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モニカが感謝祭の準備をしているところに、ノックの音。ドアを開けると立っていたのは、ロスの高校時代の同級生だというウィル・カルバートだったのですが、そのウィルを演じているのは、あの(!)ブラッド・ピットです。
それで今回のエピソードの邦題が『ブラピの「ヘイト・クラブ」』になっているのですね。
「ヘイト・クラブ」という言葉は、後のシーンで、"I Hate ***(人物名) Club" という形で登場するものですが、この邦題は、ブラピの映画「ファイト・クラブ」(原題:Fight Club)をもじったものですね^^
このエピソード放映当時(2001年)は、ブラピはレイチェル役のジェニファー・アニストンと結婚していましたので(残念ながら、その後、離婚してしまいましたが、、)、アニストンの夫であり、大スターでもあるブラピのゲスト出演にはファンも大喜びで、登場した瞬間の歓声もひときわ大きくなっています。
ウィル: Happy Thanksgiving! (感謝祭おめでとう!)
モニカ: Aww thanks! God, Will, I'm so glad that you came! You just... You look great! You must've lost like-- (あぁ、ありがとう! あぁ、ウィル、あなたが来てくれてすごく嬉しいわ! 素敵よ! 体重を減らしたに違いないわね、そう、何ポンドくらいかしら…)
ウィル: 150 pounds. Yeah, I'm gonna be in one of those Subway sandwich commercials. (150ポンド[68キロ]だ。そうさ、俺は、例のサブウェイ・サンドイッチのコマーシャルに出ることになるね。)
モニカ: A pie! (Will brought a pie.) (パイね[パイを持ってきてくれたのね]! [ウィルはパイを持ってきた])
ウィル: Oh right. All right, it's no fat, it's no sugar, it's no dairy... it's no good. Throw it out. (あぁ、そうだよ。脂肪なし、砂糖なし、乳製品なし… 全然おいしくない。捨てちゃって。)
モニカ: You wanna meet some people? This is uh, this is my husband, Chandler. Chandler, this is Will. (みんなに紹介しましょうか? こちらが私の夫のチャンドラー。チャンドラー、こちらがウィルよ。)
ウィル: Hey. (やあ。)
チャンドラー: Oh, hey. I'd shake your hand but uh, I'm really into the game. Plus, I think it'd be better for my ego if we didn't stand right next to each other. (やあ。握手したいところだけど、でも、俺はすごく試合に熱中しててね。プラス、お互いが真横に立たない方が、俺のエゴのためには良いと思うんだ。)
モニカは、ドアの外に立っているウィル(ブラッド・ピット)を見て、「来てくれて嬉しいわ」と言っています。
You look great! を直訳すると、「あなたは great に見える、あなたの見た目は great である」ということですね。
You are great! なら、「あなたって素敵!」のように、相手の性格・人格を含めて、全体を褒めた感じですが、You look great! と look が使われている場合は、「相手がそう見える」という見た目、見かけ、外見の話をしていることになります。
この後のやりとりでも、モニカとウィルの間で、You look...! というフレーズが何度も何度も使われることになりますが、モニカとウィルは、高校時代、お互い、超太っていた(笑)、それが今は、二人ともスリムになって魅力的な外見になっている、という意識がものすごくあるために、You look...! という外見についての褒め言葉をお互い言いまくることになるわけですね。
You must've lost like-- は、「あなたは(そうね、〜キロぐらい)、体重を減らした・落としたに違いない」というニュアンス。
lose weight は「体重を減らす、減量する」という決まり文句なので、「(見た目が)すごく素敵!」というセリフの後に、「減らしたに違いない(must have lost)」とくれば、それが減量の話であることは明白ですよね。
like-- 「そうね、〜ポンドくらいかしら」と、落とした体重の数値がその後に続くような言い方をしたので、ウィルはそれを引き取る形で、「そう、150ポンド、減量したんだ」と答えることになります。
Google のサーチボックスに「150ポンド」と入れると、
150ポンド = 68.0388555 キログラム
と表示されました。(便利な世の中だw)
1pound は、約 0.454 kg ですね。
68キロも減量したんだ、と言った後、「俺は例の Subway sandwich commercials の一つに出ることになる」みたいに言っています。
そのコマーシャルそのものが具体的にどんなものか知らなくても、「ものすごく減量したから、あのCMに出られる」という話の流れから、「減量した人がフィーチャーされた、そういうCMが存在する」ということは想像できますね。
Subway というのは、日本にも展開している、サンドウィッチのチェーン、サブウェイ(SUBWAY)のこと。
Wikipedia 英語版: Subway (restaurant) の Advertising (宣伝)の項目のすぐ下に、See also: Jared Fogle というリンクがあります。
そのリンク先が、Wikipedia 英語版: Jared Fogle で、その最初の説明を以下に引用させていただくと、
Jared S. Fogle (born December 1, 1977), also known as the Subway Guy, is a spokesman employed by Subway in its advertising campaigns. He is known for his significant weight loss, now known as the "Subway diet," attributed to eating Subway sandwiches, which led to his role promoting the company.
以下に訳を書かせていただきますと、
「ジャレド・S・フォーグル(1977年12月1日生まれ)、別名サブウェイ・ガイ、は、広告キャンペーンでサブウェイに雇われたスポークスマンである。彼は、今は「サブウェイ・ダイエット」として知られている、サブウェイ・サンドイッチを食べることに起因した大幅な減量で有名である。そのことが、サブウェイという会社を宣伝するという彼の役目に繋がった。」
サブウェイの公式サイトには、Jared's Journey というジャレドのページも存在しています。
そんな風に、「サブウェイ・サンドイッチを食べて痩せた!」というジャレドのCMが有名なので、大幅に減量したというウィルも、「俺もあのCMに出られるね」と言ってみせたことになります。
ちなみに、このサブウェイ・ガイの名前は、ジャレド(Jared)だと説明しましたが、今回のエピソードのオープニング前のシーンで、以下のやりとりがありました。
モニカが、ウィルのことを説明した時に、
レイチェル: Wow! I don't remember him. Honey, are you sure you're not talking about your imaginary boyfriend. (まぁ! 彼(ウィル)のこと、私は覚えてないわ。ハニー、あなたの空想(上)のボーイフレンドのことを話してるんじゃないわよね?)
モニカ: No, that was Jared! Wow! Haven't thought about him in a long time.... (Stares off into the distance lost in thought.) (いいえ、それはジャレドだったわ! 彼のこと、長い間、思い出してなかったわ…。[遠くを見つめて、物思いにふける])
モニカが太っていた時のイマジナリィ・ボーイフレンドの名前が Jared だと言っていますが、今回、ウィルが話題に出した、サブウェイのCMの男性の名前も、Jared ですよね。
空想上の彼氏の名前ですから、どんな名前でもオッケーなわけですし、そこをあえて、Jared という名前にしたのは、「ダイエットつながり」のネタ、、というか、少し後で Jared のCMの話が出てくることの伏線なのかなぁ、と思ったりしました^^
ウィルは片手にパイを持っています。
「まぁ、パイを持ってきてくれたのね!」と喜ぶモニカに、ウィルはそのパイの説明をするのですが、fat, sugar, dairy 「脂肪、砂糖、乳製品」なしのパイで、no good 「全然良くない、おいしくない」、だから、Throw it out. 「捨てちゃって」みたいに言うのが面白いですね。
「ウィルは、減量したとはいえ、まだダイエットは継続中」であることが、そういうパイを持参したことからもよくわかります。
You wanna meet some people? を直訳すると、「ある何人かの人々に会いたい?」みたいなことですが、それはつまり、ここの人たちに会って挨拶したいわよね、だからみんなを紹介するわね、ということ。
まずは夫のチャンドラーを紹介したモニカですが、チャンドラーは、テレビの前のソファのところで立ち上がるものの、その場を動かずに、あるセリフを言っています。
そのチャンドラーのセリフ、I'd shake your hand but uh, I'm really into the game. について。
前半の、I'd shake your hand の would が、ノンネイティブにはなかなかトリッキーですね。
I'd は、I would ということですが、これは「(状況が許せば)俺は君と握手するだろう」みたいな仮定のニュアンスが入っていると考えると理解しやすいでしょうか。
「握手するつもりはあるんだけど、握手したいところだけど」、「でも俺は(今)すっごく(アメフトの)試合に熱中してるんで(そっちに挨拶に行けないんだ)」みたいな流れになります。
DVDの日本語訳も、
(字幕) 握手したいが 試合に夢中でね/(音声) 握手したいところだけど、試合に夢中でね
となっていました。
その後、Plus 「プラス、それに加えて」と言って、セリフを続けています。
I think it'd be better for my ego if we didn't stand right next to each other. は、最初に I think がついていますが、it'd be better... if we didn't... というのは仮定法過去ですね。
it'd be better 以下を直訳すると、「もし俺たち(君と俺)がお互いの真隣に(並んで)立たないなら、それは俺のエゴにとって、より良い」になるでしょう。
ego は「エゴ」と日本語にもなっていますが「自我」「自尊心、自負心」みたいなことですね。
Macmillan Dictionary では、
ego : the opinion that you have of yourself and your own importance
つまり、「自分が自分自身にについて、または自分自身の重要性について持っている意見(評価)」。
チャンドラーは、「俺は君のすぐ隣に並んだりしない方が、俺の自我・自尊心にとってはより良い」と言いたいのですね。
ブラピが演じるウィルのことを、男性のチャンドラーもイケメンだと思っていて、「君の隣に行って並ばない方が、俺のためだと思うから」と言って、テレビの前から動かずにいる、ということになります。
そう言いながら、チャンドラーはソファに座るのですが、目をむいてウィルの方をにらんでいます。
妻モニカが、ハンサムなウィルと仲良く話しているのが面白くない、、という顔ですね^^
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2014年03月14日
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