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結婚式を撮影したはずの使い捨てカメラが見つからなかったことで、チャンドラーとロスは、他人の結婚式で写真撮影をし、それを自分の結婚式の写真だと言い張ることに決めています。
その写真をモニカに見せているところ。
チャンドラー: (showing her the pictures) Here's a picture of Ross. (Shows another one.) And that's me. (Another one.) And that's me and Ross. (Another one.) Oh-ho, here's a picture of our first kiss as a married couple. ([モニカに写真を見せているところ] これがロスの写真。[別の写真を見せる] そして、それは俺。[別の写真] そしてそれが俺とロス。[別の写真] あぁ、これは結婚したカップル(夫婦)としての、俺たちのファーストキスの写真だよ。)
モニカ: Wow! That is a great picture! (まぁ! それは素敵な写真ね!)
チャンドラー: Eh? (だろ?)
モニカ: Yeah! Oh and interesting, because I found the cameras in one of our bags! (Throws them into his chest.) (ええ! そして興味深いわ。だって私は自分のバッグの一つに、カメラがあるのを見つけたから。[チャンドラーの胸にそのカメラを突きつける])
ロス: Huh, didn't see that coming. (あぁ、そう来るとは思わなかった。)
チャンドラー: Okay, so this isn't a picture of our first, but it is a picture of my first kiss with... with this lady. Which by the look on your face I'm sure you'll remember. So we don't need- (Rips the picture) -There's no need to have this picture. How about I take the real pictures and get them developed right now. (よし、それじゃあ、これは俺たちの最初の写真じゃないけど、俺のファーストキスの写真なんだよ、この女性のとね。君の表情からすると、君はそれを思い出すに違いないって思うから。だから俺達には(こんな写真は)必要ない… [その写真を破く] こんな写真を持ってる必要はないんだ。今すぐ、本物の写真を持ってって、現像するっていうのはどう?)
モニカ: That would be a good idea. (それはいいアイデアね。)
チャンドラー: Okay. (Sees the living room.) You opened all the presents without me?! I thought we were supposed to do that together! (よし! [リビングを見る] 君はプレゼントを全部開けたのか、俺がいないのに! 俺達はそれ[プレゼントの開封]を一緒にすることになっていたと思ってたのに!)
モニカ: You kissed another woman! (あなたは他の女とキスしたくせに!)
チャンドラー: Call it even?! (チャラにする?)
モニカ: Okay! (They high-five and he walks out.) (オッケー! [二人はハイファイブをして、チャンドラーは出て行く])
自分の結婚披露宴を写したはずの使い捨てカメラが見当たらないので、他人の披露宴に紛れ込んで、同じような写真を何枚か撮ってきたチャンドラー。
モニカにその写真を得意気に見せるのですが、モニカは「素敵な写真ね」と褒めた後、「そして興味深いわね。だって私はバッグの中にカメラを見つけたんだもの」と言って、使い捨てカメラが10個ほど入ったジッパー付きのビニル袋をチャンドラーに見せます。
ロスは、Huh, didn't see that coming. と言っていますね。
I didn't see that coming. というのは、フレンズによく出てくるフレーズで、相手が意外なことを言った、相手が思いがけないことをした時に、「そう来るか。そう来るとは思わなかった」みたいな意味で使われます。
直訳すると、「それが来るとは思わなかった、それが来るとは想像しなかった」みたいなことですね。
今回の場合、なくしたと思っていた使い捨てカメラがバッグの一つから「出てきた」ということなので、「それが(こんな風に)出てくるとは思ってなかった」という意味かもしれない、とも思ったのですが、複数の使い捨てカメラ(the cameras)が思いもよらず出てきたことを言っているのなら、didn't see them coming のように、複数形にするかも、と思ったりします。
ですから、今回の didn't see that coming は、これまでのフレンズで出てきたのと同じように、直前に起こった思いがけない出来事に対して、「そう来るとは、そうなるとは、そんな結果に・そんなことになるとは思わなかった」と言っている感覚が近いように思います。
なくしたと思って、人の披露宴に紛れ込んで嘘の写真まで撮って来たのに、このタイミングで本物が出てくるなんてこと、思いもよらなかったよ、みたいなことでしょう。
本物のカメラが発見されたことで、さっき得意気に見せた写真は全くの偽物であることがバレてしまったチャンドラー。
さきほど、モニカに、here's a picture of our first kiss as a married couple. 「結婚した夫婦としての俺たちのファーストキスの写真だ」と説明したことを受けて、それを訂正する言い訳のように、「よし、それじゃあ、この写真は夫婦としての俺たちのファーストキスの写真じゃないけど、”俺の”ファーストキスの写真なんだよね、、この写真に写ってる女性との」みたいに言っています。
俺たち二人のファーストキスじゃないけど、俺とこの女性とのファーストキス写真なんだよね、と言っているわけで、相手は違うけど、ファーストキスの写真であることには違いない、みたいな、かなり無理のある言い訳です^^
Which by the look on your face I'm sure you'll remember. は、かなり口語っぽいセリフになっています。
which は前のセリフ全体を受けたニュアンスになるでしょうか。
「この写真が、この女性と俺とのファーストキスの写真であること」のような感覚ですね。
by the look on your face は、「君の顔に浮かんでいる表情によると、表情からすると」というところ。
I'm sure you'll remember は「君が覚えてるだろうと確信する」。
つまり、日本語っぽい表現にすると、「(今の話を聞いた)君の表情から判断するに、この写真が俺とこの女性とのファーストキスの写真だってことを、君はきっと、ずーっとこの先も覚えてるよね」みたいに言ったことになるでしょう。
別の女性とのファーストキスの写真だとわかった以上、俺たちにはこんな写真は必要ないよね、この写真を持っとく必要なんかないよね、と言って、マズい写真を破くことになるわけです。
気まずい雰囲気を打破する提案として、「カメラも見つかったことだから、そこに入ってる本物の写真を写真屋さんに持ってって、現像するってのはどうかな?」と言うチャンドラー。
モニカは、That would be a good idea. と返事していますが、That's a good idea. ではなく、would を使っているところに、「もしあなたがそうしてくれたら、それはいい考えになるわね」みたいなニュアンスが出ています。
「こういうのはどうかな?」とチャンドラーが提案したことに対して、二つ返事で「うんうん、それっていい考えね!」と全面的に賛成したというよりは、「まぁ、あなたがそうするって言うんなら、それはいい考えかもね」的に、「あなたが今すぐそうしてくれるなら、まぁ、許してあげてもいいけど」とちょっと「距離を置いた感じ」が出ている気がするわけです。
嘘をついていたことがバレて、弱い立場に立たされているチャンドラーですが、リビングを見ると、結婚祝いのプレゼントがことごとく開けられ、中身が確認されてしまっているのを見て、「君は俺なしで(俺がいない状態で)、全部のプレゼントを開けた・開封したのか?」と怒っています。
I thought we were supposed to do that together! では、フレンズ頻出の be supposed to が登場していますね。
「俺たちは一緒にそれをする(プレゼントを開封する)はずだと思ってた(のに)」というニュアンスになります。
そう言われてもひるむことなく、「あなたなんか、他の女とキスしたくせに!(そんなあなたが私を非難するわけ?)」みたいに返すモニカが、実にモニカらしいですね。
call it even は「貸し借りなしにする、チャラにする、おあいこにする」。
嘘の写真のこと、プレゼントを一人で開けたこと、どちらも相手にとって失礼なことをしたわけですから、これでおあいこってことにしとこっか、チャンドラーが提案し、モニカがそれに同意し、二人は仲良くハイファイブして問題解決、、となります。
そんなにあっさりハイファイブで納得かい!みたいにツッコミたいところですが、これがまた、チャンドラー&モニカカップルらしいところだとも言えるのでしょうね。
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2013年11月15日
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