2013年10月11日

シーズン8に突入! フレンズ8-1その1

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今日からシーズン8に入ります!
これからもよろしくお願いします。


シーズン8 第1話
The One After "I Do" (ベスト”フレンズ”披露宴)
原題は「”誓います”の後の話」


シーズン7のラストで無事に結婚式を終えたチャンドラーとモニカ。
モニカが妊娠しているとみんな誤解していたけれど、実は妊娠していたのはレイチェルだった、、ということを感じさせて、シーズン7は終わりました。
シーズン8に入り、兄のロスにまで、「モニカ、妊娠したんだって?」と言われて、今回もモニカは否定しています。
モニカが妊娠していると信じ切っているフィービーが、モニカに尋ねているところ。
フィービー: Hey Mon, why did you tell the guys you weren't pregnant? (ねぇ、モニカ、どうして男性陣に、自分は妊娠してない、って言ったの?)
モニカ: Because I'm not. (だって私は妊娠してないんだもん。)
フィービー: We found your test in the trash, if you're not pregnant-(She sees Rachel shaking her head)-It's because I am. (ゴミの中にあなたの検査薬を見つけたのよ。もしあなたが妊娠してないのなら… [フィービーはレイチェルが首を(横に)振っているのを見る] 私が妊娠してるからよ。)
(Flash, the photographer takes a picture of Monica and Chandler's stunned faces.)
写真のフラッシュ。カメラマンがモニカとチャンドラーの驚いた顔の写真を撮る。
チャンドラー: What?! What are you talking about? (何だって? 何言ってんだよ?)
モニカ: What are you talking about? (何言ってるのよ?)
フィービー: Yes, I... I am with child. (Flash) And I didn't want to say anything because it's your day. I didn't want to steal your thunder. (そうよ、私は身ごもってるの。[写真のフラッシュ] それで、私が何も言いたくなかったのは、今日があなたの日だからよ。私はあなたの主役の座を奪いたくなかったの。)
モニカ: Wait a minute! So you told people I was pregnant?! (Flash) Does this look like a conversation that I want to remember?! (ちょっと待ってよ! それであなたはみんなに、私が妊娠してるって言ったの? [写真のフラッシュ] これが覚えておきたい会話のように見える?)
チャンドラー: Who's the father? (父親は誰?)
モニカ: Yeah! (そうよ!)
フィービー: I can't say. (言えないわ。)
モニカ: Why?! (どうして?)
チャンドラー: Why not? (どうして言えないんだよ?)
フィービー: I can't say because he's famous. (言えないの、だって彼は有名だから[有名人]だから。)
レイチェル: Oh, my God. Who is it?! (Phoebe rolls her eyes.) (まぁ、なんてこと。それは誰? [フィービーはあきれたように目をむく])
モニカ: Phoebe, come on, you have to tell us. (フィービー、ねぇ、あなたは私たちに言わなくちゃいけないわ。)
フィービー: Okay, okay. It's James Brolin. James Brolin is the father of my baby. (わかった、わかった。ジェームズ・ブローリンよ。ジェームズ・ブローリンが私の赤ちゃんの父親なの。)
チャンドラー: As in Barbara Streisand's husband James Brolin? (それって、バーブラ・ストライサンドの夫のジェームズ・ブローリンのこと?)
フィービー: What?! Well, he never said that to me! (何ですって?! まぁ、彼は私にそんなこと言わなかったわよ!)

どうして妊娠してないなんて言ったの?と尋ねるフィービーに、「だって、私は妊娠してないから、事実を述べたまでよ」のような返事をしているモニカ。
嘘を言ってるようには見えないモニカを見て、フィービーは「私たちはゴミの中に妊娠検査薬を見つけたのよ、もしあなたが妊娠してないなら…」と言って、モニカじゃない、もちろん、私(フィービー)でもない、とすると…?みたいにレイチェルの方を見ると、レイチェルが「言わないで」というように首を振っているので、「妊娠してるのはレイチェルよ」と言うわけにもいかなくなって、とっさに「だって妊娠してるのは私だから」と言い出します。

驚くチャンドラーとモニカに、「えぇ、私は身ごもってるの」と言うフィービー。
be with child は「身ごもって、身重(みおも)で、妊娠中で」という意味で、この場合は、with a child のような冠詞はつかないのが慣例のようです。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
be with child : (old use) to be pregnant
to heavy/great/big with child (= to be almost ready to give birth)

つまり、「(古い用法) 妊娠していること」。
to heavy/great/big with child は、「出産直前であること」。

直訳すると、「妊娠していて(お腹が)重い・大きい」ということですから、臨月、みたいな意味になるわけですね。
old use とあるように、確かに古風な言い方っぽい感じです。
日本語で言うところの「身ごもって、身重で」に近い感じなのでしょう。
今回のセリフでも、みんなに驚かれて、言葉に詰まったフィービーが、「えぇ、私は身ごもっているのよ」と、ちょっと現実離れした古風な言い方で表現したのが、まさに、I am with child. の感覚なのでしょうね。

どうして冠詞が付かないか、というのを私なりに考えてみたのですが…。
お腹に赤ちゃんがいて妊娠している、と言う場合、双子ちゃんや三つ子ちゃんの場合だってあるので、必ずしも、a child 「一人の赤ちゃん」とは限らないですよね。
一人(a child)かもしくは複数(children)かはわからないけれど、とにかく「赤ちゃんがお腹にいる」ことが言えればいいので、本来は可算名詞(countable)である baby という単語を、「観念的、イメージ的」に使っているために、with child のように数を意識させない無冠詞で使っている、ということなんだろうと。

私が妊娠していることについて何も言わなかったのは、今日が「あなたの日」だからよ、とフィービーは説明しています。
steal your thunder したくなかったから、と言っていますが、steal your thunder はこれまでのフレンズにも出てきましたので、覚えておられる方も多いでしょうか?

研究社 新英和中辞典では、
steal a person's thunder=人の考え[方法]を横取りする、人のお株を奪う、人を出し抜く
と出ています。

LAAD では、
steal somebody's thunder : to get the success and praise someone else should have gotten, by doing what they had intended to do
つまり、「誰か他の人が得るべきだった成功や賞賛を得る(取る)こと、その人がやろうと意図していたことをすることによって」。

このフレーズは、過去記事、人の雷鳴を盗む フレンズ5-3その2私の主役の座を奪ったのよ フレンズ7-1その3 にも登場しました。

「今日はモニカの晴れの結婚式の日だから、あなたの主役の座を奪いたくなくて、妊娠したことを黙ってたの」と説明したフィービーに、「だからあなたはみんなに、(あなたじゃなくて)私(モニカ)が妊娠したって言ったの?」とあきれたように言っています。
その様子をカメラマンがフラッシュをたいて撮影しているので、今度はカメラマンに向かって怒っていますね。
Does this look like a conversation that I want to remember?! も文章としてはちょっと長めなので、前から順番にイメージしていくと、「これが会話に見える? 私が覚えておきたいような」になるでしょうか。
「これが、私が記憶に残しておきたい、ずっと覚えていて思い出にしたいと思えるような会話に見えるわけ?」ということで、こんなとこ写真に撮らないでよ!と怒っていることになります。

赤ちゃんができた、となると、みんなの関心は「じゃあ、父親は誰?」という方向に移っていきます。
フィービーが「彼は有名だから・有名人だから、名前を言えないの」と言った後、そこにレイチェルが「まぁ、それは誰?」と言うので、フィービーはあきれた顔をしています。
ト書きの roll one's eyes はあきれた時にする仕草で、英辞郎では以下のように説明されています。

roll one's eyes
目をグルグル回す[白黒させる・むく]、あきれた表情をする、(人)を軽蔑的にじろっと見る、(人)をじろっと横目でにらむ


LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
roll your eyes : to move your eyes around and up, especially in order to show that you are annoyed.
例) My friends roll their eyes when I mention her name.

つまり、「目をぐるぐる、または上に動かす、特に、いらいらしているのを示すために」。例文は、「私の友人は、私が彼女の名前を出すと、いらいらしたように目をむく」。

今回の場合も、フィービーは、レイチェルが「お願いだから今は言わないで」みたいな顔をするので、自分が犠牲になってあげたというのに、「まぁ、その子の父親の有名人って誰なの?」と、まるで他人ごとのように話に参加してきたことに、あきれてものが言えない、という気持ちなわけですね。
「よりにもよってあなたがそこにツッコむわけ? それが嘘だってわかってて」みたいなことです。

問い詰められたフィービーは、「私の赤ちゃんの父親は、ジェームズ・ブローリンだ」と答えます。
チャンドラーが説明してくれているように、ジェームズ・ブローリンは、バーブラ・ストライサンドの夫。
「彼は私にそんなこと言わなかった、彼に奥さんがいるなんて初耳だわ!」みたいに、すっとぼけているのも、フィービーっぽいところです。

さて、そのジェームズ・ブローリンは、アメリカの俳優で、詳しくは以下のウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版: ジェームズ・ブローリン
ウィキペディアにも、
1997年に女優で歌手のバーブラ・ストライサンドと結婚した。
と書いてあります。彼は1940年生まれですから、57歳くらいで結婚したことになりますね。

そして、妻であるバーブラ・ストライサンドについては以下。
Wikipedia 日本語版: バーブラ・ストライサンド
ウィキペディアに以下の記述があります。
アカデミー賞は、『ファニー・ガール』で主演女優賞を、『スター誕生』で作曲家としてアカデミー歌曲賞と2度受賞している。また、複数のエミー賞、グラミー賞、ゴールデングローブ賞、およびトニー賞を受賞している。
これで彼女の凄さがわかりますね。

さて、フレンズファンなら見逃してはならないことが、ストライサンドのウィキペディアに載っていましたので、以下に引用させていただきます。

私生活
バーブラ・ストライサンドは2度結婚した。彼女の最初の夫は俳優のエリオット・グールドで、1963年から1971年まで結婚していた。彼らには一人息子のジェイスン・ゴールドがおり、彼も俳優になっている。彼女の2度目の結婚相手は俳優のジェームズ・ブローリンで、1998年に再婚した。2人の結婚式の模様は克明に報道されている。 彼らのあいだに子供は生まれていないが、ブローリンには以前の2回の結婚生活で授かった3人の子供たちが存在する。


最初の夫、エリオット・グールドというのは、フレンズでロス&モニカのパパ、ジャック・ゲラーを演じている俳優さんです。(近年では「オーシャンズ11」などにも出演されてましたね)
そのゲラーパパと結婚していた、バーブラ・ストライサンドの名前と、次の夫であるジェームズ・ブローリンの名前がセリフに登場しているのは、内輪ネタ、楽屋オチ、みたいな感じがして楽しいですね。


★ Rach からのお知らせとご挨拶 ★
神戸・住吉で開催される私の初セミナーが、いよいよ、あさっての日曜日(10月13日)となりました。
参加者の皆様とお会いできるのをとても楽しみにしています(^^)
楽しく面白いセミナーにしたいと思います。どうかよろしくお願いいたします!


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posted by Rach at 15:25| Comment(6) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。はじめて、コメントさせていただきます。
モニカの結婚式に白のウエアで入ってきたジョーイにモニカが言ったI'm not gonna even pretend I was listening.というセリフの意味は、聞いてたふりさえするつもりはない、つまり他人だってことにしてとなるのでしょうか?

Posted by はーしー at 2013年10月23日 14:10
はーしーさんへ
はじめまして。コメントありがとうございます。

いただいたご質問については、はーしーさんの解釈の通りだと思います。
I'm not gonna even pretend I was listening. は、「聞いていたふりをするつもりさえないわ」ということで、ジョーイが話しかけても、それを聞いてるふりさえしないから、あなたが何を言っても私は聞いてないことにするから、というニュアンスですね。

DVD の日本語訳は、
(字幕)あなたは他人よ ハーイ
(音声)あなたは他人だってことにして。あら〜
となっていて、モニカはジョーイの発言を聞いてない様子で、他の人に挨拶していました。
あなたと会話してるって思われたくないから、他人のふりをするわ、と言っていることになります。
Posted by Rach at 2013年10月25日 14:37
レイチさん、返信ありがとうございます!!英語の表現でよくわからないこともこちらのサイトを見ていつもなるほどーと勉強させてもらっています。これからも活用させていただきます!!
Posted by はーしー at 2013年10月25日 20:03
はーしーさんへ
こちらこそ、ご丁寧なお返事ありがとうございます。
拙ブログが少しでもお役に立てるとしたら光栄です。
これからもよろしくお願いします!(^^)
Posted by Rach at 2013年10月26日 09:09
Rachさん こんにちは
シーズン6以来、ご無沙汰していました。
シーズン7を買わなくてはならなかったのに馬鹿なことに8を買ってしまって、再生したら結婚式でビックリしました(笑)
Rachさんはセミナー開催だとか何だかすごい事されてますね!
また色々勉強させて頂きます(^^)
Posted by Hiro at 2013年11月15日 01:36
Hiroさんへ
ご無沙汰しております。コメントありがとうございます。

「再生したら結婚式でビックリ」には思わず笑ってしまいました^^
基本的には一話完結のシットコムなのですが、シーズンごとの大きな流れというのがあるので、まるまるワンシーズンを飛ばすと、そんな風になってしまいますよね(^^)

はい、おかげさまで今年はセミナーなどを開催させていただくことができました。いちブロガーの私がそんなことをできるのも、このブログを読み続けて下さっている皆様のおかげです。ありがとうございます!
これからも頑張りますので、どうかよろしくお願いします(^^)
Posted by Rach at 2013年11月15日 15:57
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