2013年09月09日

こんな日が来るとは思わなかった フレンズ7-23その3

皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は4位、「にほんブログ村」は7位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ


明日は結婚式、というリハーサルディナーの会場で。
ロス: (walks up) Wow, Monica! Hey, just so you know, I had my uh, older-brother talk with Chandler. ([歩いて近づいて来て] わぉ、モニカ! ねぇ、ほら、僕はチャンドラーに「兄としての話」をしたんだよ。)
モニカ: What is that? (それって何?)
ロス: Well I... I told him that if he ever hurt you I would hunt him down and kick his ass! (The girls all laugh.) What?! What?! What is the matter with everybody?! I am serious! I would kick his ass! (The laugh harder.) (えーっと、僕はチャンドラーに言ったんだよ。もしチャンドラーがモニカを傷つけたりしたら、僕は彼を追いかけて、彼の尻を蹴り上げる、って! [女性陣はみんな笑う] 何? 何? みんなどうしたんだよ? 僕は真剣なんだぞ! (もしそんなことになったら)僕はチャンドラーの尻を蹴り上げるんだ! [笑いはより激しくなる])
フィービー: Ross, please! My make-up! (He walks away angrily.) (ロス、お願いよ! 私のお化粧が! [ロスは怒って歩き去る])
Chanlder's Mom enters and Chandler meets her by the door.
チャンドラーのママ(Mrs. Bing、ノーラ・ビング)が入ってくる。チャンドラーはドアのそばで彼女と出会う。
チャンドラー: Hi. (はーい。)
ミセス・ビング: Chandler! (チャンドラー!)
チャンドラー: Mom. Thanks for wearing... something. (They hug.) (She's wearing a tight dress with a lot of cleavage showing.) (ママ。ありがとう…何かを着ててくれて。[二人はハグする] [ママは大きく胸の谷間を見せたタイトドレスを着ている])
ミセス・ビング: Oh, honey! This is so exciting! I thought we screwed you up so bad this day would never come. Oh and just think. Soon there'll be lots of little Bings. (He freaks out and loosens the tie again.) (あぁ、ハニー! これってすっごくエキサイティングよね! 私、思ってたのよ。私たちがあなたに対してひどいことをしちゃったから、この日は決して来ないだろう、って。あぁ、そしてちょっと考えてみてよ。もうすぐたくさんの小さなビングちゃんたちができるのよ。[チャンドラーはパニクって、またネクタイをゆるめる])

ロスは妹モニカを見つけて、「チャンドラーと older-brother talk をしてきた」と言っています。
英語では、兄、弟、のように年上か年下かをあまり明確にすることがなく、通常は、brother 「男の兄弟(兄または弟)」のように表現することが多いですが、特に「年上の兄」であることを言いたい場合は、このように、older brother と表現しますね。
「兄として、妹との夫となる彼と話をしてきた」みたいなことですが、それがちょっと漠然としているので、モニカは「それって何のこと?」みたいに問い返しています。

ロスは「チャンドラーがお前(モニカ)を傷つけるようなことがあれば、僕は彼の尻を蹴飛ばすよ、蹴り上げるぞ、って彼に言ったんだ」と得意気に説明するのですが、モニカを含め、そこにいたフレンズ女性陣たちはそれを聞いて大笑い。
「僕は大真面目で言ってるんだ!」と言った後、I would kick his ass! と言っていますが、この would は、さきほどの if he ever hurt you I would... と同じ感覚ですね。
もしそんなことが起きたら、僕はそうするよ、というニュアンスの would になります。

フィービーが涙を流さんばかりに大笑いしながら、"Ross, please! My make-up!" というのが面白いですね。
please! は「どうか、お願いだから」で、この場合は「頼むから、あんまり笑わせないで。笑って涙が出ちゃいそうなこと言わないで」と言っているニュアンス。
My make-up! は「私のお化粧が!」という感覚で、「そんなに笑わせたら、せっかくのお化粧が崩れちゃうじゃない」みたいに言っていることになります。

ロスが怒って立ち去った後、チャンドラーは自分のママとドアのところで顔を合わせます。
Thanks for wearing... something. というチャンドラーのセリフが楽しいです。
ト書きにあるように、ママ(ノーラ・ビング)は、胸の谷間を大きくみせたタイトなドレスを着ているのですが、その露出度の高過ぎるドレスを見た息子チャンドラーは、その服のことを何か言おうとして、「(とりあえず)何かを着ててくれてありがとう」みたいに言ったことになります。
露出度は高いけど、せめて裸じゃなくて助かったよ、みたいなことをそのセリフに込めているわけですね。
ト書きの cleavage は「女性の胸の谷間」のことで、動詞 cleave は「裂く、割る、分裂する」という意味になります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
cleavage : the space between a woman's breasts
つまり、「女性の両胸の間の空間」。

チャンドラーのママは This is so exciting! と言って、今回のチャンドラーの結婚のことを嬉しそうに話しています。
screw up は「〜をダメにする、めちゃめちゃにする、台無しにする」というニュアンス。
we screwed you up so bad の we は、チャンドラーの母親である自分(ノーラ)と、父親であるチャールズ(ベガスのショーでの芸名はヘレナ・ハンドバスケット)のこと。
自分たち(元)夫婦が、チャンドラーの両親として親らしいことをしてあげられなかった、めちゃくちゃな親だったせいで、あなたにひどい思いをさせたことを、we screwed you up so bad と表現していることになります。
あなたには結婚のひどい部分を見せちゃったから、あなたが誰かと結婚するような、今日という日が来るとは思ってなかったわ、みたいなことですね。

結婚式を迎えることを言った後、"Soon there'll be lots of little Bings." とも言っています。
lots of little Bings は「小さなビングさんたちがたくさん」みたいな感覚で、つまりは、「あなたたちが結婚したら、今度は、ビング姓を持つ子供が何人も生まれることなるのね」と言っていることになります。
今回のエピソードでは、乾杯の掛け声として、"To the Bings!" というのも出てきましたが、この場合は「ビング夫妻に!」というニュアンスですね。
the Bings のように「the+名字の複数形」で、その名字の人複数を指すことになります。
状況によって、「ビング家」「ビング夫妻」「ビング兄弟」「ビング家の子供たち」のような日本語に訳し分けることになりますが、とりあえず「ビングという名字の人を複数指す」場合は、the Bings と表現しておけばそれでオッケーということです。

loosen the tie は文字通り「ネクタイをゆるめる」。
これまでのエピソードでは、「かつては、特定の人との真剣な恋愛関係が苦手、という commitment 恐怖症だったチャンドラーが、モニカとの結婚を決意した」という部分が描かれていましたが、今回のエピソードでは、明日結婚式だ、という今になって、急に「ビング夫妻」と呼ばれることに恐怖を抱くようになってしまったチャンドラーの姿が描写されています。
ここで「再びネクタイをゆるめる」のように again が使われているのも、それまでに何度か「ビング夫妻」と呼ばれパニクっていたチャンドラーが、今度は「小さなビングちゃんたち」という子供のことまで言われて「また」パニクってしまった、ということを表しているわけですね。


ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ
posted by Rach at 14:34| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。