2015年02月06日

あなたがそれするの、嫌いなのよね フレンズ9-5その3

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単身赴任先のタルサから飛行機に乗って帰ってきたというのに、タルサでタバコを吸ったことをモニカがいつまでも怒っているので、チャンドラーは「どうせ怒られるのなら、こうしても同じだよな」と言って、モニカの目の前でタバコを吸うという挑発的な行動を取ります。
そんな態度を取ってみたものの、次にどうしたらいいかはわかんないけど、などと、やや弱気になっているチャンドラーに、
モニカ: Well, I'll tell you what we're gonna do. We are already late for Phoebe's birthday dinner. So you're going to put out that cigarette, we're gonna put this fight on hold, and go have sex. (そうねぇ、私たちがこれから何をするか、私があなたに言うわ。私たちはすでにフィービーの誕生日ディナーに遅刻してるの。だから、あなたはそのタバコの火を消して、私たちはこの喧嘩をいったん中止して、(寝室に)エッチしに行くわよ。)
チャンドラー: Fine. What!? (結構だ。…何だって?!)
モニカ: Sex! This is the last day I'm ovulating, and if we don't do it now, we're gonna have to wait till next month. (walks towards bedroom) (エッチよ! 今日は私が排卵する最後の日なの。だから、もし今私たちがエッチしないなら、来月まで待たないといけないことになるのよ。[寝室に向かって歩いて行く])
チャンドラー: You serious? (follows) (本気で言ってるの? [モニカの後についていく])
モニカ: Oh, yeah! (ええ!)
チャンドラー: All right, fine, I'll do it, but no talking! (わかった、いいよ、エッチするよ。でもおしゃべりは無しだ[口はきかないぞ。無言だぞ]!)
モニカ: Huh, and no cuddling. (ええ。で、だっこも無しね。)
チャンドラー: And no kissing your neck. (それから、君の首へのキスも無しだ。)
モニカ: Oh, good! I hate it when you do that! (まぁ、(それは)良かったわ! あなたがそれをするの、私、嫌いなのよね。)
チャンドラー: And lots of kissing your neck! (じゃあ、君の首へいっぱいキスしてやる!)

目の前でタバコを吸うという挑戦的な態度に出たチャンドラーに対して、モニカはさらに声を荒げて怒ることはせず、「私たちがこれから何をするかを私があなたに言ってあげる」と言って、今の状況とこれからすべきことを述べています。
今日はフィービーの誕生日ディナーでフレンズたちがレストランに集まる予定になっているのですが、モニカはまず、自分たちがそのディナーに既に遅刻している、と言った上で、「(遅刻しているから急いで家を出ないといけない) だからあなたはその(火を付けた)タバコを消して、この喧嘩をいったん中断して、そして、sex をしに行くの」のように言います。
put out は「火を消す」、put ... on hold は「〜をホールドの状態にする」ということですから、「保留にする、お預けにする、中断する」ということですね。
go have sex は、go to have sex in the bedroom 「寝室にエッチをしに行く」という感覚になるでしょう。

「ディナーに遅れてるから、早く出掛けないと」という流れから、「タバコを消して、この喧嘩はお預けにして、今すぐディナーに行くわよ(go to dinner)」なら普通で、チャンドラーも一瞬そういう意味かと思ったのでしょう、Fine. 「(それで)結構だ。構わない」と返事したのですが、最後が「ディナーに行くわよ」ではなくて「エッチしに(寝室に)行くわよ(go have sex)」だったことに改めて気付いた様子で、「何だって?」と驚きの声を上げています。

モニカは、Sex! って言ったのよ、と繰り返した後、「(今日の)この日が私が排卵している最後の日なの」と説明しています。
子作りをしたいカップルの話では、「排卵日だからエッチする」というように、この ovulate 「排卵する」という単語がしばしば登場します。
「毎月やってくる排卵日の、今日が最終日なの」と説明した後、モニカは、「もし今、私たちがエッチしないなら、来月まで(排卵日を)待たないといけないことになるのよ」と言い、寝室を指さして、そちらにスタスタ歩いて行きます。

タバコを吸ったことで、あれほどプリプリ怒っていたのに、「今日が排卵日の最終日だから、今すぐエッチしなくちゃ」とか言っているモニカに、チャンドラーも「それ、本気で言ってるの?」と言うしかありませんが、そう言いながらもモニカの後に続いて寝室に向かっているのも面白いですね。

お互い、「排卵最終日だから、エッチする」ことには同意したわけですが、口調だけは先ほどの喧嘩の続きのような感じになっています。
チャンドラーは、「わかったよ、いいよ、エッチするよ。でも、トーキングは無しだ」と言っていますね。
この後の会話では、no doing という形が続いていますが、全て、「〜することは無しで(エッチする)」と言っていることになります。
no talking は「おしゃべりは無し、口をきかずに無言で」。
cuddle は「愛情をこめてぎゅっと抱き締める」感覚なので、no cuddling は「ぎゅー!や抱っこは無し」。

その後、チャンドラーが「君の首へのキスも無しだ」と、ちょっと得意気な顔で言っています。
そのチャンドラーの様子を見ると、「君が大好きな、首へのキスもしてやんないぞ」的な感じで言っていることがわかるのですが、それに対するモニカの返事が面白いです。
Oh, good! I hate it when you do that! を直訳すると、「あぁ、いいわ(良かった)! あなたがそれをする(私の首にキスをする)時、私はそれが嫌いなの!」になるでしょう。
つまりは、I hate you kissing my neck. 「あなたが私の首にキスするのが、私は嫌い」ということですが、「S が V するのがいや・嫌い」と表現する場合、セリフでは、このように、I hate it when SV. の形を取ることが多いですね。

過去記事、キレるってわかるし怒ると嫌だし フレンズ8-8その1 では、"I hate it when he's angry." 「彼(パパ)が怒るのが嫌なのよ」という表現が出てきたことに関連して、hate it when のニュアンスを説明していますので、併せてお読みいただけると幸いです。

「首にキス、してやんないもんね」的にチャンドラーが言ったのに、「あーあ、それは良かったわ〜。私、あなたがそれするの、大っ嫌いなの」とモニカが答えたので、観客からは、おぉ〜という歓声が上がっています。「喧嘩してるからって、そこまで言うかぁ〜?」みたいなことですね。
「首へのキスをモニカは喜んでいるはず」と思っていたであろうチャンドラーは、モニカのその発言を聞いて、ふーん、そうかい、、みたいに頷いた後、ちょっといやらしい顔をして、少しドスのきいたダミ声で、And lots of kissing your neck! と言うのが、これまた面白いですね。
「喧嘩してるから、してやんない」つもりで言ったところ、「してもらわなくてありがたいわ」と返されてしまったので、「じゃあ君が嫌だと言ってるそのことを、思いっきりいっぱいしてやるぞ」と言っていることになるわけですが、するしないと言っているその内容が「モニカの首へのキス」なので、喧嘩してるんだか、いちゃいちゃしてるんだかわかんない、というか、ちょっと聞いている方が恥ずかしくなってくる感じの「エッチする前の喧嘩の会話」になっている面白さ、ということですね。


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posted by Rach at 14:04| Comment(0) | フレンズ シーズン9 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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