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出産間近のレイチェルのために、ベビー・シャワーを開く予定なのですが、主催者のモニカたちがレイチェルのママを招待し忘れたことを知って、レイチェルは驚き、怒っています。
モニカ: Well, it wasn't my fault. Phoebe was in charge of the invitations! (私のせいじゃなかったのよ。フィービーが招待の担当だったもの!)
フィービー: Well, I don't, I don't have a mother. So often I forget that other people-- (うーん、私には、私にはママがいないから。だからよく忘れるのよね、他の人に…)
モニカ: (interrupting her) Oh, give it a rest! ([フィービーの言葉を遮って] もう、やめてよ!)
レイチェル: So my mother is not coming to my baby shower?! (それで、私のママは、私のベビー・シャワーに来ないの?)
フィービー: No. (Pause) Neither is mine. (来ないわ。[間があって] 私のママもね[私のママも来ないわ]。)
モニカ: Okay, y'know what? Don't worry, okay? We'll take care of it. We'll call her. Just go home and get ready. (いいわ。ねぇ。心配しないで。私たちはその件をちゃんと片づける[処理する]わ。レイチェルのママに電話する。(だからレイチェルは)ただ家に帰って準備して。)
レイチェル: Please, make sure she comes. It's really important to me. I mean it's my mom! (お願いよ。必ずママが来るようにしてね。私にとっては本当に重要なんだから。だって、私のママだもの!)
フィービー: I know. I know. What's her number? (そうよね、そうよね。で、ママの電話番号は?)
レイチェル: I don't know. (知らないわ。)
モニカは、「ママを招待し忘れたのは、私のせいじゃないわ」と言って、「フィービーが招待の担当だったもの!」と、責任はフィービーにあったことを主張します。
in charge of は「〜を担当している、〜を管理している、〜の担当者・責任者である」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
in charge (of something) : controlling or responsible for a group of people or an activity
つまり、「人々のグループ、またはある活動をコントロールしている、またはそれに対して責任がある」。
「招待はフィービーの担当でしょ? ママを呼び忘れたのはフィービーのせいよ」と言われたフィービーは、「私はママがいない。だからよく(しばしば)、忘れるのよね、他の人が…」と言ったところで、モニカに言葉を遮られ、「やめてよ!」とあきれたように言われることになります。
名詞の rest は「休み、休憩」「静止、停止」という意味。
Give it a rest! は「やめろ! 黙れ! (その話は)もういい!」というキツいニュアンスの言葉になります。
Macmillan Dictionary では、
give it a rest : (INFORMAL) used for telling someone to stop saying or doing something that is annoying you
つまり、「(インフォーマル) 自分をいらいらさせている何かを言う、またはするのをやめるように、人に言うために使われる」。
something that is annoying you というのがポイントですね。
こっちがいらいらするような言動をしている相手に対して言うセリフだ、ということです。
親しくない相手に使うと、喧嘩になりそうなキツいセリフだということですね。
モニカに遮られて、フィービーのセリフは途中で切れていますが、これは、「(私にはママがいないから)他の人にママがいるってことを忘れる」と言いたかったことがわかりますね。
フィービーのママが小さい頃に自殺した、という話はこれまでのフレンズに何度も出てきました。
それはもちろん、フィービーにとって、とても悲しい出来事なのですが、そのことをこんな風に「自分の責任逃れや言い訳」に使うことがフィービーには時々あるので、もうその話はよしてよ、とモニカも怒っていることになります。
レイチェルはまた、「それで私のママはシャワーに来ないの?」と同じことを尋ねますが、フィービーはそれに対して静かな口調で、No. と言っています。
No, she's not coming. 「レイチェルのママは来ないわ」ということですね。
その後の、Neither is mine. は、My mother is not coming, either. 「(レイチェルのママと同様に)私のママも来ない」と言っていることになります。
ついさっき、「立場が悪くなったら、すぐにママの話を持ち出すのはやめてよ。聞き飽きたわ、うんざりよ」みたいにモニカに言われたばかりだと言うのに、ここでもまた、「レイチェルのママは来ない。そして私のママも来ないのよ」としんみりした様子でママの話を持ち出しているところが、「したたかなフィービー」のキャラクターがよく出ていると思います。
モニカは、「心配しないで。何とかする」みたいに言って、「私たちはママに電話するから、レイチェルは自宅に帰って準備して」と言って送り出します。
take care of は「(人)の世話をする、面倒を見る」という訳で最初に覚えることが多いですが、この場合は「(物事・事態)を処理する、片づける」というニュアンスですね。
レイチェルはドアの方に行きながら、「お願いよ。ママが必ず来るようにして」と言っています。
make sure SV は「S が必ず V するようにする」ということで、人に何かを指示する、念押しする時によく使われる表現です。
Make sure+文、の形で、「文の内容が sure (確か、確実)になるようにしろ」というニュアンスになるわけですね。
「私にとっては重要なことなの。だって私のママなんだもの!」みたいに、「大事な大事なママを絶対にちゃんと呼んでよね」っぽく言い残して、立ち去ろうとするのですが、フィービーに、「わかったわ。で、ママの電話番号は?」と聞かれたレイチェルが、「知らないわ」と返事するのが、フレンズっぽいところです。
「私が知ってるわけないじゃない」みたいな顔でそう答えているので、「さっきの”ママが出席してくれることは私にとってすっごく重要なことなのよ”発言は、一体どこへ?」とツッコミを入れたくなるわけですね(^^)
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海外ドラマのDVDを使って英語学習をしたいと思いたち、こちらのブログの存在を思い出しまして、今著書を読ませていただいているところです! 日本語音声(吹き替え版)を使うというアイデアは自分にはまったくなかった発想なので、とても参考になりました。ありがとうございます♪ ブログで紹介させていただいています。
ずっと以前に英検1級を取得し、2児の子育てを経て、今年およそ7年ぶりにTOEICを受験して900点台後半にのせることができたところです。初めてのDVDでの英語学習、とても楽しみにしています。使おうと思っているのは、フレンズではないんですけれども……(汗)。
はじめまして。コメントありがとうございます。
DVDを使った英語学習で、拙ブログをそのように思い出していただけたこと、とても嬉しいです。また、拙著もお読み下さった上、貴ブログで素敵にご紹介下さったこと、本当に光栄です。ありがとうございます♪
字幕には文字制限があって、「内容」は訳せても、細かいニュアンスまでは出せないことも多いんですよね。そのセリフの「雰囲気」を掴むのに、「日本語音声」の情報は随分と役に立っています。
7年ぶりの TOEIC 受験で 900点台後半にのせることができた、とのこと、素晴らしいですね! DVDの英語学習も是非楽しんで下さい。「フレンズ」に限らず、お好きなドラマなら、どんなものでも素晴らしい教材になると思いますし、「デス妻」は私も好きです^^
温かいコメント、ありがとうございました(^^)