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フィービーはレイチェルが妊娠したことを知っていますが、モニカはまだそのことを知らず、妊娠したのはフィービーだと思っています。
そんな二人が会話しているところ。
モニカ: Well I-I talked to and uh, she's definitely going to have this baby. Y'know, she said she was gonna raise it on her own. (ねぇ、私、話したんだけど、彼女(フィービー)はこの赤ちゃんを絶対に産むつもりね。ほら、フィービーは言ったのよ、自分一人で育てるつもりだ、って。)
レイチェル: Well, maybe that's, maybe that's really brave. (うん、多分それって、多分、すごく勇気があると思う。)
モニカ: Maybe. I just hope she realizes how hard it's gonna be. (多分ね。私はただ願うわ、それがどんなに大変になるか、ってことに彼女が気付いてくれるのをね。)
レイチェル: Maybe she hasn't really thought it through that much. (多分、フィービーはそのことについてそんなにじっくり考えてないのよ。)
モニカ: Well, there's a lot to think about. I mean, how is she, how is she going to handle this financially? How is she going to juggle work? Does she realize she's not going to have a date again for the next, like, eighteen years? (そうねぇ、考えるべきことはたくさんあるわ。ほら、このことを経済的にどうやってやっていくのか? どうやって仕事を巧みにこなすのか? 彼女は気付いてないのかしら? もう二度とデートをすることもないのよ、この先、ほら、18年くらいの間。)
レイチェル: (starting to cry) I don't know. ([泣き出しそうになって] どうかしらね。)
モニカ: Are you okay? (大丈夫?)
レイチェル: Uh-hmm. I'm just thinking about Phoebe, poor, knocked-up Phoebe. (えぇ。私はただ、フィービーのことを、かわいそうな、はらまされたフィービーのことを考えてただけよ。)
ウェイター: Champagne? (シャンパンはいかがですか?)
レイチェル: Oh yes! Thank you very much! (She grabs a glass, takes a sip, and realizes what she just did. She then tries to spit the champagne back into the glass without Monica noticing. It doesn't work.) Oh that's-that's actually how the French drink it. (ええ! どうもありがとう! [レイチェルはグラスを掴んで、一口飲んで、それから自分がたった今したことに気づく。それから彼女はモニカが見ていない間に、その(口に入れた)シャンパンをグラスに吹き出して戻そうとするが、それはうまくいかない] あぁ、今のは実際に、フランス人がシャンパンを飲むやり方よ。)
(Monica gasps.)
モニカは息を呑む。
モニカは、「フィービーと話したんだけど、彼女は絶対に赤ちゃんを産むつもりね」と言っています。
on one's own は「自分の力で、自力で、独力で、単独で」。
父親がいない状態で一人で育てるつもりのようよ、ということです。
モニカは、妊娠しているのはフィービーだと思い込んでいるので、レイチェルの前でズバズバ物を言っているわけですが、その言葉がそのまま自分にグサグサ突き刺さってくるレイチェルは、「それってほんとに勇気があるわよね」と言うのが精一杯。
レイチェルの妊娠を知らないとは言うものの、どんどん非難めいた話がエスカレートしてくるのがモニカらしいところです。
「一人で子供を育てるのが、どんなに hard になるかってことに気づいて欲しいと願ってるわ」というモニカに、「多分、彼女はそのことをそんなにじっくり考えてないのよ」とフォローのような言葉を入れるレイチェル。
「私だってパニクってて、まだゆっくりじっくり考えられてないのよ」という自己弁護を、フィービーのこととして語っている感じです。
モニカの容赦のない攻撃は続き(笑)、「よく考えてないだなんて、考えなきゃいけないことはたっくさんあるのに」みたいに言っています。
3つの問題を提示していますが、最初の2つは、How is she going to...? の形になっていて、「どのようにして彼女は…するつもりなのかしら?」というニュアンス。
一人で子供を育てるということを経済的にどう扱うのか、は、経済的にどうやっていくのか、という感覚。
juggle work の juggle は曲芸師の「ジャグラー」の元になった動詞で、ジャグラーがやっている行為としては、「(ボール・皿・ナイフなど)を次々と空中に投げては受けるという曲芸をする」という意味になります。
そんな風に複数のものを上手にうまく扱う、やりくりしている様子から、「(仕事など)を巧みに処理する、こなす、上手にやりくりする」という意味にもなるのですね。
その「上手にやりくりする」の意味は、英英辞典では以下のように説明されています。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
juggle : to try to fit two or more jobs, activities etc. into your life, especially when this is difficult
例) It's hard trying to juggle a job, kids, and housework.
つまり、「2つ以上の仕事、活動などを自分の生活にうまくフィットさせようとすること。特にこれが難しい時に」。例文は、「仕事、子供、家事を上手にやりくりしようとするのは難しい」。
Does she realize she's not going to...? は、「自分が〜しないことになるって気づいてるのかしら、わかってるのかしら?」という感覚。
その内容はというと、「再びデートをすることはない、これから先18年間は」ということですね。
子供を産んだら、女性であるよりもママであることを優先せざるを得なくなる、子供が大学生くらいになるまでは、デートも恋愛もできないのよ、ということです。
その話を聞いて、泣き出しそうな顔をしているレイチェル。
大丈夫?と聞かれて、「私はただフィービーのことを考えて悲しくなっちゃっただけよ」みたいにごまかしています。
poor, knocked-up Phoebe の poor は「かわいそうな(フィービー)」。
knocked-up は「妊娠した、はらんだ」という意味。
句動詞 knock up には、俗語で「(女性)をはらませる、妊娠させる」という意味があるからです。
これはアカデミックな辞書である、LAAD にも載っていました(ちょっと意外な感じ^^)
LAAD での説明は以下の通り。
knock somebody up, knock up somebody [phrasal verb] : (informal) to make a woman pregnant
つまり、「女性を妊娠させること」。
語義に make が使われているところに、「妊娠”させる”」というニュアンスが出ているわけですが、それを考えると、knocked-up は、ただ「はらんでいる、妊娠している」というよりも、「はらまされた、妊娠させられた」というような感覚に近いものを感じます。
子供が欲しくて待ち望んで妊娠したわけじゃない、本人の意図とは違うところで妊娠してしまった、あぁ、かわいそうなフィービー、、みたいな印象を受ける気がするわけです。
これがフィービーを目の前にしての言葉なら、poor, knocked-up Pheobe という言い方はちょっと失礼な感じがすると思うのですが、観客はレイチェルが自分自身のことをそう言っているとわかっているので、このキツい表現にも納得なわけですね。
レイチェル自身が思ってもみなかった妊娠だったこと、意図せず妊娠してしまったこと、が、knocked-up という言葉に出ている気がした、ということです。
ウェイターが「シャンパンはいかがですか?」と勧めてきたので、気分を変えようとレイチェルはそれを口に含むのですが、自分がお酒を口にしてしまったことに気づき、口から噴水のようにそれを出してグラスに戻しています。
ト書きの、...without Monica noticing. It doesn't work. というのは、「モニカに気づかれないように、口に含んだシャンパンをグラスに戻そうとしたのだが、それはうまく行かない」ということで、つまりは、モニカに notice されてしまった、気づかれてしまった、と言っていることになります。
モニカに見られたレイチェルは、「今のは実際にフランス人がシャンパンを飲む方法よ」みたいに言い訳していますね。
「フランス人はこんな風にシャンパンを飲むのよ」と言ったわけですが、モニカはその様子を見て、何かに気づいた顔をして息を呑む、そこでアドブレイク(CMブレイク)となります。
日本のお酒のCMなどでも、「妊娠中や授乳期の飲酒はやめましょう」などの注意書きが出たりしますが、レイチェルもそれに気づいて、いったん口に入れたのを出したわけです。
さすがのモニカもそれを見て、「妊娠したのはフィービーじゃなくてレイチェルだったの?!」と気づくという仕組みですね。
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僕は、20歳中ごろの平凡な人間で。
英語は、中学最後の期末テストで8点(当然100点満点中)
しかも、リスニングで適当に〇×を当てたので実質〇〇点の者です。
近い将来に、海外へ留学、就職を思い4月から勉強しています。
この半年、単語はDuo。文法はforestで基礎固めをしました。
(余りのできなさに泣いたり、逃げ出そうとして葛藤しました。)
そんな自分が何故今、このようなコメントをしているかと言うと。
今日、通販で頼んでいたフレンズのコンプリートボックスが届いて、第1話を英語、字幕なしで見た所なのです!
英語が全然できなかった頃、たまたまテレビでフレンズが放送していて。
すぐに面白さを知ってブックオフに行ったら。
フレンズのシーズン7の1と2(1-8話)を買って見た事があり。
机に向かい教科書を読むより、楽しくすんなり覚えられました。
(経済的な理由でそれしか買って無かったのですが宝物です!)
今のところ一番好きなフレーズはフィービーがレイチェルのアシスタントのタグに言う
You shuld hear my phone number?です(笑)
まぁ、使いませんよ(笑)。だから好きです。
文法は間違っていない、それを使うタイミングで笑いが起きている。
なにより、彼らが話し伝わっている。だから、自分が話してもきっと伝わる。
中学の英語の先生よりフィービーの方が信頼できる。
まぁ、セリフがセリフですが(笑)
とにかく!!フレンズには机に向かって勉強する以上に自分の英語に対する可能性を確信しています。
でも、基礎は知っておきたいから半年机に向かっていました( ;∀;)
そして今日です。94年(だったかな?)のセントラルパークへ行きます。
ドラ〇もん感覚で時代と彼らの人生を見ていきたいと思います。
英語、字幕なしで。
ネタバレなしが条件だったので、言葉は曖昧だけど、感情や行為は伝わりました。
感想は楽しかったです!あと、みんな若い!!
これなら続けられると確信しました。
スタートがRachさんに比べて遥かに出遅れていますが、自分のペースで楽しんで行きます。
ネタバレ禁止なので、ブログは暫く見れませんね(笑)
一通り見て次のステップに行ったら、また報告しますね。
あと235話!!あーあ。長い(笑)
でも、楽しくなるね!!
英語学習者ランキングなんてあるんですね。
ブログ村の方は、各記事内にはリンクがないようですが、
みなさんも右側のところでポチされてるのかな…?
私は今やっとシーズン2に入ったところですが、
飽きずに続けられるのはrachさんのお蔭です。
さらに、コメント欄の質問も面白いものが多いので、
ブログ読者の方々のお蔭でもあります。
今、空き時間の楽しみはフレンズで、寝床での読書は
rachさんお勧め本「日本人の英語」。私好みの本です。
楽しみが増えるのは嬉しい。ありがとうございます。
はじめまして。ご丁寧なコメントありがとうございます。
海外留学、就職を考えておられるのですね。このブログがそういう方のお役に少しでも立てているとすれば、とても嬉しいです。
フレンズの場合は、基本1話完結ですから、いきなりシーズン7から見ても、入って行きやすいですよね。
おっしゃる通り、ドラマで使われている英語は、彼らが実際にそれを使って会話が成り立っているものですから、間違いなく本物で、だからこそ信頼できると私も思っています。
ラフな言い方だったり、省略しまくっていたり、もありますが、それでちゃんと通じているんだから、自分もそう言えば通じるんだ!ということですよね^^
また、「基礎は知っておきたいから半年机に向かっていました」というそのお心がけ、大変素晴らしいと思いました。その基礎固めの段階では、全てをきちんと理解できなくてもいいのです。一通り、目を通しておくだけでも、その後の理解度が随分と違ってくるはずです。文法書に書いてあるようなことは、文法書だけ読んでいてもなかなかピンと来ないのですが、それが実際に使われているセリフとリンクすると、俄然、そこに大きな意味が見えてくる、、という感じですね。「こういうの、文法書に書いてあったような、、」と思って、またその文法書に戻って確認する、というような行為が、生きた英語と文法とをうまくリンクさせる方法なのだと私も思っています。
そのように半年間しっかり準備をされた上で臨まれたフレンズ1-1で、「伝わった、楽しかった」という感想が出たこと、本当に素敵です! シーズン7を先に見ていると、シーズン1のみんなは、見ているこっちが恥ずかしくなるほど若いですが^^ 「これなら続けられると確信しました」とのお言葉、同じフレンズファンとして、とても嬉しいです。私が「これなら続けられると確信した」のは、フレンズ1-8 だったのですが(笑)、そういう「確信のあるなし」は、今後その学習法を続ける上で、ものすごく大切なことですよね。
ご自分のペースでこれからも楽しんで行って下さい。またご報告を楽しみにしています。ファイナルまで長いですが、でも楽しいと続けられちゃうんですよね。私がフレンズDVDで英語学習を始めたのが 2001年、このブログを始めたのが 2005年、現在 2013年でブログ解説はシーズン8に入ったところ、、なわけですが、それでもまだ相変わらず、私にとってフレンズ学習は楽しく面白いものであり続けています。こんなに相性の良い「英語教材」に出会えたことに感謝していますし、優太さんにとってもそういう作品になってくれるといいな、と願っています。引き続き、楽しんで下さいね!(^^)
三原さんへ
いつもランキングのことを気にかけていただき、本当にありがとうございます! そのように応援していただけること、とっても嬉しいです(^^)
そうなんです、ブログ村のランキングは、「英語ブログ」のカテゴリーの中にさらにサブカテゴリーがあって、私は「英語学習者」カテゴリーに属しております。調子が良い時は、そのサブカテゴリーで1位になることもあります。ありがたいことです。
三原さんは今、シーズン2の初期のエピソードの解説を読んで下さっているんですよね。その頃はまだ、「ブログ村」に登録していなかったため、各記事内のリンクは、「人気ブログランキング」と「みんなの英会話奮闘記」の2つになっていました。
確か、2005年12月頃に、「にほんブログ村」の存在を知って、そちらにも登録したところ、ブログ村の方がランキングの順位が上がって来て、、みたいな話になりました。(2005年の年末の頃に、記事内でそういうランキングの話をいろいろ書いておりますので、お楽しみにw)
「飽きずに続けられるのはrachさんのお蔭です」とのお言葉、ありがとうございます。そう言っていただけると、このブログをやってきた意味があるというものです。いただくコメントも本当に勉強になるんですよね。私がスルーしている部分を尋ねて来られることも多く、また改めて調べてみることで、私自身が本当にたくさんのことを学ばせていただきました。私が一方的に「自分のわかったこと」を書き連ねているだけだったら、ブログの進歩もなかったと思っています。読者の皆さんのコメントや質問で私が鍛えられてきたお蔭であり、そのことについてはいつもとても感謝しております。
「フレンズ」で学んでいると、ピーターセンさんの「日本人の英語」の話がしっくりきますよね。ピーターセンさんも、映画のセリフを取り上げて説明されていますし、「何からどう学ぶか」という部分に非常に共感できます。
言葉を学ぶということは本来楽しいものであるはずで、それが強制的な勉強になってしまうのは実に悲しいと思っています。楽しみながら英語を学ぶ、という私のポリシーに共感し、そしてそれを実感していただける方がいて下さることが、私にものすごい力を与えてくれます。もっともっと楽しんでいる私をお見せできるように、これからも頑張ります!(^^)