2014年06月23日

初めての時そばにいなかった フレンズ8-15その2

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[Scene: Central Perk. Ross is sitting on the couch reading a magazine as Mona enters.]
セントラルパーク。ロスはカウチに座って雑誌を読んでいる。そこにモナが入ってくる。
モナ: Hi! (はーい!)
ロス: Hey! (they hug) So, how was Atlantic City? (やあ! [二人はハグする] それで、アトランティックシティはどうだった?)
モナ: Good. (良かったわ。)
ロス: Yeah? (そう?)
モナ: I brought you back a present. (あなたにお土産を買って帰ってきたの。)
ロス: Wha-? Oh, come on. You didn't have to-- Saltwater taffy?! (Mona laughs) Thanks! You know, it's interesting, most people think this is made with sea water, but it's actually made with, uh, salted fresh water. That's not interesting. (何? もう、ちょっとー。そんなことしてくれなくて良かったのに… ソルトウォーター・タフィー? [モナは笑う] ありがと! ねえ、面白いんだよ。たいていの人は、これが海水を使って作られていると思ってるけど、実はね、食塩水を使って作られてるんだよ。[モナの反応が薄かったので] そんな話、面白くないよね。)
モナ: I think it's interesting. (私は面白いと思うわ。)
ロス: I do too! I missed you! (僕もそう思うんだよ! 君が恋しかった!)
モナ: Oh, me too! So, how was your week? (あぁ、私もよ! それで、あなたは今週、どんな感じだった?)
ロス: Oh, it was good! It was good. Actually, the baby started kicking! (あぁ、良かったよ! 良かった。実はね、赤ちゃんが(お腹を)蹴り始めたんだよ!)
モナ: How exciting! (何て素敵なの!)
ロス: Yeah! I know! It was amazing. The only sad thing is I wasn't around when it happened for the first time. (ああ! そうだろ! 素晴らしかった。ただ一つ悲しかったのは、それが初めて起きた時に、僕はそばにいなかったことなんだ。)
モナ: Oh, no. (なんてこと。)

ロスの恋人モナが実家から帰ってきて、二人は再会を喜び合っています。
モナは「あなたにお土産を買ってきた」と言っていますね。
Oh, come on. You didn't have to-- は、「あぁ、もう。君はそんなことをする必要なかったのに…」ということで、日本語でもよく言うような、「わざわざ僕にお土産なんか買って来てくれなくても良かったのに、、、(そんなことまでしてくれて嬉しい、ありがたい。君って優しいね)」みたいな気持ちが込められた表現になります。

ロスがセリフで言っているように、そのお土産は、ソルトウォーター・タフィー(Saltwater taffy)でした。
ロスはそのタフィーについて、うんちくを語っていますね。
ロスは、it's interesting 「面白いんだよ、面白いことに」と言って、most people think... 以下のセリフを言っています。
ちょっと長い文章になっていますが、基本的な構造は、most people think A, but actually B 「たいていの人は A だと思っているけど、実は(本当は) B なんだよ」ということですね。
A の部分が、this is made with sea water (海水)で、B の部分が、it's made with salted fresh water (塩分が含まれた真水(まみず)→食塩水)ということですね。

ちなみに、今回のセリフでは、be made with が使われていますが、学校英語では、be made from と be made of の違いを習った気がします。
材料が原形をとどめていない場合は made from で、材料の形が残っている場合は made of だということでしたよね。
例1) Wine is made from grapes. 「ワイン(ぶどう酒)は、ぶどうから作られる(造られる)」。
例2) This table is made of wood. 「このテーブルは木でできている(木製である)」。

では、今回の be made with はどういうニュアンスかと言うと、with 「〜と一緒に、〜を伴って」ということですから、「(原料の一部として)〜を使って作られている」という感覚になるのでしょう。

saltwater をそのまま訳すと、「塩水」になりそうですが、「塩水」と共に、「海水」という意味もあります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
saltwater : water that contains salt, especially naturally in the ocean
つまり、「塩を含む水、特に海の中で自然に(ある塩水)」。
「ソルトウォーター・タフィー」という名前から、「海水タフィー」というイメージを持って、海水が含まれているんだ、と思ってる人が多いんだけど、実は自然の海水じゃなくて、人工的に作られた「塩分が含まれた freshwater(真水:まみず)」、すなわち「食塩水」が使われているんだよ、とロスは語っているわけです。

ちなみに、今回、モナがお土産にくれた、タフィーですが、過去記事 フレンズ2-23その2 に、saltwater taffy という言葉が登場していました。
そのエピソードに登場するフィービーの恋人ライアン(演じるのは、チャーリー・シーン)との出会いを、フィービー自身が語っているシーン。
フィービー: Yeah, I met him when I was playing guitar in Washington Square Park. Ryan threw in saltwater taffy 'cause he didn't have any change. (そう、ワシントン・スクエア・パークでギターを演奏している時に彼と出会ったわ。ライアンは、小銭を持ってなかったから、代わりにソルトウォーター・タフィーを投げ入れてくれたの。)
ジョーイ: Hey, is that when you wrote "Saltwater Taffy Man"? (じゃあ、その時に、「ソルトウォーター・タフィーの男」っていう歌を書いたんだな?)
フィービー: No. No, he is my submarine guy. (違う、違う。ライアンは「潜水艦の彼」よ。)

その時の解説でも説明したのですが、Wikipedia 英語版: Salt water taffy に、ソルトウォーター・タフィは元々、ニュージャージー州アトランティックシティで生産、販売されたもの、という記載があります。
ですから、「アトランティックシティのお土産にタフィー」というのは定番なんですね。

今回のエピソードの、もう少し先のシーンで、ロスとフィービーがタフィーについて話しているシーンがあります。
今回のエピソードのブログ解説では、そのシーンを飛ばしてしまうので、ここでタフィーのやりとりだけ先に見ておきますと、、、
ロス: Um, plus, she, uh, she got me taffy! (あ、それプラス、モナは僕にタフィーを(買ってきて)くれたんだよ!)
フィービー: Taffy, really? I've never had any. (タフィー? ほんとに? 私、今まで一つも食べたことないわ。)
ロス: Ever?! (一度もないの?)
フィービー: Well, I think my mother was too busy planning her suicide to provide saltwater treats. (そうね、思うに、私のママは、自殺の計画に忙しくて、塩水のごちそうをくれる暇がなかったのね。)

そのように、今回のエピソード、フレンズ8-15 で、フィービーは「タフィーを今まで食べたことがない」というセリフを言うわけですが、上で説明させていただいたように、フレンズ2-23 で、「ライアンが小銭の代わりに、ソルトウォーター・タフィーを投げ入れてくれたの」と言っているので、その時にフィービーはソルトウォーター・タフィーを食べた可能性が高いのではないか、と思うわけです^^
まぁ、よくある「長期シリーズに付き物の、設定の不一致」というヤツでしょうがw、ソルトウォーター・タフィー繋がりネタとして紹介してみました。

モナは実家に1週間帰っていたので、その自分がいなかった1週間のロスの様子を尋ねています。
「この1週間、あなたはどうしてた? どんな感じだった?」と尋ねたいわけですが、それは、How was your week? 「あなたの週(1週間)はどうだった?」とシンプルに尋ねればいいわけですね。
ちなみに、今回取り上げたシーンの最初でも、So, how was Atlantic City? のように、How was...? を使って、「アトランティックシティはどうだった?」と尋ねる質問もありました。
このように、How was...? は、会話を切り出す決まり文句でもありますし、いろんな形に応用できる便利な表現ですね。

How was your week? のように、how 「どうであったか」を聞かれたロスは、これまたシンプルに、It was good! と答えています。
そして、「実はね、赤ちゃんが蹴り始めたんだ」と嬉しそうに話しています。
モナに「素敵ね」と言われ、「そうなんだ、素晴らしかったんだよ」と言いながらも、ロスは、The only sad thing is I wasn't around when it happened for the first time. と言葉を続けています。
前から順番にイメージしていくと、「ただ一つの悲しいことは、それが初めて起こった時に僕がそばに(近くに)いなかったこと」。
赤ちゃんがママのお腹を蹴ったのは素敵なことだったけど、残念ながら最初にその出来事が起こった時に、僕はその場所にいなかったんだよね、それが悲しくってさ、、と言っている感覚になります。
何か良いこと、素晴らしいことが起きた時に、それを直接体験できなくて残念だった、自分がそこにいなかったのが残念だった、という状況はよくありますが、そういう時には、このフレーズを応用できるということですね。


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posted by Rach at 16:17| Comment(0) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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