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ロスのアパートメント。ロスはクリスティンという女性とのデートにでかけようとしているところ。そこにジョーイが訪ねてきます。
デート頑張れよ、って言いに来ただけだ、というジョーイは、置いてあるレシートに気付きます。
ジョーイ: Okay, dude! (Finds a receit.) Hey you uh, you sent Kristen flowers. (そうか。[レシートを見つけて] おい、ロスはクリスティンに花を送ったんだな。)
ロス: That's right. (その通り。)
ジョーイ: You spent a hundred dollars. That's the limit. You're screwed! (お前、100ドル使ったぞ。それが上限だ。お前はおしまいだ!)
ロス: Uh actually, I sent the flowers before the actual date. So techincally, technically I didn't break any rules. Thanks for stopping by though. (あぁ、本当のところ、実際のデートの前に僕は花を送ったんだ。だから、厳密に、厳密に言うと、僕は何もルールを破ってない。あぁ、でも立ち寄ってくれてありがとうね。)
ジョーイ: Oh-oh! So that's the way it's gonna be, huh? Yeah, I can break the rules too y'know! (ああー! じゃあ、そのやり方でこれからも行くんだな? そうか、俺もルールを破ることができるんだ!)
ロス: Oh yeah? What are you gonna do? (あぁ、そうかい? ジョーイは何をするつもり?)
ジョーイ: I don't know. (わかんない。)
デート前のロスの部屋を訪ねたジョーイは、ロスがクリスティンに花を送ったレシートを発見します。
そして、「お前は(もう)100ドルを使った。100ドルがデート代の上限だったから、お前はもうダメだな!」みたいに言っています。
ですがロスは余裕の表情で、それでも何も問題ない、ということを説明しています。
actually と actual という同じ系列の言葉が2回使われていますが、つまりは、「実際に・実際のところ、本当の・実際のデートの前に花を送った」ということですね。
花を送ったと言っても、実際のデートよりも前になるから、それはデート代には含まれない、とロスは言いたいようで、technically をしつこく2回も繰り返した後で、「僕はルールを何も破らなかった」と言っています。
technicallly は「技術的には、理論的には、厳密に言うと」というニュアンス。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
technically : according to the exact details of rules, laws etc.
つまり、「ルールや法のの正確な詳細によると・詳細に照らして」。
まさにこの英英辞典の語義通り、「デート代は100ドルまで」という決まりに則って考えると、「デートの前にお金を使ってはいけない」っていうルールがあるわけじゃないんだから、デート前に彼女に何をあげてもルール的には何も問題ないはずだろ、とロスは言いたいのです。
テクニカリーを連呼しているのは、「ルールに照らし合わせてみても、何ら問題はないはず」ということを強調しているわけですね。
一歩も二歩もリードした感じのロスは、「僕が花を送って、彼女に好印象を与えただろうことは事実だけど、それはそれとして、立ち寄ってくれてありがとね」みたいに、余裕の発言をしています。
stop by は「ちょっと訪ねる、途中で立ち寄る」で、フレンズではよく出てくる言葉ですね。
LAAD では、
stop by [phrasal verb] : to make a short visit to a place or person, especially while you are going somewhere else
つまり、「ある場所やある人を、短い時間、訪問すること、特に自分が別のある場所へ行こうとしている間に」。
厳密に言えばルールは破ってない、って言っても、やっぱりそれはズルいだろ!みたいに、ジョーイは怒っている様子。
So that's the way it's gonna be, huh? は「それじゃあ、それ(そんなロスのやり方)が、これからそうなるっていうやり方なんだな?」みたいな感覚。
ロスは今後も、そうやってルールの抜け穴を利用するつもりなんだな、みたいに言いたいわけです。
お前がそうするつもりなら、俺だって!とばかりに、「俺もルールを破ることができるな!」と言うジョーイですが、ロスは「ジョーイは金欠で、僕みたいに何かを贈ったりはできないだろ」と言いたげに、「ルールを破ると言ったって、ジョーイはどうするつもりなんだ?」と問うています。
ジョーイも勢いでそう言っただけで、今のところ特に案がないことが、I don't know. という返事からわかりますね。
優位に立っているロスがちょっと意地悪に見えてしまうわけですが、techincally をことさら強調しているところがいかにもロスらしい言い回しで、面白いシーンだと思いました。
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2013年05月24日
この記事へのコメント
いや、マジで、面白いっす。たまたま、みつけたんですけど、マジで面白いっす。
Posted by 大助 at 2013年05月26日 01:53
ありがとうございます。
Posted by Rach at 2013年05月28日 16:31
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