2015年02月04日

会いたかったその彼女はどこ? フレンズ9-5その2

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チャンドラーとモニカの家。
単身赴任先のタルサから帰ってきたばかりのチャンドラーですが、チャンドラーがタルサでタバコを吸ったことを、モニカはまだ怒っています。
チャンドラー: 'kay, look. Can we just drop this? I'm not gonna smoke again. (わかった、ねぇ? もうこの件はやめにしないか? 俺は二度とタバコを吸わないよ。)
モニカ: That's right, because I forbid you to smoke again. (その通りね。だって私は、あなたがもう一度タバコを吸うことを禁じるから。)
チャンドラー: You forbid me? (君が俺に禁止するの?)
モニカ: Mhmm. (うん(ええ)。)
チャンドラー: You know, I've flown a long way to see my loving wife. Is she here, by the way? (ねぇ、俺は愛情深い妻に会うために長い距離を飛んで来たところなんだ。ところでさ、その彼女はここにいる?)
モニカ: Chandler, don't joke with me, okay? I'm very, very upset right now. (チャンドラー、ジョークを言うのはやめて、いい? 私は今、すっごくすっごく怒ってるの。)
チャンドラー: Oh, would you say this is the most upset you could be? (あぁ、これが、君が可能な限り一番怒ってる状態だ[これ以上ないくらい最高に怒った状態だ]って言うわけ?)
モニカ: I think so. (そう思うわ。)
チャンドラー: Well, then, I might as well ... (grabs the cigs) do this (lights one, exhales). Not really sure what to do now. (そういうことなら、俺は… [タバコを掴んで] こうしても同じだよね [1本に火をつけ、煙を吐く]。[モニカににらまれて] 今、何をすべきか、よくわからないけど。)

チャンドラーがタルサでタバコを吸ったことをモニカは非難し続けています。
それでチャンドラーは、Can we just drop this? と言って、「俺はもう二度とタバコは吸わない」と宣言していますね。
Can we just drop this? の drop は他動詞だと「(ものを)落とす」という意味で、この場合は「(議論などを)やめる、中断する」という意味になります。
Macmillan Dictionary では、
drop : to stop talking about something, especially because it is embarrasing someone
例) Let's drop the subject, shall we?

つまり、「何かについて話すのをやめること、特にその話題が誰かを困らせるという理由で」。例文は「その件について話すのをやめようよ」。

「もうタバコは吸わないから」と宣言したチャンドラーに対して、モニカは「それはその通りね、だって…」と理由を説明しています。
その理由は「私はあなたが再びタバコを吸うことを禁じる(禁止する・許さない)から」。
チャンドラーの意志にかかわらず、この先あなたがタバコを吸うことは確かにないわ、だって、妻である私がそれを禁じるから、と言っていることになります。
「私があなたに(そうすることを)禁止する」と言ったのを聞いて、チャンドラーは「君が俺の行動を禁止するだって?」のように返した後、You know, I've flown a long way to... のセリフを言っていますね。

I've flown a long way to see my loving wife は、「愛情深い・愛情にあふれた俺の妻に会うために、俺は長い距離を飛んで(帰って)来たところだ」。
loving は、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
loving : [only before noun] behaving in a way that shows you love someone
つまり、「(名詞の前のみ) 誰かを愛していることを示すようなやり方でふるまっている」。

「愛情いっぱいの優しい妻に会うために、俺ははるばる飛行機に乗って帰ってきたとこなんだけど」ということですが、その次の "Is she here, by the way?" が皮肉っぽくて面白いですね。
she = my loving wife ということで、「愛情深い妻」とは本来モニカのことを指しているわけですが、「ところで、その優しく愛情深い俺の妻は、今ここにいる?」と、妻モニカ本人を前にして尋ねていることになります。
「優しい妻に会いに戻ったはずなのに、その妻は今ここにいないみたいだねぇ」と表現することで、「今のモニカは、愛情あふれる妻ではない、俺がわざわざ会いに帰ってきたってのに、妻らしい優しさや思いやりが全く感じられず、タバコのことで怒ってばかりいる」と言っていることになります。

「優しい妻に会いに戻ってきたのになぁ、、ねぇ、その妻は今ここにいるかな? 君、俺の妻の居場所を知らない?」みたいにジョークを言ったので、モニカは「私にそんなジョークを言うのはやめて。私は今、すっごくすっごく怒ってるんだから」と言います。
would you say this is the most upset you could be? は、「これ(この状態)が君が可能な最も怒った状態だと君は言うつもり?」みたいなことですね。

「そう思うけど」と答えたモニカに、チャンドラーは挑戦的な態度を取っています。
might as well は「(…するなら)〜するのも同じだ、〜した方がよい・ましだ」という意味。
「こうしても同じだよね、こうした方がましだよね」と言ったチャンドラーは、テーブルに置いてあるタバコを手に取り、それにチャッカマンのようなもので大げさに火をつけて、煙をフーッと吐いています。
「もうタバコは吸わない」と言っているのに、それでもまだ、あれやこれやと文句を言い、怒っているモニカを見て、「キャンキャン怒られ、そんなに偉そうに言われるのなら、タバコを吸ってキャンキャン言われた方がましだよね、タバコを吸って怒られても同じことだよね」的に、モニカの目の前で開き直った様子で堂々とタバコを吸ったことになります。
そうして、モニカの方を見るのですが、モニカが怖い顔でにらんでいるので、Not really sure what to do now. と言っているのがまた面白いですね。
「今は何をすべきかよくわからない」ということで、モニカを挑発するかのように、目の前でタバコを吸ってみせたはいいけれど、この先どうしたらいいのかな、と言っていることになります。
この後、さらに何か挑発的なことを思いつくわけでもなく、ただモニカの怒りを増幅させてしまっただけで、勢いでそうしてしまったことをどう収拾したらいいのかな、と困っている様子がうかがえますね。


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posted by Rach at 15:55| Comment(0) | フレンズ シーズン9 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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