2014年03月07日

どっちが言うかじゃんけんで決める フレンズ8-8その5

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自分だけ、男性ストリッパーを呼んで独身パーティー(バチェロレット・パーティー)を開いたことを反省したモニカは、チャンドラーのためにストリッパーを呼んであげることにしました。
チャンドラーとジョーイが家で待っていると、ある女性が来たのですが、その人はストリッパーではなく売春婦(hooker)であることがわかります。
一方、モニカの職場のシーンでは、ストリッパーだと思って雇ったのに、その人を紹介してくれた同僚の男性から「彼女は売春婦だよ」と聞いて、モニカが慌てて職場のレストランから出て行く様子が描かれていました。
その後のシーン。
[Scene: Monica and Chandler's, Joey and Chandler are still deciding what to do about the hooker.]
モニカとチャンドラーの家。ジョーイとチャンドラーはまだ(引き続き)、その売春婦についてどうすべきかについて決めようとしている。
ジョーイ: Maybe she meant to get you a hooker. (多分、モニカはわざとお前に売春婦を用意したんだよ。)
チャンドラー: Why would she do that? (どうしてモニカがそんなことをしたりするんだよ?)
ジョーイ: Maybe she wants you to learn something. Huh? Now is there anything you're really bad at y'know, sexually? (多分、モニカはお前に何かを学んで欲しいんだよ、な? ほら、お前がほんとに下手なことが何かあるだろ? 性的に[性的なやつで]。)
チャンドラー: This is the worst bachelor party ever! (こんなの、史上最低のバチェラー・パーティーだよ!)
売春婦: What's taking you boys so long? (君たち、何でそんなに時間かかってるの?)
ジョーイ: In a minute! (すぐだよ[すぐ行くよ]!)
チャンドラー: (To Joey) In a minute? What's gonna happen in a minute?! ([ジョーイに] すぐ、だって? すぐに何が起きるんだよ?)
ジョーイ: All right, all right maybe-maybe you should just ask her to leave. (よし、多分、お前が彼女に、帰って、って頼むべきだな。)
チャンドラー: Why me?! (どうして俺なんだよ?)
ジョーイ: Hey! It's your bachelor party. (おい! お前のバチェラー・パーティーだろ!)
チャンドラー: Which is why you should do it. (だったらお前がそうすべきだよ。)
ジョーイ: I don't want to. You do it! (俺はやりたくない。お前がやれ!)
チャンドラー: You do it! (お前がやれ!)
ジョーイ: You do it! (お前がやれ!)
チャンドラー: All right, Rock, paper, scissors for who has to tell the whore to leave! (Joey smirks.) What? (よし。誰があの娼婦に帰れって言わないといけないかで、じゃんけんだ! [ジョーイはニヤっと笑う] 何?)
ジョーイ: I miss this. (こういうの、懐かしいよ。)
チャンドラー: I don't think we've actually done this before! (実際に前にこんなことしたとは思わないんだけど!)
ジョーイ: No, I-I miss hanging out with you. (違うよ、俺は、お前と一緒にいる[お前と遊ぶ]のが懐かしいな、って。)

she meant to get you a hooker の meant to は、mean to 「〜するつもりである、故意に〜する」の過去形ですね。
get someone something は、「人に何かを取ってくる、持ってくる、買ってやる、用意する」という感覚ですから、こんな風にモニカがお前のために売春婦を呼んだのは、モニカが故意にやったことなんだよ、と言っていることになります。
何かの間違いじゃなくて、モニカは売春婦だとわかっていて呼んだんだ、ということですね。

チャンドラーが「どうしてモニカがそんなことしたりするんだよ?」と尋ねた後のジョーイの発言が、いかにもプレイボーイのジョーイらしいセリフになっています。
she wants you to learn something は、「モニカは(夫である)お前に何かを学んで欲しいと思ってる」。
Now is there anything you're really bad at y'know, sexually? は、最初に Now がついているので少し紛らわしいですが、Is there anything...? 「(…なことが)何かあるか?」という疑問文。
どんなことがあるか尋ねているかと言うと、「お前がほんとに下手なこと、不得手なこと、性的に」。
be good at だと「〜が得意である」で、例えば、She is good at cooking. なら「彼女は料理が上手だ、得意だ」ですよね。
その反対語の「〜が苦手だ、下手だ」が、be bad at になります。
つまり、「性的なこと、エッチ方面で、お前何か下手なことがあるんじゃないか?」ということで、だから妻のモニカは、お前にそっち系のテクニックなどを学んでもらおうと、売春婦を雇って寄こしたんだよ、と言っていることになります。
「売春婦から何かを学んでもらおうとモニカは思ってるんじゃないか? お前何か下手なことあるんじゃないの?」と言えば、そっち系の話だとわかるのに、わざわざ念押しのように、最後に sexually と付けているのに余計に笑ってしまいます。
言われたチャンドラーにしてみれば、「そこまで言わなくてもわかるよ!」と、余計に惨めな気持ちになってしまいそうですね^^
自分の妻が売春婦を雇って寄こした、その上、ジョーイには「お前が下手だからだよ」みたいに言われた、というこの状況に、チャンドラーは「こんなの史上最低最悪のバチェラー・パーティーだ」と言います。

家に入るなり、挨拶もそこそこにいきなり寝室に入って、そこでずっと待っていた売春婦でしたが、なかなか彼らが来ないので、しびれを切らした様子で、寝室の中から尋ねています。
What's taking you boys so long? を直訳すると、「何が、君たちボーイズに、そんなに長く時間をかけさせてるの?」みたいなことですね。
つまり、「何でそんなに時間かかってるの? 何もたもたしてるの?(早くこっちに来なさいよ)」みたいに言っていることになります。
「何、時間かかってるのよ?」と言われて、ジョーイはいらいらした様子で反射的に、In a minute! と答えるのですが、その答えにチャンドラーがオロオロするのが面白いですね。
In a minute. は文字通りの意味だと「1分後に」ということで、もちろん厳密に1分ではなくても「すぐに(行くよ)」というニュアンスで使います。
「すぐに行くから」とジョーイが返事したのを聞いて、「すぐに、だって? すぐに(1分後に)何が起きるんだよ?」とチャンドラーは言っています。
あの部屋に行っちゃったら終わりだろ、彼女が売春婦としての仕事を始めちゃうことになるんだぞ、ジョーイはそれがわかってるのか?と言っているのですね。
そんな「すぐ行くよ」みたいな軽はずみな返事を安易にするな、とチャンドラーは言いたいわけです。

you should just ask her to leave の leave は「立ち去る」ですから、「お前が彼女に立ち去るように・帰ってくれるように頼むべきだ」ということ。
「お前が帰れと言うべきだ」と言われたことに、チャンドラーは Why me?! 「どうして俺なんだよ、どうして俺が言うべきなんだよ?」と不満そうに返します。
ジョーイが「お前のバチェラー・パーティーなんだから」と言うと、チャンドラーは、Which is why you should do it. と言っていますね。
この which は、直前のジョーイの発言、It's your bachelor party. を指していると考えるとよいでしょう。
直訳すると、「それがお前がそうすべき理由だ」ということで、「チャンドラーの独身パーティーだ、って言うんなら、なおさら、ジョーイが帰れと言うべきだ。パーティーの主役の俺のために、お前が嫌な役目を負うべきだ」と言いたいのですね。
That's why you should do it. 「だからお前がそうすべきなんだ」というように、That's why の形が英会話ではよく登場しますが、今回はそれとほぼ同じニュアンスで、直前の発言を、that 「それ、今の」と表現する代わりに、前の文全体を受ける関係代名詞 which を使って表現したことになります。

その後も、You do it! 「お前がやれ!」と言い合う二人。
Do it! よりも、主語の You を前に付けた形の You do it! の方が、高圧的な命令口調が強まりますね。
まさに、ただ「やれよ!」と言うよりも、「お前がやれよ!」と言っている感じになりますし、今回の場合は、お互いが嫌なことを押し付け合っている(笑)状況でもあるので、なおさら、You do it! 「(俺じゃなくて)”お前が”やれ!」と言いたい気持ちになるわけですね。

これでは埒が明かないと思ったチャンドラーは「じゃんけん」で勝負を決めようとします。
Rock, paper, scissors は「石、紙、はさみ」ですよね。
アメリカのドラマでは、何かを決める時に、flip a coin 「コインを投げて表裏で決める」ことが多いですが、「じゃんけん」も時々見かけます。
過去記事、フレンズ2-18その16 では、1個しかないコンドームを巡って(笑)、モニカとレイチェルがじゃんけんする場面が出てきました。
その記事のコメント欄にも書いたのですが、海外ドラマ「メンタリスト」(The Mentalist)のシーズン1第2話「赤毛と銀色のテープ」(原題:Red Hair and Silver Tape)の冒頭シーンで、主人公のパトリック・ジェーンが、地元の保安官を相手にじゃんけんをして、ひたすら勝ち続ける、というシーンを見たこともあります。

ちなみに、チャンドラーはこのセリフで、the whore と言っていますが、hooker よりも whore の方が売春婦、娼婦を表すダイレクトな表現ですね。
過去記事、ホミサイドとバイス フレンズ5-16その5 では、映画「プリティ・ウーマン」(Pretty Woman)のセリフを例に取り、hooker と whore のニュアンスの違いについて説明しています。

今回のチャンドラーのセリフについては、それまでは多少婉曲な感じで、hooker と言っていたけれど、「えぇい、もう! あの娼婦に帰れって言うのがどっちかを決めるのに、じゃんけんだ!」と興奮気味に言う場合には、つい、ダイレクトな言葉の方を使ってしまった、ということなのでしょうね。

じゃんけんする気満々のチャンドラーを見て、ジョーイはニヤっと笑っています。
チャンドラーはバカにされたと思ったのか、何?と尋ねるのですが、ジョーイは、I miss this. と言っていますね。
miss の基本的な語義を当てはめると、「これがなくて寂しく思う」ということ。

miss は、少し前の過去記事、簡単になってるから試練が欲しい フレンズ8-7その4 で、I'm gonna miss you. というセリフが出てきた時に、英英辞典の語義をご紹介しました。
それは、feel sad about somebody という「人」に対する感情でしたが、今回は「人」ではなく「もの、ものごと」に対する気持ちですね。
そちらの語義をここでご紹介しておくと、
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
miss : FEEL SAD ABOUT SOMETHING
to feel sad because you do not have something or cannot do something you had or did before.

つまり、「自分が以前に持っていたものや、していたことを、(今は)持っていない、することができないという理由で悲しく感じること」。

今回のジョーイのセリフについては、今まさに目の前にあるこの状況のことを、this と表現しているわけですから、「なくて寂しく思う」と表現するのもちょっと違和感があるように思うので、「これ(こういうの)懐かしいな」と表現するのがここではふさわしいでしょう。
実際、DVDの日本語も、
(字幕)懐かしい/(音声)懐かしくて
となっていました。

「これって懐かしいよな」と嬉しそうな顔をしているジョーイを見て、チャンドラーは、「前にこんなことを実際にしたことあるって思わないんだけど!」と言っています。
もう少し日本語っぽくすると、「こんなこと、前にしたことないだろ!」というところですね。
家に売春婦が来てしまって、どっちが帰ってくれと言うかでモメる、、なんて状況になったこと、今までないじゃん、この状況の、何がいったい懐かしいんだよ、ということですね。
ジョーイはその後、this の内容をきちんと説明しています。
ジョーイが懐かしいと思ったのは、hanging out with you 、つまり、「お前(チャンドラー)と一緒に過ごすこと、遊ぶこと」。
hang out (with) はフレンズ頻出表現で、彼らのような大人が友達と一緒に時間を過ごす、遊ぶことを意味しますよね。
改めて英英辞典の語義をご紹介しておくと、
LAAD では、
hang out [phrasal verb] : (informal) to spend a lot of time in a particular place or with particular people.
例) Who does she usually hang out with?

つまり、「ある場所で、または、ある人々と、多くの時間を過ごすこと」。例文は、「彼女はたいてい、誰と一緒に時間を過ごしますか?」

まさにこの例文の「誰かと一緒に時間を過ごす」のニュアンスが、ジョーイの言っている、hang out with you ということですね。


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posted by Rach at 15:34| Comment(0) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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