2013年07月26日

会った瞬間から愛するとわかってた フレンズ7-21その2

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チャンドラーとモニカは、結婚式で誓いの言葉を言わなければなりません。
男性陣と女性陣は、それぞれ誓いの言葉を考えているところ。
ロス: Well, why don't you just start with something simple? Like umm, "Monica, from the moment I met you, I knew I loved you." (そうだな、ただ何かシンプルなことで始めたらどう? ほら例えば、「モニカ、僕は君に出会った瞬間から、君を愛するってわかってた」。)
チャンドラー: Yeah, I'm not sure I can do that. (そうだな、それが言えるとは思えないけど。)
[Flashback to when Chandler was introduced to Monica in The One With The Thanksgiving Flashbacks.]
「感謝祭のフラッシュバックの話」(フレンズ5-8)で、チャンドラーがモニカに紹介された時にフラッシュバック。
ロス: ...everyone, this is Chandler! (…みんな、こちらがチャンドラーだ!)
太ったモニカ(Fat Monica): Hi, I'm Ross's little sister. (こんにちは。私がロスの妹よ。)
チャンドラー: (seeing her) Okay. ([モニカを見て] オッケー。)
[Cut to the girls.]
女性陣に画面がカット。
レイチェル: Okay. Okay. Okay. Umm, maybe you could start with, "Chandler, even though we were friends, there was a part of me that always knew I wanted more." (わかった、わかった。多分、この言葉で始められるわ。「チャンドラー、私たちは友達だったけど、それ以上を求めるっていつもわかっていた自分がいたの。)
[Flashback to The One With The Jellyfish, Chandler and Monica are lying on the beach.]
「クラゲの話」(フレンズ4-1)にフラッシュバック。チャンドラーとモニカはビーチに横たわっている。
チャンドラー: All right, there's a nuclear holocaust. I'm the last man on Earth. Would you go out with me? (よし、核のホロコースト[核による大量殺戮]がある。俺は地球上で最後の男だ。俺とデートする?)
モニカ: Ennnh. (うーん。)
[Cut back to the girls.]
女性陣に画面がカット。
モニカ: Ooh, are we allowed to lie in the vows?! (あぁ、誓いの言葉って、嘘をつくことは許される?)

今回のエピソードのオープニングシーンで、モニカは「頭の中ではもう誓いの言葉を考えてるわ」みたいなことを言っていましたが、実はまだ何も考えておらず、悩みまくっています。
男性陣、女性陣はそれぞれ、チャンドラーとモニカの誓いの言葉を一緒に考えてあげているところ。
ロスのアドバイスは、「ただもう、シンプルなことで始めたらどう?」みたいなことですね。
いろいろ考え過ぎずに、シンプルな言葉で始めろよ、ということです。
そして、例に挙げた言葉が、from the moment I met you, I knew I loved you.
これはなかなかロマンティックな言葉ですねぇ。
I knew I loved you の loved は、knew に合わせて時制の一致が起こっています。
I love you だということが、君に会った瞬間から僕にはわかっていた、みたいなことで、会った瞬間から、君を愛することになるだろうってわかってたよ、という感覚ですね。
ですが、チャンドラーは、「俺がそれをできると確信できない」みたいに言っています。
「それができる」というのは、「そういう言葉を誓いの言葉として言える」ということで、つまりは、「そんなこと、誓いの言葉で言えるとは思えないな、俺、言えそうにないな」と言っていることになります。

その後、回想シーンのフラッシュバックで、モニカと初めて出会った時のシーンが流れます。
これは、フレンズ5-8 (The One with the Thanksgiving Flashbacks)ですね。
当時のモニカは激太りの Fat Monica だったので、チャンドラーはモニカを見るなり、「あ〜、これは、ないな(女性として見ることはないな)」みたいな感じのバカにしたような笑いの挨拶をしていました。
初対面の時がこれなので、「初めて会ったその日から…」みたいなことは俺には言えないよ、ということです。

今度は女性陣の様子が映ります。
男性陣と同じように、どういうでだしで始めるか、という話をしています。
そのレイチェルが考えたセリフについて。
even though we were friends は、「私たちは友達だったけれども、友達だったにもかかわらず」、there was a part of me that... は「…をする、…である、私の一部があった」ということなので、「(私の中には)…である私もいたのよ」と言っていることになります。
この a part of me という言い方は、割と最近の記事、フレンズ7-19その2 に出てきたばかりでした。
7-19 でのセリフは、
But a part of me also can't wait ‘til it's over. (でも、私の一部は、結婚式が終わるまで待ちきれないでもいるの。)
というものでしたね。
このように何度も出てきたフレーズですので、「私の一部はこう思ってる、こんな風に思う私もいるのよ」みたいに言いたい場合には、是非この a part of me をネイティブっぽく使ってみて下さい(^^)

今回のセリフでは、always knew I wanted more だと言っていますが、これは「もっと欲すると常にわかっていた」みたいな感覚。
二人は友達だったけれど、友達以上のものを求めることを私は常にわかっていた、そういう自分が私の中にいた、というニュアンスですね。
友達以上の関係に、つまり、恋愛関係になりたいって気持ちが私には常にあったのよ、みたいなことを言っていることになります。

レイチェルにそういう言葉を提案されて、モニカが回想するのが、フレンズ4-1 (The One with the Jellyfish)のシーン。
この部分、フレンズ4-1 の解説では取り上げていなかったので、ここで併せて説明します。

チャンドラーのセリフは、「もし俺が地球で最後のたった一人の男になったら、俺とデートする?」という、ありがちなw質問ですね。
チャンドラーが地球最後の男となって残る、ということは実際にはありえない話ですが、ここでは特に仮定法過去も使わずに、普通に現在形で話しています。
上の日本語訳の通り、「核のホロコーストがある。俺は地球最後の男だ」という感じの英文になっているわけですが、普通の会話なら、それで全然問題ない、ということですね。
「今まさにそういう状況になっていると、頭の中で想像してみてよ」と言っていることは話の流れからわかるわけです。

holocaust は「大虐殺」で、the Holocaust のように the+大文字で書くと、「(第二次世界大戦中の)ナチスによるユダヤ人虐殺」を指します。
日本語で「ホロコースト」と言う場合も、後者の「ナチスによるユダヤ人虐殺」を連想する人が多いですよね。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、2番目の語義として、ナチスの行為が挙げられていますが、1番目の語義は以下のようになっています。
1. an event that kills many people and destroys many things
例) a nuclear holocaust

つまり、「多くの人を殺し、多くのものを破壊する行為」、例は「核のホロコースト(核による大量殺戮)」。
ロングマンの例文にも、a nuclear holocaust と出ているくらいですので、核の使用で大量の人類が死ぬということを表す言葉として、a nuclear holocaust はよく使われる表現だと言えるでしょう。

Would you go out with me? は「もしそういうことになったら、俺とデートするつもりある?」みたいな、「もしそうなった場合の相手の意志」を尋ねる感じの疑問文ですね。
モニカの返事は否定のニュアンスの音(笑)で、この地球上でたった一人の最後の男になっても、あんましデートしたくない、と答えたことになります。

シーズン3の終わりから、シーズン4の始めにかけて、なぜかチャンドラーがモニカを少し口説き出す、みたいな流れになっていた頃の話ですね。
チャンドラーがあれやこれやと言ってみても、モニカは気が乗らないという返事ばかりしていた時期で、「最初から、恋愛関係になりたいと思っていたわけじゃない」ということを示す恰好の例として、ここで持ち出されたことになります。
最初から男女の関係を望んでたみたいな、そんな大嘘つけないわ、と思ったモニカは、「誓いの言葉で嘘を言うことは許される? 嘘ついてもいい?」と言うことになるわけですね。


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posted by Rach at 14:10| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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