2013年07月05日

お礼に俺のゲストとして出席してほしい フレンズ7-20その1

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シーズン7 第20話
The One With Rachel's Big Kiss (レイチェルとウィノナ・ライダーの秘密)
原題は「レイチェルの重大なキスの話」


[Scene: Ralph Lauren, Rachel is showing Chandler the selection of tuxedos.]
(レイチェルの職場である)ラルフ・ローレン。レイチェルはチャンドラーに、タキシードのセレクションを見せているところ。
レイチェル: (motioning to a rack) So now, these are all the tuxedos that we make and if there's anything that you like, we can make you a deal. Anything at all. (Grabs a few) But these are the three that Monica pre-approved. ([ラックを調べながら] それで、私たち(うちの会社)が作るすべてのタキシードがここにある。あなたが好きなものがなにかあれば、あなたと取引することが可能よ。とにかくどれでもいいの。[2、3個掴んで] でも、ここにあるのが、モニカが事前に承認した3つよ。)
チャンドラー: Well, thanks a lot for hookin' me up, Rach. I want you to know that I want you to attend our wedding as my guest. (俺に服を見立ててくれてほんとにありがとう、レイチェル。君に知っておいてほしいんだ、俺は、君に俺のゲストとして式に出席してほしいと思ってることを。)
レイチェル: I'm Monica's maid of honor. Okay? Don't try to blue-pin me. (私はモニカの花嫁付添役よ。いい? 私をブルーピンしようとしないで。)
チャンドラー: (sees another rack) Well, what's the deal with these? These-these look nice. ([別のラックを見て] これらはどうなの? 素敵に見えるよ。)
レイチェル: Oh, they are nice. We-we custom-make tuxedos for celebrities and then when they're done with them they just send ‘em back. (ええ、それらは素敵よね。うちは、セレブにカスタムメイドでタキシードを作るの。それで、彼らがそれを使い終えた時、ただそれを送り返してくるのよ。)

結婚式間近のチャンドラーは、ラルフ・ローレンで働いているレイチェルに、自分が着るタキシードを見立ててもらっているところ。
we make の we は、ラルフ・ローレン全体、会社を指すニュアンスですね。
「わが社、うちの会社が作るタキシードが全部ここにあるから、好きなものがあれば、どれでも貸せるわよ(取引・契約できるわよ)」と言っていることになります。
どれでもいいのよ、と言いながら、2、3着の服を掴んで、「でもこれがモニカが事前承認した3つよ」というのが面白いですね。

pre-approve 「事前に承認する」という単語は、過去記事、フレンズ2-18その22 にも出てきました。
ジョーイ: I got this credit card application and I was pre-approved! (クレジットカードを申請したら、俺は事前承認されたんだ!)
というセリフで、そんな風にクレジットカードがらみの話でも使われる単語ですね。

thanks a lot for hookin' me up について。
hook はいわゆる「フック、ホック、留め金」のことで、hook up は「ひっかける、つるす、ホックで留める」「つなぐ、接続する、結合する」のような意味になります。
そういう「つながる、結合する」という感覚から、人間同士の話だと「友達になる、仲間になる」、それが恋愛面の話になると「人と性的関係を持つ」という意味としても使われます。
「引っかける」という意味があることから、hooker だと「売春婦」という意味にもなりますね。

では、今回のセリフでの hook me up のニュアンスは何か?についてですが、恋愛系のことを言っているのではなく、「俺と、俺が着ることになるタキシードを結びつけてくれてありがとう」みたいなことを言いたいのかな?と私は思いました。
英辞郎には、
hook someone up with=〈俗〉(人)に〜を与える
のように出ていますが、そんな風に、「人に物を結びつける」→「人に物を与える」ということになるのだろうと。
俺に似合う服を探してくれていることに感謝、という意味で、上では「タキシードを見立ててくれてありがとう」と訳してみたということです。
唐突な感じのお礼の言葉ですが、感謝の気持ちで素直にお礼を言っただけ…でないところが、チャンドラーらしいですね。
ありがとう、と言った後で、「君に俺のゲストとして出席してほしいと思ってることを知っていてほしい」と言っています。
服選びを手伝ってくれたお礼に、是非俺のゲストとして式に出席して、みたいなことですね。

レイチェルはチャンドラーの意図を察し、「私はモニカの付添役よ。私を blue-pin しようとしないで」と言います。
blue-pin というのは、オープニング直後のシーンで、結婚式の座席表(the seating chart)を相談していた二人のやりとりと関係があります。
その表には、出席者の目印に、赤と青のピンが刺してあり、
モニカ: (To Chandler) Okay, the red ones are my guests, and the blue ones are yours. ([チャンドラーに] いいわ、赤いピンが私のゲストで、青いピンがあなたのよ。)
チャンドラー: This is so sad. I mean, I only have like 10 pins. (これってすっごく悲しい。だって、俺はほら、10個くらいしかピンがないんだぞ。)

「私を”ブルーピン”しようとしないで」というのは、「私をチャンドラーのゲストとして、青いピン扱い・青ピン化(笑)しないで」ということで、本来は名詞である、blue pin という言葉を、blue-pin と動詞化して使っているのがポイントとなります。
ありがとう、とか言いながら、どさくさに紛れて、あなたのゲスト側に入れようとしないでちょうだいね、私はモニカの付添人なんだから、とまさに「釘を刺している」感じになるでしょう。

what's the deal with these? は「こっちにあるこれらのタキシードは、どうしたの?どうなってるの?」という感覚。
こっちにもあるのに、こっちはだめなわけ?みたいなことですね。
素敵に見えるのに、何が問題なんだろう、どうして候補じゃないんだろう、みたいなことです。

レイチェルはその別の棚にあるタキシードのことを説明しています。
we custom-make tuxedos for celebrities は「うち(わが社)は、セレブのために、タキシードを注文に応じて作る、オーダーメイド・カスタムメイドで作る、特注であつらえて作る」という感覚。
custom-made clothes 「カスタムメイドの服」のように、カスタムメイドという言葉はほぼ日本語になってしまっていますが、「作られた」という意味の過去分詞形(受動態)の made を、本来の「作る」という能動形で使っているのが、custom-make になるわけです。

be done with は「〜を済ます、終える」という感覚なので、そのタキシードを使い終えた後、自分の服として保管しておくとかいうことをせずに、ただ送り返してきちゃうのよ、と言っていることになります。
わざわざ、オーダーメイドで作ったのに、1回、もしくは数回着た後で、返品してくる、だからこうしてここにある、と説明しているわけですね。


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posted by Rach at 13:17| Comment(5) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
このブログの存在価値が分からない。
Posted by はあ at 2013年07月06日 18:33
I'm so sorry about my bad behavior on my recent comments for you.
Now I apologize you from bottom of my heart.

I've been one of big fun of "FRIENDS".
I love watching Jeniffer Aniston as Rachel Karen Greene in it.

I've been wondering why you're using "Rach" and "Karen" as your handle on the Internet.
It makes me sooo sad :(

"Rach" is our Rach.
"Karen" is our Karen.
Not only for you.

Everyone loves Rach Karen Greene.
If you are one of her fun and love her, I want you use another handle.

Anyway, I made you so mad and sad.

Now I'm so embarrased...

I never visit your web log page and text any more.
I promise.
Posted by Me, such an idiot... at 2013年07月06日 20:11
はあさん、Me, such an idiot... さんへ

何度も同一IPアドレスで、同じ内容の中傷を繰り返されてきた理由の一つがようやくわかりました。

「フレンズ」の登場人物(しかも主人公)である Rach の名前を私がハンドル(ハンドルネーム)にしていることについて、「フレンズ」のファンの方が嫌悪感を持つ、というのは理解できます。不快感を与えてしまったことにつきましては、同じ「フレンズ」のファンの一人として、深くお詫び申し上げます。

ただ私は、Rach という名前をハンドルにすることで、レイチェルというキャラクターを私物化したつもりは一切ありません。
ハンドルを Rach にした理由、というのはこれまでブログで話したことがありますが、それはあくまでも表面的な理由でした。本当の理由は、フレンズ3-15 に出てきた、あるレイチェルのセリフに心を打たれ、そこに自分の姿を重ねたことにあります。が、その話は今はここでは控えます。そのような個人的な想いを書いたところで、そちらがお持ちの嫌悪感が消えるわけではないだろうと思うからです。
ただ私は、安易な気持ちでそのハンドルに決めたわけではないこと、そういう想いを持ち続けて、こんなブログを8年間も続けてきたことだけ、この機会に説明できればと思いました。

そういうハンドルを使う私のことも、このブログのことも、お嫌いなのはもうよくわかりました。私の気持ちを理解して下さいとは言いませんし、今後も嫌っていただいて構いません。ですが、これまでの誹謗中傷の数々は、ハンドルへの嫌悪感をはるかに上回る悪質なものだと言わざるを得ません。私が、Rach というハンドルを使うことに対してものすごい嫌悪感をお持ちのようですが、そちらがコメントで使われているハンドルは毎回違っています。結局ハンドルはただの記号でしかない、ということをご自身で証明されているようにも思います。

また直前のコメントでそのように謝罪していただいたとしても、そのすぐ上にあるコメントや以前のコメントで書かれたような誹謗中傷の事実が消えるわけではありません。私はただ、今後このようなどちらにとっても利益とならないような無益なやりとりが終わることだけを望んでいます。

私がハンドルを変えないことで、今後、同様の誹謗中傷があった場合には、こちらも断固たる措置を取らせていただきます。先日も申しましたが、同一IPアドレスによる5回連続の一連のコメントは、十分な「証拠」となり得ます。Rach というハンドルが気に入らないという理由も説明もなしに、それとは無関係な部分で一方的に何度も罵詈雑言のコメントを入れてこられたことは十分「嫌がらせ」と判断できると確信します。その事実を「証拠」として残すためにも、以前にいただいた誹謗中傷コメントは、今後も消さずに残しておきます。

仮に、IPアドレスを変えたり、また別の方法で中傷されたりした場合でも、根底に流れる嫌悪感が同じであれば、それは文面に出てきますので、同一人物だと容易に認識できます。そのようなことが続けば、正式な手続きを踏んで、しかるべき筋に情報の開示を求めます。存在価値がわからないようなくだらないブログのために、そちらの身元がわかってしまうかもしれないような、そのようなリスクをおかすことは今後はどうかおやめ下さい。

好き嫌いは理屈ではないので、私のことをお嫌いなのはしょうがありませんが、私に対する中傷の言葉そのものよりも、そういう内容のコメントを、匿名で何度も入れてこられる、という行為そのものに怒りを覚えているのだということを、どうかご理解下さい。

直前のコメントに書いていただいた通り、これを最後にしていただけますよう、どうかよろしくお願いいたします。
Posted by Rach at 2013年07月08日 15:50
はじめてコメントさせて頂きます。いつも楽しく読ませていただいております(^^)

普段はコメント欄はあまり目を通してないのですが、偶然見た折に穏やかではないご様子でしたので、気になって少し遡って読ませて頂きましたところ、正直絶句しました。きっと心中いろいろとおありでしょうが、ご自身の感情を抑えて理性的に、そして相手に対して誠実にお応えされてるのを拝見して、改めてそのお人柄に感銘を受けました。ブログを楽しみにしている読者もいるということをお伝えしたくて、コメントさせて頂いた次第です。

お返事は不要です。暑くなってきましたが、くれぐれもご自愛下さい。
これからも色々とあるでしょうけど、きっとずっと大丈夫ですよ(^^)
これからもずっと応援しています(^^)
Posted by bd6116 at 2013年07月10日 10:02
bd6116さんへ
温かくお優しいコメントありがとうございます。
そのような方に読んでいただけていると思うと、ますますこれからも頑張ろう!と決意を新たにすることができます。本当にありがとうございます。

ブログを8年間続けてきて、これまでも色々なことがありました。そして、このブログを続けて行く限り、また、思いもよらないできごとにぶつかるかもしれません。そんな時は、今日ここでいただいた温かい励ましのお言葉を思い出して、自分に「きっとずっと大丈夫(^^)」と言い聞かせて、頑張って行きたいと思っています。

応援のお気持ちにお応えできるよう、これからも頑張ります。今度ともどうかよろしくお願いいたします(^^)
Posted by Rach at 2013年07月10日 15:40
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