皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は2位、「にほんブログ村」は5位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
モニカとチャンドラーの結婚式での、それぞれの誓いの言葉が終わって、チャンドラーがモニカにキスした後、
ジョーイ: You may now kiss the bride. So, I guess by the powers vested in me by the state of New York and the Internet guys, I now pronounce you husband and wife. Oh, wait! Do you take each other? (それでは、花嫁にキスを。それで、ニューヨーク州とインターネットのやつらから私に与えられた権限によって、私は今、君たちを夫と妻だと宣言する。あぁ、待って! お互いを伴侶とすることを誓いますか?)
チャンドラー: I do. (誓います。)
モニカ: I do. (誓います。)
ジョーイ: Yeah, you do! (そうだよ、誓うよな!)
ロス: Rings? (指輪は?)
ジョーイ: Aw, crap! Okay-uh... uh, let's-let's do the rings. (あぁ、クソッ! よし、えーっと、指輪の交換をしよう。)
(Chandler and Monica both turn, take the rings from Ross and Rachel respectively, and place them on each other's fingers.)
チャンドラーとモニカは向きを変え、それぞれ、ロスとレイチェルから指輪を受け取る。そしてお互いの指にはめる。
ジョーイ: We good? Yeah? Good? Once again, I pronounce you husband and wife. (To Chandler) Now kiss her again. (これでいい? ね? いいよね? ではもう一度、君らを夫と妻であると宣言する。[チャンドラーに]さあもっかい、モニカにキスしろよ。)
(They kiss and everyone applauds.)
二人はキスをして、みんなが喝采する。
チャンドラー: (To Monica) I love you. And I know about the baby. ([モニカに] 愛してるよ。それに俺は赤ちゃんのことも知ってるよ。)
モニカ: What baby? (何の赤ちゃん?)
チャンドラー: Our baby. (俺たちの赤ちゃんだよ。)
モニカ: We have a baby? (私たちに赤ちゃんがいるの?)
チャンドラー: Phoebe found your pregnancy test in the trash. (フィービーがゴミの中に、君の妊娠検査薬を見つけたんだ。)
モニカ: I didn't take a pregnancy test. (私、妊娠検査なんてしなかったわよ。)
チャンドラー: Then... who did? (それじゃあ、誰が検査したの?)
[Cut to Phoebe and Rachel.]
フィービーとレイチェルに画面がカット。
フィービー: Look at them. Oh and they're gonna have a baby. (二人を見て。あぁ、そして二人には赤ちゃんができるのね。)
レイチェル: Uh-huh. (ええ。)
(The camera zooms in on Rachel who has a very worried and frightened look on her face and she slowly takes a deep breath.)
カメラはレイチェルにズームインする。レイチェルはとても心配そうな、そして怯えた表情を浮かべ、ゆっくりと深いため息をつく。
[Fade to black.]
画面が徐々に暗くなる。
ジョーイのセリフ、You may now kiss the bride. は、「今、君は花嫁にキスをしてよろしい」という感じの許可の言葉ですね。
ジョーイは今、司祭という立場なので、そんな物言いをしているわけですが、本来なら、司祭が「では花嫁にキスを」と言ってから、花婿が花嫁にキスをするところ、チャンドラーは自分の誓いの言葉を言った後に、その流れで勝手に(笑)キスしてしまったので、司祭の威厳を保とうと、すでにキスしてしまっている二人に、「ではキスしてよろしい」と後付けのようにものものしく言っている面白さになるでしょう。
by the powers vested in me by the state of New York and the Internet guys は、by が2回も出てきます。
このフレーズのメインは、by the powers 「権限によって」の部分で、「〜という権限によって、私は今、君らを夫と妻であると宣言する」という形になります。
その the power の説明が、vested... 以下になり、「the state of New York and the Internet guys によって、vest された権限」のように、the power を後置修飾している形です。
vest とは、「ベスト、チョッキ」のあのベストで、ラテン語で「衣服」を意味する言葉が語源になっています。
そこから、古語で「(人)に衣服を着せる、(特に)(司祭)に祭服を着用させる」という意味もあって、司祭が祭服を着ることで司祭としての権限が与えられることから、「(権限・権利・財産など)を人に与える・付与する」という意味にもなるのですね。
ここでは、「(人)に権利を与える」という意味で使われていて、「NY州と the Internet guys によって俺に与えられた権限によって、ここに君たちを夫婦であると宣言する」と言っていることになります。
NY州によって与えられた権限、という部分はいいとして、その後の、the Internet guys というのが、ジョーイらしくて面白いですね。
今回、司祭をするに当たり、「ネットで司祭の資格が取れるんだって」という話を聞いてきて、実際、インターネットでその資格をゲットしたジョーイでした。
ネットでやり取りした相手のことを、the Internet guys と呼んで、そいつらにも承認されて俺が与えられたこの権限によって宣言する、と言ってみせたわけです。
by the powers vested in me by... 「〜によって付与された権限によって」などと、司祭っぽいことを言った後に、急に思い出したような慌てた様子で、Do you take each other? と言うジョーイ。
過去記事、結婚式の誓いの言葉 フレンズ4-24その6 では、ロンドンで行われたロスとエミリーの結婚式での牧師の言葉が出てきます。
牧師さんが短いフレーズを先に言って、その後、新婦(または新郎)がそれを繰り返す、という形式でしたが、牧師さんが言うことになる切れ切れのフレーズをまとめると、以下のようになります。(新婦エミリーが言う言葉の場合)
I, Emily, take thee, Ross, as my lawfully wedded husband in sickness and in health till death parts us. (私、エミリーは、汝、ロスを、法に定めた夫とします。病める時も健やかなる時も、死が私たち(二人)を分かつまで。)
thee は you の古語なので、ポイントとなる単語だけで構成すると、I take you as my husband. 「私はあなたを夫とします」ということになりますね。
このように、take A as my husband/wife という言い方は、結婚式の決まり文句なので、Do you take each other? のように、as ... をつけなくても、take という動詞だけで、「お互いを配偶者としますか? 配偶者として受け入れますか?」のような意味だとわかるわけです。
本当は、ロンドンの結婚式での司祭のような言葉が用意されていたのかもしれませんが、初めてのことで段取りもわからないジョーイが、「あ、これ言うの忘れてたわ」みたいに慌てて言った感じが、Do you take each other? というシンプルな文章によく出ているように思います。
I do. は結婚式での決まり文句、
"Do you take this woman/man to be your lawful wedded wife/husband?" "I do."
「あなたは(汝は)この女性(男性)を妻(夫)とすることを誓いますか?」「誓います」
のことですね。
新郎新婦それぞれが、I do. と言うのはいいとして、司祭のジョーイまでもが、Yeah, you do! 「そうだよな、もちろんお前らは、お互いを伴侶として認めるよな、誓うよな!」と嬉しくてたまらないみたいな顔で言っているのが、フレンズっぽくて楽しいです。
自分が司祭であることを忘れて、友達に戻っている感じですね。
さらには、ベストマンであるロスに Rings? 「指輪は?」と聞かれて、指輪の交換をすることを思い出しています。
crap は「うんち」のことで、まさに、Crap! は、Shit! とかと同じく、「クソッ!」という汚い言葉なのですが、自分がトチった時に、ついそんな言葉が出てしまうところが、「にわか司祭」っぽいわけです。
Let's do the rings. は、「じゃあ、指輪をしよう」みたいな感じですが、司祭にしてはラフすぎる言葉になっているのが、ここも笑いのポイントになっているのでしょう。
ちなみに、フレンズ5-1 の、ロンドンでのロスとエミリーの結婚式の時には、指輪の交換のセリフは以下のようになっていました。(過去記事の解説では飛ばした部分なので、今回との比較として、以下にセリフをご紹介します)
司祭(Minister): Do you have the rings? (He is given the rings) Emily, place this ring on Ross' finger as a symbol of your bond everlasting. (She jams the ring onto his finger) Ross, place this ring in Emily's hand as a symbol of the love that encircles you forever. (指輪はありますか? [司祭は指輪を渡される] エミリー、あなたたちの絆が永遠に続く象徴として、この指輪をロスの指にはめなさい。[エミリーはロスの指に指輪を押し込む] ロス、あなたの周りを永遠に回る愛の象徴として、この指輪をエミリーの手にはめなさい。)
ト書き She jams the ring onto his finger の jam は、a traffic jam 「交通渋滞」の意味もある通り、「ぎゅうぎゅう詰め込む、無理に押し込む」という動詞にもなります。
この場合も、指輪を無理やり、ぎゅうーっと押し込んではめる、という感じですね。
エミリーの名前を呼ぶべきところ、間違ってレイチェルの名前を呼んでしまった後のシーンでしたので、とりあえず言われるままに指輪の交換はするものの、その怒りが指輪をはめる時に出てしまったことがわかるト書きになっているわけです。(フレンズ5-1 については以上)
We good? Yeah? Good? というのは、「ねぇ、俺たち(新郎新婦と司祭)、これでいいかな? いいよね? 問題ないよね、大丈夫だよね?」みたいな感じ。
グダグダになってしまった司祭の進行でしたが、これでやるべきことは全部やったよね?と周りに確認していることになります。
もうこれで全て済んだとわかったジョーイは、再度、夫婦であることを宣言し、「もっかいキスしろよ」みたいに促します。
みんなからの喝采を受けた後、チャンドラーは人には聞こえないような声で、「君を愛してる。そして俺は赤ちゃんのことも知ってるよ」とモニカに言います。
the baby のように定冠詞 the がついているので、「俺も君もわかってる、例の赤ちゃん」という感覚なわけですが、モニカは、the baby 「例の赤ちゃん、その赤ちゃん、って何?」とでも言うように、What baby? と尋ね返していますね。
何って俺たちの赤ちゃんのことに決まってるだろ、と言うように、Our baby だと言うチャンドラーに対して、モニカは驚いた顔をして、We have a baby? と返します。
「私たちには、赤ちゃんがいるわけ?」という感覚で、赤ちゃんと言われても、全く何のことかわからない、と思っている様子が、モニカの発言からわかります。
フィービーがゴミの中に、君の妊娠検査薬を見つけたんだ、と説明しても、私は妊娠検査なんかしなかったわよ、と言う始末。
Then... who did? つまり、Then, who took the pregnancy test? 「それじゃあ、あの妊娠検査薬で検査したのは誰なんだ?」とチャンドラーが言った後、画面はフィービーとレイチェルに切り替わります。
フィービーは嬉しそうな顔で、「ほら、あの二人(チャンドラーとモニカ)を見てよ。二人には赤ちゃんができるのね」と言っていますが、そのフィービーとは対照的に、レイチェルは何とも複雑な顔をしていて、その顔を映したまま、画面はフェードアウト、、続きはシーズン8で、、という流れになります。
妊娠したのはモニカだとみんなが思っていたのに、実はそれはレイチェルだった、ということが最後の最後にわかる仕組みですね。
こういうどんでん返しが、結婚式の誓いの言葉の前になってしまっていたら、せっかくの二人の感動的なセリフの印象も薄くなってしまったかもしれません。
二人が無事に夫婦となった後、実は妊娠していたのはモニカじゃなくてレイチェルだった、と判明することで、次のシーズンが待ち遠しくなる、というクリフハンガーになるわけですね。
、、、ということで、今日でシーズン7が終了しました。
次回から、シーズン8に突入します!
ブログを始めた頃は、まさかシーズン8までこのブログを続けているとは夢にも思っていませんでした。
とりあえずできるところまでやろう、読んで下さる方がいると感じられる間は続けよう、と思って書いてきました。
今でも、各ブログランキングで高順位でいさせていただけること、本当に嬉しいです。手間を惜しまずクリックして下さっている皆様、本当にありがとうございます。
ここまで続けて来られたのは、温かく見守り応援して下さった皆様のおかげです。
シーズン8も頑張ります! 今後ともどうかよろしくお願いいたします!(^^)
ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
理想ですね〜
このカップル、ほんと素敵ですよね〜