ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。


[Scene: Mondler's Apartment, everyone except Chandler is there; they're opening their presents]
モンドラー(モニカとチャンドラー)のアパートメント。チャンドラー以外のみんながそこにいる。自分たちの(クリスマス)プレゼントを開けているところ。
レイチェル: (opens her present from Ross; it's a dark-red scarf) Oohh, I love it! ([ロスからのプレゼントを開ける。えんじ色のスカーフである] あぁ、これ気に入ったわ!)
ロス: Really? You're not gonna return it? (ほんとに? 返品しに行かない?)
レイチェル: Well, not this second! (そうねぇ、この瞬間にはね。)
フィービー: (at the window) Hey, look, you guys. It's snowing! ([窓のところにいる] ねぇ、見て、みんな。雪が降ってるわ!)
(The others all get up and go to the window.)
残りの全員が立ち上がり、窓のところに行く。
レイチェル: Oh wow, it's so beautiful. (あぁ、わぉ、すっごくきれいね。)
ロス: Wow, it really is! (わぉ、ほんとにそうだね!)
(They all stand a moment in silence, staring out of the window.)
みんな、しばらく沈黙したまま立っている、窓の外を見つめながら。
モニカ: Wendy's a fat-girl name. (ウェンディーって、太った女の子の名前だわ。)
フィービー: Aren't we done with that? (その件は(まだ)済んでないの?)
モニカ: Okay, fine. Fine. Let's talk about snow. Do you think it's snowing in Tulsa, where my husband is having sex on a copying machine? (オッケー、いいわ、いいわ。雪について話しましょ。タルサで雪が降ってると思う? そこではうちの夫がコピー機の上でエッチしてるのよ。)
(Shortly after that, Chandler enters.)
その直後、チャンドラーが(部屋に)入ってくる。
チャンドラー: Hey! (やあ!)
(Surprised, uttering Ahhs and Ohhs, the others are coming over to him.)
驚いて、ああ、とか、おお、とか言いながら、他のみんなが彼のところにやってくる。
ロス: Oh, my God. (なんてこった。)
ジョーイ: Hey-heeyyy - Look at that. That's a Christmas miracle! (ヘーイ、見てよ。それってクリスマスの奇跡だよな。)
モニカ: What are you doing here? (あなたはここで何してるの?[どうしてあなたはここにいるの?])
チャンドラー: I wanted to be with you. I missed you so much. (君と一緒にいたかったんだ。君がものすごく恋しかった。)
ジョーイ: Hey, hey, uh. Who did you miss the most? (なぁ、なぁ。お前が一番恋しかったのは誰だ?)
チャンドラー: Monica. (モニカだ。)
ジョーイ: Got ya. (blinks an eye) (了解。[片目でウインクする])
チャンドラー: I never want to leave you again! (もう二度と君から離れたくない!)
モニカ: But I thought if you left, you'd get fired. (でも、あなたがタルサを離れたら、あなたはクビになると思ってたんだけど。)
チャンドラー: Turns out they can't fire me. Because I quit. (彼らは俺をクビにできないんだよね。だって俺は仕事をやめたから。)
モニカ: What? (何ですって?)
ロス: What? You--? You really quit your job? (何だって? お前… お前は仕事をやめたのか?)
チャンドラー: Yeah! It's a stupid job, and I could not stand leaving you. And why should I be the only one who doesn't get to do what he *really* wants to do? (そうだ! つまんない仕事だし、君から離れることに耐えられなかったんだ。それに自分が本当にやりたいことをすることができない唯一の人間にどうして俺がならないといけないんだ?)
レイチェル: Well, what do you really wanna do? (ふーん、あなたが本当にしたいことは何?)
チャンドラー: (realizing) I have *not* thought this through! ([(改めてそのことに)気づいて] この件はよく考えてなかったよ!)
モニカ: Oh, my God! (なんてこと。) (モニカは手を胸に当てて、とても嬉しそうな顔をしている)
チャンドラー: I know. I, I should've talked to you first about it. (そうだろ。その件は君に最初に話すべきだったよね。)
モニカ: No, I think that this is what you wanna do. I think it's great! (いいえ、これがあなたのしたいことなんだと思うから。素敵だと思うわ!)
チャンドラー: Thanks! (ありがと!)
ネットスクリプトのト書きに、Mondler's Apartment と書いてありますが、Mondler は、Monica & Chandler のことですね。
タルサにいるチャンドラーを除いた残りのフレンズたちは、今日クリスマスだということで、プレゼントを開けているところ。
ロスからのプレゼントであるえんじ色のスカーフを見て、レイチェルが I love it! 「これ大好き。気に入ったわ」と言ったので、それをあげたロスは「ほんとに? それを返品しに行かない?」と尋ねています。
not this second の second は「瞬間」という意味で、「この瞬間は(返品し)ない」と言っていることになるため、「今すぐには返品しない、、、けど、しばらくしたら返品しに行く」と言っていることになります。
「プレゼントを返品する」というのは、買ったお店に持って行って、別のもの、もしくはお店のクーポンなどと交換してもらう、ということですね。
「レイチェルがもらったプレゼントを交換する」というのは、フレンズお決まりのパターンで、フレンズ1-24その4 では、モニカからの誕生日プレゼントを別のスカートに交換していたことがわかるシーンがありました。
また、フレンズ2-22その7 では、誕生日に当時の恋人ロスがくれたイヤリングを喜びながらも、ロスが「交換してもいいよ」と言ってくれたのを聞いて、さらに喜んでいましたね。
また、大きな犬がくわえて逃げた フレンズ4-8その2 では、
フィービー: Because she exchanges every gift she ever gets, it's like impossible to get her something she likes. Come on, let's trade! (だって、レイチェルは自分がもらったあらゆる贈り物を交換するんだもん。まるで、レイチェルが好きなものを彼女にあげることは不可能、って感じね。ねぇ、トレードしよう!)
と言って、レイチェルとプレゼント交換するのを避けたがっているフィービーの発言がありましたし、そのエピソードの後半、チェンジとエクスチェンジ フレンズ4-8その6 では、ロスがあげたネックレスをレイチェルがまだ持っているかどうか確認したところ、レイチェルがお店のクレジットに交換してしまっていたとわかるシーンもありました。
また、もらったプレゼントを return するということについては、レイチェル以外の人も言っていて、バルコニーから通りに返却 フレンズ8-14その1 では、親戚から結婚祝いとして、趣味の悪いパンチボウルをもらった時、「返品できるよね?」「店の名前がわからないから返品できないわ」「バルコニーから通りに返すのはどう?(→バルコニーから下の通りに落として壊しちゃうのはどう? )」というやりとりもありましたね。
返品するしないの話の後、フィービーは窓の外を見て、雪が降ってるわ! と言います。
みんなも窓のところに集まってきて、口々にきれい、と言いながら、雪を見つめているのですが、モニカがまた突然思い出したように、Wendy's a fat-girl name. 「ウェンディーって、太った女の子の名前だわ」と言い出します。
「ウェンディーって、太った女の子を連想させる名前よね」みたいに言うことで、「準ミス・オクラホマ」と聞いてつい想像してしまう可愛い女の子のイメージを何とか振り払いたいという感覚でしょう。
みんなできれいな雪に見とれているのに、またウェンディーの話を持ち出したので、フィービーは、Aren't we done with that? とボヤいています。
直訳すると、「私たちはそれ(その件)について済んでないの?」ということで、「その件はまだ終わってなかったの? まだその話をしてるの? 引きずってるの?」ということですね。
「またその話ぃ?」みたいに言われたので、モニカは「いいわ、じゃあ雪の話をしましょ」と言って、「タルサに雪は降ってると思う?」と言うのですが、Tulsa, where と関係副詞 where で繋げて、「タルサ、そこでは私の夫がコピー機の上でエッチしてるのよ」とまた、夫チャンドラーの話を持ち出してしまうという面白さです。
「タルサでも雪は降ってるのかしらね」とタルサの名前を出してしまうと、「あぁ、きっと今頃、チャンドラーはそのウェンディーって子とエッチしてるのよ」と言わずにはいられない、「頭からそのことが離れない」状態であることがよくわかるセリフだと思います。
オフィスでエッチする場合に「コピー機の上でエッチ」が連想されるのは、他のフレンズにも出てきています。
フレンズ2-4 で、「ジョーイはポルノに出演したことがある」とチャンドラーにバラされて、その内容を説明しているジョーイのセリフが以下のようになっていました。
ジョーイ: Ahh, alright, alright, alright. I was young and I just wanted a job, OK? But at the last minute I couldn't go through with it. So they let me be the guy who comes in to fix the copier but can't 'cause there's people havin' sex on it. (あぁ、わかったわかった。俺は若くて、仕事が欲しかったんだよ、いいか? でも最後の最後になって、(役を)果たすことができなかった。それで彼ら(スタッフ)が俺をある男の役にしたんだ。その男はコピー機(copier)を修理しに来るんだけど修理できないんだ、なぜならその上でエッチしている人がいたからね。)
その後、実際にそのポルノをみんなで見て、ジョーイが自分の演技の説明までしていたのですが、そんな風に「コピー機の上でエッチ」というのは、オフィスを舞台にしたエッチビデオでありがちな設定だということですね。
そんな「エッチビデオのようなことをしてるんじゃないか、という想像」までしているモニカの元に、タルサにいたはずのチャンドラーが帰ってきたので、みんなびっくりして彼に駆け寄っています。
What are you doing here? というモニカのセリフは「タルサにいるはずのあなたが、どうしてここにいるの? こんなところで何してるの?」という、「ここにいることを驚いているセリフ」ですね。
チャンドラーは「君と一緒にいたかった。君のことがものすごく恋しかった」と、素直な気持ちを述べています。
前回解説した記事のシーンでは、タルサのオフィスでウェンディーに迫られたチャンドラーが、その誘惑に負けることなく、モニカへの強い気持ちを語っていました。
ウェンディーに「じゃあどうしてあなたは今、(モニカじゃなくて)私とクリスマスを過ごしてるの?」と聞かれ、モニカとのいろいろな思い出(過去のエピソードシーン)のフラッシュバックへと繋がっていたのですが、そんな風に幸せなことをたくさん思い出して、いてもたってもいられない状態になり、タルサからNYに飛んで帰ってきた、ということが、ここでわかるわけですね。
I missed you so much. とモニカに言うチャンドラーを見て、ジョーイは「なぁなぁ。お前が一番恋しかったのは誰だ?」と質問しています。
チャンドラーは当然のごとく、「(妻である)モニカ」と答えるのですが、ジョーイは、Got ya. と言って、片目をまばたき、つまり、ウィンクしていますね。
Got ya. = Got you. で、Gotcha. (ガッチャ)などとも表記されますが、「わかった! 了解!」というニュアンス。
この「了解!」は、「わかったよ、モニカの目の前だから、そう言うしかないもんな。俺にはお前のほんとの気持ちはわかってるからさ」みたいなことが言いたいわけですね。
ジョーイが「チャンドラーは誰よりも俺(ジョーイ)に一番会いたかったはず」と思っていること、「モニカ
」と言ったのはモニカの手前そう言っただけ、だと思っていることが「Got ya. +ウインク」からわかる仕組みですね。
I never want to leave you again! の leave+人 は、「人を残す、人を残して去る」というニュアンス。
直訳すると、「再び君を残して去る(君と離れる)ことは絶対にしたくない」ということですから、「二度と君から離れない、もう絶対に君とは離れたくない」と言っていることになります。
But I thought if you left, you'd get fired. は、「でも、あなたが(タルサを)離れたら[去ったら]、あなたはクビになる[解雇される]だろうって、私は思ってたんだけど」ということですね。
「君を残してタルサに行くなんてもういやだ」と言ったことに対して、「でもあなたがタルサから(こんな風に)帰ってきちゃったら、クビになっちゃうんじゃなかったの? それは大丈夫なの?」と尋ねる感覚になるでしょう。
「彼らは俺をクビにできないんだよね。だって俺は辞めたから」とチャンドラーが言うので、みんなは驚いて聞き返しています。
チャンドラーには、後悔の気持ちは全くないようで、a stupid job 「愚かな、くだらない、つまらない仕事だ」と言い、君を残して行くことに耐えられなかった、と言っています。
could not stand のように、否定文で使われる時の stand は「耐える、我慢する、辛抱する」という意味で、I can't stand... 「〜には耐えられない」という形でよく使われます。
And why should I be the only one who doesn't get to do what he *really* wants to do? というのは長いセリフなので、前から順番にイメージしていくと、
「そして、どうして俺が〜(しない)唯一の人間になるべきなんだ?」→(どんな人間かと言うと)「本当にしたいと思うことをすることができない(唯一の人間)」
という流れになるでしょう。
ほんとにしたいことができない人間に、どうして俺だけがならなきゃいけないの? ということですが、それは、どれだけあってもまだ足りない フレンズ9-10その1 で解説した、このエピソードの最初のシーンからの流れですね。
チャンドラーが「仕事が好きなやつなんている?」と聞いたら、他のフレンズたちはみんな自分の仕事が大好きで、「仕事なんか嫌いだ」と思っているのはチャンドラーだけだったとわかった、というシーンでした。
「やりたいと思うことができてないのは俺だけ。俺だけずっとそんな状態でいろってのか? で、そんな仕事ならやめてやる! と思ったんだ」と言っていることになります。
「本当にやりたいこと」という表現を使ったチャンドラーに、レイチェルは、「じゃあ、あなたが本当にやりたいこと、っていうのは何?」と質問しています。
そう問われて、改めて気づいた様子のチャンドラーは、「俺はこの件について、よく考えてなかった」と言っていますね。
think through は「考える+貫いて・通り抜けて」ということですから、「考え抜く、じっくり・とことん考える」という意味になります。
「辞めたはいいが、何をしたいかってことまでは考えてなかったな」などと言うチャンドラーではありますが、モニカはチャンドラーが帰ってきてくれたことを心から喜び感動している様子。
その妻の姿を嬉しく思いながら、チャンドラーは、I should've talked to you first about it. と言っています。
should have+過去分詞 というのは、「〜すべきだった(のに実際には〜しなかった)」という表現ですね。
この場合も、「その件(仕事を辞める件)について、君に最初に話すべきだったのに、、(実際には君に話さなかったよね。ごめんね)」というニュアンスになります。
そのことについて、モニカは何も不満を述べることなく、「これはあなたがしたいことだと思う(から私は反対なんかしない)。素敵だと思うわ」と、夫チャンドラーが下した決断を全面的に認め、チャンドラーも素直に「ありがと」と言うことになります。
「次に何の仕事をするか、とか何も考えず、とにかく辞めてきちゃった」と言っているわけで、この後どうするんだろう? と見ている方も少し不安になってしまうところではありますが(笑)、チャンドラーだけタルサ、というのはやはり「フレンズ」という作品では落ち着かない気がしますので、「離れてみてお互いの大切さがわかった」という経過を踏んで、落ち着くところに落ち着いてくれた気がして、見ているファンはホッとしたところでしょうね。
ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。


解説をお願いいたしたく。
Joey: Mine's is to Lilian Myers.
Chandler: I don't have a *job*!
「Lilian Myers」は仕事を斡旋できる
ような偉い人という「おち」なのでしょうか?
ご無沙汰しております。ご質問ありがとうございます。
ジョーイ: Mine says, "To Lillian Meyers." (俺の[俺へのクリスマスプレゼントの封筒]には「リリアン・マイヤーズへ」って書いてある。)
ということですね。
その前にロスが自分の封筒の中身を見て、「あなたの名前でNYシティバレエに寄付しました」と言っていたことから、この封筒は、このエピソードの 2:53 あたりで、チャンドラーが残業しているタルサの部下にクリスマスプレゼントとして配っていた封筒だということがわかり、リリアン・マイヤーズはチャンドラーの部下の名前であると想像できます。
「あなたの名前で寄付しました」という証明書のようなものなので、その封筒自体には価値はなく、誰もそれを持って帰ることもしなかったので、チャンドラーはそれを回収して持っていたということでしょう。
元々別の人にあげようとしていたものを俺に渡したな、という意味で「他の人の名前が書いてあるぞ」とジョーイは指摘したわけで、実際、「あなたの名前で寄付しました」と言っても、封筒の宛名の人の名前での寄付であって、この封筒だけもらってもフレンズたちには一銭の得にもなりません。
その苦情を述べたジョーイに対してチャンドラーは、「会社を辞めてきたばかりの俺に、金のかかるプレゼントを要求するな」という意味で「俺は無職なんだから」と返したことになります。
解説ありがとうございました。
「あなたの名前で寄付しました」とは
部下の名前がそれぞれ明記されていたのですね。
クリスマスならではのチャンドラーの部下
思いが伝わってきます。
チャンドラーは会社を辞め、金欠のため、
ジョーイたちへの寄付を改めてすることが
できず、寄付の封筒をそのまま渡したのは、
シットコムとしての「おち」は最高ですね!
Rachさんのおかげで面白さが倍増しました。
お返事ありがとうございます。
私のコメントの返事では、このシーンのオチが説明できていなかったので、改めて付け加えさせていただきます。
タルサの部下に寄付の封筒を渡すシーンは、過去記事、
あなたの名前で寄付されました フレンズ9-10その2
https://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/417607883.html
で解説していますが、頑張りに対する報酬を「寄付」という慈善事業で処理されたことで部下はみんな怒っていました。この部下たちは(寄付したことになっているため)バレエ団の人からは感謝されるでしょうが、部下たちにはお金が入らないため、実質、無報酬と同じ、何も貰わないのと同じで、貰う側からすると「最低のプレゼント」と言えます。
チャンドラーがタルサから戻ってきたこの最後のシーンで、フィービーは「あなたがここにいることが最高のクリスマスプレゼントよ」と言いながらも「本当のプレゼントをちょうだい」と現金なことを言っています。
それで寄付の封筒を配るのですが、最初それが寄付と知って、レイチェルは「返品できない(他の好きな商品と交換できない)」とボヤいています。
そこでチャンドラーが「他人のことを考え始める(他人に優しくなろうとする)時期だ。”君たちを愛してるよ”というメッセージでもある」とクリスマスっぽいことを言うのですが、そこでジョーイが「でもこの封筒には(リリアン・マイヤーズっていう)他人の名前が書いてある」と指摘したことで、「そもそもフレンズたちが寄付したことにもなってない、他人宛の封筒の使い廻しだ」ということがバレてしまったため、「プレゼント買う金がなかったんだよ、だって俺、今、無職なんだから」とチャンドラーが言うオチになっているわけですね。
事情を知らず寄付の封筒を貰ったフレンズにしてみれば、
「バレエ団への寄付? そんな「きれいごと」をプレゼントにされたって、こっちには何の得もないし、全然嬉しくない」
となり、不満なプレゼントになるわけですが、さらに、
「宛名が他人? そもそも俺たちの名前の寄付でもない。他人への封筒を使い廻してるだけでそもそもプレゼントでもない」
となって、金目のものを期待していたフレンズたちにとっては、普通に寄付された場合よりもさらに最低最悪のプレゼントだとわかった、というオチになります。
ロスは、自分の名前で出されてないのを承知の上で、どうして自分がそこへ寄付した、または寄付したいと考えているのを知ってるんだ(How did you know?)とチャンドラーにボケているのは微笑ましいと思いました。
実はここで、宛名は後でそれぞれが自筆で書くものだと、とんでもない誤解していまいました。
Ross: (reading off his card) "A donation has been made in your name to the New York City Ballet." -- How did you know?
コメントありがとうございます。お返事遅くなり申し訳ありません。
ロスがそのセリフを言った後、ジョーイが「宛名(寄付した人の名前)が別人である」ことに気づいていますので、ドラマの流れ上は、ロスが自分のセリフを言った時点では宛名が違うことに気づいていなかったという描写になっているように見受けられます(見ればすぐにわかることなのでロスも気づいていた可能性もありますが)。
寄付先が(もっぱら女性が好きそうな、男性があまり寄付しなさそうな)「ニューヨークシティバレエ団」だと知り、「どのようにして僕がバレエを好きだと知ったの?」→「どうして僕が”バレエ好き”だと知ってるの?」と皮肉っぽくボケたのは私も面白いと思いました。
A donation has been made in your name to ... 「あなたの名前で…への寄付がなされました」と書かれている、要は「その人物が寄付をした」というお知らせみたいなものなので、そのカードには寄付した人の名前が書かれてあるということです。
日本でも、例えばクレジットカードのポイントがたまった時に交換できる賞品の中に「芸術文化活動への寄付」という項目があったりします。1,000円相当の商品を自分が貰う代わりに、自分が応援したい団体に1,000円の寄付を行うということですね。