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シーズン8 第24話
The One Where Rachel Has A Baby - Part 2 (ママにプロポーズを - part 2)
原題は「レイチェルが子供を産む話 パート2」
レイチェルの出産のために、フレンズたちも病院に来ています。
チャンドラーとモニカは、新生児室にいるたくさんの赤ちゃんを見ているうちに、自分たちもそろそろ子供を持ってもいい時期に来たんじゃないか、と意見が一致します。
「レイチェルの出産を待つ間、時間はたっぷりあるし、ここには清潔なベッドもたくさんあるし!」と言って、病院でエッチすることにした二人は…
[Scene: Another Hospital Room, Chandler and Monica enter and start making out.]
病院の別の部屋。チャンドラーとモニカは部屋に入って、いちゃつき始める。
チャンドラー: Should we tell Rachel there's an empty private room right next door to hers? (レイチェルの部屋の真隣に、空いている個室があるって、俺たちはレイチェルに言うべき?)
モニカ: We could. Or we can have sex in it. (言うことは可能ね。もしくは私たちがその部屋でエッチすることも可能よ。)
チャンドラー: Well, let me think about that. While I remove my pants! (うーん、その件について考えさせて。俺がパンツ(ズボン)を脱いでる間にね!)
(They start making out again.)
二人はまた、いちゃつき始める。
モニカ: (lying down on the bed) Okay, mister! Fertilize me! ([ベッドに横たわりながら] いいわ、ミスター! 私を受胎させて!)
(Suddenly they hear Janice laughing, and it ruins the moment.)
突然、二人はジャニスが笑うのを聞き、それでその瞬間が台無しになる。
モニカ: Does that sound like Janice? (今の声、ジャニスみたいじゃない?)
チャンドラー: If it's not, then there's two of them. And that would mean it's the end of the world! (もしそうじゃないなら、そしたらジャニスが2人いることになる。そしてそれは世界の終わりを意味するぞ!)
オープニングクレジット
[Scene: The Semi-Private Labor Room, Chandler and Monica are entering to see if they in fact did hear Janice.]
相部屋の陣痛室。チャンドラーとモニカは、実際にジャニスの声を聞いたのかどうかを確かめるために、部屋に入ってくる。
モニカ: I can't believe this is taking so long. How are you doing? (この出産がそんなに長くかかるなんて信じられないわ。気分はどう?)
レイチェル: Oh, not bad. Do you know that feeling when you're trying to blow a Saint Bernard out your ass? (あぁ、悪くないわ。セントバーナードを尻(ケツ)から吹き出そうとする時の感じってわかる[知ってる]?)
チャンドラーとモニカが、エッチしようと入った部屋が、ちょうどレイチェルの部屋の隣だったので、チャンドラーは「個室がないからと言われて相部屋になっているレイチェルに、隣に個室が空いてるよ、って教えてあげるべきかな」とモニカに言っています。
モニカは、We could. Or we can... のように、「(言おうと思えば、言うつもりなら)言ってあげることもできるけど、またはこんな風にもできるわよ」と、レイチェルに言う以外の選択肢を挙げています。
二人は元々、エッチをするために空き部屋を探していたので、「レイチェルに言ってもいいけど、本来の目的をすることだって可能なのよ」と言っていることになるでしょう。
2つの選択肢を示された形なので、チャンドラーも一応、「じゃあ考えさせて」と口では言っているのですが、While I remove my pants! 「俺がパンツを脱いでいる間に(考えさせて)!」と言っていることからわかる通り、選択肢に悩むこともなく、早速エッチの準備に取り掛かっている、という面白さですね。
Fertilize me の fertilize はここでは「…を受精させる、受胎させる」という意味。
形容詞 fertile が、生物であれば「繁殖力のある、子を多く産む」、土地であれば「肥えた、肥沃な」という意味があり、何かを fertile な状態にする、というのが動詞 fertilize になります。
fertilize は「土地を肥沃にする、肥やす、肥料をやる」という意味もあり、fertilizer は「(化学)肥料」という意味。
そんなことを言っている時、突然ジャニスの笑い声が聞こえたので、二人は固まってしまっています。
前回の記事で説明したように、フレンズ8-23 のラストでジャニスが登場し、そのジャニスの笑い声が隣の部屋にいる二人にも今聞こえてきた、ということですね。
「今の、ジャニスみたいな声だったわね?」というモニカに対しての、チャンドラーのセリフが面白いです。
直訳すると、「もしそうじゃなかったら(あれがジャニス本人の声じゃなかったら)、そしたらジャニスが2人いることになる。そしてそれは、世界の終わりを意味するんだ!」になるでしょう。
あれがジャニスじゃないなら、ジャニスのそっくりさんがもう1人いることになる、と言っているだけでも面白いのですが、ジャニスみたいな人が2人いるとしたらそれはそれで大問題、世界の破滅だ、みたいに言っているのもさらに面白いわけで、そのオチでオープニング、となります。
さっきの声がジャニスかどうかを確かめるべく、二人は隣のレイチェルの陣痛室に入ります。
気分はどう?と尋ねるモニカにレイチェルは、not bad 「悪くない」と言いながら、「〜する時の感じってわかる?」みたいに尋ねています。
どういう時かと言うと、セントバーナード(犬)を尻から blow out しようとする時、だと説明していますね。
フレンズで「お尻」と言う場合には、たいてい butt という単語が使われます。
ass というのは「尻を意味する卑語」なので、どちらかというと「ケツ」みたいに訳した方がニュアンスは近いですね。
blow out の blow という単語は「吹く」が基本語義です。
風が吹く、爆発する、笛を吹く、鼻をかむ、などの動詞で使われますが、どれも「勢いよく吹く」共通したイメージがあると言えるでしょう。
blow off だと俗語で「おならをする」という意味にもなりますので、おならに blow という動詞を使うのなら、今回の「大型犬を blow out する」というのも(ちょっとイメージがお下品になりますが)「尻から大型犬をおならのように吹き出す」イメージで言っているような気がしました。
not bad だと言いながらも、そんな時の気分だと言っているので、気分は最悪ということなわけですね。
ちなみに、子供を出産する時の例えには、過去にも以下のようなものがありました。
フレンズ1-16 で、ロスの元妻キャロルが、母親学級で出産ビデオを見た後、パニクっていた時のセリフ。
ロス: Carol, honey, shhh. Everything's gonna be all right. (キャロル、ハニー。[なだめるように]シー。何もかも大丈夫だよ。)
キャロル: What do you know? No one's come up to you and said, "Hi, is that your nostril? Mind if we push this pot roast through it?!" (あなたに何がわかるの? 誰もあなたのところに来て、こんなこと言ったりしなかったでしょ? 「やあ、それが君の鼻の穴? このポットロースト(鍋焼きローストビーフ)をその鼻の穴に押し通しても構わない?」)
たまたま、11月13日(こないだの木曜日)の「VS嵐」を見ていたら、ゲストが「ママチーム」、つまり出産経験のある女性タレントさんチームでした。
冒頭、大野君がそのママさんチームに、「”鼻からスイカ”というのは本当ですか?」みたいに質問していたのを見て、私はフレンズ1-16 のこのキャロルのセリフを思い出し、「(小さな)鼻の穴から何か大きなものを出す」という例えって日英共通なのね、、と一人でウケておりました。
今回のフレンズ8-24 では、鼻ではなく尻でしたが、フレンズ1-16 の「鼻からローストビーフ」の方が、表現としてはよりユニークで面白いように思ったので、併せて紹介してみました。
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2014年11月17日
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