2014年07月22日

減量キャンプで振られた フレンズ8-17その1

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シーズン8 第17話
The One With the Tea Leaves (紅茶占いの人)
原題は「紅茶の葉の話」


前回のエピソードで、「レイチェルに恋してるんだ」と告白したジョーイでしたが、レイチェルの答えは、「ジョーイ、私もジョーイが大好きよ、でも…」というものでした。
気まずくなったジョーイが立ち去ろうとするのを引き止めたレイチェルは、「(大切な友達の)あなたを失いたくない」と言い、ジョーイも「俺はずっとそばにいるから」と約束して、二人はかたくハグし合います。
ですがやはりジョーイはその後、レイチェルに会うのが気まずいらしく、チャンドラーとモニカの家にいる時に、レイチェルが「ジョーイはいる?」と訪ねてくると、「俺はここにはいない、って言って」(Don't tell her I'm here!)と頼んで、隠れようとします。
その際、皿からベーグルを床に落としてしまい、「そのベーグルを食べるなよ!」(Don't eat that!)と言って、ジョーイが寝室に隠れた後、レイチェルが部屋に入ってきます。
レイチェル: Well, I haven't seen him since that night that he told me how he y'know.... I don't know, I think he's avoiding me. Why is that bagel on the floor? (うーんと、ジョーイが私に、ほら、(例のことを)言ったあの夜から、私はジョーイを見てないのよ。わからないけど、ジョーイは私を避けているように思えるの。そのベーグルは、どうして床の上にあるの?)
モニカ: We were playing a game. (私たちは、ゲームをしてたのよ。)
レイチェル: Ew, was Chandler naked? Sort of like a, like a ring-toss kind of situation? (まぁ、チャンドラーが裸だった、ってこと? 輪投げみたいな状況の(種類の)ゲーム?)
モニカ: Sure! (ええ!)
チャンドラー: What?! No! No! (何? 違う!違うよ!)
レイチェル: All right. Well listen, if you see Joey, will you just tell him that uh... tell him I miss him. (Exits and Joey enters.) (いいわ。じゃあ、もしジョーイを見かけたら、彼に言ってくれる? 私が寂しがってる、って。[レイチェルは出て行き、ジョーイが(リビングに)入ってくる])
モニカ: (To Joey) Okay. Did you hear that? ([ジョーイに] オッケー。今の聞いた?)
ジョーイ: Yeah. A naked bagel game? (Picks up his dropped bagel.) (To Chandler) Dude, I don't know. That's a pretty small hole. (あぁ。裸のベーグル・ゲーム? [落ちていたベーグルを拾い上げる] [チャンドラーに] なぁ、わかんないんだけど。それってかなり小さい穴だぞ。)
モニカ: Honey, you gotta talk to her. (ハニー、ジョーイはレイチェルに話をしないといけないわ。)
ジョーイ: I can't! Y'know? You guys don't know what it's like to put yourself out there like that and just get shot down. (できないよ! だろ? あんな風に頑張って自分をさらけ出して、ただ撃ち落とされたのがどんな感じか、お前らにはわからないよ。)
チャンドラー: (incredulous) I don't know what that's like?! Up until I was 25, I thought the only response to "I love you" was "Oh, crap!" ([懐疑的な顔で] それがどんなものか、俺にわからない、だって? 25歳まで、「愛してる」に対する唯一の返答は「あぁ、最低!」だと、俺は思ってたんだぞ。)
モニカ: Hello? No rejection? I got shot down at fat camp! Boy, kids are mean when they're hungry. (もしもし? 拒絶されたことないの? 私は、ファット・キャンプ(ダイエットするためのキャンプ)で撃墜された[振られた]のよ。あぁ、子供って意地悪[残酷]なのよね、お腹が減ってる時には。)
ジョーイ: All right, so, so what do I do? (わかったよ、それで、それで、俺はどうすればいい?)
モニカ: This is Rachel. I mean, what are you gonna do, never going to talk to her again? I mean I know it's weird, it's awkward, but you gotta at least try. (これはレイチェルよ。ほら、あなたはどうするの? レイチェルに二度と話しかけないつもり? 変な感じで、気まずいのはわかるけど、でも少なくともやってみなくちゃ。)
ジョーイ: Yeah. Okay. (Goes to take a bite out of the previously mentioned bagel.) Whoa! (Stops.) I almost forgot this was on your-- (そうだね。わかったよ。[その前に話題に上がっていたベーグルを一口食べようとして] おっと! [食べるのをやめる] もう少しで忘れちゃうところだったよ、これは乗ってた[触れてた]んだよな、お前の…に…)
チャンドラー: (interrupting him) We didn't play it!! ([ジョーイの言葉を遮って] 俺たちはそんなゲーム、してなかった!)

ジョーイを捜しにやってきたレイチェルは、チャンドラーとモニカに状況を説明しています。
I haven't seen him since... というのは、「〜して以来(今までずっと)彼を見ていない」という典型的な現在完了形ですね。
いつ以来か、という説明がその後に続いていますが、that night that he told me how he y'know.... を前からイメージしていくと、「あの夜、(その夜というのは)ジョーイが私に、どんな風に彼が…かを言った(夜)」という感じになるでしょう。
ジョーイがレイチェルに、I'm falling in love with you. と告白した話は、フレンズたちももう当然知っているでしょうし、そのことを知っているからこそ、y'know 「ほら、(彼が何て言ったか)わかるでしょ、知ってるでしょ」と言うだけで良い、ということになるわけですね。
I think he's avoiding me. は、文字通り、「彼は私を避けているように思える」。

その後、床にベーグルが落ちているのに気付いて、「そのベーグルはどうして床の上にあるの?」と尋ねています。
慌てて隠れたジョーイが落とした、とも言えず、モニカは「私たち、あるゲームをしてたのよ」みたいにごまかそうとしています。
それを聞いたレイチェルは、Ew といやそうな声を出し、「(そのゲームをしてる時)チャンドラーは裸だった?」みたいに言っています。
つまり、「チャンドラーが裸になった状態でするゲーム?」みたいなことですね。
その後、sort of like a ... kind of situation? は、「…みたいな状況のような種類の(ゲーム)?」というところ。
ring は「輪」、toss は「トスする、ぽいと軽く投げる」ということですから、ring-toss は「輪投げ」のこと。
そう聞かれたモニカは、「ええ、そうよ!」と肯定し、チャンドラーは「違うよ!」と否定していますが、それは、レイチェルが想像しているようなゲームだとすると、チャンドラーにとってすごく恥ずかしいものだからですね。

輪投げ、(輪のようになった)ベーグル、裸のチャンドラー、、という言葉で、どんなゲームかは察しがつきますが(笑)、つまりは、チャンドラーの身体のある部分を棒に見立てて、それにベーグルを輪投げのように投げるというゲームをしていたとレイチェルは誤解した、ということです。
「私たちはゲームをしてたのよ」とモニカが言った時点で、モニカ自身がそのゲームをイメージしていたかどうかはわかりません。
恐らく、モニカは深く考えず、ただ「変なところにベーグルが置いてあるけど、それはちょっとしたゲームなのよ」程度に言っただけだったのを、レイチェルが「夫婦間のゲーム」なので、そういうエッチ系のものを勝手に想像した、ということなんだろうと思います。
モニカはとにかく、「ジョーイが隠れていることを悟られないように」ということを優先させて、そのレイチェルの誤解に乗っかる形で「そうそう、それよ!」みたいに返事しているのですが、チャンドラーとしては、そういう自分の姿を想像されたくないのでしょうね^^ 必死に「違う違う」と否定することになります。

レイチェルは、二人がそういうゲームをしていたと誤解したまま、「もしジョーイを見かけたら、I miss him. と言っておいて」と言い残して出て行きます。
この I miss him. は「ジョーイがいなくて・ジョーイに会えなくて寂しく思う」という意味ですね。

レイチェルが出て行った後、ジョーイは寝室から出てきます。
「今の聞いた?」というのは、レイチェルがジョーイを捜していたこと、I miss him. と言っていたのも聞こえたでしょ?ということですね。
ジョーイは、「ああ、聞いたよ」と言うのですが、その後、レイチェルの発言について何かを語るのかと思いきや、「裸のベーグル・ゲーム?」と言っています。
「反応するのはそっち?!」というところですが、ジョーイは自分が落としたベーグルを拾い上げて、「それはかなり小さい穴だ」と言っています。
「ベーグルの穴ってこんなに小さいのに、それがお前のには入っちゃうわけ?」みたいに言っているわけで、プレイボーイのジョーイ的には「俺だったら、こんな小さな穴には入らないよ」と言っていることにもなるでしょう。

「今のレイチェルの言葉、聞いたでしょ。ジョーイはレイチェルを避けてないで、ちゃんと話さなきゃだめよ」みたいにモニカは諭しています。
「レイチェルに話をするなんて俺にはできないよ!」と強く否定した後、You guys don't know what it's like to... と言っていますね。
これは、「…することがどんな感じかは、お前らにはわからない」ということ。
put oneself out は英和辞典では「わざわざ〜をする、苦労する、骨を折る」のような語義が出ています。
これはおそらく、「(何かのために頑張って)自分自身を差し出す」というようなニュアンスから来たのでしょう。
今回の put yourself out there like that を直訳すると、「あんな風にあそこで自分を出す」というところなので、「あんな風に決死の覚悟で、必死の思いで、自分を頑張ってさらけ出してきたのに」みたいな感覚が感じられるように思います。
get shot down は「撃ち落とされる、撃墜される」ということですから、「告白して振られる」ことを指しますね。

「お前らには、告白して振られた人間の気持ちなんかわからないだろ」みたいに言われたことに対して、チャンドラーもモニカも、「わからないはずがない!」みたいに返事しているのが面白いです。

まずチャンドラーの、「それ(告白して振られること)がどんな感じか、俺にはわからない、だって?」という発言は、「告白して振られるってことがどんなことか、俺にはよーくわかってるよ」ということですね。
その後、「25歳まで、俺は…だと思ってた」と言っていますが、その思っていた内容はというと、「”愛してる”に対する唯一の返答は、”あぁ、最低”(Oh, crap!)である」ということ。
つまり、25歳になるまでは、女性に告白した時の返事は必ず、Oh, crap! だったんだ、と、またチャンドラーらしい自虐的なことを言っていることになるわけですね。
Oh, crap! は何かひどいこと、嫌なことがあった時に、「最低!」というニュアンスで使われる言葉ですが、元々、crap というのは「うんち」という意味なので、I love you. に対しての返事として使われるとすれば、これ以上ないくらい、ひどいものになるでしょう。
実際にチャンドラーがそこまでひどい言葉で拒絶されたわけでもないでしょうが、チャンドラー的には、「ジョーイは、"Joey, Joey, I love you so much. But I--" って言われたんだろ? 俺なんか振られる時は、それはもう、ひどい言葉で振られたもんだよ、、」と表現することで、「俺はお前よりずっとたくさん振られてきたんだから、振られた人間の気持ちがお前らにわかるか、なんて、振られた回数のずっと少ないお前が言うなよな」という気持ちだということですね。

夫のチャンドラーが自虐的なセリフを述べる中、妻のモニカまで(笑)、同じように悲惨な振られ方の話をしています。
Hello? No rejection? は、「もしもし? 拒絶されたことがない、ですって?」みたいな感じですね。
私がこれまで拒絶されたことがないみたいに言わないでよ、振られたことなんていっぱいあるわよ、みたいなところです。
そして、「私は、fat camp で撃墜されたわ」みたいに言っています。
fat camp は「減量キャンプ」ですね。
肥満の人たちが集められて、そこで食事制限や痩せるための運動を課せられる、というイメージでしょう。
減量するために参加したキャンプで、同じく減量しないといけない太った他の男子に、私は振られたのよ、みたいなことになります。
その後、当時を思い出すように、Boy, kids are mean when they're hungry. と言っています。
「あぁ、子供って意地悪・残酷なのよね、空腹の時に」ということで、お腹が減ってイライラしている時だったから、それはもうひどい言葉で振られたのよ、と言いたいことがわかります。
高嶺の花だとか、かっこいい男の子に告白して振られたのならまだしも、(当時の)自分と同じように太っていることがコンプレックスとなっているような男子にまで振られたことあるんだから、と自分の暗い過去を語っていることになります。

「俺はどうすればいい?」と言うジョーイに、「これはレイチェルよ、あなたがずっと長年友達であるレイチェルよ」みたいに言って、「どうするつもりなの? レイチェルに二度と話しかけないつもりなの?」と問うています。
それは、「相手はレイチェルなんだから、これからもしょっちゅう顔を合わせる。それで今後一切、話をしないつもり? そんなことができると思うの?」みたいに言っているわけですね。
weird で awkward 、つまり、「変な感じで、気まずい」ってわかるけど、少なくとも、話しかけようとトライはしてみなきゃ、とも言います。
「このままずっと話をしないなんて不可能なんだから、気まずい気持ちを抑えて、まずは話してみなくちゃ」とアドバイスされたジョーイはそれを受け入れる気持ちになったようです。

落とした直後に、"Don't eat that!" と言っていたことからもわかるように、ジョーイは落としてしまったベーグルを拾って食べようとしています。
が、何かに気づいたようで、食べようとした動きを止めていますね。
I almost forgot this was on your-- の「almost+過去形」は、「もう少しで〜するところだった」。
つまり、「このベーグルがお前の…にあったのを、俺はもう少しで忘れるところだった」ということ。
on your-- に続く言葉を言いかけた時に、チャンドラーは慌ててそれを制して、「俺たちはそれ(そんなゲーム)をしてなかったんだってば!」みたいに言っています。
your の後に来る、チャンドラーの身体の部位の単語をジョーイが言う前に、それを遮った形ですね。

そもそもこのベーグルは、ジョーイが落としたもので、その後、すぐにレイチェルが入ってきたわけですから、その間に二人が「裸のベーグル輪投げ」をしていたはずもないのですが、少し前にそういう輪投げの話題が出ていたことを反射的にふと思い出して、「そういや、これって、その輪投げで使ってたんだっけ? てことは、チャンドラーのあの部分に乗っかってた、くっついてた、ってことだよな」と言ってみせて、「危ない、危ない、そのことを忘れて、もう少しでこれを食べちゃうとこだった」みたいに言ったことになります。
on というのは「接触」を表す前置詞なので、あえて your 以下の単語を言わなくても、this was on your-- だけで、ジョーイの言わんとしていることがわかるわけですね。

上で取り上げたシーンでは、
1. モニカがゲームと言ったのを、レイチェルがその手のエッチ系の輪投げゲームだと誤解した。
2. 輪投げゲームだと聞いて、ジョーイは、「輪が小さすぎないか」と言った。
3. ベーグルを食べようとして、「そう言えば、これはゲームの輪として使ってたんだっけ?」と言って食べるのをやめた。
のように、「ベーグル輪投げ」ネタが、飛び飛びで3回出てきたことになります。
それぞれの部分で笑えるためには、ring-toss や、naked という言葉から、そーゆー感じのゲームであることが連想できていないといけませんね。
そういうキーワードがわからないと、シーンに何度も出てくる「輪投げネタ」に反応できないわけで、英語がわかるかわからないか、というのはそういう部分で決まるということがよくわかる例だと思いました(^^)


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posted by Rach at 14:36| Comment(0) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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