2014年12月19日

部屋を占領する巨大なぬいぐるみ フレンズ9-2その2

皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は5位、「にほんブログ村」は8位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ


レイチェルと赤ちゃんのエマが退院したので、ロスとレイチェルの家では、エマを迎える飾り付けとプレゼントが用意されていました。
家に帰ってきたレイチェルに、
フィービー: Look at all the stuff people sent! (みんなが送ってくれたものを見て!)
レイチェル: Oh Ah! (Sees a big stuffed gorilla) Oh, my gosh. Look, there's something every mother needs. A giant, stuffed gorilla that takes up the entire apartment! What are people think--? (Reads the card) Oh you guys, I love it. (ああ! [大きなゴリラのぬいぐるみを見る] なんてこと。すべての母親が必要とするものがあるわ。巨大なゴリラのぬいぐるみよ、アパート(の部屋)全体を占領する(アパート全部の場所を取る)! これをくれた人たちは全く何を考えてたの…? [カードを読む] あぁみんな、それ、気に入ったわ!)
ジョーイ: Hey, so where's Ross? (ねぇ、それで、ロスはどこ?)
レイチェル: He's downstairs getting the rest of the stuff out of the cab. (ロスは下にいるわ、タクシーから残りのもの(荷物)を降ろしてるところ。)
ジョーイ: Is he still mad at us? (ロスはまだ俺たちに怒ってる?)
レイチェル: Well, you more than me. But he can't stay too mad at me. I mean, I just had his baby. (そうねぇ、私よりあなたに(より怒ってるわ)ね。でもロスは私にはずっと怒りまくることはできないわ。ほら、私は彼の子供を産んだばかりだもの。)
ジョーイ: That's not fair! I can't do that. (そんなのフェアじゃないよ! 俺にはそんなことできないもん!)
レイチェル: Yeah, I'm not so sure you should be here when he comes up. (そうね、ロスが来た時にあなたがここにいるべきかどうかはわからないわ。)
ジョーイ: See, this is what I was afraid of. I didn't think I should be here either. But somebody (Looks at Chandler) said he'd be over it by now. (ほら、これが俺が恐れていたことなんだよ。俺もここにはいない方がいいと思ったんだ。でも誰かさんが [チャンドラーを見る] 言ったんだよ、彼はもうその件については忘れてるだろう、って。)
チャンドラー: Hey, what do I know? I wanted to get a bigger gorilla. (おい、俺に何がわかるって言うんだ? 俺は(それより)もっと大きなゴリラを買いたいと思ったんだぞ[買おうとした男なんだぞ]。)

レイチェルが出産後、退院して帰宅したのを、フレンズたちが迎えています。
Look at... は「人々が送ったすべてのものを見て!」ですね。
たくさんの人が送ってきてくれた、この贈り物の山を見て、というところです。
レイチェルはその中で、大きくて目立つゴリラのぬいぐるみに、真っ先に反応しています。
stuff は他動詞で「(綿などの)詰め物をする、詰め込む」という意味なので、stuffed は「詰め物をされた」ですから、a stuffed animal なら一般的には「動物のぬいぐるみ」という意味になります。
「詰め物をされた」ということから、a stuffed bird なら「剥製(はくせい)の鳥」という意味にもなるし、a stuffed turkey なら「詰め物をした七面鳥(料理)」という意味でも使われます。
ぬいぐるみなのか剥製なのか中に詰め物をした料理なのかは、状況から判断することになるわけですね。

ゴリラのぬいぐるみを見て、「すべての母親が必要とするものがあるわ」と言った後、A giant, stuffed gorilla that... と言っています。
that takes の that は関係代名詞で、「部屋全体を take up する巨大なぬいぐるみのゴリラ」という意味になります。
take up は「場所を取る、ふさぐ、占める」なので、「部屋全体をふさぐ、部屋いっぱいの場所を取る」でっかいぬいぐるみだわ、とボヤいていることになるわけです。
「すべての母親が必要とする」という発言は最大の皮肉で、「母親にとって一番要らないものをくれたわね」というところですね。

What are people think--? は、What are people thinking? と言おうとして途中で言葉を止めた感じ。
「(これをくれた)人たちは何考えていたのかしら? 全く何を考えていたんだか」みたいな不平のニュアンスで、そう言いかけた時にそのゴリラに添えてあったカードを見て、「まぁ、あなたたち。それ(そのゴリラのぬいぐるみ)私、大好きよ・気に入ったわ」と言い直したことになります。
「全く誰よこんなものをくれたのは!」と怒りをぶつけようとしたところ、ここにいるフレンズたちからのプレゼントだとわかったから言葉を変えたということですね。

ジョーイが「ロスはどこにいるの?」と尋ねると、レイチェルは、「ロスは階下にいて、キャブ(タクシー)から残りのもの(荷物)を取り出しているところ」だと答えます。
ジョーイは「ロスはまだ俺たち(レイチェルと俺)に怒ってる?」と心配そうに言っています。

「君と俺に対して、ロスはまだ怒ってるかな?」と言われたレイチェルは、「私よりも、あなたの方により強く怒ってるわね」と答えます。
「私に対しても怒ってるけれど、怒りの強さはあなたに対する方が強い」ということで、その後、「(私に対して今は確かに怒ってるけど)ロスは私にものすごく怒り続けることはできないわ」と言っています。
can't stay too mad は「非常に怒っている状態のままでいることができない」ということですね。
I mean 「それはつまり」の後にその理由を述べていますが、それは「私はロスの子供を産んだばかりだから」。
可愛い自分の子供を産んでくれた相手に対してずっと怒り続けることなんてできないわよ、という、産後の母親っぽい自信に満ちた発言をしていることになります。

それに対してジョーイは「そんなのフェアじゃない。そんなのアンフェアだ!」、そして「俺にはそんなことできないもん」と言っています。
「ロスの子供を産もうと思っても、俺は男だからそんなことできないじゃん。レイチェルが女で子供を産めちゃったりすることってずるいよ」みたいに言っていることになります。

レイチェルの I'm noto so sure... を直訳すると、「私は確信がない。ロスがここに来た・現れた時に、あなたがここにいるべきかどうかは」になるでしょう。
「ロスがやってきた時に、あなたはここにいない方がいいんじゃないかしら?」みたいなことですね。
レイチェルにそう言われて、ジョーイは、「ほらな、これが俺が恐れていたことだよ」と言っています。
「俺も自分がここにはいない方がいいと思ってたんだけど」と言ったジョーイは、チャンドラーの方を見ながら、「”誰かさん”が言ったんだ、彼はもうその件については忘れてるだろう、って」と言います。
明らかにチャンドラーのことを言っているのですが、それをわざと「誰かさんは」と言うことで、皮肉っぽい言い方をしているわけですね。

「誰かさんが余計なことを言うから。やっぱり俺の方が正しかったじゃん」みたいに言われたチャンドラーは、What do I know? と言っています。
「俺は何を知っている?」→「この俺が何を知ってる・何をわかってるって言うんだ?」みたいなことですね。
その後の、I wanted to get a bigger gorilla. は「俺はもっと大きなゴリラを買うことを望んでた、買おうと思っていた」ということ。
一目見るなりレイチェルに、「場所ばっかり取る、こんなぬいぐるみを買ったのは一体誰よ?!」みたいに言われてしまったその大きすぎるプレゼントを、俺は「もっと大きな方がいいんじゃない?」って勧めようとした人間だぞ。そんな俺の意見が何の役に立つって言うんだ? そんな俺の意見を参考にする方が悪い、、というような、いかにもチャンドラーっぽい自虐的なセリフになっているわけですね。


ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ
posted by Rach at 18:46| Comment(0) | フレンズ シーズン9 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。