2015年02月13日

俺を許すって言ったのに フレンズ9-5その5

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いろいろ喧嘩していたものの、最終的にエッチすることになったチャンドラーとモニカ。
エッチの後、二人でベッドの中にいるところ。
チャンドラー: Uhh. You are welcome. (あぁ。どういたしまして。)
モニカ: You know what? Let's not talk. (ねぇ。話はしないでおきましょう。)
チャンドラー: What? (何だって?)
モニカ: Uch. I am still so mad at you for smoking! (あー。私はタバコを吸ったことで、あなたにまだ怒ってるのよ!)
チャンドラー: But you said you forgave me. It was just a couple of cigarettes, no big deal. (でも俺を許すって、君は言ったよね。たった2、3本のタバコのことだから、大したことないって。)
モニカ: Oh, blablablabaybaybay. (あぁー、なんたらかんたら。)
チャンドラーは、よせよ、という顔をする。
モニカ: I just said that because I was ovulating and you said you wouldn't have sex with me if we were fighting. (私がそう言ったのは、私が排卵日で、もし私たちが喧嘩してるならエッチしない、ってあなたが言ったからよ。)
チャンドラー: You tricked me to get me into bed? (君は俺をベッドに引きずり込むために俺を騙したのか[俺を騙してベッドに引きずり込んだのか]?)
モニカ: That's right. I got mine. (そうよ。私は目的のものをゲットしたわ。)
チャンドラー: I feel so used. ([モニカが部屋を出て行った後、シーツで胸を押さえて] すごく利用された、って気持ち。)

You are welcome. は、Thank you. と言われた場合に、「どういたしまして」の意味で返す言葉ですね。
今回は、「ありがとう、と言われる前に、先に、どういたしまして、と言っている」感覚で、「俺は君が感謝するようなことをしてあげたけど、お礼ならいいよ」と言っているようなニュアンスになります。
このように、You're welcome. を先走って言うやりとりは、これまでのフレンズにも出てきました。
「どういたしまして」と先に言う フレンズ3-11その8 では、フレンズ3-11 と フレンズ2-14 に出てきた You're welcome. について触れています。

今回の場合は、エッチした後のセリフなので、「モニカがありがとう、って言いたくなるような、いいエッチだっただろ?」みたいなことを、チャンドラーが言ったことになるわけですね。
そんな風に満足気なチャンドラーですが、モニカは、Let's not talk. 「話はしないでおきましょう。話すのはやめましょう」と言います。
その後、「私はまだ、あなたがタバコを吸ったことを怒ってるのよ!」と言っていますね。

それを聞いたチャンドラーは驚いて、「でも君は俺を許すって言ったよね。たった2、3本のタバコだけだったから、大したことないって」と言うのですが、モニカは、「あぁ〜、チャンドラーが何かゴチャゴチャ言ってるわ」的な言葉を発しています。
字幕では、そのセリフが文字化されていませんが、ネットスクリプトには、blablablabaybaybay と書いてあって、実際の音も、「ブラーブラブラーブラーブラー、ベイベイベイ」みたいな感じに聞こえます。

相手がくだらないことを言った時によく、Blah-blah-blah 「ブラーブラーブラー」みたいに英語で言うのですが、それと同じ感覚ですね。
手をアヒルの口のようにパクパクさせてそう言っているのが、さらに「くっだらないこと言ってるわ」という感じを強調しているように思います。

その後、モニカは、自分の本心をはっきり口に出して言います。
長いセリフなので、前から順番にイメージすると、「私は〜という理由でただそう言っただけ」→(その理由は)「私が排卵中だったから、そしてあなたが言ったから、私とエッチしないって、もし私たちが喧嘩しているなら」。
自然な日本語の語順にすると、「私が排卵中で、もし私たちが喧嘩しているなら私とエッチしないってあなたが言ったから、私はただ、そう(あなたを許すって)言っただけ」になるでしょう。

「排卵日だからエッチしないといけない。だからエッチするために、許すと嘘を言っただけ」と言うモニカに、チャンドラーは、You tricked me... というセリフを言っています。
get me into bed の get someone into... は、「人を〜の中に入れる(状態にする)」という感覚ですから、この場合だと、「俺をベッドに引きずり込む、連れ込む」というニュアンスになるでしょう。
ですからチャンドラーは、「俺をベッドに連れ込むために、君は(嘘をついて)俺を騙したのか?」「俺を騙して、ベッドに連れ込んだのか?」と言っていることになります。
モニカは That's right. 「その通りよ」とあっさり認め、I got mine. と言っていますね。
I got mine. を直訳すると、「私のものをゲットした、獲得した」ということになるでしょう。
「自分の目的を果たすために、俺に嘘をついたのか?」みたいに言われたので、「私は目的を果たしたわ。望むものをゲットしたわ」というニュアンスで、I got mine. と言っているわけですね。

「俺を騙したのか? って非難されても別に構わないわ。妊娠するために必要なものはゲットしたもの」みたいに言ってモニカは部屋を出ていくので、その発言に、観客からも、おぉ〜、という(そこまで言うかぁ〜的な)歓声が上がっています。

モニカが部屋を出て行った後、チャンドラーは、シーツで胸を押さえるようなしぐさで、I feel so used. と言っています。
そのしぐさから、「本来、女性が言うべきセリフを、男性であるチャンドラーが言っている面白さ」があるように思います。

このセリフについては、「すごく利用された、って気持ち」みたいな感じが近いかなぁ、と思いました。
used は、「使った、中古の、使い古した」「(誰かが使ったので)汚い、汚れた」という意味もありますので、「すごく汚された(けがされた)って気持ちがする」という解釈も可能かなとは思うのですが、今回の流れは、「相手が嘘をついて、ベッドに連れ込まれ、エッチさせられた」ということなので、「自分の身体が汚された」というよりも、「使われた、(いいように)利用された」という方が合っているように思いました。
「モニカの嘘を信じて、ほいほいベッドインしたところ、彼女の目的のために利用されてしまった」ということを、「騙されてベッドに連れ込まれた女性」のように言っている面白さだろう、ということですね。


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posted by Rach at 13:17| Comment(0) | フレンズ シーズン9 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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