2014年12月05日

一日一度俺たち全員がそうするように フレンズ9-1その2

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ジョーイが「指輪を手に持って、片膝をついていた」ことから、「ジョーイがレイチェルにプロポーズした」とレイチェルに誤解されてしまったジョーイは、事情を説明しようとするものの、次々に邪魔が入り、レイチェルに説明できないままになっています。
ジョーイ: (taking Chandler aside) Hey Chandler, can I talk to you for a second? ([チャンドラーを脇へ連れていって] なぁ、チャンドラー、ちょっと話せるか?)
チャンドラー: Sure. (いいよ。)
ジョーイ: Dude, I just did something terrible. (なぁ、俺、まずいことしちゃったんだよ。)
チャンドラー: That was you?! I thought it was Jack! (あれ[おならをしたの]はお前だったのか? 俺はジャック(ゲラーパパ)だと思ってたのに。)
ジョーイ: No! No. That was Jack! Rachel thinks I asked her to marry me! (違う、違う! あれはジャックだったんだよ! レイチェルは、俺が彼女に結婚を申し込んだと思ってるんだ。)
チャンドラー: What?! Why does she think that? (何だって? 何でレイチェルはそんな風に思ってるんだよ?)
ジョーイ: Because it kinda looked like I did. (それは、俺がそうしたように見えた感じだったからだ。)
チャンドラー: Again, what?! (もう一度聞くぞ、何だって?)
ジョーイ: Okay, well, I was down on one knee with the ring in my hand-- (わかった、その、俺は片膝をついてたんだ、手に指輪を持って…)
チャンドラー: As we all are at some point during the day. (一日のある時点で、俺たちみんながそんな風にするように?)
ジョーイ: It wasn't my ring! It fell out of Ross' jacket! And when I knelt down to pick it up, Rachel thought I was proposing! (それは俺の指輪じゃなかったんだよ。ロスのジャケットから落ちたんだ。それでそれを拾い上げようとして膝をついた時、俺がプロポーズしてるとレイチェルが思ったんだよ。)
チャンドラー: Ross had a ring?! And he was gonna propose? (ロスが指輪を持ってた?! それじゃあロスはプロポーズするつもりだったのか?)
ジョーイ: I guess. (そうだろうね。)
チャンドラー: And you did it first?! This is gonna kill him! You know how much he loves to propose! (それでお前がそれを先にした? こんなことしたら彼はショックで死ぬぞ! 彼がプロポーズをどんなに好きか知ってるだろ!)

レイチェルに誤解されていることを相談しようと、ジョーイはチャンドラーを脇に呼んでいます。
ジョーイが「俺、ひどいことをしちゃったんだ」と言った後、チャンドラーは「あれはお前だったのか? 俺はジャック(ゲラーパパ)だと思ってたのに!」と言っていますが、これは「おならをしたのはゲラーパパじゃなくて、お前だったのか?」ということで、実際、これより後に、以下のシーンがあります。

[Back in front of the nursery window.]
育児室の窓の前(のシーン)に戻る。
ロス: Dad, seriously! Y'know, you really should see someone about that! ([ロスは、突然、自分の手を口や鼻の辺りにやって] パパ、マジでお願いだよ! 本当にそのことで誰かに会った方が[診てもらった方が]いいよ。)

ロスのしぐさは明らかに「パパが隣でおならをした」ような反応で、「そんなにおならばっかりしてるってことは内臓の具合が悪いのかも。お医者さんに診てもらった方がいいよ」と言っていることになりますね。

(元のシーンに戻ります)
「さっき育児室の前でおならしたのはお前だったのか?」と言われたジョーイは「違う違う、それはゲラーパパだよ」と言った後、早速本題に入っています。
Rachel thinks I asked her to marry me! は、「レイチェルは思っている、俺が彼女に結婚してくれと頼んだと」ということですね。
思いがけない話にチャンドラーは、「どうしてレイチェルはそんな風に思ってるんだよ?」と当然のごとく返します。
ジョーイの説明は、「俺がそうしたように見えた感じだったから」。
kinda (kind of) を入れることで、「そう見えたみたいな感じだった、ややそんな風に見えた」と「断言するのを避ける」感覚です。

その答えを聞いたチャンドラーが、「もう一度聞くぞ。何?」と言っているのが面白いですね。
「何でそう思われてるんだよ」という問いに対して、「俺がそうしてるように見えた感じだったから」という何とも漠然とした返事だったため、「それじゃちっともわからん」という感じで、What? を繰り返したことになります。

問われたジョーイは、自分がしていた姿を説明するのですが、「俺は片膝をついて、手には指輪を持って」という描写がまさに「プロポーズする人の姿そのまんま」なのがポイントですね。
それを聞いたチャンドラーの、As we all are at some point during the day. が面白いです。
直訳すると、「一日のある時点で、俺たちみんながするように」。
つまりチャンドラーは、「ジョーイが誤解されたっていう、その、”片膝ついて手に指輪”ってポーズ、俺たちみんな、一日のどこかでそういうポーズをするよねぇ」みたいに皮肉を言ったことになります。
「プロポーズ以外に、普段の生活でそんなポーズしないだろ。そんなポーズしたら、プロポーズだと誤解されて当然だろ!」とチャンドラーは言っているのですね。

ジョーイは「俺の指輪じゃなかったんだよ! ロスのジャケットから落ちたんだ!」と言い、「それを拾い上げようと膝をついた時、俺がプロポーズしているとレイチェルが思ったんだ」と状況を説明することになります。

「ロスのジャケットから指輪が落ちた」と聞いたチャンドラーは驚いた様子で、「ロスが指輪を持ってたのか? ロスは(レイチェルに)プロポーズするつもりだったのか?」と尋ね、ジョーイはそれに同意します。

その後のチャンドラーのセリフがまた面白いですね。
最初の文は、「(ロスがレイチェルにプロポーズするつもりだったのに)ジョーイが先にプロポーズしたのか?」
実際には、ジョーイは「プロポーズした」わけではありませんが、レイチェルがそう誤解していることから、「ロスがプロポーズする前にお前が先にそれをしてしまった」と表現していることになるでしょう。
This is gonna kill him! は「このことがロスを kill することになる」。
kill は「殺す」という意味ですが、「死ぬほど苦しませる、人を打ちのめす」という意味もあります。
死ぬほどのショックを与える、という意味で、「こんなことを知ったら、ロスは(ショックで)死ぬぞ」と表現してもいいし、「こんなことを知ったら、ロスは死ぬほどショックを受けるぞ」と言ってもいいでしょう。

You know how much he loves to propose! は「プロポーズすることをロスがどんなに好きかお前は知ってるだろ」というニュアンス。
ロスは現在独身ですが、結婚と離婚を3回経験していて、フレンズからは「結婚するのが好きな男、結婚マニア」みたいにイジられることも多いです。
そういう「フレンズお決まりのネタ」を使って、「ロスは、プロポーズが趣味か生きがいみたいな男なのに、その男がプロポーズしようとしていた直前に、お前が先にしちまったのか?」と言っているセリフになるわけですね。

「ジョーイが先にプロポーズしたのか? そんなことしたらロスはショックで死ぬぞ」というのは、想定された流れですが、どうしてショックを受けるかの理由が「愛するレイチェルに他の男が先にプロポーズしたから」ではなくて、「プロポーズするのが大好きなのに、それができなくなったから」だと言っているのが笑いのポイントになるわけですね。


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posted by Rach at 15:22| Comment(0) | フレンズ シーズン9 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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