2014年11月04日

学研より英文法の本を出版しました!

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記事タイトルにもありますように、2014年11月4日に、私、Rach は、英文法の本を出版いたしました!
タイトルは、
「読むだけ なるほど! 英文法」
で、Gakken(学研教育出版)より出版されます。
私たちの世代にはおなじみの(笑)「学研 科学と学習」のあの「学研」さんです(^^)

アマゾンではこちら。
読むだけ なるほど! 英文法

アマゾンに掲載されているのは帯なしの表紙画像なので、以下に帯つきの表紙画像を貼っておきます。

141104 book 500px.jpg

アマゾンでの発売日は11月4日となっていますが、リアル書店さんの店頭に並ぶのは、11月7日以降になりそうとのことです。

今回の本はタイトルにもあるように「英文法」の本で、6つの章に分かれています。
各章のタイトルは以下の通りです。

第1章 時制
現在形は「習慣・習性」を表す
「現在完了形」とは?
など計10節

第2章 名詞、関係代名詞
訳さなくてもよい it
単数形と複数形へのこだわり
など計16節

第3章 仮定法、関係代名詞、否定、比較
I would は「もし私なら〜するだろう」
noは「全然違う」
など計15節

第4章 日本語と異なる英語の感覚
分詞構文のイメージ
「どうして」の How と Why の違い
など計18節

第5章 口語特有の省略、強調
主語などが省略される
形容詞を副詞として使う
など計8節

第6章 ”使える”頻出フレーズ
be supposed to...
What makes you...?
など計26節

私がいつもブログで書いているような口調(笑)で、英文法のニュアンスをできるだけわかりやすく解説した本になっています。

今回のこの本は私にとっては2冊目の本となります。
前著「シットコムで笑え! 楽しくきわめる英語学習法」が出版されたのは、2008年3月だったので、実に「6年ぶり」(!)の新刊発売となります。

表紙の帯では「大人気 英語ブロガー」と紹介してもらっています。

2005年のブログ開始以来、読者の皆様が長年、このブログを読み続けて下さっていること。
皆様の応援のおかげで、各ブログランキングで上位をキープさせていただけていること。
昨年10月から始めた「私の先生は海外ドラマ」セミナーを、今年の10月までの1年間に合計6回(神戸4回、東京2回)も開催させていただくことができたこと。

皆様が私に与えて下さった、さまざまな力が、今回、帯に「大人気 英語ブロガー」と書いてもらうことに繋がりました。
読者の皆様には心より感謝しております。本当にありがとうございます。

今回の本では、私がセミナーの時に解説していたような文法事項も盛り込まれています。
「あぁ、セミナーで Rach はこんなこと言ぅてたなぁ〜」と思い出しながら読んでいただけると嬉しいです。

今回の本は、各節の冒頭に、その節の文法事項のイメージを理解してもらいやすいように、可愛いイラストを描いていただいています。
イラストを担当して下さったのは、おおたきょうこさんという方です。
おおたさんのオフィシャルサイトはこちら。
おおたきょうこのホームページ

私が文字として書いた英文法のニュアンスを、とっても可愛らしいキャラクターで、わかりやすくイラスト化して下さったこと、本当にありがたく、嬉しく思っています。
そのイラストを見ながら、私の文章を読んでいただくことで、英語のニュアンスもよりわかりやすくなってくれると思います。


今回の本は英文法の本ということで、英語の例文がたくさん入っているのですが、海外ドラマのセリフで使われているような「生きた英語」が例文になっています。
本の「はじめに」にも書いたのですが、「文法問題を解くための、文法テストをクリアするための文法」ではなく、「生きたセリフを理解するための文法」として英文法を学んでほしいと、私は常々思っているからです。

私が書いたその英語の例文は、もちろん英文校閲(ネイティブ・チェック)を受けています。
その校閲者のお一人が、Kathryn A. Craft さんという方で、その方の Twitter はこちら。
Twitter: ETP! micro lesson @etpeople
Kathrynさんは、「ET PEOPLE!」という英語学習のフリーペーパーを発行、ネイティブ英語講師として、日本人の生徒さんに英語を教えるというお仕事もされています。
Kathrynさんが私の原稿を校閲して下さった、その校閲用紙の表紙には、"I love this book!" という手書きのメッセージがありました。
その後、お礼のメッセージをやりとりする中でも、"I'll recommend it to my students." "My students will love it." という嬉しいお言葉を何度もいただくことができました。

今回の本の帯には「ネイティブの英語感覚がわかる!」と書いてあります。
英語講師であり英文校閲者でもある、いわば「英語を教えるプロであるネイティブの方」に今回の本を高く評価し、気に入っていただけたことで、その「ネイティブの英語感覚がわかる!」というコピーに偽りなし! と私は今ここで、自信を持って言うことができます。


2005年に始めたブログも今は9年目で、2015年6月には10周年を迎えることになります。
私がブログで書き続けてきたこと、私の英語に対する考え方と英語の捉え方を、これでもか!と詰め込んだ(笑)、英文法の本となっています。

英語初心者の方には、できるわけわかりやすい説明となるように心がけましたし、英語上級者の方には、「その感覚わかるわぁ〜」と共感していただけるような、ちょっと掘り下げた部分も盛り込んでいます。
私は、「理想的な英語学習の本」には、以下の2つが不可欠であると考えています。

1. 英語学習初心者にもわかりやすく説明されていること。
2. 英語ネイティブが読んで共感できる内容であること。

私がこのブログを書き続けた9年間、読者の方々に「解説がわかりやすい」という評価をいただけたことが、1. の証明になってくれると思います。
そして、ネイティブ校閲者の方に「自分の生徒に薦めたい」と言っていただけたことが、2. の条件を満たしていると言えると思います。
私自身、とても楽しく執筆させていただいた本です。
皆様にも楽しく読んでいただければ幸いです。

読者の皆様にこうして「2冊目の本が出版されます」という嬉しいニュースをご報告できること、本当に嬉しく幸せに思います。
皆様、本当にありがとうございました。
そして、どうかこれからもよろしくお願いします!(^^)


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posted by Rach at 15:58| Comment(19) | 著書2冊目 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
知らない間にこんな本書いてたなんて、凄すぎる。おめでとうございます。
しかも学研。【ムー】を出してるところですよね? 356ページで1404円て安すぎ〜。早速買わせていただきます。
それとRachさんの写真もかわりましたね。前より若くなってるし。なんか環境がどんどん変わってきてますね。自分も置いていかれないように頑張ります。
Posted by チャン虎ー at 2014年11月04日 16:38
チャン虎ーさんへ
早速のお祝いコメントありがとうございます。

チャン虎ーさんにとっては、「学研と言えばムー」なんですね^^ 私はまず「学研 科学と学習」が浮かびますが、それと並んで「アニメディア」も浮かびます。中1終わりから高2途中まで、毎月買って読んでいたので、、、w

そうなんです、356ページ、厚さも 2.5cm くらいあります。
とにかく「初心者の方でも読みやすいと思える本を」というのが学研さんのデザインのコンセプトにありまして、中はイラストなどを配置した読みやすいレイアウトになっていると思います。
お買い上げいただけるとのこと、本当にありがとうございます。こないだ東京セミナーで話したばかりの文法事項も盛り込まれていますので、そのあたりも楽しんでいただけると嬉しいです(^^)

写真にも気付いていただきありがとうございます。「若くなってる」と言われるのは、こんな歳(、、って、チャン虎ーさんも同い年くらいでしたよね、すみませんw)になると余計に嬉しいです^^
前の写真も自分としては気に入っていたのですが、髪の毛が(撮影のためヘアメイクをしてもらった結果)くりんくりんになっているあの写真を見た我が子たちが「いつものママの髪型の方がええのに、、」みたいに言うものでw、次回プロフィール写真を撮影する時は、普段のストレートで撮ってもらおうと決めていました(^^)

1冊目の本を出した時も「環境が変わった」とものすごく感じましたが、今回6年ぶりに新刊を出す、ということで、また世界が大きく広がってくれる気がしています。

長年ブログを読んで下さり、応援して下さり、またセミナーにもご参加下さったチャン虎ーさんに、2冊目出版のニュースをお伝えできること、本当に嬉しいです。
温かいコメントありがとうございました。これからもどうかよろしくお願いいたします!(^^)
Posted by Rach at 2014年11月04日 17:08
早速買ってきました。
デンゼル・ワシントンのの新作【イコライザー】を観に行き、その帰りに近くの【ジュンク堂】で買ってきました。映画館出たあとで興奮しすぎて、周りの客に変に思われたかもしれません。
ちなみに映画は元CIAの工作員が引退して静かに暮らしていたのを、ある事件がキッカケで寝た子(デンゼル)を起こしてしまい、さぁー大変。暴れっぷりが爽快で最高な映画でした。

Rachさんの本は一番見やすい、上から2番目の棚にありました。縦に背表紙を向けて置いてありましたが、他の本と比べても見栄えがして、フレンズを知らない人も「おっ、何だろう」と思って手に取るんではないでしょうか?
しかもこんなに分厚くて1300円! 採算度外視の大盤振る舞い。買うしかないでしょう。是非ベストセラーになってもらって芦屋に【フレンズ御殿】を建てて欲しいです。

それと前にBlu-rayの購入のご相談をしましたが、ついに買ってしまいました。欧州版で13000円でした。ブックレットはフランス語で読めませんが、ディスクの中身は完璧で、PowerDVDの設定で【メニュー言語】を日本語にすると、英語と日本語の音声&字幕が出ます。
【メニュー言語】を英語にすると、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語の音声&字幕になりました。

ドイツ語のモニカの声なんかエロくてお茶吹いてしまいました。ロスとかも何か超違和感でした。いかに日本語の声優さんたちがプロフェッショナルなのかよく分かって収穫でしたね。
これを機会に全ての言語をマスターして、Rachさんに自慢しちゃおうかしら(ムフフ) などと壮大な計画をたててしまいそうでしたが、辞めました。まずは英語からですね。
もし購入に二の足を踏んでらっしゃる方がいましたら、欧州版も一考です。

まずは、新刊をよく熟読して勉強していきます。それでは。
Posted by チャン虎ー at 2014年11月04日 23:29
Rachさん、ごぶさたしています〜
出版、おめでとうございます!
早速、アマゾンで購入しました!うれしくて、テンションあがってます!!

それも、わたしが苦手な文法の本とのことで、読むのが楽しみです。
このごろ、思うように学習が進まなくて、少しブルーでしたが、これでまた勉強がんばれそうです。
Rachさん、ありがとうございます〜
Posted by 古川 朋子 at 2014年11月05日 10:26
Rachさんこんにちは。新刊出版おめでとうございます。ブログとセミナーだけでなく並行して本造りされていたんですね。素晴らしいです。いつも広く深く楽しく解説されているRachさんの文法書、本当に楽しみです。早く読みたいのでアマゾンで買えば即日到着ですが、何となく書店に行ってコーナーにあるものを手に取って買いたい気がしています。
Posted by koroyakun at 2014年11月06日 07:46
チャン虎ーさんへ
早速(発売当日の夜に!)買ってきて下さったんですね。本当にありがとうございます!(^^)
映画も最高だったようで、その楽しい気分のまま、拙著を手に取って下さったこと、とても嬉しく思います。

ジュンク堂さんでどのように並べられているかの情報もありがとうございます。「他の本と比べても見栄えがして」と言っていただけて良かったです。今回の本は厚みもあり、背の高さも、1冊目の本よりも、1.5cm ほど高いんですよね^^
芦屋に【フレンズ御殿】、、、はちょっと難しそうですが(笑)、前回の「学習法本」の次に、こうして「文法本」が出せたことを本当に嬉しく思っていて、一人でも多くの方に読んでいただけるといいなぁ、、と思っています(^^)

それから、Blu-ray の情報もありがとうございます。そうなんですね、欧州版でも「英語と日本語の音声&字幕」が出るんですね? そしたら学習に際しては特に問題なさそうな気がしますよね。ブックレットがフランス語、というのはそれはそれで何だかおしゃれですしw

モニカのセリフって早口で勢いがあるから、ドイツ語似合いそうな気がするんですが、「エロい」んですか?(笑) 各国の吹替を比べてみるというのも、フレンズマニアとしては面白い楽しみ方かもしれませんよね。
やはり、「まずは英語から」だとは思いますが、将来、これでポルトガル語も学んじゃおう、、とか思うと、何だかとっても楽しみになりますね。

新刊お買い上げ、ありがとうございました。楽しく読んでいただければ嬉しいです。これからもよろしくお願いします!(^^)


古川 朋子さんへ
朋子さん、お祝いコメントありがとうございます〜!
早速ご購入下さったとのこと、本当にありがとうございます。また「うれしくて、テンションあがってます!!」とまで言っていただけて、本当に嬉しいです。懇親会でいろいろお話した時の、あの時の朋子さんのお顔が思い出されて、私も今、テンションあがってます!!

セミナーの時にお話したような文法事項も盛り込まれていますので、読まれたらきっと、「ああ、あの時のあの話!」と気付いていただけると思います。そのあたりも楽しみながら読んでいただけると幸いです。

思うように学習が進まないと、気分って落ち込んでしまいますよね。私の新刊が何か良いきっかけになってくれるとしたら、本当に光栄で嬉しいです。
本当にお礼を言うのは私の方で(I mean, thank YOU!!)
こうして新刊発売という嬉しいニュースをご報告できるのも、ブログを読んで下さり、セミナーにご参加下さったおかげです。本当にありがとうございます〜!
これからもどうかよろしくお願いします!(^^)


koroyakunさんへ
お祝いコメント、ありがとうございます!
以前から、「文法本を出したい」という思いがあったのですが、それがたまたま、自分がセミナーを始めた時期と重なったこともあって、内容的にも、セミナーと新刊が相互に作用したような感じになっています。生きたセリフを使って文法事項を説明することが効果的であることをセミナーで実感できたおかげで、今回の本の方向性も正しいものであると確信できた気がします。

書店のコーナーを覗いて下さるとのこと、ありがとうございます。私の本が並んでいる姿を見ていただけるととても嬉しいです。
ちなみに(どうでもいい情報かもしれませんがw)、本の帯で私が着ている服は、初セミナーの時に着ていたワンピースです。セミナーを開催させていただけるようになった時期と、今回の本の出版とが重なっていたことから、初セミナーの服を使いました。
この帯を見るたびに、セミナーにご参加下さった皆様への感謝の気持ちが湧き上がってきます。本当に私は幸せ者だと思います。
そのご恩に少しでも報えるように、これからもますます頑張って行きたいと思います。
これからもどうかよろしくお願いします!(^^)
Posted by Rach at 2014年11月06日 12:11
この度文法書を出版されたとのこと、おめでとうございます。

文法書と言えば数年前に「Forest」を通読しようとして途中で挫折し、
今年の3月から約6ヶ月かけて「一億人の英文法」(大西泰斗/ポール・マクベイ共著)を
やっと読み終えたところです。

「本書の特徴・使い方」を改めて読んでみると「高校生なら10日以内に本書を読破し、
英語の輪郭をつかみとるぐらいの知性と勢いが必要です。大丈夫だよ、カンタンだから。」
だって。きびしいなぁ。大西先生。

ところでドラマで英語学習というと私の場合「聞き取り」重視で「文法」は一番距離があるような
イメージだったのですが、

>本の「はじめに」にも書いたのですが、「文法問題を解くための、文法テストをクリアするための文法」ではなく、
>「生きたセリフを理解するための文法」として英文法を学んでほしいと、私は常々思っているからです。

なるほど・・・

早速アマゾンで注文いたしました。Rachさんがどのような解説をされているか非常に楽しみです。

では。

Posted by aki-kiyo at 2014年11月07日 21:15
aki-kiyoさんへ
お祝いコメント、ありがとうございます!

「文法書」と言えば「Forest」の名前を挙げられる方、多いですよね。実は私はブログを始めてから、Forest という本があることを知ったくらいで、その本は所持していないのですが、多くの人から長年支持されてきた本というのはやはり説得力のある本なのだろうな、と思っています。

最近ではやはり大西先生の「一億人の英文法」が有名ですよね。私は「ハートで感じる英文法」は持っているのですが、実は「一億人の英文法」は「まだ」買っておりません。
私が1冊目の本を出した後、ぼんやりとではありますが「次に出すのなら、文法本を出したいな」という気持ちがどこかにあって、そういう気持ちを持つようになってからは、あえて「他の方の書かれた文法本は読まない」ようにしていました。他の先生の解釈や解説に影響されることなく、自分が普段ブログで書いているようなことを「文法本」にできればいいなぁ、という思いからでした。
今回こうして無事、自分の文法本も出たことなので、文法系の話題の本もゆっくり読ませていただけそうだなぁ、と思っているところです^^

私事になりますが、大阪のあるジュンク堂書店さんでは、英文法のコーナーの「上から2段目」という好位置に、私の新刊を表紙を前にして並べて下さっていました。
私の本の隣には、安河内哲也先生の「ゼロからスタート英文法」、その右隣には大西先生の「一億人の英文法」が並んでいて、「きゃ〜、安河内先生と大西先生の本と並べてもらえてるぅ〜!」とテンション上がりまくり^^ でした。
そんな位置に置いていただけるのは新刊発売直後だけ、、になってしまうかもしれませんがw それでも、有名な先生方のベストセラーの横に並べていただけていたことは、本当に嬉しかったです(^^)

おっしゃるように「ドラマで英語学習」というと、リスニング強化をイメージされる方が多いと思うのですが、私が学校英語、受験英語で習ってきた「英文法」を、ものすごく納得し、しっくり感じられるようになったのは、「フレンズ」で生きた英語にたくさん触れるようになってから、だったのです。テストをクリアするため「だけ」に覚えていた無味乾燥な英文法の「本当の機能と意味」を理解できたと思えましたし、そういう部分をブログでもよく解説していたこともあったので、それを本という形にして一人でも多くの方に伝えられるといいなぁ、という思いで書きました。

早速アマゾンでご注文下さったとのこと、本当にありがとうございます。楽しんでいただけると嬉しいです。
温かいコメントありがとうございました。これからもよろしくお願いします!(^^)
Posted by Rach at 2014年11月08日 12:01
読了いたしました。
「一億人の英文法」の読了に6ヶ月かかったことと比較すると異例の速さです。(^^)
ただ、本書は356ページ、「一億人の英文法」はあとがきまでで662ページ。
文字も本書は私のようなミドルの目にもやさしい大きさで文字数の情報量としては
一億人の英文法の1/3〜1/4くらいかなと思います。(アバウトです。)
1/4として「一億人の英文法」のペースに換算すると45日かかる訳ですから
5日間での読了は9倍速いですね。

内容ですが、

「Forest」の"はしがき"では、『英文法で扱うのは、この語と語の並べ方の「ルール」なのです。』
となっています。
「一億人の英文法」では"本書の特徴・使い方"で『英語は「配置のことば」です。』
となっています。

「Forest」も「一億人の英文法」も表現の仕方に違いはあっても
一つのことから他の事に押しひろめて述べる、いわゆる演繹法的な解説だと思います。

一方、Rachさんの「「読むだけ なるほど! 英文法」の"はじめに"のトップでは、
『ネイティブの会話を、まずは素直に受け入れる』となっていて、
前2冊の文法書とはアプローチの仕方が異なる帰納法的な解説と受け止めました。

なんだか自分でも使い慣れない用語(正しく使えていないかもしれない)を引っ張り出してきて
すみませんが、なんとなく言いたいこと分かっていただけますか?

拝読しての感想ですが、とても興味深く読むことができました。
文法書を楽しく読めるとは思わなかったです。

例えば、P.107の”I could get a Samantha." "サマンサくらいの女なら、ものにできるさ。"は
シーズン1第08話「陽気なお葬式」でのChandlerの最後のセリフ、
Out of my league.
I could get a Brian.
If I wanted to get a Brian.
I could get a Brian.
Hey Brian.

からですよね。ほんとチャンドラーってばと言いたくなるような間の悪さでした。

それから、P.77の「一般の人々」を表すのにyouを使う、なんかもRachさんがブログの中で
何度も触れられてますよね。先日「ラジオ英会話」でも同様の解説がなされていて、
「うんうん、知ってるでぇ〜」と軽快に学習を進めることが出来ました。

又、P.270の『ネイティブに「意外と」多いタイポ(your,whose)』も興味深かったです。
先月娘が誕生祝いにケーキを届けてくれたのでお礼に Thank you very much.
とメール送信したのですが、返信が Your welcome. でした。
その時は「初歩的なミスして・・・」と思っただけであえて指摘はしませんでしたが、
今度会ったら「君のあの時の返信メールなぁ、ネイティブレベルなんやて」と
褒めてやろうかな(笑)

他にもいろいろありますけど切りがないのでこの辺で。

で結論ですが、本書を読み通すにはある程度の基本的な文法事項は知っておく必要が
あると感じましたが、映画やドラマのセリフを何とか理解したいと考えている学習者にとって
得るところが非常に多いのではないかと思いました。
Rachさんがフレンズというドラマを通して掴み取った大切なエッセンスをこうして一冊の
本にまとめてくださったこと、本当に感謝の気持ちで一杯です。

ありがとうございました。

では。
Posted by aki-kiyo at 2014年11月12日 22:37
aki-kiyoさんへ
コメントありがとうございます。
拙著をお読みいただいた後、このようにご丁寧で温かいご感想をお書き下さったこと、心より嬉しく思います。本当にありがとうございます<(_ _)>

新刊が「英文法」の本だと言うことで、大西先生の「一億人の英文法」と比較していただけること、誠に光栄に思っております。
ところで、大西先生の本は、そんなに頁数があるのですか! それだとじっくり読んだら、やはりかなりの時間がかかりますよね。ますます読むのが楽しみになってきました^^
ベストセラーの文法本と比較していただいた上で、「異例の速さ」で読めたと言っていただけたこと、とても嬉しく思います。「速く読めた」という表現は、褒め言葉とは限らない場合もありますが(笑)、「興味深く読むことができた」「文法書を楽しく読めた」とおっしゃっていただけたので、その「異例の速さ」というお言葉が余計に嬉しく感じられます。他の方のコメントにも書いたのですが、「とにかく読みやすいものを」が学研さんのコンセプトだったので、読者の方にもそれを実感していただけたとしたら、本当に良かった!と思います。

帰納法と演繹法で例えていただけたこと、とてもわかりやすかったです。今回の本で私が訴えたかったことの一つに、
「まず文法ありき、ではなく、まずセリフありき、生きた英文ありき、への発想転換をして下さい」(p.7 はじめに、より)
がありました。
「こういう一般的な文法事項があって、その例文はこうです」という説明ではなくて、「このセリフを理解するのに、この文法事項が役立ちます」というアプローチ、と言いますか。
こういう形式って、私がずっとブログでやってきたことなんですよね。
「過去のフレンズにも出てきました」と言って、私はよく昔のセリフにリンクをはるのですが、それを以前、aki-kiyoさんに「鋼で出来た芋づる」と表現していただけたことがありました。
フレンズを第1話から順番に解説していく中でも、結局、「よく出てくる、よく使われる」文法事項というものはある程度決まっていて、今回の本では、そういう「芋づる」を引っ張って収穫されたお芋さんを、色形でカテゴリー分けして詰めて本にした、という感じですね^^

お気づきの通り、I could get a Samantha. は、1-8 の I could get a Brian. が元ネタ(笑)です。1-8 は私が大好きなエピソードで、シーズン1ディスク2に入っているこの話を見た時に、「このままフレンズDVD学習法を続けて行こう」と心に決めた、記念すべきエピソードでもあります。過去6回のセミナーでも、DVD学習法の説明に、毎回この 1-8 を使っていたこともあり、ブログのシーズン1を読んで下さった方、セミナー参加者の方に気付いていただけるかな、と楽しみにしていました。
こういう「〜のような人」という意味の a も、「a にはそういう意味があります」だけでは、ふーん、、で終わってしまいそうに思うのですが、「ほんとチャンドラーってばと言いたくなるような」w あのストーリーの流れの中で、I could get a Brian. のような「セリフ」と共に学ぶと、「ブライアンクラスの男なら、落とそうと思えば落とせる」という、could と a の「細かなニュアンス」がよりわかりやすいだろうなと思うのです。

「一般の人々を表す you 」は、ブログでも何度も何度も説明して、質問をいただくことも多い箇所でした。そういう「質問の多いところ」→「日本人にはニュアンスがわかりにくいところ」は、今回の本にもれなく盛り込むように努めました。

娘さんのケーキのお話、素敵で微笑ましいですね(^^)
その「ネイティブのタイポ」の話は、「ネイティブのくせに、、」と思う日本人がいるかもしれないけれど、ちっちっち、、実はそんな単純な話じゃないんですよね、ということが言いたくて書いてみました。ですからその部分を興味深いと言っていただけて嬉しいです。
ええ、是非ともお嬢様に「ネイティブレベルなんやて」と言ぅてあげて下さいまし(^^)

私がブログで「フレンズ」のセリフを読み解く過程で学んだ文法事項を、こうして本という形にまとめたことで、私と同じように生きた英語を教材にして学ぼうとしている方の少しでもお役に立てるといいなぁ、と思っています。私のほうこそ、じっくり読み込んでいただいた上で、このような詳細なご報告を頂戴できたこと、本当に感謝の気持ちで一杯です。
嬉しいお言葉の数々、ありがとうございました!(^^)
Posted by Rach at 2014年11月13日 15:59
「へぇ〜」から「Got IT!」へ

明日は感謝祭ですね。
現在、1-9「感謝祭の大騒動」の音声をウォークマンに入れて時々聞いているのですが、
鍵を持った持たないの大喧嘩の中、モニカがわめくセリフで

Phoebe gets her peas and onions, and Mario gets his tots,

というところがありますね。

「読むだけ なるほど! 英文法」の中で勧めておられる「英語舌のつくり方」の記述
「語頭の子音の風速を最大に!」というところ、上記セリフのpeasとtotsの語頭p,tが
まさにそうだなぁと実感しました。つばきが飛んできそうです。(^^;)

ところでこのシーンのモニカ、なんだかマイケル・ジャクソンに似てると思いませんか?

では。
Posted by aki-kiyo at 2014年11月26日 09:39
aki-kiyoさんへ
コメントありがとうございます。
そうですね、今日は「11月の第4木曜日」なので感謝祭の日ですね!

ちょっと話が脱線するのですが、ついさっき、ネットを検索していたら、
NHKニュース:米大統領が感謝祭の七面鳥に“恩赦”
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141127/k10013519941000.html
という記事が出てきました。
ニュース記事内の説明にあるように、「食卓に上るはずだった七面鳥に大統領が特別に「恩赦」を与える恒例行事」なのですが、政治ドラマ「ザ・ホワイトハウス」(原題:The West Wing)の 2-8 「自由を求めて」(Shibboleth)でも、「大統領が恩赦を与える七面鳥を決める」というシーンがあったのを思い出しました。
フレンズでもよく話題になる感謝祭ですが、実際に経験したことがなくても、ドラマでその行事や風習を見ていると、何だかすごく親近感が湧きますよね。

私がお勧めしていた「英語舌のつくり方」も読んで下さったのですね。発音を学ぶのに本当に良い本だと思うので、読んでいただけて嬉しいです。日本語と英語の「風速」の違いの話を読んだ時、私もすごく納得したんですよね。
フレンズのエピソードにも、「発音する時につばが飛ぶ」にまつわる話がありますが(ここでは一応エピソード番号など伏せておきます)、p, t のような破裂音は特にそれが顕著ですね。

「マイケル・ジャクソンに似ている?」とのことなので、私も DVD のそのセリフあたり(18:29 くらい)を見てみました。うん、確かにマイケルに似てるかも^^
髪型やお化粧の感じも似ているようで、さらには、この時にモニカがはいている黒いパンツが、MJ っぽさを余計に出しているのかもしれません(笑)。

楽しいコメントありがとうございました(^^)
Posted by Rach at 2014年11月27日 14:43
そういえば一つ思い出しました。

先日女子テニスの大坂なおみ選手が全米オープンを優勝して話題になりましたが、観客からブーイングを浴びて散々だったと、日本のメディアでも紹介されてました。スピーチの中の「I'm sorry〜」という箇所をワイドショーなどでは大坂選手が会場の皆に謝罪していたと。おやっ、と思いました。

Rachさんのこの本の中で、まさに最後のページに詳しく書いてある通りでI'm sorry=ごめんなさい、ではない! という所。大坂選手は謝罪したのではなく、「セリーナが優勝するところを私も見てみたかったわ。残念です」というニュアンスですよね? TVはいかにも日本人的な感覚で「すいません、すいません」とまるで大坂選手が悪いことをしたかのような説明をしていたので「それは違うだろ!」と言いたくなる場面でした。こういう気づき?みたいなものをこの本では教えてくれていたのですね。

思わず4年前の記事にコメントしてしまいました。
Posted by チャン虎− at 2018年10月01日 03:37
チャン虎−さんへ
懐かしい記事へのコメントありがとうございます。
大坂なおみ選手のその発言 I'm sorry it had to end like this. は日本のメディアでも大々的に取り上げられていましたよね。
直訳すると「(この試合が)こんな風に終わることになってしまって sorry である」ということですよね。
これについては「ごめんなさい」という謝罪なのか、それとも「残念に思う」なのかでいろいろ意見が分かれているようですが、試合後に出演したテレビ番組でこのコメントについて尋ねられた時に、インタビュアーも apologize という単語を使い、大坂選手も I felt like I had to apologize 「謝らなければいけないと感じた」と発言されていたので、ご本人としては謝罪のニュアンスでおっしゃっていたようです(せっかく拙著の解説を褒めていただきましたのに、それとは違う解釈を述べることになってしまいすみません)。

日本人は「アイム・ソーリー=ごめんなさい」と反射的に受け止めてしまう方も多いですが、フレンズでは「彼氏と別れちゃったの」「残念だったわね」のようなニュアンスで I'm sorry. が使われることが多いですよね。そういう意味では多くの日本人が注目する大坂選手の発言で使われた I'm sorry という言葉には「ごめんなさい」以外に「残念です」の意味もあることがあちこちで語られたことは、日本人に「気づき」をもたらす良い例になってくれたのではないかと思っています。

謝罪か残念かの見分け方については、その出来事の当事者であるか否か、というのが大きくかかわってくるような気もしています。例えば観客が同じセリフを言ったとすると、それは見ていた側の人間として「こんな形で終わってしまって残念です」になるでしょうが、その試合でプレイしていた選手という当事者が語ると、自分がその結果に関与しているわけですから「こんな残念な結果になってしまって申し訳ない」という関与した人間としての意見として受け止められるのかもしれないという気がするのですね。
ブーイングしていた大勢のセリーナファンの人たちに向けての言葉でもあるので、ファンが期待していた結果にならなかったことをセリーナのファンに対して詫びていると考えると、確かに謝罪のニュアンスの方が強いように思えました。

フレンズによく出てくる同情の I'm sorry. は明らかに話者に責任がない場合に使われていますよね。それが当事者だとするとやはりそれは謝罪になり、だからこそ事故った時に加害者側に当たる人が I'm sorry. と言ってしまうと、同情ではなく謝罪と受け止められてしまう、ということなのだろうと思います。

大坂選手のインタビューはとてもチャーミングで微笑ましいですし、英語でのコメントもわかりやすいですよね♪ これからも彼女の発言には注目していきたいなと思っています。

興味深いコメントありがとうございました(^^)
Posted by Rach at 2018年10月01日 17:57
なんと!
「apologize」と言ってたんですか。それは完全に謝罪ですね。失礼しました。あまり詳しく見てなかったです。何もブーイングくらいで謝らなくてもいいんですけどね。大坂選手にも日本人の血が流れてるというか、真面目なんですね。

Rachさんの「一番弟子」を名乗ってるつもりが全然ですね。まだ修行が足りなかったです。
Posted by チャン虎− at 2018年10月02日 05:21
そういえば、このスレッドの最初の方にも書き込みしてたの忘れてました。「イコライザー」というデンゼル・ワシントンの映画を観たついでに本を買ったのでした。
実はその映画の続編が今週金曜日に公開されるんですよ。勧善懲悪ものの凄い仕上がりになってるようなので楽しみです。早く字幕を見ないでもいいようになりたい。
Posted by チャン虎− at 2018年10月02日 06:00
チャン虎ーさんへ
ご丁寧なお返事ありがとうございます。
I'm sorry だけだと、謝罪にも残念にもどちらにも取れそうな感じですが、インタビュアーが apologize という単語を使っていたところを見ると、聞いていたアメリカ人もやはり謝罪のニュアンスで受け止めた人が多かったということでしょうね。

一般的なアメリカ人のイメージからすると、あの場面で I'm sorry という言葉は出てこない気がしますので、そこが日本人的な部分と受け止められ、彼女の人柄の評価にも繋がっているのでしょうね。

「イコライザー」のCM、最近よくテレビで見かけますね。続編が作られるということはそれだけ好評だったということですから、その新作も楽しみですね♪

ご丁寧なお返事ありがとうございました(^^)
Posted by Rach at 2018年10月02日 13:15
「リアルな英語の9割は海外ドラマで学べる! 人気ドラマのセリフ+応用表現555」
を横浜市立図書館で予約したら26人待ちでした。
待てないので
「シットコムで笑え! 楽しくきわめる英語学習法」「読むだけ なるほど! 英文法」
も一緒にアマゾンで購入しました。
応援しています。
Posted by Tamashiro-OB at 2019年03月24日 16:44
Tamashiro-OBさんへ
コメントありがとうございます。
図書館で拙著が26人待ち! との貴重な情報ありがとうございます。そんなに多くの方が予約して下さっているなんて光栄です。
そして、待てないと言っていただき、他の本も含めアマゾンでお買い上げ下さったとのこと、大変光栄でとても嬉しいです! 本当にありがとうございます<(_ _)>

応援のお言葉もありがとうございます。いただいたご質問に対してもわかりやすい回答ができるよう頑張りたいと思います。
温かいお言葉ありがとうございました!
Posted by Rach at 2019年03月25日 21:07
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