2015年05月18日

女性に泣かれるのは苦手 フレンズ9-11その6

皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は2位、「にほんブログ村」は5位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ


レイチェルは、産休中の自分の仕事を引き継いでいるギャビンが優秀なので、自分が職場を追われるのではないかと心配しています。2週間後だった職場復帰を、明日復帰すると言い張ったレイチェルは、明日のプレゼン準備中のギャビンに「私も参加するから、内容を教えて」と言います。
そのプレゼンの日、ギャビンが出社すると、レイチェルはエマと一緒にもうオフィスにいて、今日のプレゼンの準備は万全の様子。そこに、上司のゼルナー氏が入ってきて、
レイチェル: Oh, hello, Mr. Zelner. We're all ready for our presentation this afternoon. (あぁ、こんにちは、ゼルナーさん。今日の午後のプレゼンは、二人とも準備万端です。)
ゼルナー氏: Good, because it's in ten minutes. (良かった、プレゼンは10分後なんだ。)
レイチェル: What? I can't do that! I have the baby. And Ross is not gonna pick her up for another hour. (何ですって? そんなの無理よ! 赤ちゃんがいるんです。それにロスはあと1時間は迎えに来られないし。)
ゼルナー氏: Well, then Gavin can give the presentation, okay? We have to do it now. Ralph needs to leave early today. He's going helicopter shopping. (うーん、それじゃあ、ギャビンがプレゼンをしたらいいよ、だろ? プレゼンは今(すぐ)しないといけないんだ。ラルフは今日、早く発たないといけないんだ。ヘリコプターを買いに行く予定なんだよ。)
レイチェル: Well, there you go. You win, you win. You get to do the presentation. You'll knock 'em dead. No one will ever remember that I worked here, and then Ralph will buy his helicopter, and Super Gavin will just fly right alongside of him! (あぁ、しかたないわ。あなたの勝ち、あなたの勝ちよ。あなたはプレゼンをすることになる。あなたはみんなを感動させる(悩殺する)。私がここで働いていたことを誰も思い出しすらしないわ、そしてラルフはヘリコプターを買って、スーパーギャビンは彼の隣に並んで飛ぶのね!)
ギャビン: You can do the presentation. (君がプレゼンをしたらいい。)
レイチェル: No, I can't. I have a baby. (いいえ、私にはできないわ。赤ちゃんがいるもの。)
ギャビン: I'll watch her. (僕が面倒を見るよ。)
レイチェル: Why would you do that? (どうしてそんなことをしてくれるの?)
ギャビン: Because you've worked really hard, and it's your job. And you're a little crazy. (だって君は一生懸命やったし、君の仕事だし。それから君はちょっとクレイジーだから。)
レイチェル: That's really nice. (それってすっごく優しいわ。[泣きそうな声になる])
ギャビン: I should tell you that crying women make me very uncomfortable. (君にこう言わないといけないな、泣く女性は僕を居心地悪くする[女性に泣かれるのは苦手だ]、って。)
レイチェル: Well, you're not gonna like what's coming. (Starts crying) I'm sorry, I'm sorry. I'm sorry. God. Thank you. Thank you. (えぇ、次に来るものをあなたは気に入らないでしょうね。[泣き出す] ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。あぁ。[ギャビンがレイチェルに書類を手渡す] ありがとう。ありがとう。)
ギャビン: I'm really fine. Don't worry. I'm great with children. (To Emma) Gavin Mitchell. Pleased to meet you. ([心配そうに振り向いたレイチェルに] 僕は本当に大丈夫だから。心配しないで。子供は得意なんだよ。[(レイチェルが去った後) エマに向かって] ギャビン・ミッチェルだ。会えて嬉しいよ。)

上司のゼルナー氏が入ってきたので、「今日の午後のプレゼンの準備は万全です」と言ったところ、ゼルナー氏は、Good, because it's in ten minutes. と返していますね。
直訳すると、「(それは)良かった。なぜなら、プレゼンは10分後だから」になるでしょう。
「準備はバッチリです」に対して、上司が Good. というのは自然な返しですが、今回の場合は、「それは良かった、、 というのは(実は)午後の予定のプレゼンが早まって、10分後になったから(準備を終えておいてくれて助かった)」というニュアンスになります。

プレゼンは10分後と言われたレイチェルは、非常に困った様子で、「そんなことできません! 赤ちゃんがいるんです。それにロスはあと1時間はエマを迎えに来ないし」と言っていますね。
1時間後には来るけれど、それじゃあ10分後のプレゼンには間に合いません、と言っていることになります。

「私にはプレゼンできません」とレイチェルが言うのを聞いて、ゼルナー氏は「ギャビンがプレゼンをできるよね。ギャビンがすればいいよ」と言っています。
We have to do it now. は「我々はプレゼンを今しなければならない」→「プレゼンを遅らせるわけにはいかない」というニュアンスですね。
ラルフは今日早く発つ(会社を出る)必要があるんだ、と言って、その理由として、「彼はヘリコプター・ショッピングに行く」→「ヘリコプターを買いに行く」と説明しています。

社長のラルフ・ローレンが出かけるのなら、プレゼンを遅らせることは不可能だと悟ったレイチェルは、Well, there you go. You win, you win. と負けを認めています。
There you go. には文脈によってさまざまなニュアンスがありますが、この場合は「しかたがない」と現実を受け入れるようなニュアンスになると思います。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
there you go : also there you are, there it is
used to show that you accept that an unsatisfactory situaion cannot be changed.

つまり、「不満な状況が変わることがないことを、自分が受け入れていると示すために使われる」。

There you go. や There you are. を直訳すると、「あなたはそこに行く」「あなたはそこにいる」という感じですね。
そう表現することで、「相手の今の状況」を指すことになると思うのですが、そういう「相手の現況・現状」が自分にとって不満なものであった場合に、確かにそうであると認め、受け入れる感覚が、「しかたがない」というニュアンスになるのだろうと思います。

You get to do the presentation. の get to は「〜するようになる、〜できるようになる」という感覚。
「あなたがプレゼンをする」というよりも、「(私には無理だから、結果として)あなたがプレゼンすることになる」というニュアンスになるでしょう。

You'll knock 'em dead = You'll knock them dead の knock someone dead は直訳すると、「人を殴って死なせる」→「人を殴り殺す」ということになりますが、この場合は「人を強く感動させる」という意味になります。
研究社 新英和中辞典には、「悩殺する」という訳語が出ており、「悩殺」という言葉も「殺す」という文字が使われていますが、悩殺の意味は「うっとりさせる、夢中にさせる」ということなので、日英に似た感覚が感じられる気がします。

「あなたがプレゼンをやって、みんなを感動させる」と言った後、今度は自分の話として、「私がここで働いていたことを誰も思い出しすらしないでしょう」と言います。
ラルフがヘリを買いに行くことで、プレゼンの時間が変更になったという恨み(笑)みたいなものもあるのでしょうね、そのヘリコプターの話をしつつ、スーパーギャビンは社長のすぐ横に並んで、ただ飛ぶのね、みたいにも言っていますね。
上司のゼルナー氏が、ギャビンのことを Super Gavin とベタ褒めしたことは、常にレイチェルの頭から離れないらしく、superhero なら、社長のヘリのすぐ横にくっついて、一緒に飛んで行けちゃうもんね、みたいに言ってみせたわけですね。
脚本的な流れとしては、相手が成功した描写として「スーパーヒーローのあなたは、スーパーヒーローらしく颯爽と飛んで行く」というような話に持って行くために、「飛ぶ系の乗り物」であるヘリコプターをラルフは買おうとしている、と話を導入に使ったことになるのでしょうね。
ヘリを買うというスケールの大きな話は、大会社の社長のイメージにも合っているので、さほどわざとらしくない感じで話題として入ってくるのですが、最後に「社長のヘリの横で飛ぶスーパーギャビン」というオチを聞いた時に、「このオチで使うためのヘリコプターだったのかぁ、、」と伏線に気づく楽しさと言うんでしょうか。

「私は負けたわ」という発言をしたレイチェルをじっと見ていたギャビンは、静かな声で、You can do the presentation. と言っています。
「君はプレゼンをすることができる」→「(僕じゃなくて)君がプレゼンをすればいい」ということですね。
「できないわ、赤ちゃんがいるもの」と言うと、ギャビンは「僕が彼女(君の赤ちゃんエマ)(の面倒)を見るよ」と言います。
思いがけない申し出に、レイチェルは驚いた様子で、Why would you do that? 「どうしてそんなことをしてくれるの?」と言っています。
それに対する理由を、because 以下で説明していますが、3つ理由を挙げて、最後の3つ目で落としているのが、日本にもよくある「三段オチ」のパターンですね。
「君がプレゼンできるように、僕が赤ちゃんを見ていてあげる」と言った理由の1つ目は「君は(プレゼンのために)一生懸命働いた・作業したから」。
2つ目は「それは君の仕事だから」。
そして3番目に言ったのが、「そして君はちょっとクレイジーだから」。
「社長にも上司にも気に入ってもらってるスーパーヒーローのあなたは、社長のヘリと一緒に飛んで行けばいいのよ!」とまくし立てている様子のことを、クレイジーだと言っているわけですね。

ギャビンの表情を見ていると、レイチェルの一生懸命さに打たれて「君がプレゼンをしたらいい」と言ったことがわかるのですが、そういう場合でも、ただ優しい言葉だけをかけるのではなくて、ちょっぴり意地悪なことを言ったりするのは、ギャビンの照れ隠しでもあり、優しさでもあるのでしょう。

レイチェルは、That's really nice. と泣きそうな声で言っています。
レイチェルの様子を見たギャビンは、I should tell you... 以下のセリフを言っていますが、crying women 以下を直訳すると、「泣いている女性は僕を非常に居心地悪くする」になるでしょう。
つまり、「女性に泣かれると困る、女性に泣かれるのは苦手だ」ということですね。

「目の前で女性に泣かれると、どうしたらいいかわからなくて困るから、頼むから泣かないで欲しい」的なことを言いたいわけでしょうが、「女性の涙に弱い」と言ったギャビンに対して、「めそめそしてごめんなさい」と言うのではなく、you're not gonna like what's coming. と言って、本格的に泣き始めるレイチェルが面白いです。
直訳すると、「(これから)来るべきことを、あなたは気に入らないだろう」ということで、つまりは、「泣かれるのが苦手と言っているあなたの嫌いなものが次にやってくる」→「あなたが嫌だと言う、「女の涙」がこの後、来るわよ」と言った上で、我慢できずに泣き始めている、という感覚になるわけですね。

そんな風に、レイチェルの方も「ちょっと相手を困らせるようなこと」を言ってみたりしていますが、その後は「(泣いちゃって)ごめんなさい」と素直な言葉を述べています。
ギャビンがプレゼンの資料を渡してくれたことに礼を言って、部屋を出ようとするレイチェルですが、エマをギャビンに託してしまっていいのかしら、という気持ちからか、不安げにギャビンを振り返っています。
レイチェルが不安な気持ちであることがわかるので、ギャビンは「僕は本当に大丈夫だよ。心配しないで。僕は子供は得意なんだ」とレイチェルを安心させるような言葉をかけています。
レイチェルは小さく、Okay. と言って、プレゼンに向かうのですが、エマと二人残されたギャビンは、ベビーカーに乗ったエマに握手の手を差し出しながら、「ギャビン・ミッチェルだ。会えて嬉しいよ」と、大人に対する初対面の挨拶みたいな言葉を言っていますね。
手を差し出しても、相手が手を出すはずもなく、出した手を引っ込めて、「こんな挨拶じゃあ、ダメだな、、」みたいな顔をしているギャビンですが、この様子から、I'm great with children. と言ったのはレイチェルを不安にさせないための発言だったこと、上司から絶大な評価を得ている彼も子供の扱いは苦手であることがよくわかります。
レイチェルはその姿を見ていませんが、観客や視聴者は彼のそういう一面を微笑ましく感じるであろう、ほのぼのしたシーンになっていると思いました。


ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ
posted by Rach at 16:56| Comment(1) | フレンズ シーズン9 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
次の文をGoogle翻訳すると
He's going helicopter shopping.
「彼はヘリコプターで買い物に行きます。」

実際は「helicopter」の意味は、
helicopter=ヘリコプターに乗って行く
helicopter=ヘリコプターを買いに行く
と色々あってまだ意味がハッキリしないような気がします。

He's going helicopter shopping.
「ヘリコプターを買いに行く予定なんだよ。」
とは判断できず、「ヘリコプターショッピングに行くらしい。」
と、まだ意味は宙ぶらりん状態で、レイチェルの発言で、
and then Ralph will buy his helicopter,
「そしてラルフはヘリコプターを買って、」
と判断できるのではないでしょうか?

ちょっと気になったものでコメントしました。
Posted by Tamashiro-OB at 2021年09月12日 14:29
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。