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シーズン8 第11話
The One With Ross' Step Forward (クリスマスカードはまだ早い?)
原題は「ロスの前進の話」
[Scene: Central Perk, Rachel is looking around the shop as Phoebe returns from getting some more coffee.]
セントラル・パーク。レイチェルは店を見回している、そこにフィービーがコーヒーのおかわりをして帰ってくる。
レイチェル: Look at that guy by the window. Wow! (窓のそばのあの人を見て! ワオ!)
フィービー: He's awfully short. And I think he's talking to himself. And to be completely honest, he's not that good in bed. (彼はすっごく背が小さいわよ。それに彼は独り言を言っているように思えるし。それからすっごく正直に言うと、彼はベッドではそんなに良くないわ。)
レイチェル: Oh, what is wrong with me lately? I mean, it's like every guy I see-I mean look here. (Points behind them) Look at that guy, for example, I mean normally that's not someone I would-would be attracted to. But right now, with the way I'm feeling, all I want to do is rip off his sweatpants and fanny pack. (あぁ、最近の私はどうしちゃったの? まるで、見る男性のどの人も… ほら、こっちを見て。[後ろを指さす] あの人を見て、例えば、普段なら、ああいう人は私が惹かれるような人じゃないの。でも今は、私の感じ方だと、ただ私がしたいことは、彼のスウェットパンツとウエストポーチをはぎ取りたいってことだけなの。)
レイチェルがフィービーに、窓際にいる男性を見て!と言うと、レイチェルの言い方から、「ねぇ、あの人、いいと思わない?」みたいな意味だとわかったらしく、フィービーは、その彼についての意見を述べています。
He's awfully short. の short は「背が低い」という意味ですね。
日本語では「ショート」というと、「短い」という訳語がまず頭に浮かぶ方が多いと思いますが、「背が高い」を tall と言うことに対して、「背が低い」は short で表わされることになります。
awful が「ひどい、恐ろしい」という形容詞であることから、awfully は「ひどく、恐ろしく」という意味になり、very と同じような意味で使われます。
terribly などと同じ感覚ですね。
talk to oneself は「自分自身に向かって話す」ですから、「独り言を言う」。
その後、to be completely honest 「全く正直に言うと」と言って、he's not that good in bed. と言っていますね。
直訳すると、「彼はベッドではそんなに良くない」ということで、つまりは「エッチがあまり上手じゃない」的なことを言っていることになります。
「背がすっごく小さいし、独り言を言ってるみたいだし…」と、少し離れた場所から見た、今の感想を述べているだけかと思ったら、「実はフィービーは彼と寝たことがあった、エッチしたことがあった」というのが、そのフィービーのセリフからわかる、という仕組みですね。
「レイチェルは、あの彼いいな、と思ったかもしれないけど、実はエッチはあまり上手じゃないわよ」みたいに、さりげなく爆弾発言したことになるでしょう。
レイチェルは、「最近の私はどうしちゃったの?」と嘆き、it's like every guy I see と続けています。
it's like... で、「こんな感じなのよ」と説明しようとしていて、every guy I see と言った後、「こっちを見て、あの男性を見て」と、男性の方を見るようなセリフに途中で変わっていますが、最初の部分でレイチェルは、「ほら、こんな感じなのよ、私が見る男性はすべて(どの男性も)…」みたいに言いかけていたことがわかります。
日本語的に言うと、「見る男、見る男が全部…」という感じで、フィービーに「ねぇ、窓際の男性を見て」と言ったり、「私、最近、どうしちゃったの?」と嘆いたりしていた流れで考えると、どんな男性を見ても「あの人いいわ」みたいな気持ちになっちゃうの、、と言いたいであろうことが想像できますね。
あの男性を見て、と言った後、normally 「いつもは、普通は、通常では」、あの人は私が惹かれる(be attracted to)ような人ではない、と説明しています。
normally.... But right now 「いつもは… でも今は」のように、今はいつもと違うことを対比させた上で、with the way I'm feeling 「私の感じ方では」、all I want to do is ... 「私がしたいと思っていることの全ては…である、私がしたいと思うのは…だけよ」と続けます。
rip off 以下が、レイチェルがしたいと思っている内容になるのですが、rip は「破る、引き裂く」という意味もありますし、また、「はぎ取る(剥ぎ取る)」という意味でも使われますね。
今回は、「分離」の意味を表す off が使われていますので、rip off は「はぎ取る」という意味になります。
sweatpants は文字通り「スウェットパンツ」のことで、fanny pack は「ウエストポーチ」を指します。
fanny は、俗語で「お尻」という意味になるのですが、それは米語(アメリカ英語)での意味で、イギリス英語では「女性の性器」を指すそうなので、ご注意下さい。
過去記事、英国では使うべからずの言葉 フレンズ3-5その26 で、
女性: He touched my fanny. (この人が私のお尻を触ったのよ。)
というセリフが出てきた時に、fanny という単語について説明しました。
fanny pack は英英辞典にも載っていて、
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
fanny pack : a small bag that someone wears around their waist to carry money, keys etc.
つまり、「お金、カギなどを持ち運ぶために、人が腰のまわりに付ける、小さなバッグ」。
つまり、レイチェルは、あそこにいる男性の「スウェットパンツ」と「ウエストポーチ」をはぎ取りたい、と言っていることになります。
パンツと腰につけたポーチのことを言っていることで、「下半身を脱がせたい」的なエッチなことを言っているのがわかるわけですが、その、はぎ取りたいと言っている服やアイテムが、あまりセクシーなものではなく、どちらかと言うと「ダサい」イメージのものであるのが、このセリフのポイントになるでしょう。
セクシーさが感じられないようなそういう服装の男性に対しても、そんな気持ちになってしまっているという「いつもとは違う異常さ」が、sweatpants and fanny pack という言葉から読み取れる、ということですね。
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2014年04月11日
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