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シーズン9 第3話
The One With The Pediatrician (ジョーイの怪しいダブル・デート)
原題は「小児科医の話」
オクラホマ州タルサへの赴任が決まったチャンドラー。
チャンドラーとモニカの夫婦二人がタルサに引っ越すと伝えると、フレンズたちは非常に残念がって、何とかそれを引き止めようとするのですが、赴任命令が覆る(くつがえる)可能性はなさそうです。
[SCENE: Chandler and Monica's apartment]
チャンドラーとモニカのアパートメント。
チャンドラー: (Enters) Hi! ([入ってきて] はーい!)
モニカ: Hey! (はーい。)
チャンドラー: I've got good news! (いいニュースがある。)
モニカ: You got out of the whole Tulsa thing? (例のタルサの件は、なしになったの?)
チャンドラー: Okay, I have news. You don't have to move to Tulsa. You can stay here and keep your job. (よし、(ただの)ニュースがある。君はタルサに引っ越す必要はない。君はここにいて、仕事を続けることができるんだよ。)
モニカ: It's great! How? (最高だわ! どうやって(そんなことができるの)?)
チャンドラー. Well, my boss and I worked out a deal where I only have to be in Tulsa four days a week. So the other three, I can be here with you. (えっと、上司と俺とで取り決めをしたんだ、俺は1週間に4日、タルサにいるだけでいいっていう取り決めをね。だから、残りの3日は、ここで君と一緒にいられるんだ。)
モニカ: So you're gonna be gone four days a week? (Thinks about it.) No. (それじゃあ、あなたは1週間のうち4日間いない[向こうに行っちゃう]ってこと? [考えて] いやよ。)
チャンドラー: I'm sorry, are you just used to saying that? (ちょっと待って、君はただ、その(ノーって)言葉を言い慣れてるだけじゃないよね?)
チャンドラーは帰宅するなり、「いいニュースがある」と言っています。
You got out of the whole Tulsa thing? を直訳すると、「あなたは、例のタルサのこと・件全体から抜け出したの?」みたいな感じになるでしょうか。
the whole *** thing という表現は、フレンズによく出てきますが、〜に関するあれやこれやまとめて全部のこと、〜にまつわること全て、みたいな感覚になるでしょう。
会社の上司からタルサに赴任するように言われて、タルサに引っ越さないといけなくなった、という、タルサにまつわる一連のことを指すニュアンスですね。
get out of は、Get out of here! 「ここから出ていけ!」もしくは「ここから出るんだ!」でよく使われるような「〜から出る」ですね。
この場合は「〜から逃れる、脱する、脱出する、抜け出る」のような感覚で捉えるとよいでしょう。
「あなたは、タルサにまつわる一連の件から脱したの?」ということなので、「タルサの件は、なしになったの? なくなったの?」ということになります。
ニューヨークから遠く離れたタルサへの赴任は、二人にとって嬉しい話ではなかったので、「いいニュース」と聞いたモニカは即座に、「タルサの件は、ナシになったの?」みたいに言ったわけですが、実際にチャンドラーが言おうとした内容は、モニカが言うような「タルサへの赴任はとりやめになった」というニュースではなかったので、チャンドラーは、「いいニュースと聞いて君がそれを想像したのなら、今から話すのは”いいニュース”と言ってはいけないな」とばかりに、good という形容を外して、I have news. 「(特に good とは言わない)ニュースがある」と言い換えることになります。
その後、「君はタルサに引っ越す必要はない。君はここにいることができるし、自分の仕事をキープすることもできる」とチャンドラーは言っています。
keep your job は「君は(仕事を辞める必要はなく)そのまま今の仕事を続ける(ことができる)」ということですね。
タルサに引っ越すならば仕事も辞めないといけないと覚悟を決めていたモニカは、その話を聞いて、最高! と言い、How? 「どうやって(そんなことが可能なの?)」と問うています。
チャンドラーは事情を説明しています。
worked out a deal の deal は「取引、取り決め、協定」で work out は「考え出す、編み出す、調整する」なので、「ある取り決めを編み出した、考え出した」というところ。
その a deal の内容を、関係副詞 where を使って説明しています。
a deal where SV で「SがVするという取り決め」という意味になりますが、言葉が発せられた順番に意味を取っていこうとすると、worked out a deal 「ある取り決めを考え出した」、where SV 「その取り決め(の中)では、SがVする」とイメージした方がわかりやすいでしょう。
only have to do は「ただ〜しさえすればよい」。
have to は「〜しなければならない」ということですが、そこに only がつくことで、「しなければならないことは〜だけ」「〜だけをしなければならない」→「ただ〜しさえすればそれでよい」という意味になるわけですね。
「俺は、1週間に4日、タルサにいればいい。だから、他の(残りの)3日は、君と一緒にいられるんだ」というチャンドラーの話を聞いたモニカは、「そうすると、あなたは1週間のうち4日間、タルサに行ってしまっている(ここにはいない)ってことになるの?」と尋ねます。
そしてしばらく考えてから、No. と言っていますね。
「僕が4日間あっちに行けば、残りの3日間は君と一緒にいられる」と言った後に、「あなたは4日間あっちに行ってるってことよね」とモニカが確認するように言ったということは、「一緒にいられる3日間よりも、別々の4日間の方が気になる」と言っていることになりますね。
その上で、No. と言ったということは、「3日間一緒にいられると言っても、4日間は別々なんでしょ。それはだめよ。そんなのいやよ」という意味で言っていると考えるのが自然です。
チャンドラーも No. がそういう意味だとわかったようですが、「4日間あなたと別々なんて、いやよ」という意味で言ったと素直に信じてよいものか迷ったのでしょうか(笑)、冗談めかして、「君はただ、その No. って言葉を言い慣れてるだけじゃないよね?」と返しています。
be used to doing は「〜するのに慣れている」ですね(used to do 「以前はよく〜したものだった」と見た目が似ているために、私が学生時代の頃には文法の穴埋め問題によく登場したものでした)。
「ノーって言葉を言い慣れているだけじゃないよね?」というのは、「ノーって言葉を口癖のように言っているから、特に意味もなく反射的にノーという口癖で返しただけじゃないよね?」というところですね。
★Rach からの年末の挨拶★
早いもので、今日はもう大晦日ですね。
今年も、拙ブログをお読みいただき、コメントをいただき、ランキングクリックで応援していただき、本当にありがとうございました!
皆様の応援のおかげで、今日の「人気ブログランキング」は2位、「にほんブログ村」は6位となっています。このようにランキングも好調なまま、今年を終えることができたこと、本当に嬉しくありがたく思っております。
今年も1年、いろいろなことがありました。
1月4日、日経新聞土曜日版「日経プラス1」で私の英語学習法をご紹介していただきました。
関連記事:今日の日経プラス1で紹介されました!
「私の先生は海外ドラマ」セミナーを、神戸で3回(1月19日、4月20日、7月6日)、東京で2回(10月12日と13日)、開催させていただきました。
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追加セミナー終了しました!
追加セミナー第2弾終了しました!
追加セミナー第3弾終了しました!
東京セミナー終了しました!
11月4日、学研教育出版より、「読むだけ なるほど! 英文法」を出版しました。
関連記事:学研より英文法の本を出版しました!
新聞でご紹介いただけたこと、セミナーを複数回開催できたこと、6年ぶりとなる本を出版することができたこと、これらはすべて、このブログを読み、応援して下さった皆様方のお蔭です。
心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました!
2014年は私にとって、とても充実した1年でした。
それを励みに、来年も力いっぱい頑張りますね♪
今年一年、皆様本当にありがとうございました。
来年も、どうかよろしくお願いいたします。
皆様も、どうか良いお年をお迎え下さいませ(^^)
ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。


コメントありがとうございます。
そのように楽しみながらブログを読んで下さっているとのこと、とても光栄で嬉しいです。
また、「更新たのしみにしてます」とのお言葉もありがとうございます。
はい、ますます張り切って来年も頑張りますね!(^^)
温かいお言葉、ありがとうございました♪
昨年はセミナー開催、文法書出版と、ブログの充実度に輪をかけた大活躍の年でしたね。
私も遅々としたあゆみではありますが、自分の英語力向上に励みたいと思っています。
英語・一日一言(岩田一男著)のJAN 1より
The identification of old age with growing old must be avoided.
Growing old is an emotion which comes over us at any age.
Edward M. Forster
明けましておめでとうございます。新年の温かいコメントありがとうございます。
はい、おかげさまで、昨年は私にとって非常に充実した一年となりました。セミナーも出版も、ブロガーRach の存在を認めていただいたからこそ可能だったものですので、こうしてこのブログをお読みいただき、コメントをいただけることに改めて感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
また、一日一言の英文のご紹介もありがとうございます。年齢を意識しがちな年初の JAN 1 にふさわしい言葉ですね。
「年を取る」という意識は、確かにどんな年齢の時にも生じる感情で、私も若い頃は年を取っていくのがただただ怖い、みたいな気持ちでしたが、年を重ねて行く毎に「今の年齢だからこそできること、いろんな経験をしてきたからこそわかること、というのもあるんだな」という気もしています。「年を取る」とネガティブな捉え方をするのではなく、新年を迎え、年齢を重ねることを慶びと感じられるような人生となるよう、これからも精進していきたいなと思います。
心温まるコメントありがとうございました(^^)