2014年04月14日

3倍の古語thrice フレンズ8-11その2

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普段はあまり魅力を感じないような男性に対して、その人の服をはぎ取りたいという気持ちになってしまう、、というレイチェルの言葉を聞いて、
フィービー: Wait a second! This is about the fourth month of your pregnancy, right? (ちょっと待って! これって、あなたは今、妊娠4か月ってことよね?)
レイチェル: Yeah. (そうよ。)
フィービー: This is completely normal. Around the fourth month your hormones start going crazy. (これって完璧に正常よ。4か月の頃には、ホルモンがおかしくなり始めるの。)
レイチェル: Really?! So this has happened to you? (ほんとに? それじゃあ、こういうことはあなたに(も)起こったの?)
フィービー: Oh, absolutely yeah! Oh, and keep in mind, now, I was carrying triplets. So in, y'know, medical terms, I was-I was thrice as randy. (えぇ、全くその通りよ! あぁ、それで、心に留めておいて、ほら、私は三つ子を妊娠してたでしょ。だから、医学的に言うと、私は3倍、みだらだったのよ。)
レイチェル: Wow! This explains so much! Last weekend, I went from store to store, sitting on Santa's laps. (まぁ! これですごく説明がつくわ! 先週、私は店から店を渡り歩いて、サンタさんの膝に座ったの。)
フィービー: Yeah. Yeah, I remember trying to steal a cardboard cutout of Evander Holyfield from a Foot Locker. (そうよ、そうよ。フット・ロッカー(靴のチェーン店)から、イベンダー・ホリフィールドの看板を盗もうとしていたことを思い出すわ。)
レイチェル: Ah. (まぁ。)
フィービー: Yeah. (ええ。)
レイチェル: Well, y'know what? I go see my doctor tomorrow, I'll ask her about this. Maybe she can give me a pill or something. (ねえ? 私は明日、お医者さんに診てもらいに行くから、この件について彼女(お医者さん)に尋ねるわ。多分、薬か何かがもらえるだろうから。)
フィービー: Yeah. Yeah, that's what you need. A good... pill. (そうね、そうね、それがあなたに必要なものだわ。良い…ピルが。)

フィービーは、「これって、あなたが妊娠4か月ってことよね?」と確認した上で、This is completely normal. 「このレイチェルの今の状態は、完全にノーマルよ、正常よ」と断言しています。
(妊娠)4か月頃には、ホルモンが go crazy になり始めるの、と言っていますが、go crazy は「クレイジーになる」ということですから、「狂う、おかしくなる、変になる」みたいな感じですね。そのまま「クレイジーになる」でも、ニュアンスはわかる気がします。
your hormones のように your を使っていますが、これは話し相手のレイチェルその人だけを指すというよりも、「妊婦さんはみんな」のような「一般の人」を表すニュアンスだと考えた方が自然でしょうね。
(妊娠)4か月頃には、どの人のホルモンもそんな風にクレイジーになり始める、という一般論を述べている感覚になるでしょう。

妊婦経験者であるフィービーがそう言うのを聞いて、レイチェルは「あなたにもそういうことが起こったの? 起こったことがあったの?」と経験談を尋ねています。
フィービーは「ええ、もちろん!」と答えた上で、Oh, and keep in mind, now, I was carrying triplets. So... と説明します。
keep in mind は「心の中にキープしろ」という命令形ですから、「心に留めておいて、覚えておいて」のように、次に続く言葉をしっかり心に留めておいてね、と前振りしている感覚になります。
I was carrying triplets. の triplets は「三つ子」で、ここでの carry は「(女性が)(子を)はらんでいる、妊娠している」という感覚。
このように、「(子を)はらんでいる」という意味では、通常、be carrying という進行形の形で使われることになります。
carry の基本的な意味は、「運ぶ、持ち運ぶ、持ち歩く、携帯する、身につけている」ということですが、お腹に赤ちゃんを抱えている状態はまさに「三つ子を持ち歩いている」という感じですよね^^

in, y'know, medical terms は、言葉を思い浮かべる感覚の、y'know という挿入句が入っていますが、つまりは、in medical terms ということで、「医学用語では」→「医学用語で言うと、医学的に言うと」と言っている感覚になるでしょう。
I was thrice as randy. について。
randy は「みだらな、好色な」という意味。
アカデミックな辞書である、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) には載っていませんでしたが、マクミランには載っていました。
Macmillan Dictionary では、
randy : [adjective] (informal) someone who feels randy wants to have sex or wants to touch someone in a sexual way
つまり、「(インフォーマル) randy な気持ちである人、は、誰かとエッチをしたい、またはエッチな感じで誰かにタッチしたいと思っている」。

thrice は「3倍」という意味で、研究社 新英和中辞典では、「文語」だと説明されていました。
LAAD でも、
thrice: (old use) three times
Macmillan Dictionary でも、
thrice : an old word meaning 'three times'
と説明されていますので、three times 「3倍」の古い言い回しであることは間違いないようですね。

なぜここで、フィービーがわざわざ、old word を使ったかと言うと、その前の in medical terms がポイントなんだろうと思います。
「私は三つ子を妊娠してたでしょ。だから、ほら、その、”医学用語で言うと”」と前振りしていたことを受けて、医学用語っぽく聞こえるような、いかめしい古語・文語の thrice を使ってみせたのだろうと思うわけです。
そうやって、古い(そして硬い)表現を使ったわけですが、3倍どうだったか、については、randy 「みだらな」というインフォーマルな表現を使ったというその「古語」と「俗語」のギャップみたいなものが、フィービーのこのセリフの面白さになっているのでしょうね。

フィービーの経験談を聞いたレイチェルは、「それで説明がつくわ」と言って、先週の話をしています。
went from A to B は、「A から B を渡り歩いた」みたいな感覚ですね。
ちょうど、クリスマスシーズンで、いろんなお店に、サンタさんの扮装をした男性がいたのでしょう。
子供がサンタさんのお膝に座る、という光景はよくあるようですが、レイチェルはそれに紛れて、自分も童心に返ったふりをして、サンタ役の男性の膝の上に座ることで、エッチな気持ちの高ぶりを紛らわせていた、と言っていることになるでしょう。

フィービーもまた、自分の体験談を語っています。
ある店から、あるものを盗もうとしたことを思い出す、と言っていますね。
まず、Foot Locker は、スポーツウェアや靴のチェーン店のようです。
詳しくは以下のウィキペディアで。
Wikipedia 英語版: Foot Locker
そして、イベンダー・ホリフィールド(Evander Holyfield)は、有名なボクサーですね。
Wikipedia 日本語版: イベンダー・ホリフィールド
日本語版ウィキペディアにも書かれていますが、試合中にマイク・タイソンに耳を噛み切られたことは有名ですよね。
cardboard は「段ボール、ボール紙、厚紙」、cutout は「切り抜き」なので、ホリフィールドの姿形にカットされた等身大の厚紙パネル、みたいなものを言っていることになるでしょう。
ボクサーのようなたくましい肉体の男性の等身大パネルを見たら欲しくなっちゃった、、みたいなことです。
サンタさんの膝に座りまくる、というレイチェル以上に、生身の人間でもないパネルでもいいから欲しくなっちゃった、、と言っているフィービーの方が、確かに「3倍みだら」だったと言える気がします(笑)

レイチェルは、「明日、診察のためにお医者さんに行くから、このことについて尋ねるわ」と言っています。
こういう症状なんです、と説明したら、お医者さんは私に薬か何かを与えることができる、つまり、私は薬をもらえたりできそうよね、と言っていることになります。
それを聞いたフィービーは、「ええ、それがあなたが必要なものね」と言った後、A good... pill. と言っています。
pill は最初のレイチェルのセリフでは、「(薬の)錠剤、丸薬」を指していますが、このフィービーのセリフでは、日本語の「ピル」のニュアンスである「経口避妊薬」を指しているようですね。
日本語では「ピル」というと、避妊薬のイメージが強いですが、英語では避妊薬の意味で使う場合には、the pill のように、the を付けて使うようです。
LAAD では、
pill :
1. a small solid piece of medicine, that you swallow whole
2. the pill a pill taken regularly by some women in order to prevent them having babies

つまり、1. は、「薬の小さな固形、全部を飲みこむもの」、2. は、「妊娠するのを防ぐために女性によって定期的に摂取される錠剤」。
1. が「錠剤、丸薬」の意味で、2. が「避妊薬のピル」の意味ですね。

レイチェルが先に使ったように、普通に「丸薬」の意味で使う単語ではあるのですが、後でその単語を使ったフィービーは、A good... pill. のように、意味ありげに間(ま)を置いて、pill という単語を言っています。
そのもったいぶった言い方が、「ええ、そうね、レイチェルが言うように、レイチェルには、good な the pill が必要だわね」みたいに言ってみせたニュアンスになるのでしょう。
実際のところ、レイチェルは今、妊娠中なので、「避妊薬のピル」は全く必要ないわけですが、レイチェルの話を聞いていると、レイチェルは今まさに、randy 状態(誰かとエッチしたい状態)なので、「エッチしたいのならピルを貰っておいた方がいいわよね、今のあなたにはそれが必要そうだから」みたいに、からかった感覚になるでしょう。
誰とでも寝たがるような奔放な女性に、「あなたにはピルが必要ね」と言ってからかう感覚で、現在妊婦であるレイチェルに、「エッチしたがってるようだから、良い避妊薬をもらっときなさいね」と言った、というジョークになるわけですね。


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posted by Rach at 16:01| Comment(2) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは、フレンズのドラマの状況が目に浮かんできます。randyって始めて聞きました。勉強になります。
Posted by アステカ at 2014年04月18日 05:54
アステカさんへ
こんにちは。コメントありがとうございます。また、勉強になります、と言っていただけて光栄です。

randy って確かにあまり聞かない気がしますよね。文字だけ見ていると、「あまりそういう系の言葉」っぽい感じがしないのですが、セリフの中で覚えると、ニュアンスも掴みやすい気がしました。
Posted by Rach at 2014年04月18日 09:39
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