、いきなりモニカが抱きついてキスをします。
キスされたチャンドラーは動揺して、そのキスから離れ、「一体何が起こってるの?」みたいにパニック状態になっています。
make out はフレンズ頻出で、「イチャイチャする、キスする、エッチする」のように、そういうイチャつき全般を表す言葉ですね。
チャンドラーはその make out という言葉を使って、「君と俺はたった今、メイクアウトした(キスしてイチャついた)」、「君と俺とは今、メイクアウトしてるところなの?」みたいに言っています。
モニカが唐突にキスしてきたので、俺たち今、そーゆー系のことしちゃったけど、俺たち今そういうことをしてるわけ?と尋ねているわけですね。
モニカの返事も(かなり酔っているせいか)ちょっとズレた感じで、「今、make out してるのか?って聞かれたら、今はもうしてない」みたいに言っています。
一瞬キスしたけど、今は離れて距離を取ってるから、今はもうイチャついてなんかいないわ、という感じ。

その次のチャンドラーの、But we don't do that. は、「習性・習慣を表す現在形」の典型的なものですね。
つまり、「でも俺たちは(普通は・いつもは)そんなことしない」という感覚。
俺たちはずっと友達で、男女の恋愛みたいな行為をしたことがなかったのに、モニカは急にキスしてきた、俺たちって普段そんなことしないのに、いきなりどうしちゃったわけ?みたいな気持ちが、その「俺たちは普通はそんなことしない」という現在形に出ているということです。

「私はただ、そうしたら(チャンドラーにキスしたら)楽しいかなと思っただけ」みたいにモニカは説明しています。
「友達である男性にキスしたら楽しいかもって思っちゃった」みたいに言うので、チャンドラーは「えらく酔ってるみたいな発言だけど、どれくらい酔ってるの?」みたいに問うていますね。
「どのくらい酔っているか?」を尋ねられたモニカは、Drunk enough to do 「〜するほど(十分に)酔っている」とまずは答えます。
こんなこと、つまり、男友達のチャンドラーにキスしたいと思うほど酔ってる、ということで、ちょっと倫理観がなくなってしまっている程度に酔ってる、というところでしょう。
その後、Not so drunk that SV 「主語が(動詞)するほどには(そんなには)酔ってない」とも言っています。
take advantage は「うまく・巧みに利用する」「悪用する、便乗する、乗じる」。
つまり、「モニカは今、ものすごく酔っぱらってるから、この機に乗じて、キスとかしちゃってもオッケーかも」みたいに思ったとしても、そのことでチャンドラーが罪悪感を感じるほどには酔ってない、ということですね。
意識がないほど酔ってるわけじゃなくて、モニカとしては自分のしていることをちゃんと認識しているわけだから、チャンドラーが無意識のモニカを一方的にもて遊んだ(笑)みたいなことにはならないから安心して、みたいに言っていることになるでしょう。
そんな風に酔ってる度合を説明されたチャンドラーは、That's the perfect amount! と言っています。
amount は「量」ですから、「それって完璧な量(酒量)じゃん」と言っていることになります。
「チャンドラーとキスしたいほど酔ってる。でも、チャンドラーがそれに乗じてもチャンドラーが罪の意識を感じるほどには酔ってない」というその「酔い加減」が絶妙である、この流れでエッチなことになっても、それで俺が責められることにはならない、とチャンドラーは喜んでいるわけですね。


ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ
posted by Rach at 16:31| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。