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どうしてレイチェルが妊娠することになったのか、その経緯を知りたがるフレンズたち。
(Rachel looks at Ross and gets his approval.)
レイチェルはロスの方を見て、彼の了解を得る。
レイチェル: Well, it happened about six weeks ago, and uh I had just got home from work and Ross was already there ‘cause I guess he had been hanging out with Joey. (うーんと、それは6週間前くらいに起こったの。私はちょうど仕事から帰ってきて、ロスはすでにそこにいたの。思うに、彼はジョーイとずっと一緒にいたからでしょうね。)
ジョーイ: You're welcome, buddy. (どういたしまして、友よ。)
ロス: (glaring at him) Yeah, thanks. (Joey nods no problem.) ([ジョーイをにらみつけて] あぁ、ありがと。[ジョーイは問題ない、というようにうなずく])
レイチェル: And so I had a lot of work to do, and Ross, nice guy that he is, offered to help me out. And then we had a little wine, we got to talking, and the next thing you know, out of nowhere Ross comes on to me. (それで、私はやらなきゃいけないことがたくさんあったの。それで、ロスが、ロスはナイスガイ(いい人)だから、私を手伝うって申し出てくれたの。その後、ちょっとワインを飲んで、話をして、気が付くと、いきなり、ロスが私を誘ってきたの[私に言い寄ってきたの]。)
ロス: (laughs) Umm, that's... that's a little misleading. ([笑って] あぁ、それは…それはちょっと語弊があるね[誤解を招く恐れがあるね]。)
レイチェル: What is? (何が?[どこが?])
ロス: The lie you just told. (君が今言った嘘だよ。)
レイチェル: That-that you came on to me? (あなたが誘ってきた、ってこと?)
レイチェルはロスがオッケーだという顔をするのを見て、自分から話し始めます。
「それが起こったのは6週間前。仕事から帰ったらロスがいて、多分、ロスはジョーイと一緒にいたんでしょうね」と説明します。
ジョーイは「どういたしまして」と嬉しそうな顔をロスに向けていますが、ロスは固まった顔でジョーイを見ています。
ジョーイにしてみれば、「あの日、俺と一緒にいたから、その流れでレイチェルとエッチできたんじゃん。俺に感謝しろよ」と言いたいようですが、ロスにしたら、「そんなの、ジョーイのおかげか?」と言いたい気持ちなのでしょうね。
「私はやらなきゃいけない仕事がたくさんあって、ロスが私を手伝うと申し出てくれた」と言っています。
and Ross, nice guy that he is, offered... の that は関係代名詞のようです。
研究社 新英和中辞典には「関係代名詞。補語として」の中で、似た例文が挙げられています。
that
V 【代】 (関係代名詞)
1 [人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で] (…する[である])ところの
(2) [補語として]
Like the artist that he is, he does everything neatly. さすがに彼は芸術家だけあって何でも手ぎわよくやる。
Fool that I am! 自分は何てばかなのだろう。
つまり、He is (a) nice guy. という補語の nice guy の部分が前に出て、SVが後ろについた形、ということになります。
今回のセリフも、「ロスって、彼はほら、いい人だから」みたいに付け加えた感覚になるでしょう。
the next thing you know は、「気が付くと、いつの間にか」。
out of nowhere は「何もないところから、どこからともなく」という意味から、「いきなり、だしぬけに」という意味になります。
come on to は「(性的に)言い寄る、誘う、色目を使う」というニュアンス。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
come on to somebody [phrasal verb] :
(informal) if someone comes on to another person, they make it very clear that they are sexually interested in them
例) A woman at the office started coming on to my husband.
つまり、「誰かが別の人に come on to するというのは、その人が別の人に性的に興味を持っていることを非常に明らかにする、ということ」。例文は、「オフィスのある女性が、私の夫に言い寄り始めた」。
「あからさまに、性的に興味を持っている様子で近づく」みたいなことですね。
「ロスが私を誘ってきた」と言うレイチェルの発言を聞いて、ロスは笑いながらも、「それはちょっと misleading だ」と言っています。
「ミスリードする」は日本語にもなっていますが、「人を誤らせる、誤解させる、誤解を招く、語弊がある」ということ。
「ロスから誘ってきたの」と説明したレイチェルに対して、「それは違う」と抗議しているわけで、この後、「誘ってきたのはレイチェルの方だろ」と言って、モメることになります。
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あと、2-10ですね、やっぱり。
JOEY:I kinda got the feeling that she was sort of... coming on to me. And I definitely would get the part if I would've... you know... if I would have sent the Little General in.
今更ですが、文字でみると決して難しい語彙は使われていないのに、理解できない部分が多くて・・・。
thatの使い方はとても興味深いです。今まで関係代名詞についてはある程度理解して、使えていると思っていました。
こんな感じで使うんですね!とても新鮮でした。
今後も楽しみにしています!
コメントありがとうございます。
ご指摘の通り、comes と現在形になっていたんですね。私、全然気づいておりませんでした^^ なので上の訳も「誘ってきたの」と過去形にしているのですが、その現在形をもう少し意識しておれば、「ロスが私を誘ってきて、、、」みたいに「過去形っぽくならない訳」をつけたかもしれません。物語風に過去の出来事を語る場合に、こういう「実況中継」の現在形はよく出てきますよね。
come on to は、2-10 にも出てきましたね。the little general と言えば、チャンドラーとジョーイの以下のやりとり、
チャンドラー: Didn't you used to call it "the little major"? (前は少佐って呼んでなかったか?)
ジョーイ: Yeah, but after Denise DeMarco, I had to promote it. (あぁ、でもデニス・デマルコとの後で、俺は、少佐を将軍に昇進させないといけなかったんだ。)
を思い出して笑ってしまいます。懐かしいですね(^^)
よかばんさんへ
はじめまして、コメントありがとうございます。
ドラマでの英語のセリフは、簡単だけれど多様なニュアンスで使われる、という基本単語が多いのが特徴ですよね。今回の関係代名詞の that も、主語、目的語で使われるのはよく見ますが、「補語」というのは珍しいなと私も思ったので、とりあげてみました。「とても新鮮でした」と言っていただけて嬉しいです。
今後ともよろしくお願いいたします。
こんばんわ、ここ、教えてください。
この解説の前にモニカとチャンドラーがグレッグ達に電話をしようとしているところで、
モニカのセリフ
You were never funnierがぴんと来ません。
日本語では「あなたもギャグが冴えてた、爆笑王よ」みたく肯定的な内容になっています。つまり反語ということでしょうか?
チャンドラーのお得意のセリフ couldn't be betterを思い浮かべたのですが・・・
辞書、その他では似た例文を見つけること出来ませんでした、よろしくお願いします。
こんにちは。コメントありがとうございます。
そのモニカのセリフ、DVDの字幕では、"you were never funnier." と過去形になっていますが、ネットスクリプトでは、you've never been funnier. となっていて、実際の音声もスクリプト通りの現在完了形になっていました。(ただ、過去形でも、完了形でも、本質的なニュアンスはほぼ同じなので、その時制の違いはここでは大きな問題ではありません)
were never funnier も、have never been funnier も、どちらも「それ以上 funny であることはなかった」ということなので、「それ以上、面白くなりようがないほど、最高に面白かった」と言っていることになります。
調子はどう? と聞かれて、Couldn't be better. 「(これ以上ないくらい)最高」と答える決まり文句と同じように、「否定の比較級(これ以上は不可能)が最上級を表わす」という仕組みですね(^^)
では、Couldn't be betterと同じで大丈夫だったんですね、良かった!
この文法事項って私の持っているロイヤルには出ていなくて(さがせていない?)学校で習ったのかも覚えていないんです・・・
まさにこうしたシットコムで覚えた表現ですよね〜〜やっぱりフレンズ最高♪
こちらこそご丁寧なお返事ありがとうございます。
お気づきの通り、Couldn't be better. と同じ仕組みだったということですね。
あまり文法書には載っていないようなこういう表現が、フレンズではさまざまなバリエーションで登場しますので、そういうものを自然に覚えられるのがシットコムで学ぶ醍醐味ですね♪