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シーズン7 第23話
The One With Monica and Chanlder's Wedding (ベスト”フレンズ”ウェディング -Part 1)
原題は「モニカとチャンドラーの結婚式の話」
[Scene: Central Perk, everyone is there.]
セントラルパーク。みんながそこにいる。
モニカ: Do you realize this is probably the last time we'll all be here in the coffee house as six single people? (多分これが最後だってみんな気づいてる? 6人の独身者として、私たち全員がコーヒーハウスにいることが。)
フィービー: Why?! What's happening to the coffeehouse?! (Monica looks at her.) Oh! (Realizes.) Okay. (どうして? コーヒーハウスに何が起こるの?! [モニカはフィービーを見る] ああ! [気付いて] わかったわ。)
チャンドラー: Yep! From now on, its gonna be the four you guys and me and the missus. The little woman. The wife. The old ball and chain. (そうだよ! これからは、君ら4人と、俺と女房になるんだよね。家内。妻。(かかあ天下の)古女房。)
モニカ: Ha-ha. Old? (はは。古い[オールド]?)
チャンドラー: The young, hot ball and chain. (若くて、ホットなボール&チェーンです。)
モニカ: That's much better. (その方が、ずっといいわ。)
レイチェル: (checking her watch) Op! We gotta go! (The girls stand up.) ([自分の腕時計を見て] あら! 私たち、行かなくちゃ! [女性陣は立ち上がる])
ロス: Oh, where are you guys going? (おや、君らはどこに行くの?)
モニカ: We're gonna pick up the wedding dress then we're gonna have lunch with mom. (Joey stands up.) (ウェディングドレスを受け取りに行くのよ。それからママとランチするの。[ジョーイが立ち上がる])
ロス: Ah. Joey, you're-you're having lunch with my mom? (あぁ。ジョーイ、君は僕のママと一緒にランチするつもり?)
ジョーイ: No, I-I just heard "lunch." But yeah, I can go. Sure! (They all exit.) (いいや、俺はただ「ランチ」って聞こえたから。でも、そうだよ、俺、行けるよね。もちろん! [みんな出て行く])
realize は「気づく、悟る」なので、Do you realize...? は「ねえ、みんな、今から言うことに気づいてるかしら?」みたいな感覚。
realize 以下の文章は長いので、こういう場合はとにかく、前から順番にイメージしていくのが賢明です。
まずは、「これが多分、最後の時」、どういう最後の時かと言うと、「私たちがみんなここ、コーヒーハウスにいる(時)」、そして最後に状況を説明し、「(私たちが)6人の独身の人間として(いる時)」ということになります。
日本語っぽく訳すと、「これが、私たちが6人の独身者としてここにいる最後の時だってわかってる?」みたいなことですね。
それを聞いたフィービーは驚いた様子で、「どうして? コーヒーハウスに何かが起こるの? このコーヒーハウスがどうにかなっちゃうの?」みたいなことを尋ねています。
「コーヒーハウスに6人が揃う最後の瞬間」みたいに思ったフィービーは、この店がつぶれるとでも思ったようですが、モニカが一番訴えたかった(笑) single 「独身の」という部分を聞き洩らしたことが勘違いの原因だったのですね。
モニカは、「6人全員が独身の状態でここに集まるのはこれが最後」と言いたかった、つまり、自分たちは結婚してもうすぐ独身じゃなくなるのよ、と結婚自慢をしたかっただけのようです。
全員が独身という状態ではなくなる、という発言を受けて、チャンドラーは、「今から、six single people は、君たち4人(the four you guys)と、me and the missus (俺と女房)とになる」と説明し、その後、the missus 「女房」を他のいろいろな表現で言い換えています。
the little woman というのは、自分の妻を指す言葉で、研究社 新英和中辞典には、
little woman=【名】[the 〜] 《口語》 家内、女房、うちのやつ (注:時に軽蔑的と見なされる)
と出ています。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
the little woman: (old-fashioned, informal) an expression meaning someone's wife, considered offensive by many people
つまり、「(古くさい表現、インフォーマル) 誰かの妻を意味する表現、多くの人によって侮辱的とみなされる」。
little というのは「大きさが小さい」という意味もありますが、この場合は「つまらない、ちっぽけな」という、少し悪いニュアンスが含まれているように思います。
日本語の謙称(けんしょう)、つまり、謙遜(けんそん)し、謙った(へりくだった)言い方で呼ぶ場合につける感覚と通じる部分があるでしょう。
英語で little を使うのは、日本語で自分のことを「小生(しょうせい)」、自分の会社を「小社(しょうしゃ)」と呼ぶ時に「小」という漢字を使うのと似ているものを感じますね。
日本語にはありませんが、漢字を当てはめると「小妻」みたいな感じで、「愚妻」ほどではないけれど、限りなくそれに近いニュアンスだと言えると思います。
The wife はまさに「妻」。
そしてその次の、The old ball and chain ですが、これが一番、妻を形容するひどい言い方になりそうですね。
まさに直訳通りの「古い(年をとった)球と鎖」ということで、球と鎖で想像される通り、牢獄などで逃げられないように足につける重たい鉄の球と太い鎖でできた「足枷(足かせ)」のイメージです。
あの「足かせの球」のイメージから、「行動を束縛するもの」「拘束、束縛」の意味ともなり、妻の場合だと、「かかあ天下の女房」のような夫を尻に敷く強い妻のイメージにも繋がるわけですね。
調子に乗って(笑)、妻を表す言葉をいくつも挙げたチャンドラーですが、最後の表現に引っかかったらしいモニカは、Ha-ha. と乾いた笑い声の後、Old? 「オールド、ですって?」みたいに聞き返しています。
女性に old 「古い、年老いた」という言葉はいかん!と気づいたチャンドラーは、ball and chain はそのままで、old を young に訂正し、さらには、hot 「ホット、セクシー、色っぽい」を追加した、The young, hot ball and chain. という表現に言い換えます。
「かかあ天下の女房」的意味の ball and chain はそのまま使われているのですが、モニカとしてはとりあえず、old が young & hot に訂正されたことを評価して、「その方がずっといいわね」と納得することになります。
俺を尻に敷く怖い女房と言われるのはいいけれど、「古い、老けた」という言葉を使われるのだけはごめん、という女心ですね。
そんな風に、「妻」の表現であれこれやり取りがあった後、レイチェルが「出かけなきゃ」と言って立ち上がります。
モニカが説明しているように、ドレスを受け取りに行って、ママとランチするの、ということですが、ジョーイも立ち上がるのでロスは驚き、「ジョーイもママとランチするのか?」と尋ねています。
I just heard "lunch." というのがジョーイらしいですね。
別に元々一緒に行く予定だったわけじゃないけど、「ランチ」って言葉が聞こえたから、耳に入ったから、つい一緒に立ち上がっちゃったわ、みたいなことです。
listen (to) は「意識的に耳を傾けて聞く」ことを指しますが、hear は「聞こえる、耳にする」というニュアンスになるため、ランチって言葉がふと耳に入ってきたから、条件反射的に立ち上がってしまった、ということに繋がるわけですね。
思わず立ち上がっちゃったけど、別に俺が行ってもいいじゃんね、みたいな感じで、女性陣と一緒にランチにでかけるジョーイも可愛いです。
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ほとんどDVDの内容は覚えているのですが、肝心の英語が全く身についてないので、レイチさんのブログこれからもは熟読させていただき(笑)頑張っていきたいと思います!!!!!これからもがんばってください!!!!!!!!!
初めまして! 温かいコメント、ありがとうございます!
「!!!」をたくさん入れていただいて、それほどまでに感謝していただけて、こちらこそ感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます!!!(^^)
「ほとんどDVDの内容は覚えている」ほどフレンズがお好きなら、楽しみながら続けていただくことができますね。私のブログの解説が、少しでもお役に立てるとしたら、大変光栄で嬉しいです。
また、わからない部分などございましたら、どうかお気軽にご質問下さいね。私もよりわかりやすく、より楽しい解説が書けるように、これからも頑張ります!!!(^^)
嬉しいメッセージ、ありがとうございました!