2013年10月25日

score の意味 フレンズ8-1その5

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チャンドラーとモニカの披露宴会場で、素敵な女性モナと知り合ったロス。
彼女と同じテーブルになろうとして自分の席の番号を他の人とすり替えるのですが、間違って子供ばかりのテーブルに座ってしまうことになります。
それでも、隣のテーブルのモナにダンスを申し込むロスですが、同じ席の小さな女の子たちが次々とロスとダンスしたいと言ってくるので、子供に優しいところをアピールすべく、少女たちと踊ってあげているところ。
少女: Thank you. (踊ってくれて、ありがとう。)
ロス: No-no, thank you, Miranda. (いやいや、こちらこそありがとう、ミランダ。)
少女: Melinda! (メリンダよ!)
ロス: All right. (Walks over to Mona.) (そうだね。[モナのところに歩いて行く])
モナ: How cute was that? (今の(ダンス)、何てかわいかったのかしら。)
ロス: Oh-oh, were you, were you watching? (あぁ、君は、君は見ててくれたの?)
(Another little girl walks over to him.)
別の少女がロスのところに歩いてくる。
2番目の少女(Second Girl): Can I go next? (次、私がしていい?)
ロス: What? Of course you can! Hop on! (何? もちろんいいよ! (足の上に)飛び乗りなよ!)
モナ: Okay, but I get to hop on after her. (Ross bites the air in response.) (いいわ、でも、その子の後には、私が飛び乗ることになるわよ。[ロスは返事として、空(くう)を噛む])
ロス: I am so gonna score. (間違いなく、ヤレるな。)
2番目の少女: What? (何?)
ロス: I like your bow. (君のリボン、素敵だね。)

ロスは、モナという女性が自分のことを見ているのを承知で、小さな少女たちと楽しくダンスを踊ってあげています。
ダンスなどまだあまり上手でないであろう小さい女の子が相手なので、ロスはいいところを見せようと、最初の子に、"In fact umm hey, why don’t we try it my special way? You can dance on my feet." と提案していました。
ロスの足の上に、少女が足を乗っける形でダンスをするので、ステップがよくわからなくてもうまく踊れる、という仕組みですね。

うまく踊れたので、少女は感謝の言葉を述べています。
ロスも「こちらこそ」のようにお礼を言った後、Miranda と相手の名前で呼びかけるのですが、少女は怒ったように、「Miranda じゃなくて、Melinda よ!」と訂正しています。
ミランダとメリンダ、、うーん、確かに間違えやすいかも、、^^

少女と踊り終えたロスは、今度こそモナとダンスできる、とばかりに、嬉しそうにモナのところにやってきます。
モナもロスが少女とダンスを優しく踊ってあげていたのを見ていたので、「今のダンス、何てキュートだったのかしらね」みたいに言っていますね。
モナが見ているのは百も承知(笑)で、いいところを見せようと猛アピールしていたロスですが、「あれ、今の見てたんだー、見ててくれてたのかー、僕はちっとも気付かなかったなぁ〜」みたいにしらばっくれたセリフを言うのもロスっぽいところ。

そうしていいムードになって、今度こそモナと踊るぞ、となった時に、また子供ばかりのテーブルから、別の少女がやってきて、「今度は私が踊ってもらってもいい?」みたいに言ってきます。
モナの目の前で子供に冷たくすることもできず、また、「子供に優しいロス」をもう一度モナにアピールできるとも考えたロスは、Hop on! と言って、最初の子と同じように、自分の足の上に乗るように促します。
hop は「ホップ、ステップ、ジャンプ」のホップで、「ひょいと跳ぶ、飛ぶ」感覚。
Hop on (my feet) ということですから、「僕の足にぴょんと飛び乗りなよ」というニュアンスになります。

ロスが少女に、Hop on! と言うのを聞いたモナは、Okay, but I get to hop on after her. と言っています。
直訳すると、「いいわ、でも、その子の後に、私がホップオンすることになるわよ」というところ。
それを聞いたロスは、獣がガルル、、と言うような表情をし、モナの方も、ちょっと鼻にしわをよせるような顔で嬉しそうに笑ってみせています。
二人がふざけてちょっとエッチっぽいやりとりをしているのが、この二人の表情からわかる気がしますよね。
hop on 「飛び乗る」という表現を使っていることから、「その子と踊った後は、私があなたの上に飛び乗るわよ」と言っていることになります。
大人の会話で、「あなたの上に乗る」というと、エッチの時のカタチが想像されるわけで、モナはロスがそういう想像をするのを見越した上で、わざと、次は私が hop on するからね、と言ってみせたわけですね。
ロスの方も、モナがわざとそう表現したことがわかるので、「そんな思わせぶりなこと言ったら、遠慮しないぞ」みたいに、ちょっとケダモノっぽく、ガルル、、的な表情をしてみせたことになります。
ト書きの bite the air というのは、手持ちの辞書にそういうフレーズが載っていなかったのですが、「空気・空(くう)を噛む」という感じですね。
シーンの映像では、獅子舞が歯をカチッと合わせるような感じにも見えますから、それを「空気を噛む」と表現したことになるでしょう。

女性のモナから、ちょっとそんな風に「誘う」ような言葉を言われたので、ロスはご機嫌な顔になっています。
小さな少女とダンスしながら、独り言で、I am so gonna score. と言うのですが、女の子に「何て言ったの?」みたいに聞き返されて、慌てて、「君の bow (蝶型のリボン)、素敵だね、かわいいね」みたいに言っています。
I am so gonna score. というセリフは、子供に聞かせるべき表現ではない、ということが慌てて言い直したことからもわかりますね。
このセリフのポイントは、score という言葉。
日本語で「試合のスコア」というように、名詞で「得点」、動詞で「得点する」という意味ですが、俗語では「(男性が)エッチの相手を見つける、女をモノにする」というようなダイレクトな意味があります。

Macmillan Dictionary では、
score : [intransitive] (spoken) to have sex with someone, especially with a new partner
つまり、「誰かとエッチをすること、特に新しい相手と」。

アカデミックな辞書である、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) にも、以下のように非常にはっきりと書いてありました。
score: SEX [intransitive] (informal) to have sex with someone

ということで、ここまで辞書にはっきり書いてあると、「アメリカ人は score をそんな意味で使うらしい」とかのぼんやりしたレベルではなく、score にそういう意味があるのは周知の事実である、ということですね。
まさにゲームで得点するニュアンスで、恋愛の段階においてゴールを決めた感覚、ゴールにボールを入れた感覚(笑)なわけでしょう。
この時のロスの気持ちを反映させるとすると、ちょっとお下品な感じの「ヤレる」が和訳として似つかわしいと思ったので、上ではそのように訳してみました。
I am gonna は、I am going to ということで、「このままの流れで行けば(間違いなく、必ず)こうなる」という感覚。
そこにさらに強調の so が入っていますので、モナのそのセリフと表情から、彼女もそういうことになることを想定してる、決していやがってないから、今回は間違いなくゴールまで行けるな、的な意味で、子供の前なのも忘れて、I am so gonna score. と声に出して言ってしまった、それで慌てて、別の無難な言葉でごまかした、というのが、このシーンのオチになっている、ということですね。

ちなみに、I like your bow. の bow は「蝶型リボン、蝶ネクタイ」のことですが、「お辞儀(する)」の bow と綴りが同じです。
綴りは同じでも発音は違っていて、お辞儀の方は「バウ」で、「蝶ネクタイ」の方は「ボウ」となることにも注意しておきましょう。


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posted by Rach at 15:11| Comment(0) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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