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フィービーがプロのマッサージ師だとはいえ、やっぱり自分の友達にマッサージしてしまうのは恥ずかしいし意識してしまう、というモニカ。
モニカ: Hey, come on, Phoebe, you can understand why this would be weird for me.(ねぇ、お願いよ、フィービー。わかるでしょ、これが私にとってどうして変な感じなのかを。)
フィービー: But I'm a professional! And I'm really good! Look, if you're uncomfortable, we can stop. Just give me a chance, okay. Please? (でも私はプロフェッショナルよ! それに私はすごく上手なのよ! ねぇ、もしあなたが不快なら、やめることができるわ。ただチャンスをちょうだい、いいでしょ?)
モニカ: Okay, if it means that much to you.... (いいわ、もしそれがあなたにとって、そんなに意味があることなら…)
フィービー: It does! How would you feel if you couldn't share your cooking? Or-or imagine how Ross would feel if he couldn't teach us about dragons. (意味はあるわ! もしあなたの料理をみんなに分けられないとしたら、あなたはどう感じる? それか、想像してみて、ロスが私たちにドラゴンについて教えられないとしたら、彼がどう感じると思うかを。)
モニカ: Dinosaurs. ((ドラゴンじゃなくて)恐竜(ダイナソー)よ。)
フィービー: Potato, potahtoe. (ポテイトゥ、ポタートゥよ[大して変わらない。似たようなもんよ]。)
モニカは、「どうして変な感じがするか、あなたにもわかるでしょ」と言うのですが、フィービーはあきらめず、「私はプロよ。それに腕もいいんだから」と言って、「もし不快に感じたら、やめられるわ(やめたらいいわ)。だから1回だけチャンスをちょうだい」と言っています。
モニカが、「それがあなたにとって、そんなに(それほどまでに)意味があることなら…」と言うと、フィービーは、It does! 「意味は大いにあるわ!」と言って、How would you feel if you... という文章を言っています。
これは、「もしあなたが…だとしたら、どんな風に感じる?」という質問ですね。
あなた(モニカ)のことと、ロスの話とで、2文連続で、would, (if) couldn't という組み合わせが使われていますが、これは「仮定法過去」ですね。
「現在の事実とは反対の仮定」で、「現実の毎日では〜できているけれど、もしも〜できなかったとしたら、どんな風に感じるかしら?」というニュアンス。
まずはモニカの話の方を見てみると、share your cooking は「あなたの料理をシェアする、分ける」ということで、シェフであるモニカ、つまり料理上手なモニカが作った料理を、みんなにふるまえなかったら、みんなに食べさせてあげることができなかったら、どう感じる?という問いですね。
自慢の料理を友人に味わってもらえなかったらどんな気持ちがするかしら?と言って、マッサージの腕には自信のあるフィービーが、友達にマッサージを施せない気持ちを理解させようとしているわけです。
モニカの料理の例えは、なかなかいい点を突いていて、そこで終わりなら「うん、納得」で済むのですが、その後のロスの話の流れが、このシーンのオチになっています。
ロスの例えは、「想像してみて、もしロスがドラゴン(龍)について私たちに教えることができなかったとしたら、ロスがどう感じるかを」。
ロスは恐竜の研究をしている古生物学者なので、フィービーが dinosaur (恐竜)を間違えて、dragon (ドラゴン・龍)と言っていることは明白です。
それをモニカは指摘するのですが、フィービーは、悪びれた様子もなく、Potato, potahtoe. と言っています。(この部分、ネットスクリプトでは、Potato, potaato. DVD英語字幕では、Potato, potahtoe. という表記になっています)
これは、potato という単語を2種類の音で発音してみせて、「ちょっと言い方が違うだけで、どっちでも同じじゃん」と言っているニュアンスですね。
potato と似たような発音は、tomato という単語にもありますね。
トマトの場合だと、「トメイトゥ、トマートゥ」みたいになります(トメイトゥがアメリカ式発音で、トマートゥがイギリス式発音)。
1937年の映画「Shall We Dance」の中で、フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースが歌う、Let's Call the Whole Thing Off という歌があるのですが、歌詞の中に、potato や tomato など、異なった発音の単語がたくさん挙げられる歌として有名です。
Wikpedia 英語版: Let's Call the Whole Thing Off にも、以下のように説明されています。(発音記号部分は、もしかしたら文字化けしているかもしれません。)
The song is most famous for its “You like to-may-toes /təˈmeɪtoʊz/ and I like to-mah-toes /təˈmɑːtoʊz/” and other verses comparing their different regional dialects.
つまり、「その歌は、”君はトメイトゥズが好き、そして僕はトマートゥズが好き”や、異なる地域の方言を比較する他の節で大変有名である」。
そのように、今回のフィービーの "Potato, potahtoe." は、フレッド・アステアの歌にもあるように、「発音・読み方が違う単語」の例として挙げられやすいものだと言えるのですが、このフィービーのセリフを聞いて私が思い出した別の単語があります。
それは、data 「データ」という単語。
data という単語も、「デイタ」または「ダータ」のように、複数の発音があるのですが、それを使ったジョークのようなやりとりが、(私の大好きなw)スタートレックに出てきたんですよね^^
新スタートレック(Star Trek: The Next Generation)の、シーズン2エピソード1 「光から生まれた生命」(原題:The Child)でのワンシーン。
シーズン2 から新しく登場した医療部長キャサリン・ポラスキー(Katherine Pulaski)と、アンドロイドのデータ少佐(Lt. Commander Data)との会話。
ポラスキー: Dah-ta, look at this. (ダータ、これを見て。)
データ少佐: "Day-ta." (データ。)
ポラスキー: What? (何?)
データ少佐: My name-- it is pronunced "day-ta." (私の名前です。発音は”デイ・タ”です。)
ポラスキー: Oh? (で?)
データ少佐: You called me "dah-ta." (あなたは私を”ダー・タ”を呼びました。)
ポラスキー: What's the difference? (何が違うの?)
データ少佐: One is my name. The other is not. (1つは私の名前です。もう一方は違います。)
data という単語に「デイタ、ダータ」という2種類の発音があることから、ポラスキーはデータ少佐に「ダータ(少佐)」と呼び掛け、それを聞いたデータ少佐が、「私の名前はダータではなく、データです」と訂正するというシーンになっています。
ポラスキー的には、data って単語にはいろんな発音があるんだから別にどっちでもいいじゃない、大した違いないじゃない、と思っていることが、What's the difference? というセリフによく表れていますね。
そして、データ少佐の方は、アンドロイド(機械)なので、「私の名前の発音としては、dah-ta は正しくありません」と四角四面に訂正する、ということになります。
アンドロイドの几帳面さがよく出たセリフだと言えそうですね^^
このように、「複数の発音がある単語」を使ったやりとりというのは、結構出てくるものですが、その音の違いを「英語の音」から聴き取れて笑えたりすると、ネイティブにぐっと近づけた気がして嬉しいなぁ、と思います。
ということで、「恐竜」を「ドラゴン」と言い間違えるなんて、古生物学者のロスが聞いたら間違いなく文句を言うところですが、言った方のフィービーはなんとも思っておらず、「ポテイトゥとポタートゥ程度の違いしかない」と言っているのが、フィービーっぽいオチになっているわけですね。
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2014年06月09日
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