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[Scene: Joey and Rachel's, Rachel is getting ready for her date with Joey as there is a knock on the door.]
ジョーイとレイチェルの家。レイチェルはジョーイとのデートの準備中、その時、ドアにノックの音。
レイチェル: Joey? Could you get that? (There is no answer and she goes and opens the door to Joey.) What are you doing here? I thought you were in your room? (ジョーイ? 出てくれる? [返事がないので、レイチェルが行って、ジョーイのためにドアを開ける[ドアを開けると、ジョーイである] ここで何してるの? あなたは自分の部屋にいると思ってたのに。)
ジョーイ: No, I'm picking you up for our date. These are for you. (Hands her some flowers.) (いいや、俺は二人のデートのために、君を迎えに来てるんだよ。これを君に。[レイチェルに花を手渡す])
レイチェル: Ohh, Lilies. Joey, they're my favorite. Thank you. (まぁ、ユリね。ジョーイ、ユリは私のお気に入りの花よ。ありがとう。)
ジョーイ: And, a brownie! (Hands her a bag with the brownie in it.) Well, half a brownie. Actually, it's just a bag. It's a long walk from the flower shop and I was startin' to feel faint, so.... (それから、ブラウニー! [中にブラウニーが入った紙袋をレイチェルに渡す] えーっと、半分のブラウニーね。実際には袋だけだ。花屋からの歩きが長くて、くらくらし始めてきたんで、それで…)
レイチェル: Oh man! This is so great! I actually feel like I'm going on a real date! Although, I have a hint of morning sickness, and I'm wearing underwear that goes up to about... (She snaps the waistband on her underwear that is just slightly below her breasts)... there. (まあ! こういうのって素敵ね! 本物のデートに行こうとしてるみたいな気分だもの! ただ、私はちょっぴり、つわりがあるし、下着を着てるのよね、上の部分が… [レイチェルは自分の下着の胴回りをパシッとはじく、それはちょうど胸の少し下くらいの部分にある] このあたり。)
ジョーイ: Hey, come on now. This is a real date. Uh, so... nice place you got here. Foosball, huh? Pizza box. Oh, a subscription to Playboy. My kind of woman. (おいおい、これはほんとのデートだよ。それで…いいところに住んでるね。フーズボール(ゲーム)に、ピザの箱。あぁ、プレイボーイ(誌)の購読。俺向きの[俺好みの]女性だね。)
レイチェル: Yeah, actually that's my roommate's. (えぇ、実際には、それは私のルームメイトのものなの。)
ジョーイ: I would like to meet him. He sounds like a standup guy. (その彼に会いたいね。彼は正々堂々とした男らしいな。)
レイチェル: Ah, yes, but he's very protective of me, so you'd better watch yourself. (あぁ、そうね、でも彼は私をものすごく守ろうとしてくれるのよ。だから、あなたは自重した方がいいわ。)
ジョーイ: Ah.... Hey, so this roommate of yours... is he good looking? (あぁ…。ねぇ、それで、この君のルームメイトは…彼は男前(イケメン)か?)
レイチェル: Hm-mmm. (うん、、、(まあね) (肯定のニュアンス)。)
ジョーイ: Oh yeah, must be tough to keep your hands off him, huh? (あぁ、そう、きっと彼に手を出さないようにするのが大変だろ?)
レイチェル: (laughs) Yeah, but I'm pretty sure he's gay. ([笑って] えぇ、でも彼はきっとゲイだと思うの。)
ジョーイ: No-no-no-no, he's not! No! Why are you trying to ruin the game? Come on! (違う違う違う違う、彼はゲイじゃないよ! 違うって! どうしてゲームを台無しにしようとするんだよ。頼むよ!)
妊婦だから素敵なデートができなくて残念、、と言うレイチェルに、ジョーイは「俺がデートに誘ってあげるよ」と言っていました。
レイチェルが鏡を見ながら準備しているとノックの音が聞こえたので、Joey? Could you get that? と言っていますが、これは、「誰か来たみたいだから、(私の代わりに)あなたが出てくれる?」みたいな感覚ですね。
電話が鳴った時や、誰かがドアをノックした時などに、「私が出るわ」という意味で、I'll get it. がよく使われますが、その get と同じニュアンスになります。
そんな風に呼び掛けたのに、ジョーイが自分の部屋から出てくる様子がないので、レイチェルは自らドアを開けに行くのですが、ドアを開けるとそこにいたのはジョーイでした。
「ジョーイは自分の部屋にいると思ってたのに」というレイチェルに、ジョーイは「俺たち二人のデートのために、君を迎えに来てるんだ」と言い、花束を手渡します。
レイチェルはお気に入り(my favorite)であるリリー(ユリ)をもらって喜んでいますね。
それからジョーイはレイチェルに紙袋を手渡します。
その説明が、And, a brownie! Well, half a brownie. Actually, it's just a bag. とどんどん変わっているのが面白いですね。
最初は、「1個のブラウニー」と言って手渡すのですが、「1個じゃなくて半分だけ」と言い直し、最後には「実はただの紙袋だけ」になっています。
その変遷(笑)を聞いていると、元々はちゃんと1個のブラウニーが入っていたんだけれど、ジョーイが半分食べちゃって、最後には全部食べちゃったんだ、、ということがわかるわけですね。
その理由として、 It's a long walk from the flower shop and I was startin' to feel faint, so.... という文章を言っています。
最初の部分は、「花屋から長い歩き・徒歩だった」、つまり、花屋さんでユリを買ってからここに来るまでの距離が長かった、ということ。
feel faint は「くらくらする、気が遠くなる、めまいがする」という意味で、その場合の faint は「くらくらして」という形容詞で使われていることになりますが、faint 1語だけでも、「気が遠くなる、気絶する」という動詞として使うことができます。
I was startin' to feel faint, so.... は、「(長い距離を歩いていて)くらくらし始めてきた、だから…(ブラウニーを食べちゃった)」と言っているのですね。
大好きなユリの花をもらったレイチェルは「本物のデートみたい!」と大喜びしています。
その後、「…だけどね」(although)を使って、残念な点を2点挙げているのも面白いです。
1点目の morning sickness は「(妊娠時の)つわり」、hint はいわゆる「ヒント、暗示」のヒントですが、a hint of で「かすかな、わずかな、ちょっぴり」というニュアンスになります。
ですから、「私はちょっと(今)つわり気味で」と言っている感覚になるでしょう。
2点目の I'm wearing underwear... について。
私は下着を着ている、ということで、どんな下着か、という詳しい内容が、that 以下で説明されている感覚ですね。
that goes up to about... there で、there の場所を説明するために、ト書きにあるように、胸の少し下に位置する、その下着の胴回りを引っ張って、パチンと鳴らしてみせています。
その下着の上の部分は、このあたりくらいの上まで上がってるのよね、みたいなことですね。
「ここに一番上のゴムがあるのよ」とそれをパッチンすることで、お腹をカバーするようなでっかい下着を着ていることを示しているわけです。
通常のデートなら、セクシーな勝負下着(笑)でも着用するところ、セクシーさのかけらもない下着なのが残念なんだけどね、みたいに言っていることになります。
そんな風に、「今は妊婦だからセクシーさに欠ける」的なことを自虐的に言ってみせたレイチェルですが、「これはほんとのデートだよ」と言って、デートっぽい感じで話を進めて行くところは、さすがはプレイボーイのジョーイです。
nice place you got here は、You got nice place here. を倒置にした形でしょうね。
got = have の感覚で、「君はここにいい場所を持ってるね」→「君はいいところに住んでるね」と、相手の家を褒めている感覚になるでしょう。
その後、フーズボール(ゲーム台)、ピザの箱、そして、「プレイボーイ(誌)の購読」に感心した様子を見せているジョーイ。
My kind of woman. は「俺好みの女性、俺向きの女性」というニュアンス。
英辞郎では、
my kind of=私向きの〜、私の好みの〜
He's tall, intelligent, handsome and rich ! You know, my kind of guy ! 彼って背が高くて、頭が良くて、ハンサムで、お金持ちなの。つまり、私好みの人なのよ!
研究社 新英和中辞典では、
a person's kind=(人の)性に合った人
She's not my kind. 彼女は私の性に合った人ではない。
のように説明されています。
フーズボール、ピザ、プレイボーイは全部、ジョーイ本人の趣味なのですが、それをさも「デート相手の家で発見した」かのように言って、「君となら趣味が合いそうだ」と言っているわけですね。
レイチェルもその「リアルなデート風の会話」を楽しいと思ったのでしょう、「なーに言ってるのよ、これは全部、あなたのものじゃないの、ジョーイ!」のようにシラけさせるようなことも言わず、ジョーイのお芝居に合わせて、「実はそれは私のルームメイトのものなのよ」と返します。
ジョーイは、「その彼に会いたいね」、そして、He sounds like a standup guy. とも言っていますね。
sound like は「〜のように聞こえる」ということで、この場合は、「実際の彼はまだ知らないけど、君の話を聞いていると、〜のように聞こえる、君の話から〜という印象を持つ」と言っているニュアンス。
standup (stand-up) は、「立っている」ということですから、「正々堂々とした」という意味。
プレイボーイ誌をこそこそ隠したりせず、リビングに置いておくなんて、なかなか堂々とした男だね、と言っていることになるでしょう。
protective は「保護する、保護的な」ということで、be protective of なら「〜を守ろうとする、保護しようとする」という感覚になります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
protective : wanting to protect someone from harm or danger
He's very protective of his younger brother.
つまり、「害や危険から誰かを守りたいと思う」。例文は「彼は自分の弟を非常に守りたいと思っている」。
watch oneself は「気をつける、自重する」。
ジョーイは、「そのルームメイトの彼は、なかなかいい男みたいだね」という風に褒める方向に話を持って行こうとし、レイチェルはそのお芝居に乗りながらも、「その彼は、私のことをすごく守ろうとしてくれてるから、あなたが私に手を出そうとしたらきっと怒るわよ。だから自重した方が身のためよ」みたいに言っているのが面白いところですね。
レイチェルは、友人であるジョーイが、自分のことをとても大切に思ってくれているのをわかっているので、「彼」と表現しながら、そのことを嬉しく思っていることをさりげなく出した感じになるでしょう。
普段は、本人に向かって直接そういうことを改めて言うのは恥ずかしい場合でも、「その彼っていうのはね」みたいに客観的な人物として語ることで、素直な気持ちを表現できたりするということですね。
good looking (good-looking) は「顔立ちがきれいな」という意味の「美人、美男」のニュアンス。
女性にも男性にも使える形容詞です。
must be tough to keep your hands off him は、主語の it が省略されていますが、つまりは、「彼から手を離しておくことはタフ(大変、困難)に違いない」ということですね。
まさに「手を出さないようにする」という感覚で、ルームメイトがそんなにいい男なら、つい彼にちょっかいかけたり、モーションかけたりしたくなっちゃうだろ、みたいに言っていることになるでしょう。
ジョーイ本人が「俺みたいないい男がルームメイトだと、レイチェルも気持ちを抑えるのが大変だよな」みたいに言ったことになるので、レイチェルは笑って、「でも私は確信してるのよね、彼はゲイだって」と返します。
I'm sure が I'm pretty sure のようにさらに強調されているので、「ほぼ間違いなくそうだと確信している」という感覚になりますね。
「彼はゲイだから、大丈夫よー」みたいに笑ってみせたレイチェルに、ジョーイは「彼はゲイじゃないよ」と否定して、Why are you trying to ruin the game? と言っています。
直訳すると、「なぜ、ゲームを台無しにしようとするのか?」ということ。
この game は「試合」というよりも、「遊び、戯れ」の感覚ですね。
DVD日本語訳では、
(字幕)せっかく 盛り上がってきたのに/せっかく楽しんでたのに、台無しにしないでよー、もう。
のように訳されていましたが、まさにそういうニュアンスで、今の俺は「レイチェルの同居人のジョーイじゃない、今日初めて来たデート相手」という設定で、同居人のジョーイのことを世間話的に語り合うのを面白がっていたのに、そんな風に話を終わらさないでくれよ〜、という気持ちだということです。
今回の二人のやりとりでは、「レイチェルの同居人である彼(ジョーイ本人)」のことは、ずっと、he/him 「彼」と表現されていました。
わざとそのように、同居人としてのジョーイを「彼」と表現しながら、「彼」についていろいろ語るのを楽しんでいる二人の様子を、今回のやりとりから感じていただければいいなと思います。
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2014年05月02日
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