2014年07月09日

何々みたいだけど、それより変 フレンズ8-16その2

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「その子のことを考えると夜も眠れない」とまで言っていたジョーイの好きな相手がレイチェルだとわかり、ロスは「レイチェル?! 僕の子供を妊娠してる(元カノの)レイチェル?」とジョーイに詰め寄ります。
ジョーイがいろいろ説明しようとしても、ロスはすっかりパニクってしまった様子で、セントラルパークを出て行ってしまいました。
その、しばらく後のシーン。
ロスの家に、妹モニカが訪ねてきて、、
モニカ: I just talked to Joey. I just-I want to see how you were. (今、ジョーイと話してきたの。私はただ、あなたがどうだったか(どんな様子だったか)知りたいなと思って(ここに来たの)。)
ロス: Oh y'know, I still-I can't believe it. Joey and Rachel? I mean it's... It's like you and me going out, only weirder! (あぁ、ねぇ、僕はまだ信じられないよ。ジョーイとレイチェルだって? それって(妹の)お前と僕がデートするみたいな感じで、でもそれよりさらに変だ。)
モニカ: All right, I know you're hurting, and-and I want to be supportive, but don't say that again. (いいわ、ロスが傷ついてるのはわかるし、私はあなたを支えてあげたいけど、でも、今の言葉は二度と言わないで。)
ロス: Oh my God! What if, what if they get married? Then he'd be the stepfather of my child. (なんてこった! もし、もし二人が結婚したらどうなるの? そしたら、ジョーイが僕の子供の義理の父親になることになる。)
モニカ: Honey, I don't think that's something we need to worry about! First of all, he's-he's never gonna tell her how he feels about her. And even if he did, you have no idea how she'd react. (ハニー、そんなことは、私たちが心配する必要なんてないことだと思うわ! まず第一に、ジョーイはレイチェルに対する自分の気持ちを彼女に言うつもりは全くないの。たとえ、ジョーイがそうしたとしても、レイチェルがどう反応するか(誰にも)わからないでしょう。)
ロス: Sure, because women never like Joey. Y'know, I think he's a virgin. (そうだね、だって女性はジョーイを好きにならないもん。ほら、彼って童貞だと思うしね。)

妹のモニカは兄ロスが心配で、家まで様子を見に来ました。
ロスはまだ、気持ちの整理がつかないようで、「まだ信じられないよ。ジョーイとレイチェルだって?」と言っています。
ジョーイとレイチェルの間に恋愛関係があるとかないとかって話は、まるでこんな感じだよ、と言って、It's like you and me going out, only weirder! と言っていますね。
前半は、「それってまるで、お前(妹のモニカ)と(兄である)僕がデートする(付き合う)ようなものだ」ということ。

その後に追加されている、only weirder という表現について。
weird は「変な、奇妙な」「気味が悪い」で、weirder はそれに -er がついた比較級ですね。
つまりこの文章は、like... only+比較級という形になっていて、そういうフレーズについては、まさにそのまんまのタイトルの過去記事、ライク何々オンリーベター フレンズ3-23その8 で解説しています。
その過去記事で書かせていただいたように、こういう only は、but のニュアンスになります。
フレンズ3-23 でのセリフは、
チャンドラー: Was it like a sneeze, only better?
というものでしたが、それも、「まるでくしゃみのようだったけど、でもそれよりも良い(気持ちいい)ものだったわけ?」みたいなことになります。
like... only better という組み合わせがよく使われるようですが、better 以外の比較級も使えるようで、今回の like... only weirder は better 以外のバリエーションだ、ということですね。
ですから、今回のロスのセリフは、「ジョーイとレイチェルという組み合わせは、僕が妹のモニカと付き合うようなもので、でもそれよりも、もっと変だよ、おかしいよ」と言っていることになります。
ジョーイとレイチェルがカップルだと考えることは、兄妹がデートするよりも変だ、とロスは言いたいのですね。
客観的に見て、その意見こそ weird だと思うのですが^^ ロスとしては「ずっと長年友達だった二人に恋愛感情が芽生えるなんて、兄妹が恋愛するより変な感じだ」と言いたい、ロスにとってはそれくらい意外で受け入れられないことだ、ということです。

「妹のお前と僕がデートするようなもんだ」と例えられたモニカは、「あなたが傷ついているのはわかるし、サポーティブでありたい(支えとなりたい、協力的でありたい)と思ってるけど、、」と前振りした上で、「その言葉を二度と言わないで」と言っているのも面白いです。
いくらなんでもその例えはひどすぎるんじゃない? そんなこと想像したくないから二度と言わないで、と言っていることになりますね。

ロスは、「もし二人が結婚したら? ジョーイが(レイチェルのお腹にいる)僕の子供の義父になることになる」とまで言っています。
モニカは、「私たちはそんなことを心配する必要はないわ」と言って、まず第一に、ジョーイは、how he feels about her 「ジョーイがレイチェルについてどう感じているか」、つまり、「レイチェルに対する自分の気持ち、(好きだという)感情」を、レイチェルに言うつもりは全くない、とモニカは説明しています。
even if he did は、「たとえ、彼が自分の気持ちをレイチェルに伝えたとしても」。
you have no idea how she'd react は、「レイチェルが(ジョーイの告白に対して)どう反応するかはわからないでしょ」というニュアンスになります。
この you は、ロスを指しているというよりも、ロスに限らず誰も、レイチェルがどう返事するかなんてわからないわよ、のように、一般的な人を表している感覚だろうと思います。
「ロスはわからないでしょ」というよりは、「誰にもわからないでしょ」というニュアンスだろうな、ということです。

それに対してのロスの返事について。
Sure という言葉そのものは、「もちろん、そうだよね」という意味で使われますが、その後の発言の内容を聞くと、「あーあ、もちろん、そうだよねぇ」とわざとらしい感じで大袈裟に言うことで、皮肉っぽく使っていることが感じられると思います。

because women never like Joey. Y'know, I think he's a virgin. を直訳すると、「(ジョーイの告白をレイチェルが受け入れるかどうかはわからないよねぇ) だって、女性はジョーイを好きじゃないから(決して好きにならないから)。ほら、僕が思うに、ジョーイは童貞だよね」になるでしょう。
ジョーイがプレイボーイで女性にモテる、ということはフレンズのお約束ですし、女性と寝た話もじゃんじゃん(笑)出てきますから、彼がバージンであるはずはないのですが、それをわざと、「あーあ、そうだったよねー、ジョーイは女性にモテないし、確か彼はバージンだと思うから、レイチェルがジョーイに対して良い返事をするわけないよねー」みたいに言ってみせているわけです。
つまりはそれを裏返すと、「レイチェルがジョーイに告白されて、心が動かないってどうして言える? だって彼はいつも女性にモテモテなプレイボーイなんだぞ。モニカはそれを忘れてるのか?」とロスは言いたい、ということになるのですね。


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posted by Rach at 15:58| Comment(0) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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