2014年02月21日

紛らわしくないように俺が預かっとく フレンズ8-7その5

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[Scene: Joey and Rachel's, Rachel enters and notices that Joey has set up a space for the baby where the couch was, complete with a crib.]
ジョーイとレイチェルの家。レイチェルが入ってきて、ジョーイが赤ちゃんのためのスペースを準備しているのに気づく。カウチがあった場所には、ベビーベッドが備え付けられている。
レイチェル: What is this? (これは何?)
ジョーイ: Hey! Uh, this is just to give you an idea. Okay well, we can put screens here, (In front of the crib.) so that the baby has privacy, and-and-and maybe a mobile over the crib. And uh-Oh look! Here's a baby monitor (Holds it up), which until the baby comes we can use as walkie-talkies. Huh? (やあ! これはただ、レイチェルにある案を示そうと思ってね。よし、ここに仕切り(スクリーン)を設置できる[ベビーベッドの前に]、そうすれば赤ちゃんにもプライバシーができるよ。それから、多分、ベビーベッドの上にはモビール[ベッドメリー]だね。それから、ああ、見てよ! これはベビー・モニターで[それを上に掲げる]、赤ちゃんが生まれるまでは、ウォーキー・トーキー(無線機)として使えるんだ。どう?)
レイチェル: You're so sweet! (Notices something in the crib.) Oh, my God! And you gave the baby Hugsy! (A stuffed penguin wearing a ski jacket, goggles, and hat.) (ジョーイってなんて優しいの! [ベビーベッドの中にあるものに気づく] まぁ、なんてこと! それにジョーイは赤ちゃんにハグジーをくれたのね! [スキージャケット、ゴーグル、帽子をつけたぬいぐるみのペンギン])
ジョーイ: Ahhhhhhhhhhhh…. That-that-that's really just to show where the baby would go. Y'know why don't I hold on to him so there's no confusion? (Takes him back, sets him on the chair, and apologizes to him.) (あああぁぁぁ、、、。それは、それはただ、赤ちゃんがどこに行くかを示すためだけのものなんだ。ほら、俺が彼(ハグジー)を預かっておこうかな、混同しないように[紛らわしくないように]。[ハグジーを取り戻して、椅子の上に置く、そしてハグジーに謝る])

レイチェルが家に戻ると、部屋ではジョーイがベビーベッドをセッティングしているところでした。
this is just to give you an idea. は、「これはただ、君にあるアイディアを与えようと思って」みたいなことですね。
あくまで an idea 「一つの案」だと言うことで、これが決定事項ではないから、気楽に考えてよ、みたいなニュアンスも込められているのでしょう。
そう言いながらジョーイは、ベビーベッドの前にスクリーン(仕切り)をつけることができる、と言います。
so that the baby has privacy は、「そうすれば赤ちゃんがプライバシーを持てるから」ということで、仕切りを作ることで、赤ちゃんもプライバシーが持てるよ、他人から見えないようにできるよ、ということになります。

maybe a mobile over the crib. の mobile は「モビール」と訳すと、とりあえずイメージは浮かぶでしょうか。
一般的には「糸で吊るして動く彫刻」をそう呼びますが、今回の場合は、赤ちゃんのベッドの上に吊るして、かわいい音を立てながらくるくる回るあの玩具を指します。
DVDの日本語訳では「ベッドメリー」と訳されていたように、日本語では「ベッドメリー」「メリー」「オルゴールメリー」「メリー・モビール」のような名前で呼ばれているようですね。
今では、mobile というと「モビール」よりも「モバイル」で、a mobile phone なら「携帯電話」であるように、「移動できる、携帯できる」みたいな意味でよく使われますよね。
元々、「可動性の」という意味なので、今回の「ベッドメリー」のような、くるくる回るおもちゃのこともその名称で呼ぶ、ということになります。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
mobile [noun] : a decoration made of small objects tied to wires or string and hung up so that the objects move when air blows around them
つまり、「風が吹いた時に、その物体が動くように、ワイヤーや糸に結ばれた小さな物体で作られて、吊り下げられた装飾」。

私が PC にインストールしている LAAD のソフトでは、語義と一緒に画像が掲載されていることがあるのですが、この mobile [noun] は、まさに、crib の上に mobile が吊るされている写真が載っていました。(ベッドの端っこには、teddy bear もいました。必須アイテムなんですかね^^)
ですからやはり英語では、ベッドの上でくるくる回るメリーのことは、mobile と呼ぶのが標準的だと言えるでしょう。

その後、ジョーイは baby monitor を見せています。
赤ちゃんが泣いた時に、離れた場所にいても赤ちゃんの泣き声が聞こえてすぐに飛んで来られる、というものですね。
私は使ったことなかったですが、最近のものは映像も見られたりするらしいです。
離れた場所で音声が聞こえる、ということで、ジョーイは、赤ちゃんが生まれるまでの間は、俺たちが walkie-talkies 「トランシーバー、無線機」として使えるよ、と言っているのですね。

赤ちゃんのために、ベッドだけではなく、便利グッズまで揃えてくれているジョーイを見て、レイチェルは「なんて優しいの!」と感動した様子。
その後、ベッドの中にあるものを見つけて、「それにジョーイは、赤ちゃんにハグジーまでくれたのね!」と嬉しそうに言っています。
ト書きにあるように、「スキージャケットを着て、ゴーグルをつけて、帽子をかぶったペンギンちゃんのぬいぐるみ」で、ものすごく可愛い!(^^)
(ちなみに、ト書きにあるように、英語では、「着る、つける、かぶる」は全部、wear という1つの動詞で言える、ということにも改めて注目しておきたいところ)
Google 画像検索で「friends hugsy」で検索すると、そのハグジーちゃんの写真がたくさんヒットします。

このハグジーが初登場したのは、フレンズ5-14 でした。
フレンズ5-14 のタイトルは、The One Where Everyone Finds Out で、「チャンドラーとモニカが付き合っていることをみんなが知ってしまう話」だったので、そちらにばかり気を取られてしまったようで^^ 自分のブログ解説では、ハグジーについて触れていませんでした。
なので、ここで改めて、フレンズ5-14 の時にどんな風に登場したかについて説明しておきますね。

フレンズ5-14 では、2箇所で言及されるのですが、まず1箇所目。
レイチェル: You don't have any secrets! (あなたには何も秘密なんかないじゃない!)
ジョーイ: Oh yeah? Well, you don't know about Hugsy, my bedtime penguin pal. (Joey shies away.) (あぁ、そうかい? ふーん、レイチェルはハグジーのことを知らないだろ、俺のベッドタイムのペンギンの友達だよ。[ジョーイは照れる])

2箇所目は、アドブレイクの直後のシーン。
[Scene: Chandler, Joey, and Ross's, Joey is snoozing with Hugsy, his bedtime penguin pal and Chandler and Monica come storming in.]
チャンドラーとジョーイとロスの部屋。ジョーイはハグジー(ジョーイのベッドタイムのペンギンの友達)と、うたた寝中。そこにチャンドラーとモニカが勢いよく入ってくる。
チャンドラー: (entering) Joey! ([部屋に入りながら] ジョーイ!)
(Joey quickly tries to hide Hugsy by throwing it over his head.)
ジョーイは頭の後ろに投げることで、急いでハグジーを隠そうとする。

my bedtime penguin pal だと秘密を告白した後に、実際にハグジーと寝ている様子を映像で見せているのが、とても面白いわけです。
なお、これから先のエピソード、フレンズ9-17、フレンズ10-6 にも、ハグジーは登場することになっています。

そんな風に、ジョーイのベッドのお供(笑)であるハグジーを見つけたレイチェルが、「まぁ、ベッドの上にハグジーが置いてあるってことは、生まれてくる赤ちゃんにハグジーをくれるつもりなのね!」と喜ぶのを見て、ジョーイが、「あああぁぁぁ、、、」と言うのが面白いですね。
その後、ベッドにそれが置いてあった理由を説明することになります。
ちなみに、さきほどご紹介した、LAAD の mobile の写真では、crib の中に teddy bear もいると説明しましたが、そんな風にベッドの中にぬいぐるみが置いてあれば、誰でも「赤ちゃんのためのもの」だと理解するのは当然で、このレイチェルの反応も、LAAD のイメージ通りのものだと言えそうですね。

That's really just to show where the baby would go. は「それ(ハグジー)は、本当にただ、赤ちゃんがどこに行くかを示すためのものだ」のような感覚。
赤ちゃんがいることになる場所の目安のために置いているだけだ、と言いたいようです。

why don't I hold on to him so there's no confusion? の why don't I...? は、「なぜ俺は〜しないのか?」ということで、つまりは、「俺が〜したらどうかな?」のような感覚でしょう。
hold on to は「〜を手放さないでおく、〜を預かる」。
there's no confusion の confusion は「混乱、混同」ですから、「混乱がないように」、つまり、「ただ赤ちゃんの場所を示すために置いたものだけど、赤ちゃんの持ち物だと混同されることがないように」という意味になります。
ベッドの上に置いておくと、勘違いされそうだから、俺が預かっとくね、と言っているわけですね。
その後、ジョーイは慌ててハグジーを取り戻し(笑)、「ふぅ〜、危ないところだったなぁ〜」みたいな顔でハグジーを見つめています。
椅子にハグジーを置いた後、「ごめんよ、ハグジー」みたいに、ちょんと黄色いくちばしを触るジョーイも可愛いですね(^^)


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posted by Rach at 15:03| Comment(0) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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