2015年05月25日

ありがたい、やっと言ってくれたね フレンズ9-12その3

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[Scene: Rachel's office, Rachel and Gavin there, phone rings, Gavin picks it up]
レイチェルのオフィス。レイチェルとギャビンがそこにいて、電話が鳴る。ギャビンが電話を取る。
ギャビン: Gavin Mitchell's office. (ギャビン・ミッチェルのオフィス(です)。)
レイチェル: Rachel Green's office!! Give me that phone! (takes the phone) Hello, this is Rachel Green. How can I help you? Uh huh ... Okay then. I'll pass you back to your son. (gives phone to Gavin) (レイチェル・グリーンのオフィスよ! その電話を貸して! [電話を取る] もしもし、こちらはレイチェル・グリーンです。ご用件は? あ、あぁ… オッケー、それなら、あなたの息子さんに電話を返します。[電話をギャビンに渡す])
ギャビン: Hey, Mom! No, that's just my secretary. (Rachel is upset) (やあ、ママ! いや、今のは僕の秘書なんだ。[レイチェルはムッとする])
レイチェル: Um, excuse me, Gavin. I have a question I need to ask you. (あの、申し訳ないんだけど、ギャビン。あなたに尋ねなければいけない質問があるの。)
ギャビン: Mom, I'll call you later. Yeah. (hangs up) (to Rachel) Yes? (ママ、後でかけるよ。ああ。[電話を切る] [レイチェルに] 何?)
レイチェル: If you like looking at butts so much, why don't you just go look in a mirror? (もしお尻を見るのがそんなに好きなら、ただ鏡(の中)を見たらどう?)
ギャビン: Thank God you finally said that. I saw you make a note on your pad three hours ago. (Rachel throws away that paper) Man, I really bug you, don't I? (ありがたい、やっとそれを言ってくれたね。3時間前に君がメモ帳にメモを書いてるのを僕は見たんだ。[レイチェルはメモ用紙を捨てる(実際には、くちゃくちゃと丸めている)] あぁ、僕はほんとに君をいらいらさせるんだね[君は僕にいらいらしてるよね]?)
レイチェル: Oh, no. please, I don't care about you enough to bug me. In fact, from now on, I'm going to take the high road, and I'm going to be very, very nice to you, you mama's boy, starting right now. (いいえ、違うわ、やめてよ。私をいらいらさせるほど、あなたのことは気にしてないわ。実際、今から私は自分が信じる道を進むの、そしてあなたにとってもとっても優しくするわ、マザコン坊やさん、(今言ったことは)今すぐ始まるわよ。)

オフィスにかかってきた電話にギャビンが出て「ギャビン・ミッチェルのオフィスです」と言ったので、レイチェルは怒っています。
あなた(ギャビン)のオフィスじゃなくて、ここは私(レイチェル)のオフィスなんだけど! という感じで、「その電話を貸して!」と怒って、そつのない感じで電話に応対するのですが、その後の「オッケー、それじゃあ、あなた(の電話)をあなたの息子さんに渡します、戻します」というセリフから、その電話の主が、ギャビンのママだったことがわかる仕組みですね。

電話をひったくったら、自分への電話ではなかったので、気まずい表情を浮かべているレイチェルですが、ギャビンはママとの電話を続け、「今の(電話の女性)は僕の秘書なんだ」と言うので、ムッとした顔をすることになります。

ママと電話で話しているギャビンに、「ちょっと聞きたいことがあるんだけど」とレイチェルが言い、ギャビンは「また後でかける」と言って電話を切ります。
こちらを向いたギャビンに、レイチェルは、ちょっと得意気な顔で、「もしあなたがお尻を見るのがそんなに好きなら、ただ鏡の中を見たらどう?」と言い、言い終えた後も、どうよ! みたいな勝ち誇った顔を浮かべています。
仕事場で部下の女性のお尻を見つめていたギャビンに対して、「そんなにお尻が見たいなら、鏡の中で自分のお尻を見たらいいんじゃない?」と、皮肉っぽく言ってみたかったわけですね。
look in a mirror は「鏡の中を見る、鏡を覗き込む」みたいな感じですが、「鏡を見る」→「見ている本人を見る」ということになるので、わざわざ、look at yourself in a mirror 「鏡の中のあなた自身を見る」のように、yourself という言葉を入れなくてもいいんだな、ということもわかりますね。
look in a mirror というフレーズを聞いて私がいつも思い出すセリフがあります。
それが、フレンズ2-8その17 の以下のシーン。
ラスタター: Thanks for coming in again. (また来てくれてありがとう。)
モニカ: Not at all. I have no morals, and I need the cash. (どういたしまして。私にはモラルがないですし、お金は欲しいですし。)
ラスタター: It's like I'm looking in a mirror. (まるで鏡を見てるようだな。)

「モラルはないし、お金は欲しいし」とあまりに正直すぎる(笑)言葉を述べるモニカがすでに面白いのですが、「君はまるで私みたいだね」と返すラスタターさんのセリフがさらに面白いんですよね。
目の前に自分にそっくりな人がいることを「まるで鏡を見ているようだ」と表現する感覚は日本語にもありますし、look in a mirror というフレーズは覚えておいて損はないと思います。

レイチェルが得意気に言った皮肉を聞いたギャビンは、逆に喜んで、「ありがたい! ついに君はそれを言ってくれたね」と言っています。
Thank God +文は、「〜して(くれて)ありがたい。〜して(くれて)良かった」という感覚ですね。
その後、「君が3時間前に君の pad (メモ用紙)に、メモを取る(make a note)するのを僕は見たよ」とも言っています。
そのギャビンの発言から、「レイチェルは、”あのギャビンにお尻のネタでこんなことを言ってやろう!”と思い付き、3時間前にそのネタをメモし、言うタイミングを待っていた」ことがわかります。
「そのネタ、3時間温めてたよねぇ」みたいに指摘されてしまっては、逆にレイチェルの方が恥ずかしくなってしまうわけで、それでそれをメモっていた黄色い紙をいらいらしながらクチャクチャと丸めることになります。
目の前のその黄色いメモに、その言葉をメモっていたわけですが、それを踏まえて、もう一度、レイチェルがそのセリフを言ったシーンを見返してみると、レイチェルはそのセリフを言う時に、ちょっと視線を落として、そのメモ用紙あたりを見ています。
「メモをチラ見して、それを読んでいる」というのがかすかにわかる描写なのですが、そういうちょっとした細かい演技も面白いなと思いました。

I really bug you, don't I? の bug は、名詞では「(小さな)虫」、またはコンピュター関連では「(プログラミングの)バグ、欠陥」という意味もありますね。
今回は他動詞として使われていて、「人を悩ます、いらいらさせる」という意味になります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
bug : (informal) to annoy someone
例) It really bugs me when the car behind me drives too close.

つまり、「(インフォーマル) 人をいらいらさせること」。例文は「後ろの車がものすごく接近して走っていると、実にいらいらする[俺をいらいらさせる]」。

「僕は君を実にいらいらさせてるよね? 君は僕にいらいらしてるよね?」と言ったギャビンに対し、レイチェルは I don't care about you enough to bug me. と言っています。
直訳すると、「私をいらいらさせるほど十分に、あなたのことを気にしていない」になるでしょう。
「私をいらいらさせてくれちゃって!」とか思うほど、あなたの存在とか行動とかを私は気にしてないわ、という感覚ですね。
In fact, from now on, I'm going to... 「実際、これから私はこうするの」と言って、レイチェルは take the high road と言っています。
LAAD では、
take the (moral) high road : to do what you believe is right according to your beliefs, even when others criticize or oppose you
つまり、「自分の信念に従って、自分が正しいと信じることをする、他人が批判したり、反対したりする時でさえも」。

「私は自分の信じる道を進むわ」と言ってから、「あなたにとってもとっても優しくするわね」とも言っています。
mama's boy は「ママの少年」という直訳からイメージが湧く通り、「マザコン坊や、マザコン男性」のこと。
starting right now は「今すぐに始まる」ということですから、「自分の信じる道を進み、マザコン坊やに優しくするわ」と I'm going to を使って「これからするつもりのこと」を述べたことを受けて、それは今すぐ始まるわよ、私は今からそういうことを始めるわよ、と言っている感覚だろうと思います。


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posted by Rach at 14:06| Comment(0) | フレンズ シーズン9 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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