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エマがやっとおっぱいを飲んでくれるようになって、レイチェルは喜びの表情を浮かべています。
「たまたま落ちた指輪をひざまずいて拾っただけで、レイチェルにプロポーズしたわけではない」ことをレイチェルに理解してもらえたジョーイは、部屋を出て行き、病室には、レイチェル、ロス、そしてエマの3人だけになっています。
エマのことを幸せそうに見ていた二人は、
ロス: Look, I-I know it's not a proposal, and I don't know where you are, but with everything that's been going on and with Emma, I'm.... I've been feeling.... (ねぇ、プロポーズじゃないってわかってるし、君が今、どういう気持ちかわからないけど、でも、これまで起こった全てのことやエマのことで、僕は…僕はずっと感じてたんだ…)
レイチェル: I know. I know. I've feeling.... (わかるわ、わかる。私もずっと感じてたもの…)
ロス: Yeah? (そうなの?)
レイチェル: Yeah. (Laughs nervously) (ええ。[不安そうに笑う])
ロス: Okay, well, that-- Wow, okay, well, umm... then maybe, at least we can, we can talk about us again. (わかった。あぁ、よし、えーっと、じゃあ、多分、少なくとも僕たちは、僕たちのことをもう一度話すことができるんだね。)
レイチェル: Yeah. Maybe. (ええ、多分ね。)
ロス: Well. good. Okay. I-I, kind of think, y'know, if we, if-- You're wearing the ring. (そうか、良かった。よし。僕は思うんだけど、ほら、もし僕たちが、もし… [レイチェルの左手を触っていて、気づく] 君はその指輪をしてるんだね。)
(Pause.) 間があって
レイチェル: Wh-what's that? (な、何?)
ロス: And you told Phoebe you were engaged. (そして君はフィービーに、婚約したと言ったんだよね。)
レイチェル: I'm sorry, what? (ごめんなさい。何?)
ロス: When you thought Joey proposed did... did you say yes? (ジョーイがプロポーズしたと君が思った時…君はイエスと言ったの?)
proposal は「提案」と訳されることが多いですが、今回は「プロポーズ」の話であったことからもわかるように、propose 「プロポーズする」の名詞形「結婚の申込、プロポーズ」の意味で使われています。
「人にプロポーズする」と表現する場合には、動詞 propose だと、propose to (a woman)、
名詞 proposal を使うと、make a proposal to (a woman) の形になります。
I don't know where you are は「君がどこにいるかわからない」ということですから、「君の(僕に対する)今の気持ちがどういう段階にあるかわからない」みたいなことですね。
その後、with everything... のセリフが続きますが、その文をシンプルにすると、
with everything and with Emma, I've been feeling...
になります。
「いろんなことやエマのことで、僕はずっと〜という気持ちを感じているんだ」というところですね。
その everything の説明として、関係代名詞 that を使って、that's been going on と続いているので、「ずっと起こってきた全てのこと」と言っていることになります。
これまで起こった全てのことと、そしてエマのこと(エマが生まれたこと)で、僕はこういう気持ちになっているんだ、と説明しようとするのですが、その「気持ち」の内容を、うまく言葉にできなくて、言葉に詰まる感覚ですね。
二人の子であるエマを目の前にして、そういうことを言おうとするとロスも胸が詰まってしまうのでしょう、レイチェルにもそれがわかるので、「わかるわ、わかる。私もずっと感じてたもの」と言って、ロスと同じような「気持ち」を自分も感じていたことを語っています。
レイチェルも自分と同じように何かを感じていたと知って、ロスは言葉を選びながらも、「多分、少なくとも僕たちは、僕たちのことをもう一度話すことができるね」と言っています。
これまでの二人は、くっついたり離れたりを繰り返した結果、二人の関係を考えることをあえて避けていたところがありましたが、エマが生まれたことでお互い、これまでと違う感情を覚えるようになった、だから、二人のことを、二人の関係をこれからどうするかを話し合うこともできるようになったよね、と言っていることになります。
レイチェルもそれに同意し、ロスは「もし僕たちが…」と話をし始めるのですが、レイチェルの手を触っている時に、レイチェルの左手に指輪があることに気づき、「君はその指輪(例の指輪)をしてるんだね」とロスは言葉に出して、レイチェルに問うことになります。
レイチェルも「これからロスと良好な関係を築いて行けそうな気がする」と、ロスとの関係に前向きな気持ちを持ち始めた矢先に、自分が指輪をしていることをロスに指摘されてしまったので、トボけるしかありません。
ちなみにこの指輪は、ジョーイがレイチェルにはめたわけではなく、レイチェルが自分ではめたものでした。
過去記事、時間のかかる子もいる フレンズ9-1その4 の最初の部分で、ジョーイが置いていった指輪の箱をレイチェルが開けて、Wow! と言いながら自分の指にはめて、「この指輪、きれいね。気に入ったわ」と言っていましたね。
ジョーイはただ落ちた指輪を拾っただけで、それがたまたま片膝ついた「プロポーズのお決まりのポーズ」だったのでレイチェルは誤解した、ということになっています。
ジョーイが実際にレイチェルの指に指輪をはめるシーンを作ってしまうと、それはほんとのプロポーズになってしまうし、「ポーズで誤解した」という流れからもそれは不自然なものとなりますから、ジョーイに指輪をはめさせるわけにはいかない、だから、ジョーイが出て行った後、レイチェルが自分ではめる、という流れになっていたわけですが、その伏線が最後のここで生きてくるわけですね。
レイチェルも「しまった」と思ったでしょうが、今さらそれを外すこともできません。
さらにロスは、「(君は今、指輪をしている。)そして君はフィービーに、私は婚約した、と言ったんだよね」と言っています。
まだトボけ続けるレイチェルに、ロスは「ジョーイがプロポーズしたと君が思った時に、君はイエスと言ったの?」という核心を突く質問をすることになります。
「二人の関係をまた始めよう」とロスが思い始めた時に、「ジョーイがプロポーズしたと思ったレイチェルは、それに対してイエスと言った。だからフィービーに、自分は婚約した、と言い、その証に今も指輪をはめている」ことに気づいてしまって、ショックを受けているわけです。
気まずい空気が流れ、エンド・クレジットとなります。
このまま終わってしまうと、「あまりにも後味(あとあじ)が悪い」せいでしょうね、エンド・クレジットでは、ゲラーパパのシーンで終わってくれているのが、せめてもの救いでしょうか。
それが以下のシーン。
[Scene: Outside the Janitor's Closet, there are people having sex and Mr. Geller is trying to give them some pamphlets.]
清掃作業員のクローゼットの外。そこでは人がエッチしていて、ゲラー氏(ゲラーパパ)が中の人にパンフレットを渡そうとしているところ。
ゲラーパパ: Kids, I spoke to a doctor and picked up this pamphlets on how to get pregnant. (He slides them under the door.) (子供たち、私は医者に話をして、妊娠する方法についてのパンフレットを選んできたんだ。[ドアの下からパンフレットをそっと入れる])
モニカ: (walking by with Chandler.) Hey, Dad! ([チャンドラーと一緒にそばを通りかかって] はーい、パパ!)
チャンドラー: Hey. (はーい。)
ゲラーパパ: (pause) Sorry to bother you again, but could you pass my pamphlets back? (They do so.) Thank you. ([間があって] また邪魔をして申し訳ないが、私のパンフレットを返してくれないかな? [中の二人はそうする(パンフを返す)] ありがとう。)
パパが Kids と呼び掛けているのは、中でエッチしているのが、「自分の娘モニカとその夫チャンドラーだと思っているから」ですね。
今回のエピソードでは、この部屋の中でチャンドラーとモニカがエッチしているところを、ゲラーパパが目撃してしまう、というシーンがありました。
その現場を見てしまい、最初はものすごくショックを受けていたパパでしたが、「子作りのためにエッチをしていたんです」と説明された後は、二人のエッチを応援し始め、エッチのアドバイスまで語り出します。
そういうシーンがあった後なので、パパのセリフから、「パパは、中にいるチャンドラーとモニカに、妊娠に関するパンフを渡そうとしている」ことがわかるのですが、そのそばを、チャンドラーとモニカが通過して行ったことから、中にいるのは娘夫婦ではないとわかり、「パンフを返してもらえないかな」と頼むことになるわけです。
Sorry to bother you は「お邪魔してすみません」という決まり文句ですね。
again 「また邪魔してすまない」と言っているのは、娘夫婦のために良かれと思って、パパはパンフをドアの中に差し入れたわけですが、子作りのためではなく、普通に快楽のために(笑)エッチをしていた二人にとっては迷惑だったことに気づき、「また邪魔してすまないが、私が今入れたパンフをこちらに返してくれないか?」と詫び、頼んだことになります。
パンフレットまで探してきて二人の子作りを応援しているパパが、パパらしくて楽しい終わり方だと思いました。
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