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セントラルパーク。フィービーがいるところにジョーイが入ってきます。
少し前、ここでフィービーの彼氏ジェイクと話していたジョーイは、ジェイクが前にかがんだ時に、パンツ(ズボン)の間からピンクのレースの下着(パンティ)が見えたのでびっくりしていました。その後のシーン。
ジョーイ: Listen, you know how uh, when you're wearing pants and you lean forward I check out your underwear? (ねぇ、君がパンツをはいてる時に前かがみになったら、俺が君の下着をチェックするの、知ってるだろ?)
フィービー: Yeah! (ええ!)
ジョーイ: Well, when Jake did it I saw that... he was wearing women's underwear! (で、(君の彼氏の)ジェイクがそれをした時に、俺は見ちゃったんだよ… 彼が女性用下着をはいてるのを!)
フィービー: I know. They were mine. (知ってるわ。それは私の下着だったのよ。)
ジョーイ: Oh. (Laughs.) No! No wait, that's weird! (あぁ! [笑う] いや! いや、待ってよ、それってヘンだよ!)
フィービー: No, it's not! We were just goofing around, and I dared him to try them on. (いいえ、ヘンじゃないわ! 私と彼はちょっとふざけてて、ジェイクに私の下着をはいてみて、って言った[迫った]のよ。)
ジョーイ: That's weird! (それってヘンだよ!)
フィービー: I'm wearing his briefs right now. (今、私は彼のブリーフをはいてるわ。)
ジョーイ: That's... kinda hot. (それは…その、セクシーだね。)
フィービー: I think so too. And that little flap? Great for holding my lipstick. (私もそう思うの。それであの小さな前開きの部分なんだけど。私の口紅を入れとくのに最高なの。)
ジョーイ: Yeah, I wouldn't know about that. (そうか、それは知らなかったな。)
ジョーイは、you know how... と言って、「君がこういうことをしてる時に、俺がこうする、っていうの、知ってるよね?」みたいに言っています。
you know that... よりも、you know how... の方がより口語っぽい表現で、「…することを知ってるよね」というよりも、「どんな風に…するか知ってるよね」というニュアンスになるでしょう。
lean forward は「前方向に傾く、体を曲げる、かがむ」ですから、「前かがみになる」。
フィービーが(スカートではない)パンツの時に前かがみになったら、俺は(すかさず…笑)パンツの隙間から、君の下着がチラっと見えるのをチェックするだろ、みたいなことで、そんなことを自分で言っているジョーイもどうかと思いますが、「えぇ、確かにジョーイはいつもそうするわね!」みたいに、嬉しそうに Yeah! と言っているフィービーもフィービーです。
それから、「君の彼氏のジェイクがそれと同じこと、つまり、前かがみになった時に、俺は見ちゃったんだよ」と言って、ジョーイはジェイクが女性用下着をつけている・はいていることを彼女であるフィービーに告げます。
それを聞いたフィービーは驚く様子もなく、「えぇ、その下着は私のだったのよ」みたいに平然と答えていますね。
そっか、といったんは納得した風のジョーイでしたが、「いやいや、やっぱり、男が女の下着をつけるのはヘンだよ」と主張します。
フィービーの方も折れる様子はなく、goof around つまり、二人でふざけていた時に、彼に私の下着を試しにはいてみるように dare した、と言っています。
dare someone to do は「人に〜してみろと挑む、迫る」。
この場合は、恋人同士がいちゃついている時の話なので、「ねぇ、ジェイク、ちょっと私の下着を試しに、はいてみたら〜?」と意地悪な感じでおねだりしてみた、みたいなことでしょうね。
ジョーイはまた、weird 「ヘンだ、おかしい」と言うのですが、フィービーが「私は今、彼のブリーフをはいているところなんだけど」みたいに言うと、一瞬絶句して、kinda hot 「ホットって感じ、セクシーって感じだね」というのがジョーイらしいですね。
男性が女性の下着をはくことについては、かなり嫌悪感を持っている様子なのに、女性が男性用下着をはくのはセクシーってことで納得するんかい、というところがいかにもジョーイっぽいわけです。
フィービーは、that little flap について語っていますが、flap という単語は動詞では「(鳥が)羽ばたく」「(旗が)はためく」という意味があり、名詞では「羽ばたき、はためき、ばたばたすること」、そこから「(ひらひら・ぴらぴらして)たれ下がっているもの」という意味にもなります。
研究社 新英和中辞典では、以下のものが flap として挙げられています。
(ポケットの)たれぶた。はねぶた、揚げぶた。(帽子の)たれぶち、(防寒用)耳おおい。(封筒の)折り返し。(飛行機の)下げ翼、フラップ
そういうものが flap であると確認した上で今回のセリフを見てみると、男性用ブリーフのフラップ、ということですから、前開きの部分、というんでしょうか?(正式名称はよく知らない…笑)、その部分を指していることがわかりますね。
DVDの日本語訳では「前の合わせ目」と訳されていました。
フィービーはその合わせ目部分のことを、「口紅をホールドしておくのに最高」みたいに言っており、下着に小さなポケットがついてるかのような使い方をしていることがわかりますね。
ちなみに、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では以下のように説明されています。
flap [noun] : a thin flat piece of clothes, paper, skin etc. that is attached by one edge to a surface, which you can lift up easily
つまり、「布、紙、皮膚の薄くて平らな部分、一方の端が表面にくっついていて、簡単に持ち上げることができるもの」。
この概念の説明、とてもわかりやすいですね。
このように英英辞典は、言葉の概念、定義を説明してあることが多く、英和辞典は上で引用したように、「日本語で言うところの、これ」を並べて説明してくれることが多い気がします。
言葉を覚える時には、この2つを大いに活用し、「定義としてはこういうことで、具体的にはこういうものを指す」というアプローチでイメージするのが大切だな、と改めて思いました。
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最近では、若い女性?がわざと見せるための下着を、かがんだ時に見えるやつの話ですか?
また、レイチさんは、現在ではバイリンガルのように英語は英語のまま理解できるのですか?
コメントありがとうございます。
かがんだ時に見えてしまうことを想定して、今の下着は見せることを意識したものも多いですよね。このエピソードの頃(アメリカでの放映は 2001年5月10日)時点でも、すでにそういう風潮があったのかどうか、よく覚えていませんが、可愛いレースのものをはいているのはやはり、「わざと見せるため」に近いのでしょうね。
それから、「バイリンガルのように英語は英語のまま理解できる」かどうかについては、おかげさまでそのように理解できていると(自分では)思います。わかる、とか、理解できる、とか言うのは自己申告なので(笑)、説得力に欠ける気もするのですが、英語は英語のまま、というのは、私の場合、読む場合も聞く場合も、「英語の語順のままで頭にイメージできる」という感覚だと思っています。止まったり戻ったりすることなく、すんなりイメージできた時に「英語が英語のままで理解できた」と言える気がするのですね。そういうスキルを身につけるのに、海外ドラマを教材にすることは最適だと思いました。