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最近、俳優としてのギャラが増えてきたらしいジョーイは、投資しようかと考えてるんだ、とチャンドラーやモニカに相談します。
モニカから「リチャードが自分のアパートメントを売りに出しているらしい」と聞いたジョーイはそのアパートメントを見学しにやってきました。
リチャードはモニカの元カレで、その元カレの情報を詳しく知っていることに、モニカの夫であるチャンドラーは不満そうなのですが、ジョーイと一緒にそのアパートメントを見に来ています。
チャンドラー: So how come Richard's selling the place? Went bankrupt? Medical malpractice? Choked on his own mustache? (それで、どうしてリチャードはここを売ろうとしてるの? 破産した? 医療過誤? 自分自身のヒゲで窒息した?)
キャサリン(不動産の担当者): Actually, he's buying a much bigger place. It's got a great view of Central Park-- (実は、リチャードはもっとずっと大きなところを買う予定なの。セントラルパークがよく見えて…)
チャンドラー: Mmm. That's enough out of you. (んーん。もう(そのくらいで)いいよ。)
ジョーイ: Is there anything we should know about the apartment? (このアパートメントについて、俺たちが知っておくべきことが何かある?)
キャサリン: All the appliances are included. There is a lot of light, a new kitchen. I think you guys would be very happy here. (Joey and Chandler both realise what she's assuming and start laughing.) (電気製品は全て含まれています。光が豊富で、新しいキッチンもあります。ここなら、あなたたちお二人はきっとすごく幸せになるだろうと思いますよ。[ジョーイとチャンドラーは彼女が思い込んでいることに気付き、笑い出す])
チャンドラー: No, no, no, no, no, NO! No, no... we're not together. We're not a couple. We're definately not a couple. (違う違う違う違う。違う! 違うんだ、俺たちは付き合ってない。俺たちはカップルじゃない。絶対にカップルじゃないんだ!)
キャサリン: Oh... Okay, sorry! (あぁ… わかりました。すみません。)
ジョーイと一緒にリチャードのアパートメントを見学しに来たチャンドラーは、不動産担当者の女性に、「リチャードはどうしてここを売ろうとしてるの?」と尋ねています。
その後、3つの事柄を挙げていますが、どれも、「リチャードに不幸な出来事があって、アパートメントを手離さざるを得なくなった」的なネガティブな内容になっているのがポイントですね。
Went bankrupt? は、He went bankrupt? つまり、彼は go bankrupt したのか? と問うていることになります。
bankrupt は「破産した」という形容詞で、go bankrupt で「破産する」という意味で使われますね。
次の medical malpractice は「医療過誤」。
mal- という接頭辞には、「悪、不良」という意味があり、malfunction 「故障、誤作動、機能不全」という単語もありますね。
practice は「練習」という意味でまずは習うことが多いですが、医者や弁護士などの「開業、営業」の意味もあり、リチャードは眼科医というお医者さんなので、その彼の「医師としての業務に不具合があった」という意味で、malpractice は「医療過誤」という意味になるわけです。
アパートを手離すことになった理由として、「破産したの? 医療過誤?」と尋ねた後の3番目が「シケたオチ」w になっているのがポイントですね。
(He) Choked on his own mustache? は、「リチャードは彼自身の口ひげで窒息した?」という意味。
リチャードは、口元にたくわえた口ひげが印象的で、チャンドラーの中では常に、「リチャード→口ひげ」という連想が働くようですね。
ブログの解説では省略してしまいましたが、このシーンより前に、モニカが「元カレ・リチャードの情報を知っていた」理由として、モニカのパパがリチャードとゴルフを一緒にしているから、と説明するシーンがありました。
その時のセリフは以下のようになっていました。
モニカ: My dad told me. They play golf together. ((リチャードがアパートメントを売ろうとしていることを)私のパパが話してくれたの。二人(パパとリチャード)は一緒にゴルフをするから。)
チャンドラー: Oh, well, maybe I'll join them sometime. I just hope the club doesn't slip out of my hand and beat the mustache off his face. (あぁ、そうだね、多分、いつか俺もご一緒したいね。ただこう願うよ、ゴルフクラブが俺の手から滑って、リチャードの顔から口ひげを叩き落とさないように、ってね。)
そのように、リチャードの話となると、やたらと口ひげの話に持っていきたがるチャンドラーですが、いくら豊かな口ひげとは言え、「どこをどうしたら、口ひげで窒息することになるねん」とツッコミたくなるようなオチになっている面白さなわけですね。
ネガティブな理由をあれこれ挙げるチャンドラーに対し、不動産担当者は、Acually 「実は、実際には」と言って、本当の理由を説明しています。
he's buying a much bigger place. の be buying という「現在進行形」は、決まった予定を表す感覚ですね。
もう手続きも済んでいて、買うことが確定している近い予定を述べている感覚になるでしょう。
a much bigger place は bigger という比較級を、much でさらに強調しているので、「ここよりももっとずっと大きな場所」を買う予定だと言っていることになります。
It's got a great view of Central Park-- の It's got は、It has got で、has/have got は、have の意味として使われています。
The apartment has a great view of... ということで、「セントラルパークの素晴らしい眺め・眺望を持っている」→「そのアパートからは、セントラルパークの素晴らしい景色が見える」という意味になります。
何か不幸・不運な出来事があって、アパートを手離すのかと思っていたら、「今よりもっといいアパートに引っ越す」話だったので、チャンドラーとしては嬉しくありません。
今、見学に来ているアパートも、かなり広いのに、それより「もっとずっと大きな」、おまけに「景色も素晴らしい」アパートに引っ越すと聞いてしまっては、得意げに質問したチャンドラーが余計に惨めになってしまいますね。
それで、「引っ越し先のアパートの素晴らしさ」を説明し続けようとした担当者の話をさえぎって、That's enough out of you. と言って話を止めたことになります。
That's enough! というのは、「それで十分だ! いい加減にしろ! それでもうたくさんだ!」という意味でよく使われます。
今回はそこに、out of you がついていますが、その形は英辞郎に載っていて、
That's enough out of you.=そのくらいにしておきなさい。/いいかげんにしなさい。/もういいってば。
と出ています。
out of you は「君から(出る)」という感覚だと思われますので、「君から出てくる発言などは、それでもう十分だ。それ以上は要らない、聞きたくない」というようなニュアンスになるのでしょうね。
ジョーイは、「このアパートについて、俺たちが知っておくべきことって何かある?」と尋ねています。
appliance は「(家庭用)電気製品、電気器具」のことですね。
今、設置されている電気製品は全てアパートに込みです、というようなこと。
There's a lot of light は、「電気製品、全て込み」の流れで、「たくさんのライト(照明器具)があります」みたいなことかな、と一瞬思ったのですが、そういう照明器具(という数えられるもの)を指しているとしたら、lights のように複数形になるようにも思います。
a lot of light と不可算名詞扱いになっているので、ここでは「光、明るさ」を指していて、「この部屋は明るい」ことをアピールしているように思いました。
新しい台所もあります、と言った後のセリフ、I think you guys would be very happy here. が面白いですね。
直訳すると、「(もしあなたたちがここで暮らすとしたら)あなたたち二人はここでとてもハッピーだろうと私は思う」になるでしょう。
このセリフから、このキャサリンという不動産担当者は、「この男性2人組(チャンドラーとジョーイ)は自分たち二人が住む家を二人で一緒に見学しに来た」と思い込んでいることがわかるわけです。
つまり、二人は「ゲイのカップル」だと勘違いされてしまったわけですね。
キャサリンがそう誤解していることに気づいた二人は笑い出し、ジョーイは結構楽しそうに笑っているのですが、ジョーイと顔を見合わせたチャンドラーは、その後、激しくノー! と強い調子で否定しています。
we're not together. は「俺たちは一緒じゃない」ですから、「付き合っていない」みたいなことですね。
その後も、「俺たちはカップルじゃない。絶対にカップルじゃない!」とチャンドラーは必死に否定していますが、これまでのエピソードでも、彼ら二人は何度かゲイカップルに勘違いされたことがありました。
今回もまた、そういう「フレンズの全シーズンを通じてのお約束ネタ」が登場したことになるわけですね。
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海外ドラマで英語学習という点にとても共感を持ちました。
私は昔香港で3年ほど働いていてそのときIELTSを受けたりしてましたよー。
日本ではマイナーなIELTSですが向こうでは毎週どこかで開催されてましたね。
で、もっと英語ができるようになりたいなーと思って、最近英語学習アプリをつくりました。
ドラマではないですが、映画のワンシーンなんかで勉強するような仕組みでつくりました。
もしよろしければRachさんに、その英語アプリのメソッドがイケてるか見てもらえたら嬉しいです。
「英語が絶対に聴けるようになるアプリ」というひどいネーミングですが。。。
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.topmobile.minjima
よろしくお願い致します!
コメントありがとうございます。ブログを楽しく見ていただけているとのこと、光栄です。ありがとうございます。
IELTS の名前は最近よく耳にします。私は受験したことがないのですが、海外で広く認められているテストのようですね。
それから、英語学習アプリをお作りになられたのですね。
実は、「英語学習関係のアプリ・教材・サイトの評価や感想を聞かせてほしい、モニターになってほしい」というようなご依頼を、公開・非公開コメント問わず、よく頂戴するのですが、他の方が作成されたものについて、私から何かしらの評価のコメントをすることは、すべてご遠慮させていただいております。お役に立てず、誠に申し訳ありません。
私はあまり英語学習アプリというものを使ったことがないのですが、手軽に学べるアプリはこれからますます多くの方に必要とされてくるだろうと思います。どうかこれからも頑張って下さいね。