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[Scene: Monica and Chandler's, Ross and Joey are reading Chandler's new vows.]
モニカとチャンドラーの家。ロスとジョーイはチャンドラーの新しい誓いの言葉を読んでいるところ。
チャンドラー: Okay, what do you guys think? (オッケー、君らはどう思う?)
ロス: (quietly) Dude! ([静かに] こいつぅ!)
ジョーイ: (starting to cry) I have never known love like this. ([泣きだして] 俺は今までこんな風に愛を知らなかったよ。)
チャンドラー: You really like it? (ほんとに気に入った?)
ロス: Dude! How-how did you write this? (こいつぅ! これをどうやって書いたの?)
チャンドラー: I stole Monica's and changed the name. (モニカの誓いの言葉を盗んで、名前を変えたんだ。)
ロス: You can't do that! (そんなことしちゃだめだよ!)
ジョーイ: If he goes first he can! (先にしちゃえば、できるよ[オッケーだよ]。)
チャンドラーは、自分の最新の誓いの言葉を、男性陣に読んでもらっています。
ロスはそれを読んだ後、感動したような顔をして、Dude! と言っていますね。
dude というのは「人、やつ」という意味の言葉で、男性に対する呼び掛け語としても使われます。
その場合は、「君、お前」みたいなニュアンスですね。
dude という呼び掛け語は、ドラマや映画のセリフでよく出てくるのですが、buddy とかと同じく、なかなか日本語に訳しにくい言葉でもあります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
dude [noun, countable] : (slang) used as a way of speaking to someone, especially a man
例) Dude, look at that car!
つまり、「(俗語) 誰か、特に男性、に話しかける方法として使われる」。例文は、「おい(君)、あの車を見ろよ!」。
今回のロスの Dude! も呼び掛け語のニュアンスで使われているわけですが、ロスの表情と言い方から、この誓いの言葉にすっかり感動している様子がわかるので、Dude, this is really good! 「これってすっごくいいよ、君」みたいに言いたいところが、良いとかの褒め言葉が感動のあまり出て来なくて、Dude! と言うのが精一杯…みたいな感じが出ているわけですね。
「君、お前」みたいなニュアンスですから、「もう君ったら!」みたいな感じで言葉に詰まったような感覚になるでしょう。
日本語で相手のしたことに感銘を受けた場合に、「こいつぅ!」みたいに言うことがあるなぁ、とふと思いついたので、上の和訳はそんな感じにしてみました。
ジョーイも泣きそうな顔になって、I have never known love like this. と言っています。
文末の like this を除くと、「俺は今まで愛を知らなかった」になりますが、like this が入ることで「こんな風に知らなかった」になりますね。
「愛ってほんとはこういうものだったんだ、って、お前の誓いの言葉を読んで初めてわかった、俺なりに今まで愛を知っていた、わかっていたつもりだったけど、愛をこんな風に知るってことがなかったんだ」みたいなことですね。
明らかに感動している様子の二人を見て、チャンドラーは嬉しそうに、「ほんとに気に入った?」と言っています。
ロスはまた、さきほどの Dude! を繰り返すことで、「全くもう、お前ったら!」みたいな感じを出していますね。
ロスは how の疑問文で、「どのようにしてこんな素晴らしい誓いの言葉を書いたんだ?」と尋ねています。
なかなかうまく書けなくて、男性陣に相談したり、またはこの直前のシーンでは、お笑いのような誓いの言葉になっていたりしたのに、どうやっていつの間にこんな感動的な言葉を書けるようになったんだ?みたいなことですね。
チャンドラーは、正直に自分がやったことを告白しています。
Monica's は「モニカのもの」、つまり、Monica's vows 「モニカの誓いの言葉」ですね。
モニカが書いた誓いの言葉をこっそり盗んで、the name 「その名前」を変えた、と言っています。
the name というのは、モニカの誓いの言葉に頻出するはずの相手の名前 Chandler のことで、その名前を Monica に変えて、さも俺がモニカに呼び掛けているように聞こえるようにした、ということになります。
「相手の誓いの言葉を盗むなんて、そんなことしちゃだめだ!」とロスは真面目に言うのですが、ジョーイはジョーイっぽい見解を述べています。
If he goes first he can! の go first は文字通り、「先に行く」ということですから、「(物事を)先にやる、最初にやる」という意味になります。
「チャンドラーが先にやっちゃえば、そうすることは可能だよ」みたいなことで、やったもん勝ち、早い者勝ち、というところです。
早い者勝ち、とちょっと似たニュアンスの言葉をここで紹介しておきます。
それが、first come, first served というフレーズで、LAAD では、
first come, first served : used to say that the first people who arrive somewhere, ask for something etc. will be dealt with before others
例) Seating is available on a first come, first served basis.
つまり、「どこかに到着する、または何かを依頼する最初の人が他の人より前に対応・応対されることを言うために使われる」。例文は「席順は先着順です」。
直訳すると、「先に来る、先に serve される[給仕される]」ということで、まさに「先着順、受付順、早い者勝ち」という感覚になるわけですね。
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